緑神龍アーク・デラセルナ

登録日:2014/07/23 Wed 11:10:50
更新日:2024/04/17 Wed 23:24:45
所要時間:約 6 分で読めます






闇を切り裂き、龍参上!




概要

緑神龍アーク・デラセルナとは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。
DM-12「聖拳編 第3弾 魔封魂の融合(エターナル・ボルテックス)」にて収録。レアリティはスーパーレア。

聖拳編で初登場した、元祖重量級マッドネスクリーチャー。
現在は上位互換に近いカードが多いものの、今なお高い人気を誇り、愛されるクリーチャー。

スペック

緑神龍アーク・デラセルナ SR 自然文明 (8)
クリーチャー:アース・ドラゴン 6000
W・ブレイカー
相手のターン中、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置く。

相手のターン中に自身の手札が捨てられる時に、このクリーチャーは効果を発揮する。
手札から、このクリーチャーが捨てられると、ノーコストでこのクリーチャーを召喚できる。いわゆるマッドネスという奴である。

マッドネス以外に特に特筆すべき能力は無く、後はパワー6000のW・ブレイカーというだけの重量型クリーチャー。
しかし、この重量型という点で、アーク・デラセルナは各地の大会で成果を残していった。

序盤~中盤の内に、敵のハンデスによってバトルゾーンに出れば、一気に形勢はこちらに傾く。
特に《特攻人形ジェニー》《ゴースト・タッチ》なんかは格好の獲物。
相手が運よく、このカードを選んでくれれば、2ターン目からパワー6000のクリーチャーが降臨するという恐ろしい状況と化す。

さらに『相手は自分自身の手札を選んで捨てる』や『相手は手札を全て捨てる』というカードは、マッドネスの発動条件は格段に上がる。
ロスト・ソウル》には影響を与えるし、低コストの《西部人形ザビ・バレル》は最高に嬉しい存在なのだ。

解体人形ジェニー》のような、手札を見てくるハンデス相手には、多少動きが鈍る。
だが、相手が手札を見てきて、こいつの存在を確認したならば、確実に相手のハンデスの動きも鈍るだろう。

種族的にもアース・ドラゴンと恵まれており、アーク・デラセルナが今でも時たまに使われる理由はそこら辺にある。
ドラゴン進化のクリーチャーとも、そこそこ相性は良いだろう。
と言っても、ドラゴン・サーガはアース・ドラゴン自体が衰退しているけれどね…。

しかし、マッドネスを除けば準バニラなスペック故に弱点もある。
まずは、マッドネスの宿命的な問題として、相手がハンデスを使ってこなかった場合である。
普通に召喚して使う場合は、ただの準バニラ。
そうなってしまうと、手札で腐ってしまうし、普通の召喚でも良い働きをするマッドネスなど、他にも存在する。

だから、そうならないような工夫が必要となる。
霊騎秘宝ヒャックメー》《闘竜麗姫アントワネット》《エコロバルーン・ビートル》などで動きを助けてあげよう。

他にも、踏み倒し対策のカードにも注意が必要となる。
百発人形マグナム》《ウソと盗みのエンターテイナー》《早撃人形マグナム》などは警戒対象としておこう。
アーク・デラセルナの踏み倒しは強制である以上、マッドネスが発動した場合は、破壊しなければならない。

ハンデスを得意とする闇文明のカードであり、採用率が高い《百発人形マグナム》に関しては本当に注意していく必要がある。
闇マグナムと《解体人形ジェニー》を組み合わされた場合、マッドネスがほぼ効かなくなる。

とにかく、彼らのような踏み倒し対策のクリーチャーはどのような環境でも一定の採用率を誇る。
特に踏み倒しは年々とインフレが激化しており、それに伴って踏み倒しに対するメタカードは強力となる一方である。
相手がバトルゾーン出だしてきたならば、マッドネスを使う前にとっとと除去しておこう。

後は、山札やマナゾーンへのハンデスに注意。
これらのハンデスに対しては、マッドネスは効果を発揮しない。
大邪眼B・ロマノフ》《告別のカノン 弥勒》《「終」の極 イギー・スペシャルズ》などは天敵だが、B・ロマノフ以外はあまり見かけないか。

このように、重量型マッドネスの先駆けとなったアーク・デラセルナ。
(現在ではそうでもないが)大型クリーチャーが、下手したら早いうちに降臨するという能力は、当時のハンデスに恐怖を覚えさせた。

また、アーク・デラセルナは各地の大会で成果を残していった。
アーク・デラセルナは、環境を荒らしまわった《無双竜機ボルバルザーク》デッキに投入された。
また、アーク・デラセルナを投入した除去ボルバルが、2005年GL日本一に輝いたこともある。

後世では《斬隠蒼頭龍バイケン》などの強力なほぼ上位互換によって、マッドネスデッキでの出番は減ってきている。
しかし、アーク・デラセルナは、自然文明の重量型マッドネスとアース・ドラゴンという特徴で、なんとかまだ出番は無くなってはいない。

また、その圧倒的なイラストや、かなり優れたフレーバーテキストを気に入っているというだけで、デッキに投入しているデュエリストも存在する。
彼の存在は、まだまだ消え失せることは無いだろう。

関連カード

翔竜提督ザークピッチ VR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ファイアー・バード 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中からアーマード・ドラゴンとファイアー・バードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に戻す。見せたカードがすべてドラゴンだった場合、そのターン、このクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。
相手のターン中に、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置いてもよい。
W・ブレイカー

人気の提督シリーズ。
マッドネスを持ち、山札から3枚めくり、その中からアーマード・ドラゴンとファイアー・バードを選び、手札にする。
また、見せたカードが全てドラゴンだった場合はスピードアタッカーとなる。

種族と文明的を除けば、アーク・デラセルナのほぼ上位互換。
しかし、能力はイマイチ扱いにくく、カウンターマッドネスの場合は、能力に関してはあまり期待できない。

アーク・デラセルナとの住み分けは余裕だろう。

斬隠蒼頭龍(きりがくれそうとうりゅう)バイケン SR 水文明 (6)
クリーチャー:ポセイディア・ドラゴン/シノビ 6000
W・ブレイカー
相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。

DM-29で登場したポセイディア・ドラゴン/シノビ。
マッドネスとその際に発動するマッドネス、さらにニンジャ・ストライクを補助するドロー効果を持つ。

アーク・デラセルナの上位互換に近く、カウンターマッドネスなどでは主力として活躍した。
ただし、カウンターマッドネスが環境から消えると、このカードもマッドネス以外ではあまり仕事をしないため、環境から消えた。

霊騎秘宝ヒャックメー R 光/闇/自然文明 (5)
クリーチャー:アーク・セラフィム/パンドラボックス 8000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札をすべて捨てる。このようにして手札を1枚も捨てない場合、このクリーチャーを破壊する。
W・ブレイカー

5コストでパワー8000のW・ブレイカー、さらにはS・トリガーも付いた3色クリーチャーというハイスペック。
しかし、その分デメリットも強烈で、cipで自分にロスト・ソウルを撃ち込まねばならない。

こんなデメリットカードも、S・トリガーであることとマッドネスカードを組み合わせたデッキタイプ『カウンターヒャックメー』の主力。
アーク・デラセルナの最高の相棒の一人となっている。

闘竜麗姫アントワネット C 水/火文明 (3)
クリーチャー:スプラッシュ・クイーン/ティラノ・ドレイク 2000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーが破壊された時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選んで持ち主の手札に戻すか、自分の手札をすべて捨て、同じ枚数のカードを引く。

DM-26における、敵対色同士のpig能力持ちクリーチャーのサイクルのひとつ。
破壊された場合、バウンスか手札の交換が行える。

カウンターマッドネスの主力。
速いターンから、アーク・デラセルナの召喚が期待できる。

エコロバルーン・ビートル R 自然文明 (5)
クリーチャー:ジャイアント・インセクト 4000
自分のクリーチャーが攻撃された時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、そのクリーチャーのパワーは+3000される。

DM-10で登場したジャイアント・インセクト。
自分のクリーチャーが攻撃された際に、手札を一枚捨てることで味方を3000パワーアップできる。

アーク・デラセルナとは相性が良く、味方のパワーアップも期待できる。色的にも相性が良い。
しかし、このカードの能力の誘発条件が厳しく、あまり実戦向きではないか。

宣凶師ビンゴレ C 光文明 (4)
クリーチャー:グラディエーター 3000
相手のターン中、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出す。

DM-12で登場した、グラディエーターのマッドネス。
アーク・デラセルナと比べると、パワーとコストが低く、普通に召喚できる。

実はアーク・デラセルナと同じパックで登場したマッドネス。
しかし、アーク・デラセルナに比べるとパンチ力が低いため、マッドネス対策としては、除去グラディエーター以外では使われなかった。

デュエル・マスターズ プレイス

緑神龍アーク・デラセルナ VR 自然文明 (8)
クリーチャー:アース・ドラゴン 6000
W・ブレイカー
相手のターンに自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置く。
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

プレイスでも聖拳編出身カードがプッシュされるDMPP-03 第3弾「英雄の時空 -ETERNAL RISING-」にて収録。
マッドネスやパワーにこそ変化はないが、《青銅の鎧》を思わせるマナブーストを行うcipが追加されて強化された。
しかし、スペックこそ強化されたがレアリティはベリーレアと本家から降格している。

マナブーストが出来るようになったために、相手が一切ハンデスを使わないようなデッキでも準バニラにはならず最低限働けるようになった。
そして序盤にマッドネスが起きて踏み倒せた場合は、マナブーストによって相手に対して更なるアドバンテージを稼げる。
プレイスは重課金勢から無課金勢まで幅広くハンデスデッキが愛用されやすいため、このカードの存在も刺さりやすいものとなっている。
レアリティも降格になっているが、結果として本家よりは収集しやすいとも言える…まあそれでもベリーレアなので楽という訳でもないが…。

補足

  • DM-12のスーパーレアは、背景ストーリーでのラスボス格の『五体の王』の内の4体で占められた。
    アーク・デラセルナは、その中で唯一、背景ストーリーに絡まないクリーチャーである。
    さらに言うなら、5体の王は殆どが多色クリーチャーのため、DM-12に中では唯一の単色クリーチャーでのSRということにもなる。

  • フレーバーテキストからは、闇文明のハンデスに対する対策カードとしての意図が読める。
    実際のスペックをかなり格好良く表したフレーバーテキストとして、高い人気を誇る。

  • 実は人気に反して一度も再録された経験が現在までない。プレイスでの登場が何気に久々に公式でアーク・デラセルナが大きく取り上げられたと言える。



間違いを切り裂き、追記・修正参上!

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最終更新:2024年04月17日 23:24