キャタピラー -Caterpillar-

登録日:2014/08/09 Sat 14:40:00
更新日:2022/03/04 Fri 23:08:12
所要時間:約 4 分で読めます




『キャタピラー -Caterpillar-』とはヤングガンガンに連載されていた村田真哉原作の漫画作品で『アラクニド』のスピンオフ作品。
作画は匣咲いすか→速水時貞。

【概要】
さる組織に属する殺し屋「蜘蛛」の技を受け継いだ少女、藤井有栖の活躍を描く「アラクニド」。
本作「キャタピラー」はそのアラクニドの前日談にあたる「芋蟲」を主人公にしたスピンオフ作品であり、ヤングガンガン誌上で連載されていた。

ヤングガンガン誌上としては過激な作風と連載中の人気漫画のスピンオフであり注目度はなかなか高かったが、
作画担当の匣咲いすか氏の急逝により断筆、2013年4月に一旦連載中止になった。
その後、村田真哉氏が後輩の速水時貞氏を新たに作画担当者として誘い(この経緯は村田氏のブログにおいて詳しく書かれている)連載再開。
コミックス全11巻(うち3巻までがいすか氏作画、それ以降が速水氏作画となる)。

【ストーリー】
ガンガンJOKERで連載中のアラクニドから派生したもう一つの「蟲」の戦い。
「組織」に飼いならされた「芋蟲」(イモムシ)の孤独な戦い。
彼女に待ち受ける運命とは!?

(ヤングガンガン公式サイトより)

【登場人物】
  • 芋蟲
組織に属する「蟲」の一人であり主人公。
サバサバした性格の金髪巨乳美女であり、ヘソや肩を露出した格好をしている。
基本的にマイペースな人物。
ちなみに華蟷螂と同居するまで汚部屋だったりした(その際に蚕のたとえを引き合いに出された通り私生活ではだらしない人物)。

「狙った獲物以外仕留めない」が信条で、殺しの現場をターゲット以外に目撃されても意に介さない。
ある孤児院の出身であり姉と施設で暮らしていたが、姉の自殺などを契機に「蟲」となる。
そしてパラポネラとの死闘などを制した彼女は揚羽の陰謀に巻き込まれる事になる。

他の蟲に比べ「技」らしい技は無いが、代わりに異常にタフかつ臨機応変でありそれが強み。
「逃げはするが後退はしない」と評価される通り一度戦闘に入ると絶対に引かない闘争本能が真の強さともいえる。

「単純(シンプル)ゆえに柔軟(フレキシブル)」「単純(シンプル)ゆえに強靭(タフネス)」と言う評価を屍出虫から言われたことも。
切り札は足をスパイクで固定して地面に伏せた体勢にする「固定砲台(アンカーボルトキャタピラー)」からの頭突きや鉄拳。
また、あらゆる毒物が利かないと言う妙な体質を持つ。

なお原案のキャタピラーでは女性ではなく20代後半~30代ぐらいのハードボイルドな青年だった。
『アラクニド』にも登場する。絵柄の違いか、腹筋がより強調されていてセクシー。

  • 蛍蛾
芋蟲の当初の相棒でドライな性格の黒髪美女。
情報収集と偽装が得意なサポート特化の「蟲」。暗殺をする時、閃光弾を使う。
芋蟲に裏切りがバレて、銃で頭を撃たれる羽目になった。

なお原案では仕事中にエロサイト漁ってオナニーしてるおっさん。


  • 針蟻(パラポネラ)
世界最大の「針蟻」を自称する「蟲」であり、序盤の最大の敵。

元傭兵の歴戦の兵士であり多くの戦場を渡り歩いてきた全身武器のような男。
鈍重な見た目に反し非常に機敏であり様々な武器の腕も立つ。
必殺武器は猛烈な痛みを伴う毒針と銃、どちらも戦術も芋蟲以上であり芋虫を追い詰めた。

だが油断したところを芋蟲に返り討ちにあい、粘るものの「針」を投げ返されトドメを刺される…かに見えたが?


  • 雀蜂
組織の実質トップの男。
バーで芋蟲と、パラポネラの顛末を話した。


  • 華蟷螂
華蟷螂と言う華に擬態したカマキリの「蟲」、芋蟲の新たな相棒となるサポート役。

ゴスロリファッションに身を包む華奢で華麗な少女のような人物ではあるが実は男。
この事について蜘蛛と水黽は「染色体異常ではないか」と推察している。
象さんのサイズはふだんは「かわいい」らしいが芋虫がドン引きするサイズまで勃起する…らしい。

ここら辺のコンプレックスもあって非常に神経質で綺麗好き。
当初は芋蟲に対しておっかなびっくりな態度でせっしていたが、すぐに芋虫蟲のボケに突っ込むヒロインのような役回りになった。

武器はカマキリの鎌を模した大鎌。


  • 紫鯱
シャチホコガと言う蛾の一種で擬態の達人。
戦闘力こそ皆無ではあるもののあらゆる人間に化けられる能力を持つ。
その正体は小柄な少年のような姿の男。


  • 蜘蛛
原作アラクニドでのアリスの養父のような男である殺し屋。
蜘蛛の「糸(スレッド)」を使った戦闘術で芋蟲と互角の戦いを繰り広げる。


  • 蟋蟖(リオック)
リオックと言う蟲を模したパワー厨。

原作アラクニドでは考えなしのバーサーカーのような扱いだったが、今作ではまだ未熟と言う事で芋蟲にねじ伏せられる。
その腕力にほれ、自ら舎弟として芋蟲の仲間になった。
…全体的に扱いが子犬っぽい。


  • 象蟲
全身鎧の大男、その防御力が何よりの自慢。


  • 柒節
気配を殺すことで周囲とほぼ完全に同化し姿を消す能力に特化した「蟲」。
しかし華蟷螂相手にあっさりぼろを出してしまい敗北。

  • 浮塵子
元はプラントホッパーを名乗る「蟲」で傭兵の老人。
「ウンカギア」なる歯車を使った跳躍が必殺技であり、移動手段を兼ねている、

パラポネラには逆恨みでの因縁がある。




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最終更新:2022年03月04日 23:08