ゴースト(モンスターファーム)

登録日:2014/08/23 (土) 23:29:56
更新日:2022/10/30 Sun 19:57:14
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モンスターファームシリーズに登場するモンスターの一種。
名は体を表す」を地で行く幽霊タイプのモンスターである。
しかし、その幽霊像は色々混ざってるかもしれない。


目次



【概要】

半透明の黄色いボディに、くりくりした大きい瞳に黒いシルクハットと、見た目はかなりファンシー。
日本の幽霊みたいなニュートラルポーズにこのオシャレというセンスは、初代でゴーストが再生出来た
ジャミロクワイの「 Travelling Without Moving 」あたりに関係しているとされるが、定かではない。
おどろおどろしさはなく、見た目はハム辺りと並ぶ可愛い系で通している。

いっぽう、その実態はブリーダーに愛された、もしくはもとを離れられないモンスターの魂が
「円盤石の中身を乗っ取った」(初代)「他のモンスターの生命力を借りて再誕生した」(MF2)と書かれており、設定が重くなっている。


初代、2共に隠し種族として登場しているが、その解放条件は大きく異なる。

まず、初代から。
ゴースト解禁のためには、育てているモンスターの死を経験する必要がある。
この時点で色々と衝撃的な条件かと思われるが、必要なのだから仕方がない。

次に、モンスターが死んだ後にすぐ新しいモンスターの育成を始める。
そして、次のモンスターが初めて大会に参加し、その大会が終わった直後にランダムでモンスターの体にドクロマークが刻み込まれるイベントが発生。
駆けつけたテスカ先生曰く「亡くなった後もファームを彷徨っていた先代のモンスターの魂によるもの」とのこと。
このドクロマークの付いたモンスターを合体させると晴れてゴーストが誕生する。

実はその条件の関係上、ディスク種を除けば初代において最も早く解禁ができる隠しモンスターである。
ただし、ドクロマーク付与の確率が16分の1=6%強とかなり低いのである程度の根気が必要になる。
それ以前に、コイツ目当てにわざとモンスターに重労働を強いて死なせるのも、精神的にクる物がある……
出会いまでは不穏だが、合体材料にすることは考えないで、普通にモンスターを育てて色々なモンスターを解禁するか、
大会で稼ぎ要員として活躍しまくってもらって、その延長線上で発生させた方がいいかもしれない。
ずらしバグを使って生まれたてのモンスターをSランク公式戦に出せば大抵即死させられるんだけどね。
ちなみに移植版ならCDを指定再生できるので、ALL低ステータスのモンスターを用意して大会に出すと手軽に解決できる。すえきすえぞーより儚い。

尚、ドクロマーク付与イベントの初回時のみ、そのモンスターのライフが4まで激減するというデメリットが発生する。
ところが、二回目以降はこういったデメリットは無く変化するのは外観だけであるということから、
敢えてドクロマークを付けたまま大会に参加するという、おしゃれプレイを楽しむブリーダーもいたりする。
特にヘンガー種のドクロマークの自己主張っぷりは半端な物ではない。
ナーガ種やゴーレム種あたりにつけて、病院送りの常連みたいな、危険なにおいを漂わせるのもいい。


次に、続編の2では…
やはり一度モンスターを死なせる必要があるのだが、それ以降の条件は大きく異なる。
まず、モンスターが死んだ際にお金を払い、葬式を開いて祭壇を作る。
その後、ゲーム内時間で140週以上経過し、さらに3月3週にある程度資金を持っていると発生する、祭壇増築イベントを二回こなして祭壇を最終段階にすると、一年後に祭壇の傍で「ステッキ」というアイテムを拾うイベントが発生する。それを隠し味に合体することで、めでたくゴーストが誕生する。

初代のドクロマークと違ってまだ確実性があるものの、祭壇の増築に結構な間があり
その関係で最短でも7~8年はかかってしまうという別の欠点がある。
当然、祭壇増築の為の費用も用意しておかなければならないので、後回しにすると意外と面倒なことになるかも。

かつて愛されたモンスターが、死してなおファームを見守り、主人たちの丹精込めた供養の果てに、
それに応えるような形で「きっかけ」を残し、そして新たなる出会いにして、再会を果たす…
前作の怨念、無念に近いものを感じる経緯に比べれば、胸の温まるエピソードになっている。

しかし、「すぐ死ぬ」ことにおいても確実性のある最終兵器
すえきすえぞー辺りが適当な大会やグレードFの大会に特攻してお亡くなりになるのが主流だったため、格好がつかないブリーダーのほうが多かっただろう…。


長々と解説してきたが、肝心のゴーストの性能は避けるかしこさ重視系。
命中、回避、かしこさの適性が高く、その反面、ライフ、ちから(これは最低)、丈夫さは伸びにくいという、実にわかりやすい能力。
技の性能やG回復速度も考えれば、ほぼピクシーに近い使用感になる。
ただ、あちらと違って威力の高い技をいくつか所持しているのが、大きな違いである。


特に、初代では技性能や適性の噛み合いから、序盤に出現させれれば健闘してくれるモンスター。
得意分野を伸ばす「サーカス」「郵便配達」を繰り返しながら、「連続カード」と「ドクロビーム」辺りを覚えさせてしまえば
資金が足りない序盤でも、Sランク公式戦を勝ち抜けるだけの強さにすることは可能である。
そういう意味で序盤のオススメモンスターとして見ることも可能。運要素が強すぎるけど。
移植版では特別なネタ個体を生贄にすることで、やや安定して序盤から投入できるモンスターになったため、上記の話もネタではない。

育成環境が十分整った後なら、トロカチンシリーズで不足気味なちからも伸ばすことが可能。
そうすれば、ちから技である破壊力満点の超必殺技を十二分に生かすことができるようになり、
手数の多さとスピードが取り柄のゴーストに、一撃必殺の強みも生まれて更に強くなる。
これらのことを考えるとその実力はかなり高い、一種のダークホース的な存在と言える。


一方で続編の2では、数々の下方修正や強化の波に乗れなかったことが大きく響いて、ガチ対戦だと厳しいモンスターになっている。
全体で見て寿命が短くなり、ピーク期間も縮んでしまい、地味にライフと丈夫さの適性が下げられ、得意・不得意が極端になってしまい、
最大火力も据え置き、どころか一部の小技の威力は下方修正を受ける羽目になってしまった。一方で巨石よけが得意になった。
特に超必殺技は前作までならともかく、本作だともう一歩踏み込みが欲しい数値設定なのに、
燃費の悪さはそのまんま→使用した後の隙を「敵に攻撃された時の」ガッツ差でひっくり返されやすいので、使う価値は下落している。
同じタイプのピクシーは高威力技を入手しているというのにこの差は何なのか……

全く戦えないとのかと言われれば、そんなことは無く、マニュアル操作下であれば
従来のセオリー通り手数の多さと、スピード活かした戦術で十分に上位を狙っていける。
しかし、移植版だとオート対戦も主流なので、威力の低い小技を切りにくいのがネックになっている。
適性Eが3つもあり、うちひとつが重トレで大きく上げられないライフなので、フルモンを目指すなら気合は必要。


【主な技一覧】

ファッションにちなんで、マジシャンチックな戦い方をする。
威力の高い技が限られているので、これをどうにか補えれば…。
初代→2になって使い込み技が増えてしまったので、合体の際の継承漏れには注意。

  • ピコピコハンマー(基本技(初代)/バランス技(2))
シルクハットの中から小道具であるピコピコハンマーを取り出し、ポカンと相手の頭を殴る。
いずれでも適性の悪いちから技、数値設定は低調気味のため、育成が最序盤のときに使うくらいか。

  • 体当たり(基本技(初代)/バランス技(2))
小道具の類に一切頼らず、文字通りの体当たり攻撃を行う。
威力は低いが、ピコピコハンマーに比べればまだ命中させやすい。
2では距離を離すのには使えるだろう。

  • びっくり系(命中重視技(1)/ガッツダウン技(2))
シルクハットだけ残して消えたと思ったら、本体が相手を驚かす技。
2では「びっくり→びっくりドクロ」と発展する。
わかりやすいスピードタイプのゴーストの技の中でも、驚異的な命中精度を誇るのが特徴。ただし威力は一切強化されない。
続編ではソウルビーム系と立場を入れ替え、もっと近い距離から相手を怯ませる技になっている。
ガッツダウン性能はいいが、ゴーストのガッツ回復に甘えたせいか消費が重く、命中も低いのが難点。

  • おとしもの系(大ダメージ技)
シルクハットの中から召喚したハトが、相手に爆発するフンを落として攻撃する大ダメージ技。
2では「ハトのおとしもの→大きなおとしもの」と発展する。
コイツのハトといい、いからせ隙を突く猿といい、何でその手の物体をやたら爆発させたがるのだろうか…。
見た目のインパクトもさることながら、ゴーストには貴重な高威力技なので、早めに修得しておきたいところ。

  • ソウルビーム系(ガッツダウン技(1)/命中重視技(2))
ステッキの先から霊魂を思わせるビームを発射する。ドクロビームはドクロエフェクトで、少しまがまがしい。
2では「ソウルビーム→ドクロビーム」と発展する。
初代の頃は密着した距離から放つガッツダウン技で、ゴーストの序盤戦を支える技になっている。
消費ガッツは初代の技にしては大きめだが、ゴーストとの相性は良く、命中補正もそれなり。
続編ではびっくり系と立場を入れ替え、数値設定はそのまま受け継ぎ、距離は離れてから撃つようになった。
ちなみに、ドクロビームの命中補正は+29とMF2では最高クラスなのだが、威力が8(E表記)しかないのでプレッシャーは…。

  • カード系(遠距離攻撃技(1)/クリティカル技(2))
どこからともなく取り出したカードを投擲して攻撃するかしこさ技。
2では「カード→連続カード」と発展する。
連続カードまで覚えれれば、初代、2共に威力がそこそこあって燃費も上々と優秀な技。
命中率の低さは、ゴースト自身のガッツ回復からなる手数や、移動速度による位置取り能力でカバーしよう。

  • 大パンチコンビネーション(超必殺技)
可愛らしいゴーストがいきなりムキムキマッチョに巨大化して相手を拳で殴りつけるという、ツッコミ所がある超必殺技。
2では「大パンチ→コンビネーション」と発展する。使い込みが必要なのは痛いが、25回でOKなので他のモンスターよりは親切。
威力が「大パンチ」で30、「コンビネーション」で35と、ゴーストの技の中ではトップクラス。ちからを上げる術さえあれば奥義として十分採用可能。
ただ、コンビネーションの消費ガッツは全モンスターの技の中でぶっちぎりトップの60と燃費が最悪であり、
ゴーストのガッツ回復ですら連発ができず隙をさらしかねないので、使い所は慎重に見極めたい。
実は地味に初代と2とで、数値設定に色々手の加わっていない技である。
それでも火力が低くなったように感じるのは、ダメージ計算式が大きく変化しまくったからに他ならないのだ。


【主な派生種】

……を紹介したいところなのだが、実はこのゴースト、
純血種とレア種以外に派生種が一つも存在しなかったりする。
従って能力や寿命の変化も無く、純粋に純血種の適性で勝負をすることになる。
(2のレア種は適正が変化するのでその限りではないのだが、それでもランダム性が強いので確実性に欠ける)

  • チョンマゲ
初代におけるレア種。
オレンジ色のボディに和風衣装、ウルトラクイズみたいなシルクハットと派手さとミスマッチが物凄い見た目。
更に特徴的なのはその名の通りの帽子の下に隠れたちょんまげ頭という、隙を生じぬ二段構え。
とにかくウケを狙ったその風貌は、通常のちからとは別の「なに」とは表現できないふしぎなパワーをもっている。

光栄の「三國無双」やウルフルズの「ガッツだぜ!!」から再生が可能。
移植版ではカルメラの「ゴールデン・バラエティー」や、桃黒亭一門「ニッポン笑顔百景」等に加え、
松平健「マツケンサンバ」の「II」と「4」から再生可能。いやー、よくわかります。

移植版では、通常のチョンマゲとは別の「なに」とは表現できない風流なメイクをしている個体が追加されている。
興味があるならTVアニメ『織田シナモン信長』OPテーマ 「Sunny Sunny Girl◎」のアーティスト盤や、#HASHTAGの「MISCHIEF」等から再生してみよう。
しかし、今となってはこのメイクも中々切ない味わいになってしまったかもしれない…。
  • シェフ/コミ
シェフは2におけるレア種で、コミは移植版初代にアプデで追加されたレア種。
見た目はまんま名前の通りシェフ、料理人で実際に料理づくりがうまく、沢山作れて仕事も早いのだという。
どうやらモンスターの魂ではなく、モンスターが進化した先で足を退化させ、こういう姿になった特殊な経緯を辿っているらしい。
コミはシェフが超一流レストランで修行中の身であり、シェフになるまでヒゲは伸ばさないと決めている。なので外観に差異がある。

コミは移植版初代で山下達郎の「RECIPE(レシピ)」や、TVアニメ『食戟のソーマ 神ノ皿』のOP主題歌「Chronos」・ED主題歌 「エンブレム」の双方などから再生可能。

シェフは、たしかに料理が作れる、PSゲームソフトの「バーガーバーガー」や「エリーのアトリエ〜ザールブルグの錬金術士2〜」から再生ができる。
また、「料理の鉄人」のホスト役繋がりで鹿賀丈史の「Ja-nay」からは、カード付きのお得な個体が再生できる。
移植版MF2ではYUKAの「お料理行進曲」、謎の食通がらみで「FINAL FANTASY Ⅸ Original Soundtrack PLUS」、コックつながりで「星のカービィ スターアライズ」等からも再生可能に。
他にも大泉洋 with STARDUST REVUEの「本日のスープ」からも再生ができる。カードを初期習得している上、寿命も純正種より長いという良個体である。
実際タイトルが料理なのでマッチはしているが、これはまさか水曜どうでしょうシェフ大泉が縁のネタなのでは…おいパイ食わねぇか


【大会に登場するゴースト】

必然的にどちらも純血種。ちなみに初代にはいない。

  • オフリィ(2)
グレードCに登場。ハト使い冥界No.1。
低ランクによく居る、典型的な紙耐久の賢さ回避型。
Dランクのミリアムをワンランク強化させたような能力値を持つが、技自体の火力が低いうえに、ちからも低い。
こちらのバランス技や命中重視技が何か一発カスったただけで致命傷、なんならそのままK.O.できる事も多々ある。とにかく近づけば敵ではない。
遠距離技の「カード」に付いている地味なガッツダウン、こちらの相棒も紙耐久の場合は「ハトの落とし物」には注意。

  • アバーレル(2)
二大大陸対抗戦の隠しボス4体のうちの一つ。
確かに能力は高いが、他の3体(アキレール、マッドキャップ、ハメッド)に比べると丈夫さとちからが低く、まだ攻略はしやすい。
余談だが、前作に登場した「アルバール」に名前が似ている事や、一部のパラメータの数値が一致している事から、単なる偶然ではないと見るファンも居る…。

移植版では「暴動/スライ&ザ・ファミリー・ストーン」からアバーレルを意識した特殊個体が再生できる。
短命早熟が寿命370の普通と改善されており、かしこさと命中の適性こそ平均まで下がったものの、代わりにライフと丈夫さの適性がCまで一気に強化。
ちからの適正もDと若干上昇しており、別モンレベルで非常に育てやすくなっている。
大きなおとしものを習得しており初期ステータスも全体的に高く合計1000超え(純血の基礎合計ステは680)といたれり尽くせり。
合体育成をせずに純血種を育成するなら、この個体一択と言ってもいいだろう。


追記・修正は死後に生まれ変わってからお願いします。

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最終更新:2022年10月30日 19:57