悪の女幹部2「キサマなどに教育されてたまるかっ!」

登録日:2014/09/10(水) 10:31:17
更新日:2024/01/01 Mon 23:39:24
所要時間:約 11 分で読めます





――世界に黒きメルヘンを――




2014年8月29日にルネから発売されたアダルトゲーム
悪の女幹部シリーズ最新作であり、ナンバリングされてはいるが前作との繋がりは一切ないので今作から始めても問題なく遊べる。

発売前はナンバリングタイトル特有の不安感はあったものの、蓋を開けてみれば相変わらずのキャラクター性の高さとコミカルな作風から、

評価と売れ行きは概ね上々な様子である。





【あらすじ】



飛村英吾(とびむら えいご)は元ヤンキーの新米教師。

「落ちこぼれの気持ちが分かる先公がいてもいいはずだ!」と意気込んで教師になったものの、それまでの行いが災いしてか、
はたまた不況の煽りなのか赴任先も決まらず就職浪人状態。

やっと決まった赴任先も、突然現れた“ブラックメルヘン”と名乗る謎の集団によって破壊されてしまう。

いよいよ教師になるのを諦めかけた時、地方のマンモス校・私立大戸岐学園からのオファーが舞い込んできた。

二つ返事で赴任を決意する英吾だったが、いざ学園に行くとなぜか赴任の話が無くなっていた。

その裏にはまたしても謎の集団・ブラックメルヘンの影が。

なんでもこの学園には世界をひっくり返すような“お宝”があり、ブラックメルヘンはそれを手に入れるために学園を乗っ取り表向きは教師として働いているらしい。


二度も仕事の話を無かったことにされ怒り心頭の英吾は単身ブラックメルヘンに立ち向かって行こうとするが、そんな彼より先に “バッケンローダー”と呼ばれる少女が現れ、ブラックメルヘンと激しい戦闘繰り広げ始める。

その戦いに巻き込まれた英吾は、偶然敵幹部の能力を奪い取ってしまう!

一部始終を見ていたバッケンローダーは、英吾に「敵幹部になり済ましてブラックメルヘンに潜入し、協力してほしい」 と協力を要請する。


明らかに危険なミッションだが、教師として学園を利用するブラックメルヘンは許せねぇ!

本音を言うと俺をコケにしやがったやつらをぶっ潰してやる!!…ていうか仕事が欲しい!!

という思いから、バッケンローダーに協力することに。

こうして悪の組織を潰すため、英吾の悪の組織の幹部 兼 教師生活が始まった!





【用語解説】




●秘密結社ブラックメルヘン


おとぎ話の悪役が集まってできた同盟組織。
その目的はおとぎ話の原典を自分たちが正しい役になるように書き換えること。
各種族から選ばれたキャストと呼ばれる者だけが所属できる。
あくまで同盟関係であるため違うキャスト間の仲間意識は薄く、足の引っ張り合いが激しい。
意外と「人間的には」悪い人たちとは言いがたい濃いメンバーばかりである。



●おとぎ話の原典


世界を変えることのできる概念的存在。
これを書き換えることで例えば「桃太郎が鬼に敗れ、鬼が世界的に繁栄してる世界」なんかも現実にしてしまうことができる。
詳しく分かっていることは混沌が満ち溢れた場所に出現するという性質があるということ、
バッケンシリーズと呼ばれる戦士が持つ武器でしか書き換えることができないということ、
そして特定の形状を持たず様々な形で出現するということくらいである。
ブラックメルヘンの面々はこれを出現させるために学園で迷惑行為や破壊活動を行っている。



●バッケンローダー

ブラックメルヘンから原典を守るために戦うバッケンシリーズのうちの一人。
武器の霊刀大桃切(おおももきり)は精神や概念に直接攻撃ができるという特殊効果がある。
バッケンシリーズの武器は女性にしか扱えないので、必然的にバッケンシリーズは女性にしかなれない。


●キャスト

原典に触れることのできる存在。
おとぎ話の「出演者」からキャストと呼ばれている。
一般的にはおとぎ話に出てくるキャラクターの子孫や関係者が多い。
おとぎ話の住人と認識されているため、大暴れしても一般人からは認知されず、物を破壊しても元通りになるが恐怖と混沌はその場に残る。
どのキャストも自分のキャストが出演しているおとぎ話には色々と思うところがあるようである。





【登場人物】
(変身後/変身前)

登場人物の詳細や弱点、作品のネタバレに関しては悪の女幹部2(エロゲ)の登場人物の項目を参照。



元ヤンの新米教師
ヤンキーサンダ―/飛村 英吾




本作の主人公。担当科目は地理。キャストは不明。
元ヤンキーだが更生し、「落ちこぼれの気持ちがわかる教師」になるため教職免許を取る。

性格は良くも悪くも向こう見ず。思い立ったら即行動、売られた喧嘩は即買取がモットー。
だが教育に関する熱意は本物で、教師という立場を利用して悪事を働こうとするブラックメルヘンには強い憤りを感じている。

様々な偶然からバッケンローダーに協力し、組織を潰す手伝いをすることに。
組織には牛神様の力を借りてヤンキーサンダ―という姿に変身し、教育係として潜入している。

また、「教師と教え子」という条件を満たしているとどんな命令も聞かせることができる『超教育』と
気絶中や性的絶頂中の相手を強制的に教え子に認定してしまう『師弟の証』などの特殊能力も使える。



轟天童子
修羅姫/大江山 明日楽
cv:計名さや香



桃太郎に出てくるの末裔で当然キャストは鬼。担当科目は古文。
鬼族の地位向上のためブラックメルヘンに参加している。

とにかく生真面目で融通の利かない性格から生徒からは避けられがちであるが、実際はとても優しく聡明な女性。
文学を愛する才媛ではあるが、それ以上に極度の肉体派なため学園のトレーニングルームでいつも筋肉を鍛え上げている。

戦闘では日頃鍛えた筋肉を遺憾なく発揮し、真正面から敵を金棒でなぎ払っていくパワーファイター
桃太郎のキャストであるバッケンローダーとは本作開始以前から幾度となく激突しているが未だ決着は付いておらず
打倒バッケンローダーを成すため今日も筋肉を鍛え上げる。




アンハッピートリガー
グリムロック/グレーテル=グリム
cv:藤堂みさき



ヨーロッパにある魔女ギルドから派遣されてきた魔女の末裔。キャストは魔女。担当科目は英語
自身だけでなく周囲の人間まで巻き込む極度の不幸体質の持ち主。
「最初から幸せなんて感じなければ不幸にもならない」という持論から『みんなで不幸せになろう』をモットーにしている超ネガティブ思考。

人付き合いが苦手でなるべく他人を避けようとするタイプ。
常に不気味な笑いを浮かべていて、ちょっとしたことで落ち込んだかと思えばいきなりキレだしたりと情緒不安定な部分が目立つ。

戦闘では右腕に装着した『フォーチュンガン』で自分の不幸を撃ち出し、相手を不幸にして戦う。
遠距離からは撃ち出された不幸に苦しめられ、近寄れば彼女の不幸体質に巻き込まれるという厄介な相手である。




機械(マシン)仕掛けのファラオ
ハルカプトラ7世/七町 遥架
cv:星野七海



古代エジプトにおいて国を管理、防衛するべく生み出された『マシンファラオ』と呼ばれる人工機械生命体。
人間は我らマシンファラオに支配、管理されるべき」という命令に基づいて行動している。
キャストはスフィンクス。担当科目は保健体育。

メカではあるが言動や行動は大雑把でいい加減。
本人曰く「これも愚かなる人間を模倣してるゆえ。我らが優秀すぎる証拠である」とのこと。
悪気はないのだが生徒に余計なことを言い傷つけることが多く、その度に学園長に呼び出されては怒られている。
当然悪気がないので反省するつもりも直すつもりもない。
教師の時はほぼ人間と同じボディを使っているが、強い衝撃に弱いため、たまに頭が取れたり手足が外れたりしている。

戦闘では様々なパーツを状況に応じて使いこなして戦う。




七色の頭脳を持つ女
Dr.サイレーン/瀬戸 珠魚
cv:椎那天



人魚族の生まれでキャストは人魚。担当は養護教諭。
幼い頃童話の人魚姫を読んで「魔法などというわけのわからない力に頼ってはダメだ!」と一念発起し科学者を目指し始める。

自他共に認める天才ではあるが、それゆえに少々ナルシスト
大戸岐学園には保健室が複数存在するが、珠魚が怪しい薬を実験しようとするので彼女のいる保健室は学内最高のデンジャーゾーンと恐れられている。
幹部最年長であるが精神年齢は一番子供っぽく、羞恥心も薄い。
ハルカのメンテも担当しており、彼女をむす…として可愛がっている。

戦闘では開発した兵器などを使用したりもするが、最大の武器は彼女自身の肉体と技であり、本人の好きなプロレスの技を駆使して戦う。




バッケンローダーのライバル
バッケンハンター/マーガレット=ロート
cv:渋谷ひめ



クインが連れてきたバッケンローダーを狙う新たな幹部。キャストは
経歴は一切不明。本人もここに来る前のことは一切覚えてないが、クイン・テイル曰く「ヨーロッパにいた頃の僚友」とのこと。
当然ながら突然現れて自分達の獲物を掠め取ろうとする彼女を他の幹部達が認めるわけもなく、英吾以上に嫌われている。
そのため彼女の世話は英吾に押し付けられるが、それ以来彼に懐いている。

性格は天真爛漫、好奇心旺盛で人懐っこい。
男女問わず惹き付ける魅力とカリスマ性の持ち主で、その魅力は編入して数日後には学園のアイドルと化したほど。

戦闘ではハンドガンとダガーを使用。
パワー、スピード共にバッケンローダーを凌駕しており、初対面時の戦闘では彼女に勝利しかけている。





『おとぎ話』の守り人
バッケンローダー/吉備 桃花
cv:疾風はる



桃太郎の子孫で原典を守るバッケンシリーズと呼ばれる戦士の一人。キャストは桃太郎。
普段は気だるげな雰囲気をしているが、先祖代々伝わる霊刀『大桃切』を引き抜くことで闘争本能全開なバッケンローダーに変身し力任せに敵を打ち破る。

黙っておけば優等生なのだが口を開くと毒舌が飛んでくる生意気娘。
実家は神社で代々戦士の家系であり、彼女も幼少時から祖母と母親から厳しい訓練を課せられてきた。
そのため親元を離れた今は英吾の部屋に来てはお菓子を食べたりだらだらとゲームしたりして自由を満喫している。

戦闘では唯一の武器である大桃切で力任せに敵を打ち破っていくスタイル。
また英吾が掴んだ弱点を元に騙し討ちやを盛るなどの卑怯な戦法も好んで使う。

夜日楽、マーガレットとはルームメイト。
夜日楽との関係は良好だが、遊びたがるの如く絡んでくるマーガレットは自分の時間(=英吾の部屋でだらだらする時間)が奪われることから公私に渡り天敵となっている。




修羅姫の妹
夜叉/大江山 夜日楽
cv:桜水季



修羅姫唯一の部下で彼女の妹。キャストは鬼。
英吾のクラスの委員長を務めている優等生で、本来争いごとは苦手なのだが姉に無理矢理連れてこられた。

性格は控えめで優しく家庭的。
幹部から警戒されている英吾にも変わらぬ態度で話しかけてくれる良い子であるが、貧乏くじを引くことも多い。

とある戦闘中に大桃切で斬られ発情し、英吾と関係を持ってしまいそれと同時に『師弟の証』を結んでしまう。
その経緯から最初は英吾を疑っていたが、「幹部達を正しい道に更正してやりたい」という英吾の熱意に同意し、自らの意志で協力することを決意する。

桃太郎と鬼ということで紹介された当初は桃花からは信用されていなかったが、その日の晩には彼女の家事スキルの高さに桃花の掌がひっくり返ったのは言うまでもない。




悪の女首領
クイン・テイル/古賀 道子
cv:誓い



ブラックメルヘン日本支部を束ねる女首領。
普段は大戸岐学園の学園長を務めており、学園の運営や幹部達が起こした問題の揉み消しなど幅広く活動しているスーパーウーマン。

人間であるにも関わらず幹部達をゲンコツ一発で黙らせることがほどの身体能力を持っていたり、各界のお偉いさんにコネがあったりと謎の多い人物。
そんな彼女でも全く反省しない幹部達には手を焼いているようであり、頭を悩ませている。




主人公の同僚
阪田 透



英吾の同僚。一般人。
英吾より先に赴任してきており何かと助け舟を出してくれる存在。
要領がいいので大変な仕事は上手くすり抜け定時きっかりに帰っていく。




教育の神、天神様の神獣
牛神様


教育の神である天神様の神獣。とある理由から英吾にくっついてくる。
見た目はホルスタインだが人語を話すことができ、英吾に様々なアドバイスを送ってくれる他、ネットの火消しやコラージュの作成などもしてくれる頼もしい牛である。
校舎内にもよく出没し、英吾と一緒に行動しているため一部では英吾が牛をペットにしていると噂されている。





余談


キャラクターデザインには前作も参加していた『戦姫絶唱シンフォギア』でお馴染みの吉井ダンの他に
ザ・グレイトバトルシリーズのファイターロアスーパーロボット大戦Zガンレオンなどのデザインを手掛けたMがんぢーも参加している。




 


『追記、修正…?…この項目を…?』


『止めておいたほうが…いいんじゃないかな、時間の無駄だよ…』


『どうせこんな項目…みんな最初の3行で読むのやめてるだろうし…』


『もし仮に読まれたとしても、余計な文を入れるなって叩かれるに決まってるよ…』


『叩かれるのは嫌だろう…?叩かれたら悲しいだろう…?』


『それなら何もしなければ…最初から良い項目なんて目指さなければいい…』


『さあ、部屋を暗くして祈ろうよ…』


『みんな…不幸になればいいのに……』







『…てなことをこの娘が書いちまったもんで、この項目は閑古鳥ってわけさ』


『いひゃいいひゃいぃぃぃ』


『人間が愚かなのは事実であるが、このままでは我の偉大さを伝えきれないのである』


『さあ愚鈍なる人間どもよ、我らマシンファラオを崇め奉るのである』


『ややこしいからあんたは黙っときな!』


『だから冒頭にボクの作ったこの電子ドラッグを置いとけばいいって言ったのに』


『こいつにかかれば三日三晩不眠不休で編集合戦の始まりさ!』


『そんなことをしたら三日三晩もしないうちにこの項目がなくなるだろうがな』


『そもそも、編集してくれなんてわざわざPRする必要なんてないわ!』


『ほう、相変わらず強気じゃないか』


『なぜなら!この項目には私がいるんですもの!それだけで大きなアドバンテージよッ!』


『あー、うん。そうだなー(棒)』


『ええい、長々とバカやってんじゃないよあんたたち!最後くらいビシッとシメるよ!』





『――世界に黒き追記(メルヘン)を――』


『――我らに素敵な修正(メルヘン)を――』





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最終更新:2024年01月01日 23:39