レジアス・ゲイズ

登録日:2014/10/23 (木) 18:03:06
更新日:2024/02/21 Wed 23:39:16
所要時間:約 4 分で読めます






魔法と技術の進歩と進化……素晴らしいものではあるがしかし!


それが故に我々を襲う危機や災害も10年前とは比べ物にならないほどに危険度を増している!


兵器運用の強化は、進化する世界を守るためのものである!




魔法少女リリカルなのはStrikerS』の登場人物。
CV:石原凡

名前の由来はトヨタのミニバン「レジアス」


【概要】
管理局地上本部の実質的なトップを務めている入局40年のベテラン局員で、階級は中将。
年齢は54歳(つまり入局は14歳になる)で、オーリスという名の一人娘がおり、彼女も管理局員でレジアスの秘書のような立場にある。
立派な口髭と顎鬚を蓄えた四角形フェイスの強面で、体格も大柄な恰幅である。

かつて管理局地上本部に所属していたゼスト・グランガイツとは、同じ志を共にしていた無二の親友で、
リンカーコアを持つ彼が魔導師として「戦闘面」で活躍しつつ後任の育成を行っていたのに対し、リンカーコアを持たない自身は「政治面」で活躍。
ゼストや彼の部下であるクイント・ナカジマ(ナカジマ姉妹の母親)、メガーヌ・アルピーノ(ルーテシア・アルピーノの母親)が前線で活躍出来るようサポートに尽力していた。

しかしゼスト達の死の前後あたりから、組織運営に関してワンマンな傾向が目立つ様になり、演説などにおける言動も過激になっていく。
ただし、魔力を扱う魔導師ばかりを重視する組織のやり方に異を唱える演説の内容から誤解されがちであるが、
魔導師であったゼスト達と友人関係にあった事実からも分かる通り、魔法やそれを扱う魔導師に対する差別意識などは全く無く
あくまでも「魔法や魔導師の力ばかりを重視した治安維持活動」のやり方に否定的なだけである。

レジアスを理解するための説明をする前に今の銀河の状況を理解する必要がある。少し長くなるぞ前提として、
リリなの世界観は古代戦争の影響で様々な次元に危険な遺物、
物によっては一つの次元を滅ぼしかねないシロモノが散逸している隠れ世紀末である。
現実に例えるなら

  • 「どこかに地球を滅ぼすほど強力な核爆弾が不発状態で埋まっていて、いつ爆発するかわからない」
  • 「どこに埋まってるか、そもそも実在する確証すらないが、それでももし爆発したら自分の街が滅ぶ」
  • 「捜索するのは日本だけだが、捜索範囲は月の裏側まである。敵国の領土にも可能性がある」

という塩梅で、結果として管理局は現実に理想が追いつかず、治安悪化や組織の腐敗を招いていると言う状況がある。

話を戻すと、
そんな状況のため管理局で最も深刻なのは人材不足、
特に魔導師は慢性的に不足していると言っても良い状態にある。
しかし本局側や次元航行部隊は「環境破壊に繋がる」等を建前にあくまでも「質量兵器を認めず魔法を扱える魔術師を重視した少数精鋭による治安維持活動」を貫こうとしており、
「理想」ばかりに拘った旧態依然の「弊害」に悩まされ続けた結果、レジアスは現在のやり方に至ってしまう事になったと言える。

【作中人物からの評価】
次元航行部隊のクロノ・ハラオウンからは「黒い噂も絶えないが、優秀なのも間違いは無く、武力強化によって地上の犯罪発生率を抑え込んでいる」と評され、
魔力的資質を持たない身(現実社会の警察等で例えるならノンキャリア)でありながら着々と成果を出しつつ中将にまで出世し、あらゆる政策を実現させていった実績から、
地上局員の中では彼の事を評価・英雄視している者も多く、娘のオーリスも彼の言動等に思う所はありながらも最後まで父を信じようとした。
また管理局最高評議会を始めとするバックホーンの層も厚く、一筋縄ではいかない大物である。

だが、魔法を扱って戦う魔導師である事に強い誇りを持っている局員…特に次元航行部隊側の大半には、リンカーコアを持たず魔導師になれない人間である事もあってか、
彼の言動を「魔導師である自分達に対する侮辱や差別」と認識されていた様で、
「魔法そのものを否定する魔法差別主義者」や「時代錯誤な思考に捉われた危険思想のタカ派軍人」であるかの様に見なされる事が多い。
主人公達の所属する機動六課の場合も同様で、『StrikerS』の第10話における演説を見ていた際は、仮にも同じ管理局員側の人間の主張であるにも拘らず、
殆ど無関心な態度や白眼視されてしまう状態で、この点からも次元航行部隊側からは相当嫌われている人物である事がうかがえる。

お役所体質でお堅い地上の在り方を体現するかのような発言も多く、後ろ暗い経歴や確証の無い者、不確定性の多過ぎる特別な力=レアスキル等を嫌う傾向があり、
特に八神はやてのことは「中規模次元震を起こしかけた元犯罪者の小娘」呼ばわりしている程である。
尤も社会の秩序と平和を守る側として自分の組織が前科のある人間まで、管理局員として取り込んでいれば反感を持つのは当然の事で、
ファンからは半ば忘れられているが、理由や事情があったとはいえ、はやてやフェイト等が入局以前に犯した前科は、決して「軽い」で済まされる物では無く、
未遂とは言え大規模な被害や犠牲を出し兼ねない「重罪」であったのは間違いないと言える。

『StrikerS』の中盤では、最新の地上防衛兵器「アインへリアル」の建造等も進めていたが、
その裏では最高評議会の命令を受けてジェイル・スカリエッティと結託し、違法研究である人造魔導師や戦闘機人の研究等も進めていた。
ただし、最高評議会の思惑のままに動くつもりは無く、適当なタイミングでそれらの研究成果を摘発・接収し、
ゆくゆくは「試験運用」という形で実用性を証明しながらいずれは地上部隊の戦力とする計画だったらしいが、
最高評議会側やスカリエッティ陣営の方が一枚上手で、利用されるだけ利用されて反逆を起こされてしまう事態になっただけでなく、
スカリエッティ陣営の中に死んだゼストの姿を目の当たりにした結果、机に突っ伏して吐き気を催すほどに衝撃を受ける事になった。


【苦悩の過去】
ゼスト達が生きて地上部隊=陸の管理局員として活動していた時代。
レジアスは彼と共に、管理局に属する各管理世界の治安維持を向上させていこうと真摯な想いで奔走する日々を送っており、
この時の彼は、強面ながらも表情はどこか穏やかさの残った物であった。
ゼストは優秀な局員として、力を持たない自分は権力で地上の平和に貢献すると誓い合っていたのだが、
それだけの高潔な志を持っていながらも、「時空管理局という組織の在り方」という内側の「問題」に悩まされていた。

「管理局に属するそれぞれの管理世界の治安」よりも「次元世界全体の平和」を優先しようとする本局やその直下にある次元航行部隊=は、
ゼスト達が「地上の平和」の為に必死に時間を掛けて育てた優秀な人材を「引き抜き」という形で次から次へと本局側や海側へ転属させていき、
これが原因で地上局本部側は常に慢性的な人員・戦力不足に悩まされ、第一管理世界である「ミッドチルダ」でさえもスラム化の進行も食い止められず、
未然に防げるはずであった被害でさえまともに防ぐ事も出来ないという、どうにもならない状況に陥ってしまっていた。
そればかりか、海側の失態が原因で逃走を許してしまった魔導犯罪者によるテロがミッドチルダの区画で発生した際は、
その責任全てを本局側や海側から擦り付けられてしまう等、対等であるはずの陸と海の間に、いつの間にか「暗黙の上下関係」が生じていたも同然となり、
治安維持どころか組織の存在意義自体が問われかねない程、陸は絶望的な状況へと追い込まれていってしまう。
この時のレジアスの苦悩は計り知れない物となっており、同じ管理局の仲間として海側を擁護しようとするゼストの「向こうは事件の規模が違う」という発言に対し、
「だから…小さな世界の小さな区画が滅ぶ程度は、無視しても良いというのか!?」と思わず反論した事からも、その沈痛な想いがうかがわれる。

何としてでも陸の状況を改善しなければならないと考えたレジアスは、治安の向上を実現させる為にも政治に没頭し続け、統制システムの機能向上等を実現させるが、
相変わらず本局側や海側は「事件の規模が小さい」等を理由に無理解な姿勢を見せるばかりか、逆に自分達が散々嫌がらせの様な政策を行ったのを棚に上げる形で、
自分達の意見に耳を貸さなくなったレジアスを「過激思想に取り憑かれた危険人物」として偏見を向ける事になる。
更に本局側や海側は、最高評議会だけでなく聖王教会のバックボーンによって陸以上の強大な権限があるのを良い事に、陸側への更なる締め付け政策まで実行。
局員達の引き抜きだけでなく、何かと理由を付けて予算を削り、それら全てを海側が独占する事態になった結果、陸側はますます骨抜き状態にされ、
人材も設備も予算すらもままならなくなり、同時に彼等の管轄となる各管理世界の治安の更なる悪化へと発展してしまった。

陸の治安維持能力の低さが最も顕著となって現れてしまったのは、皮肉にもなんと『StrikerS』の第1話であった。
当時、まだ管理局員ではなかったスバルとギンガのナカジマ姉妹が巻き込まれた首都近郊の空港で起きた大火災事件にて、
まともな設備や機能を持つ事を許されなかった地上本部は、救助活動はおろか火災を止める事さえも満足に出来ず、
結局は偶然居合わせた次元航行隊のメンバーであるなのは、フェイト、はやての3人による劇的な活躍によって、死者を一人も出さずに事件解決されてしまったという
結末で終わる事になった。
無論、なのは達3人の行動自体に問題は一切なかったのだが、この事件は海側の優秀さを世論に大きくアピールするのと同時に、
陸側が地上の平和に全く貢献出来ていないという不甲斐無さを証明してしまう格好の材料となってしまう事になった。


【悪魔の囁き】
もはやどうあがいても覆す事の出来なくなった海と陸の関係の中、完全に追い詰められていたレジアスは、最高評議会からの呼び出しを受ける。

「お前の働きは実に素晴らしい…。その揺ぎ無い正義を見込んで、お前に頼みたい事がある…」

最高評議会からの勅命を受け、状況的に断る選択肢を選びようが無かったレジアスはそれに乗る決意をするが、同時にその勅命は、まさに「悪魔の囁き」であった。
最高評議会からもたらされた勅命…それは犯罪者であるスカリエッティに協力して違法研究に手を染める事であり、
この頃より悪評を流される様になったレジアスに、不安を感じていたゼストも問い質そうとするも、自分の行いについてとても明かせなかったレジアスは、
同じく不安を感じていた娘のオーリスや、ゼストの部下であるクイント、メガーヌの二人が見守る中、
「俺は何も変わらん」と、良心や感情そのものを押し殺す様に素っ気ない言葉で返すしかなかった。

だが、遂に悲劇は起きてしまう…。
情報伝達のすれ違いが原因で、戦闘機人事件を追っていたはずのゼスト、クイント、メガーヌの三人を中心とした部隊は、
スカリエッティの秘密研究所を発見してしまい、迎撃に出たナンバーズとの交戦の末に全滅。
ゼスト、クイントの両名は死亡し、辛うじて生きていたメガーヌは、スカリエッティに献体として回収されてしまう事になる。
※正確に言うと、レジアスの不穏な動きに気付いていたゼスト達が、勇み足で彼の知らぬ間にスカリエッティのアジトへと乗り込んだ結果、
返り討ちに遭う形で全滅し、レジアスは事後報告的にスカリエッティからそれを知らされたのが真相。

実質的に、最も心許せる親友であったゼストや彼の部下達を死に追いやってしまったと痛感したレジアスは、
もはや引き返す事など出来るはずも無く、最高評議会やスカリエッティ陣営によって翻弄されるまま、迷走の一途を辿る事になる。


【来歴】
初登場は10話。冒頭の様に魔法に頼るばかりではなく、それ以外の武力強化も重要であるという旨の演説を行っていた。
実際、時空管理局…特に本局側や海側である次元航行部隊は、「魔法至上主義」とも呼べる程まで魔法の力に依存しきっている反面、
次元航行部隊や地上部隊を問わず慢性的に人員や戦力が不足している状態となっており、レジアスの主張はむしろ正論であったとさえ言えるのだが、
それに対する機動六課局員の反応は実に冷淡で、ヴィータは「このおっさんはまだこんな事言ってんのな」等と半ば馬鹿にしている様子を見せ、
この時点で「『魔法』という力を持つ者」と「『魔法』という力を持てない者」の価値観の大きな違いを見せているとも言える。

続く12話ではヴィヴィオを巡る騒動にてオーリスと共に顔見せ。
闇の書の元主であるはやてが運営する機動六課のことを知って実に不満気なリアクションを見せており、
AMF対策を一向にしない点をオーリスに突っ込まれても馬耳東風でしのぎ、近く査察に入るように彼女に指示を飛ばしていた。
過去の経緯を考えれば、自分が苦心して考案した政策に散々横槍やら妨害をしてきた本局や次元航行部隊、聖王協会の後ろ盾を得て結成された部隊に、
一大事件の実質的な主犯であったはやてが司令官に据えられ、更に地上部隊の管轄であるミッドチルダに本部まで置かれてしまったのだから、
不満や苛立ちを抑えられないのも仕方が無いとも言える。

話数はしばらく飛んで地上本部の公開陳述会が行われることになったのだが、
その段階になって裏で結託していたスカリエッティの裏切りが発生。地上本部は壊滅的被害を受けてしまう。
あまりの異常事態にブチギレていたが、上述したように人造魔導師として蘇っていたゼストの姿を見た途端に騒然となっていた。
それからすぐにスカリエッティがゆりかごを起動、ナンバーズと多数のガジェットドローンと共に地上へ侵攻。
そんな中でオーリスを含めた数人の局員と共に、自分はゼストを待ち続けるかの様に地上本部に残る。

そんな中、地上本部にまでやってきたゼストと対面。
自分の部隊を全滅させたのはお前の指示なのか?共に地上の平和を守ろうと誓い合った筈なのにどうしてこんなことになってしまったのか?
そう問いただすゼストに向かい、答えを返そうとしたその瞬間、
秘書の一人に化けて潜入していたナンバーズのドゥーエによって胸を貫かれ致命傷を負わされてしまう。
そして最後の想いで「ゼスト……俺は……俺は……」と、何かを訴えたがるように呻きながら、その生涯を終えた。

その最期を目の当たりにしたゼストは、ドゥーエを殺害してレジアスの仇を取った後、駆け付けたシグナムの前で、
彼の抱えていた苦しみに気付けなかった事を呟き、その後を追う様に二度目の死を選ぶ形でシグナムと決闘し、戦死。
生き残ったシグナムは、仲間であるはずの管理局の悪意に翻弄され続けて落命してしまった、理想を目指していた二人の男達の冥福を祈るのだった…。


【視聴者からの評価】
ぶっちゃけて言ってしまえばリアルでの彼に対する評価は非常に分かれやすい。

動機自体は真っ当であっても、スカリエッティの様な紛れもない犯罪者と手を組んでいたのも、違法研究を進めていたのも事実であり、
平和を目指していながら結局その過激さと視野の狭さ、自分のことを平気で棚に上げる身勝手さが仇となって守るべき地上に災厄を振りまいてしまった末に、
友に弁解も謝罪も出来ぬまま逝ってしまう結末を迎えた。
それ以前に、お役所体質の悪い面が凝縮したような姿勢や12話でのはやてを犯罪者扱いするような発言から早い段階で快く思わなくなった者もいる。
権力で暴走した俗人、目的と手段が入れ替わっている小物、ダブルスタンダード、自業自得といった辛口な評価も少なくない。

しかし、私利私欲に溺れるような行動を見せたり、平和の為に地上の一般市民に犠牲を強いる、みたいな描写は特に無く、
過去の経緯から見ても、曲がりなりにも悩みながら地上の平和を真剣に考えていたのは確かである。
そもそも犯罪者であるスカリエッティと手を組んでいたのは、あくまでも次元世界を自分達で支配する事を望んでいた管理局最高評議会からの命令による物で、
地上部隊に治安維持の為の新たなる力が必要という想いがあったのも確かだが、最高権力者である彼等の命令を下手に拒否する選択を取ってしまう事は、
地上部隊への更なる締め付け政策や、適当な理由を付けて自身が失脚に追い込まれる可能性、地上部隊その物を解体されてしまう可能性、
そして最悪の場合は、口封じに自身が消されたり、ゼスト達や娘のオーリスの身にまでも危険が迫る可能性もある等、リスクの方が圧倒的に高いと言わざるを得ない。
評議会からしてみれば、レジアスや彼の関係者を潰し、別の都合の良い人間を地上トップに挿げ替えて操れば良かっただけであったと言っても良い。
つまりは、絶対権力者の最高評議会に目を付けられた時点で、レジアスの信じていた理想はおろか、人生そのものが袋小路に陥ったと言っても過言では無いのである

また、A's終盤辺りから管理局という組織そのものが色々ときな臭いという見方がされ始め、何よりStS自体での描写に色々と粗があるということも相俟って
より大きな権力である本局や海側の都合で振り回されながら必死に足掻いていた苦労人と見る者もいたりする。
それもあってか同情的な意見や、彼を擁護する声も多く、
作中後のストーリーでも彼を英雄視する管理局員は未だにいる。

更に本局側や海側が、彼の地上の平和を保つ為に戦力増強を願う気持ちや主張を「ただの危険思想」と一方的に決め付けていた傾向や、
ミッド地上よりも次元世界全体の安定ばかりを重視して地上本部側を代表するレジアスの主張や要請も全く耳を貸そうともしなかった事、
最高評議会に至っては、スカリエッティの件に関する責任の全てを、最初からレジアスや地上本部に押し付けて意図的に潰そうとしていた可能性だけでなく、
時空管理局の実働部隊を次元航行部隊の一本化にしようとしていた可能性不祥事を建前に地上部隊その物を次元航行部隊の傘下に置く法案を決議させようとした可能性もある為、「主人公側の方がよっぽとえげつない」という意見もある。

とはいえ、あくまでも主人公たちも役職や立場こそ違えど時空管理局に所属する職員の一人でしかなく、
誤解とすれ違いがあったとはいえ、友人を悪く言うおっさんに良い印象を持てないのもまた残念ながら当然。
そもそも劇中では全ての黒幕である最高評議会がドゥーエに暗殺されて人知れず退場してしまったために、
機動六課側の視点ではスカリエッティがレジアスを唆してやらかしたようにしか見えない。
ようするに、何が一番悪いかと話の結論としては、そもそも自国の治安を後回しにせねばならない程に
次元規模の戦争をやらかして旧ベルカを滅ぼしつつ、火種をばら撒いて滅んだ御先祖様たちである。

海と陸の関係は、宇宙世紀のガンダムシリーズで例えるなら、地球連邦軍とティターンズの関係に近い物であるのだが、
最終的に主人公側であるはずの海の方がティターンズ、陸の方がエゥーゴのポジションになってしまっている上に
地球連邦軍のトップがアナハイムもかくやの死の商人ムーブという何とも皮肉な関係図であったとも言える。

なお、レジアスが無念の死を迎え、地上のスラム問題が露呈してから数年。
4年後のVivid、そして6年後のForceに至っても未だ問題は解決の兆しを見せていないのが現状である。
というかレジアス不在の影響は大きく、予算は増額され質量兵器も導入したが、
レジアスに代わってそれらを活用し、地上本部を取りまとめられる後任はいなかったため、治安はむしろ以前より悪化した。
Force時代にはとうとう「魔力に依存しない動力源を用いた汎用端末」、ようするに充電式の人型ロボット兵士の導入まで検討される事態となっており、
皮肉にも事ここに至ってようやくレジアスの訴えが一部とはいえ受け入れられ始めた形となっている。

…いつか地上から犯罪と暴力が払拭され、力無き市民が安心して通りを歩けるようになれば、彼の魂もきっと安らかに眠れるのだろう。






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最終更新:2024年02月21日 23:39