パティシエ試験(もーっと!おジャ魔女どれみ)

登録日:2014/11/03 Mon 10:18:43
更新日:2023/07/06 Thu 00:48:08
所要時間:約 8 分で読めます




もーっと!おジャ魔女どれみに登場する試練的存在。


◆概要
前作で水晶玉を失ったどれみ達。
彼女らの処遇をめぐって魔女界の女王様と元老院は議論を交わす。
結果出た結論は「魔女見習いに戻した上で、どれみ達が魔女に戻ることを反対した元老院魔女が実施する全パティシエ試験の合格」を条件に、
水晶玉*1を与えるというものだった。
一見魔法と無関係な話だが、心が豊かな優しい魔女になってほしいという願いゆえだろう。

ほぼ同時期に水晶玉を失ったお菓子作りに詳しい魔女見習い少女・飛鳥ももこを加えたおジャ魔女は新たな修行に励むこととなる。

前作までと異なりタップもポロンも試験もほぼ完全に*2どれみ達専用なのが最大の特徴。


◆各試験の詳細
◾︎第1回
試験官は魔女幼稚園園長マジョミラー。
彼女が満足するお菓子(200年前にロンドンで食べたスコーン)を作るのが課題。
マジカルステージで200年前のロンドンへ向かったどれみ達。
お題のスコーンとはマジョミラーのために母親マジョカーラが作ったものだった。

レシピを教えてもらい現代の試験会場で再び作り食べてもらった。
が、何故か物足りないと言う 。
それは食事前のミルクティー。それを足した上で再挑戦したところ、感動のあまり涙を流すマジョミラーだった。

余談だがこの回は各カラオケ機器に収録されている「おジャ魔女でBAN2」のアニメ映像に使われた。

◾︎第2回
試験官はマジョサリバン。
試験直前に彼女自らが別のやり方でテストしたいと考えたため、当日どれみ達は魔法で時計を細工され遅刻扱いになってしまう。

後日MAHO堂にやってきたマジョサリバンは正体を隠し客としてシュークリームを注文する。
ところが1度も成功していないものを頼まれたどれみ達は順番にもてなした上で何回も挑戦し遂に成功する。

マジョサリバンはどれみ達が「たった1人の客にたった1つのシュークリームを作る」もてなしの心を普段から持てているか見たかったのだった。

◾︎第3回
試験官は女優魔女のマジョプリマ。
ただでさえ不健康な生活に当時夏バテで食欲がなかったためか即興でこう言い放つ。

オーブンを使った季節に合った食欲の無い人にも美味しく食べられるあまり甘くないお菓子

無茶振りにも程があるが、実施日直前ではづきとももこが見つけたハマグリの形から「アイスクリームを挟んだ、コーヒー味のクッキーアイスクリーム」にたどり着く。

が、課題を出した当人は何故か課題そのものすら忘れたような素振り。
今回マジョプリマが見たかったのは無茶振りに対しどこまで答えられるか。
女王様に「少々真面目すぎるが見所がある」と伝え合格にする。

◾︎第4回
試験官はマジョスローン。
昔自分が食べたエルドラドのお菓子が何かを調べ、それを作るのが課題。

それが何なのか聞いてもまるで答えにならない返答をもらうどれみ達。
マジカルステージで実際にエルドラド(魔女が作った理想郷)へ向かった。
エルドラドに向かう道は危険な場所が多い地帯。
ようやく着いた先には1人の少女。
彼女から差し出された食べ物が「エルドラドのお菓子」なのだと気づく。

今回作るのはその菓子パン・サヴァラン。
どれみ達は魔女界の山へマジョスローンを連れて登っていく。
何百年ぶりにすっかり疲れたマジョスローンにサヴァランが差し出される。
それを食べ、懐かしい思い出が蘇ったと嬉しそうに語るマジョスローンだった。

◾︎第5回
試験官はマジョガエル村の村長マジョリード……だが何故か姿を現さず中止を一方的に伝言。

抗議のためマジョガエル村に行ってみると、マジョリードやマジョガエル達は新しいお菓子を思案中。
かつて流行ったマジョガエル饅頭が現在飽きられたらしい。
本来の目的である試験中止に対する抗議をしたところ「人間でしかも日本人だから」と妙な理由で追い返される。
それにキレて顔を見せろ等と叫ぶももこだけが外国人と勘違いされマジョリードの元にさらわれた。

かつて日本の和菓子屋で修行していたマジョリード。
あまり芽は出なかったようで、更に日本人特有の「本音と建て前」を理解できず人間不信に陥っていた。
それはどれみ達と出会ったばかりのももこと同じ。
マジョリードの仲間は相手が大切だから言えなかったこともあると諭される。

結局名物を考え作ることになったどれみ達。
それは色んな味のういろう。これなら飽きにくいからとか。
女王様の命令でそれを食べたマジョリードは多くの魔女に受け入れられた功績を評価し合格を言い渡すのだった。

◾︎第6回
試験官はマジョモンローの姉妹マジョバニラ。
制限時間以内にレシピ日記の破られたページに書かれたお菓子を再現しマジョロクサーヌに判定してもらう。
そのお菓子、その場の全員が知らないor忘れてしまったのだが「食べれば思い出す」という一種の賭けだった。
この試験はどれみたちとは別にマジョバニラもお菓子を作成するという変則的な物。

試験開始時点で分かっていた手がかりは
①先々代の女王マジョトゥルビヨンが夫にプロポーズされた時に贈られた
②ラズベリーを使っていた

てきぱきケーキを作るマジョバニラに対し考え込むどれみ達。
ハート型のお菓子という案が飛び出すが、プロポーズとしてはありきたりすぎて没になる。

そこへぽっぷとハナちゃん、そしてマジョリカが応援に駆けつけた。
どれみが昼間ハナちゃんの為に花の形のクッキーを作ったことから、はづきは先々代の女王の夫も同じことを考えたと推理。
ここで女王様から先々代の女王の名前がマジョトゥルビヨンだと聞き出す。

トゥルビヨンとはフランス語で渦巻きのこと。
ももこもアメリカのMAHO堂にもトゥルビヨンというロールケーキで覆われたケーキがあったことを思い出す。

何をすべきか分かったあとは作るのみ。
ももこが不安定気味だったがマジョバニラの叱咤により制限時間ギリギリでなんとか仕上げる。

マジョロクサーヌは早速マジョバニラが作ったラズベリーの美味しさを生かした四角いケーキ、そしてトゥルビヨンを食べる。
しかしどうしても思い出せない。
どちらも不正解か、と思われる中マジョロクサーヌに近づいたのはハナちゃんだった。

マジョロクサーヌの額に手を伸ばしたその時、なんとハナちゃんが魔法で記憶を蘇らせる。
レシピ日記にあったのはまさしくトゥルビヨンもとい「愛しのトゥルビヨン」
もちろん試験合格、晴れて魔女見習いから魔女になる資格を得るのだった。

それと同時に怪しい影がももこに目をつけていたのだが……それはまた別の話。
ちなみに現実世界にも愛しのトゥルビヨンとよく似た、というか元ネタになった『カジノ』というスイーツが実在する。

なおNHK番組「グレーテルのかまど」にて瀬戸康史がこの「愛しのトゥルビヨン」を再現したものを作っている。


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最終更新:2023年07月06日 00:48

*1 女王様の水晶玉を砕いたもの。実際に出てきたのは「ドッカーン!」序盤

*2 本作の時点では本来無関係なぽっぷが加わる可能性があった