ギラ・ドーガのバリエーション

登録日:2014/12/09(火) 00:44:30
更新日:2024/02/24 Sat 16:50:44
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本項では『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したモビルスーツ(MS)である「ギラ・ドーガ」のバリエーション機体について紹介する。

以上の機体に関しては個別項目参照。



グザ


型式番号:AMX-012

新生ネオ・ジオン試作MS第一次ネオ・ジオン戦争中に開発されていた機体を改修したものである。
汎用性と生産性に優れていたため、次期主力機のベース機として選ばれ、この機体で得られたデータを基にギラ・ドーガが開発された。
『ダブルフェイク』のMS解説のおまけとして初登場した際は「ネオジオン製ボリノーク・サマーン」と解説されており、頭部はじめ各部がギラ・ドーガに似たものになった以外は全体的にボリノーク・サマーンに似ている。
ギラ・ドーガの前段階という設定はMS大全集に収録された際に(おそらくガザBの説明文と入れ替わって)公開されたもの。


ドーガ


型式番号:AMX-117B

原型機のひとつ。グフの後継機でもあり、設定のみ存在するAMX-117Xの陸戦型とされる。



ギラ・ドーガ(プロトタイプ)


型式番号:AMS-119

ゲームブック『シャアの帰還』に登場。
ジオン残党ダンジダン・ポジドン少将による、ネオ・ジオン復興の協力を願い出るシャアへの力量テストの際に、敵キャラとして出現する。
パイロットは元ジオン軍大尉サカタ。武器はビームマシンガンとビームトマホーク。



ギラ・ドーガ改


型式番号:AMS-119S

ギラ・ドーガの指揮官用高性能機。装甲材は軽くて丈夫なガンダリウム合金に変更された他、アビオニクスの大部分も最新式の物に換装されており、機体の軽量化と耐弾性を中心に大きく性能が向上している。
しかしα・アジール開発の煽りを受けて試作機のみの少数生産に留まってしまっている。



ギラ・ドーガ重装型


型式番号:AMS-119

ギラ・ドーガのバックパックに2基の大型プロペラントタンクと長距離砲「ランゲ・ブルーノ砲」を装備した重装仕様機。
どのくらいの戦果を挙げたかは不明だが、『UC』においても何機かの機体が「袖付き」の戦力として登場したほか、ギラ・ズールの装備として改修型の「ランゲ・ブルーノ砲・改」が作られているあたり、高い評価を得ていたものと思われる。
ちなみに左腕を丸ごとビームキャノンに換装した機体もあったらしい。



ギラ・ドーガサイコミュ試験型


型式番号:AMS-120X

サイコミュシステムを試験的に搭載した機体。ファンネルや腹部拡散メガ粒子砲を装備しておりかなりの性能を誇るが、運動性に難があったことや要求された性能に達しなかったため、新規にヤクト・ドーガが作られることになった。
とはいえこの機体で得られたデータはヤクト・ドーガはおろかサザビーにも生かされているため、重要な位置にある機体と言えるだろう。




サイコ・ギラ・ドーガ


型式番号:MSN-03-2

小説『ベルトーチカ・チルドレン』に登場する機体。劇場版におけるヤクト・ドーガの位置にある。
作中での表記は「サイコ・ドーガ」だがCCA-MSVの方と被るためかこの名称で呼ばれることもある。
劇中ではシャアがあえてこの機体を放置し、ロンド・ベルに回収させたことでνガンダムにもサイコ・フレームが搭載されることになる。



クェル・ドーガ


型式番号:AMX-121

ギラ・ドーガを白兵戦用に改修した機体。白兵戦における戦術の幅を広げるため、剣はあえて実体剣であるヒートサーベルとなっている。




バギ・ドーガ


型式番号:MSN-X4

新生ネオ・ジオンのニュータイプ研究所において、旧フラナガン機関系の技術者が中心となって開発された機体。
胴体に「モビルビット」を装備しているのが最大の特徴であり、後のビットMSを彷彿とさせる。なおモビルビットは虫のような形状をしている。



ドーガ


型式番号:不明

ダブルフェイク』に登場する機体。この「ドーガ」の名は通称であり正式名称は不明。
外観はキュベレイに近い他、小型のピクセルビットを多数装備している。



ヴィンセント専用ギラ・ドーガ


型式番号:AMS-119

機動戦士ガンダム MISSING LINK』に登場。先行配備された内の1機であり、性能的には量産型と大差はない。
色はヴィンセントのパーソナルカラーである青色に塗られている。U.C.0090年にてトラヴィスが乗るΖⅡ、クロエが乗るト―リスリッターと共にアンネローゼが駆るクィン・マンサと戦った。



フロンタル専用ギラ・ドーガ


型式番号:AMS-119C

『UC-MSV』より登場。
フル・フロンタルシナンジュに乗る前に搭乗していた機体であり、シャア専用ザクを彷彿とさせる色になっている。
このC型はバリエーション機への改修による部品の耐久数値を検証するための実験機であり、性能は通常のギラ・ドーガより高いとされるがバランスがかなり悪く、予備パーツとして解体される予定がフロンタルが乗ったことにより「赤い彗星の再来」が浸透し始めることとなり、それはシナンジュに乗り替えたことでさらに強固なものとなった。



アンジェロ専用ギラ・ドーガ


型式番号:AMS-119

こちらも『UC-MSV』から。
アンジェロがギラ・ズールが完成する前に搭乗していた機体であり、この時点ですでにパーソナルカラーである紫色に塗られている。
戦後の戦争』では重装型で出撃していた。



メッサー


型式番号:Me02R

閃光のハサウェイ』に登場する、マフティーの主力機。
開発はアナハイムであり、ギラ・ドーガをベースにしているがテロ組織への関与がバレないように外観はかなり変更されている。側頭部にはバルカンがある他、右肩のスパイクシールドを使ったタックルは敵MSを容易く吹っ飛ばすほどの威力を持つ。



リア・ドーガ(シド専用ギラ・ドーガ改)


型式番号:AMS-119

機動戦士ガンダムF90』に登場。
F90奪還作戦のため、F902号機を奪われたシドに宛がわれた機体であり、連邦軍が鹵獲して仮想敵などに使用していた物を改修したものである。バックパックや装甲はジェガンの物に換装されており、ギラ・ドーガとしてはかなり性能が向上しており、それに伴ってか目もゴーグルアイとなっている。
しかしこの時代においては旧式化は否めなかったが、シド本人は「ジオン系はいい」としてむしろ喜んでいたため別によかったのだろう。なお、あくまでギラ・ドーガの改修機であり、前述の「ギラ・ドーガ改」とは無関係・・・という話だったのだが、『機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』で設定が新たに盛られ、ギラ・ドーガ改のほうを改修した機体であると明言された。実質独自改修なので型式番号も付けられず教導団用に使われていた「リア・ドーガ(Lehr-Doga)」という通称もあったとされた。



【ゲームでの活躍】


Gジェネ

PS時代ではグザ、改、重装型、サイコミュ試験型、バギ・ドーガ、クェル・ドーガ、ドーガ、メッサー、シド専用が登場しておりここに書いてある機体のほとんどを網羅していた。性能的には癖の強い機体がほとんどだったが。


PS2以降は「魂」に改が出て以降大半が出てこなくなってしまったが、「OVERWORLD」にて重装型がUC版で復活。サイコミュ試験型も復活したがなぜか腹部拡散メガ粒子砲が使えなくなってしまっていた。まあヤクトやサザビーに繋がる重要な機体ではあるが…。

重装型はPS時代の使い辛さはどこへやら、完全にギラ・ドーガの上位互換であり接近戦やランゲ・ブルーノ砲のおかげで間合いを比較的問わず戦える。ちなみに戦闘アニメがやけにカッコいい。

『機動戦士ガンダムバトルオペレーション2』

ギラ・ドーガ[重武装仕様]が550コスト支援機として実装。武装が増えたためかベース機よりも50コスト上がっている。
特筆すべきは強よろけを取れる副兵装のランゲ・ブルーノ砲[徹甲榴弾]。しかも弾倉3発、高弾速長射程で更に爆風付きと、コストを反映してか強よろけ武装としては破格の性能。
また榴散弾バージョンもありこちらはよろけこそ取れないものの広範囲にダメージをばら撒ける。遠くで戦っている味方の邪魔をすることなくダメージを出せる武装として便利。
主兵装は壊滅的な射撃性能とされるベース機と共有しているものの、重武装仕様では射撃補正の高さとランゲ・ブルーノ砲の補助として使えるため及第点と言える。
同コスト帯は零式やメタス[重装型]のせいで耐ビーム防御を盛る構成が鉄板だったのだが、その流行に突き刺さる武装構成と言うことで評価は上々。
耐実弾防御が甘い汎用機相手ならば、[徹甲榴弾]→[榴散弾]コンボで5割前後持っていく事もザラ。
一方で防御性能が偏っており、耐格闘補正に至っては貫禄の0。強襲機に接近されればワンコンボで即死するし、汎用機の格闘ですらかなり痛い。
味方との相互連携が取れるかどうかでで戦果が大きく左右される機体とされる。




追記・修正は、シャアの率いるネオ・ジオンに入隊してからお願いします。

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最終更新:2024年02月24日 16:50