羅震鬼

登録日:2014/12/09 (火) 07:20:03
更新日:2024/04/05 Fri 13:54:14
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羅震鬼とは『神羅万象チョコ』に登場する種族。
羅震鬼編(神獄の章、王我羅旋の章)における主人公と対立する勢力である。



【概要】
『羅震獄』と呼ばれる、神羅世界から遥か遠くに離れた天界の調和神バランシールの管轄外の異世界に住む生命体。
一般羅震鬼である「雷角属」、「鋼牙属」、「炎翼属」、「氷鱗属」に加えて、
皇帝一族として君臨するサン一族とそれを取り巻く王侯貴族の集団「王我血族」の計5つの種族で構成されている。
地位は、特権階級である王我血族が他の種族よりも突出して高く、羅震帝とそれに次ぐ地位にある羅震王を除く王我血族は、
その身分と血統によって一等階級「公爵」、ニ等階級「侯爵」、三等階級「伯爵」、四等階級「子爵」、五等階級「男爵」の名が与えられる。
それに対し一般羅震鬼は基本的に七等階級にあたるが、例外として羅震将の位を持つ者だけは準貴族として六等階級の地位が認められている。
この露骨とも言える身分格差によって、王我血族には自らを優良種族と自負し、自分たち以外の種族を差別する者も少なくなく、
一般羅震鬼にも、王我血族を嫌悪する者が存在する等、両者には深い溝がある。


一重に羅震鬼といっても、その外見は多種多様。完全に人型の者から、半人半獣の個体や完全に獣型の個体、
さらには機械のような体を持つものなど、同じ種族でも一部の特徴が共通する事を除けば、その姿に一貫性は無い。


その正体は、魔導士メビウスが天地創造の再現を試みた際に、彼らが住む世界「羅震獄」と共に作りだされた生命体。
ただし、バランシールのように完全な無から新たな人類を生み出す事は、人を超越した身の彼にとっても難しい事だったため、
かつて神羅世界の地上界で入手した様々な因子を元にして人類創造を計った結果、生まれたのが羅震鬼であった。
つまり羅震鬼とは、メビウスの手で改良を加えられた、人類の模倣品といえる存在なのである。
人間型の一般羅震鬼の特徴は、第1章から第3章までに登場している魔人達と非常に酷似している者が多い。
このことから、メビウスが一般羅震鬼の創造に利用した因子というのは、過去作で登場した魔人四部族のものと推測される。




【種族解説】
◆雷角属
風や雷の属性を持つ羅震鬼。竜や植物のような外見を持ち、魔法戦を得意とする。
樹木を好み、森林地帯に生息する者が多い。


◆鋼牙属
石や鋼の属性を持つ羅震鬼。獣や鉱石のような外見を持ち、肉弾戦を得意とする。
野性を好み、草原地帯に生息する者が多い


◆炎翼属
熱や炎の属性を持つ羅震鬼。鳥や火炎のような外見を持ち、空中戦を得意とする。
高温を好み、火山地帯に生息する者が多い。


◆氷鱗属
水と氷の属性を持つ羅震鬼。魚や昆虫のような外見を持ち、水中戦を得意とする。
氷河を好み寒冷地帯に生息する者が多い。


◆王我血族
羅震獄に住む羅震鬼の中でも、特に高い地位を持つ特権階級集団。
他の羅震鬼のように一貫した特徴は無いが、強いて言うなら皇魔族を思わせる外見をもつものが多い。
他種族の羅震鬼を上回る実力を持つものが多い半面、それ故に大半が強烈な選民思想を持っている。



【主な登場キャラクター】
○羅震将

◆四羅震将
マキシウスに協力した4人の羅震将の総称。
序盤でマキシウスと対決した際に、1対4の戦いだったにもかかわらず、
本気を出したマキシウスにフルボッコにされたことで彼に感服し、仲間になる事を誓った。
過去作の主人公と同じ四神がモチーフのキャラが敵という展開は従来のファンにとって地味に衝撃であった。
マキシウスへの忠誠心は並大抵のものではなく、彼のためならば恩人であるはずのゼロニクスはおろか、
自分の肉親、友人、部下だけでなく、圧倒的に格上の王我血族と対峙する程である。
カード化の回数こそ少ないが、ディルクルム戦で実力が上のホウセン達が吸収されるなか、
最後まで残り抵抗を続ける等、ストーリー面でもそれなりに活躍している。
それまで主人公達は蚊帳の外で戦っていた過去作の部下達と異なり、
いかなる状況であってもマキシウスに付き従っていたその忠義っぷりから、過去作主人公達にはさすがに劣るものの、地味に人気が高い。

覚醒時の解説文と必殺技名から、彼ら(もしくはその祖先)の創造に用いられたのは第1章に登場した皇魔族四天王の因子と推測される。


  • 礼靱将ミロク
□種族:羅震鬼(雷角属)
□階級:礼靱将→礼靱竜王
□Level:13→20
□必殺技:電光招雷→蒼穹招雷ファフニール

「騒がしいな・・・君も我が平穏を脅かす敵かね?」

風流を愛する羅震将で、魔法戦を得意とする弓使い。マキシウスの気高い精神に惹かれ仲間となる。
人間を襲って大勢の負傷者を出したと言われていたが、実は村を襲った盗賊団を壊滅させただけであった。
マキシウスへの忠誠心は並大抵ではなく、何の迷いも無く実姉や義兄相手に対立する程。
歴代主人公と同じ青龍がモチーフだけあって、一般羅震鬼のリーダー・インドラの義弟という、四羅震将のなかでも特に高いポジションにいる。



  • 魂轟将ケルベーダ
□種族:羅震鬼(鋼牙属)
□階級:魂轟将→魂轟獣王
□Level:13→20
□裂渦咆哮→純白咆哮フェンリル

「力こそが正義だ!貴様の正義、見せてもらうぞ!!」

喧嘩を愛し、肉弾戦を得意とする斧使いの羅震将。マキシウスの豪快な武力に惹かれ仲間となる。
喧嘩で何人も怪我人を出したと言われていたが、実は自分から仕掛けた喧嘩は一度も無かった。
ゼロニクスの部下・ガルデスは元上官。同期の羅震鬼にユニカクロア、元弟子に虎威怨を持つなど、周囲と賑やかな関係を築いていた模様。
メルサティムからは「ワンちゃん」と呼ばれている。



  • 華艶将ホルスト
□種族:羅震鬼(炎翼属)
□階級:華艶将→華艶鳳王
□Level:13→20
□熾炎翔破→紅蓮翔破フルスベルグ

「この世は常に美しき者だけが勝利の美酒に酔えるのだ!」

優美を愛する羅震将で、空中戦を得意とする剣使い。マキシウスの流麗な勇姿に惹かれ仲間となる
女性を何人も誘拐したと言われていたが、実は女性の方が勝手に彼を追いかけてただけであった。
それまで男の娘が基本だった常識を覆した、優男の朱雀枠。
ちなみに、彼のみ他の羅震将達と異なり幼馴染のフレリアーナ以外の羅震鬼との接点が見当たらない。
ひょっとして、ぼっちだったのだろうか?


  • 翠澪将クレア
□種族:羅震鬼(氷鱗属)
□階級:翠澪将→翠澪蛇王
□Level:13→20
□濤波絶零→漆黒絶零ニーズホッグ

「さぁ、もてる知略の全てを出し尽くして戦うのだ!」

智勇を愛する羅震将で、水中戦を得意とする槍使い。マキシの聡明な賢慮に惹かれ仲間となる。
船を何隻も難破させたと言われていだが、実は民間船を襲った海賊船を沈めていただけだった。
羅震将の紅一点で、レオタードに槍で武装するという安定の玄武枠ゲテモノスタイルの女性。
上記の台詞から男勝りな印象を持つが、それは敵対していた頃の話。
後半では「私がマスターの剣となって戦います!永遠に・・・この命尽き果てようとも!」とデレ全快になり、
他の3人の羅震将にまで激しいライバル心を抱くほどである。・・・マキシウス爆発しろ。


◆ゼロニクス側

  • 竜飛将インドラ
□種族:羅震鬼(雷角属)
□階級:竜飛将
□Level:17→1
□必殺技:崩滅ニルヴァーナ

一般羅震鬼のリーダーで、ミロクの義兄。
理性的な羅震鬼で、自分達の侵略行為が野蛮であることを自覚していた。
自分より遥かに強大な羅震王にも臆せず立ち向かうなど、歴代の青龍枠と同様の黄金の精神の持ち主だが、
忠誠を誓ったモルテが幼女だったため、ファンからはロリコン扱いされている。
…一応既婚者なので誤解なはず。…多分。


  • 壊塵将ガルデス
□種族:羅震鬼(鋼牙属)
□階級:壊塵将
□Level:14
□必殺技:壊撃グランギニョル

羅震将のNo.2で、ゼロニクスの参謀。
仲間思いな性分で、同胞の敵を討つために、ジークと対峙する。
ゼロニクスの側近という四羅震将に近いおいしいポジションにいながら1回きりの出番だった。



○一般羅震鬼
  • 飛雷震
□種族:羅震鬼(雷角属)
□階級:階級:上級羅震鬼
□Level:9
□必殺技:ライトニング・ボルト

マキシウスに最初に封印された羅震鬼。素早い上に身体を電気化する力を持つ。
人里で暴れ、メリルに致命傷を負わせたところで、駆け付けたマキシウスに神力を使わない状態にもかかわらず倒された。
さほど強くは無いが、マキシウスとメリルを引き合わせたきっかけの羅震鬼として印象に残っている。



  • 竜宮ナユタ
□種族:羅震鬼(雷角属)
□階級:上級羅震鬼
□Level:12
□必殺技:雷鳴剣舞

ミロクの姉でインドラの妻。その優美さから「乙姫」と呼ばれて、他の羅震鬼からも人気が高い。
ミロクとは仲が良く、対立した際も意見で協調こそしなかったが、彼の意思は尊重していた。
王我血族来襲時には即座にマキシウスに協力を要請した。


  • KOBレオンハート
□種族:羅震鬼(鋼牙属)
□二つ名:下級羅震鬼
□Level:4
□必殺技:ロイヤル・ストレート・スラッシュ

名前と格好だけは立派でバンチャックの王として君臨していた。
アゼルにも負けるほど弱いが、礼儀は弁えている。
アゼルに負けた後、彼との友情に目覚め、アゼルと合身し、『獅子王アゼル』となる



○王我血族
◆羅震帝
羅震鬼の頂点に立つ王我血族「サン一族」によって世襲される地位。


  • 羅震帝サン・マナフ
□種族:羅震鬼(王我血族)
□必殺技:凄絶ラグナロク
□後継者:羅震帝サン・モルテ


  • 羅震帝サン・モルテ
詳しくは該当項目を参照。



◆三英雄
羅震獄に存在する神話物語の大半は彼等「三英雄」の活躍を記したものとまで言われている強力な羅震鬼。
時系列的に太古の人物だが、リーダー格のホウセンは封印の影響で歳を取らず、残る2名は反魂術で蘇生され、
兵士として操られていたため、結果的に3人全員が登場した。


  • 黒炎獅竜ホウセン
□種族:羅震鬼(王我血族)
□必殺技:滅殺・無双崩天撃→天狼王輝シリウス
□Level:30→34
□主人:羅震帝サン・モルテ

三英雄のリーダーにして、モルテの側近。装着している仮面は封印具で、外すと真の力を発揮する。
お忍びで先遣隊に紛れこんだモルテの護衛として自分も付き従った結果、ほかの羅震鬼とともに封印された。
封印が解かれた後は、モルテを見失ったことで半狂乱になり、モルテを探しながら神や仲間の羅震鬼にまで攻撃を仕掛けたらしい。
おかげで、インドラ同様にロリコン扱いされている。…いや、きっと忠誠心が高いだけですよ(汗)。
王我螺旋でようやくモルテと再会し、彼女に従いマキシウス達を援護した。
戦後、700万年ぶりに羅震獄に帰還するが、モルテがインドラの武勇伝ばかりを話するため、ちょっぴり落ち込んでいるらしい。
やっぱ、ロリコンだこの人


  • 屍廻仙ハーディアス
□種族:羅震鬼(王我血族)
□必殺技:滅殺・無双鳳翼刃
□Level:25
□敵対者:ベルゼビュート

700万年前の英雄にして、最高峰の魔法剣士。
既に故人だが反魂術で蘇生させられ、死者兵士として利用されていた。


  • 屍廻仙タナトリア
□種族:羅震鬼(王我血族)
□必殺技:滅殺・無双鳳仙花
□Level:24
敵対者:アスモディエス

700万年前の英雄にして、羅震鬼最高峰の黒魔導士。
既に故人だが反魂術で蘇生させられ、死者兵士として利用されていた。



◆羅震王
  • 曙光王ディルクルム
詳しくは該当項目を参照。


  • 凱騎王オデオン
□種族:羅震鬼(王我血族)
□必殺技:剣豪ティルフィング
□Level:27
□敵対者:竜飛将インドラ

騎士の家系を束ねる羅震王。王でありながら常に戦場の先陣で活躍する武人で、マキシウスとゼロニクスが2人掛かりでようやく倒せた実力者。それだけに、彼が敗北したことで王我血族は大きな衝撃を受けた。


  • 月光王ルキア
詳しくは該当項目を参照。


  • 蛮力王バラガン
□種族:羅震鬼(王我血族)
□必殺技:剛拳ミョルニール
□Level:26
□標的:輝煌士マキシ

戦士の家系を束ねる羅震王。親友だったオデオンの仇を討つ為にマキシウスを狙う。


  • 屍鬼王ネクロミノス
□種族:羅震鬼(王我血族)
□必殺技:狂骨夢葬ノスフェラトゥ
□Level:33
□敵対者:真星鬼神マキシウス

魔導士の家系を束ねる羅震王。ディルクルムの野望を知りつつ彼女に力を貸している。
残虐非道のネクロマンサーであり、反魂術で蘇らせた死者兵士を自在に使役できる。



◆その他
  • 皇導十二星卿
詳しくは該当項目を参照。






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最終更新:2024年04月05日 13:54