田央萌々(ムシウタ)

登録日:2014/12/20 (土) 11:02:57
更新日:2024/03/17 Sun 13:35:01
所要時間:約 5 分で読めます




コアトル・コアトル・パラ・エミレ

『田央萌々』(たなか もも)とは『ムシウタ』に登場する人物である。



~概要~
ヴィジュアルデザイン科の高校に通う女子校生。
童顔でちびっこく、フェイスペイントや装飾を施したファッションのイマドキの子。
語尾に「ゼッ」をつける独特の言葉遣いをする。素の時は普通に喋るのでまあキャラ作り。落ち着きがなく大体ハイテンション。

「便利屋きらり☆」でアルバイトをしていた。

素は等身大の少女だが、普段はイケイケ。「描くこと」が好きで、隙さえあればところ構わず携帯しているマーカーで落書きする。
夢は「世界中を自分の芸術で埋め尽くして世界征服すること」。


少し前から流行りだした「コアトルヘッド」というおまじないのマークが大好きで、ある種執着さえ感じる程熱狂している。マークを知らないと答えたダイスケに憤怒し、熱弁した。


ひょんなことから知り合ったダイスケと喧嘩友達のような関係だったが、急速に惹かれ合っていく。
美術教師を(ウザがられながらも)慕っている。親友のセピアが急にそっけない態度をとるようになってしまった。





――“マーカー使い”――
ダイスケと親交を深める中、親友だったはずのセピアとなんとか仲直りしようとする。
だが、彼女から「あなたなんて知らない」と拒絶されてしまう。
呆然とした萌々。あまりのショックにより、目覚めてはいけない記憶を、彼女は取り戻してしまった。




彼女の正体は同化型の虫憑き
“虫“は虹色に輝くナナイロタマムシ。

彼女は“三匹目“ことアリア・ヴァレィに憑依されたセピアに夢を食べられ、虫憑きとなる。
しかしそれを危惧していたセピア自身が事前にきらりに依頼し、きらり伝いに依頼を受けた“魔王”こと佐藤陽子により実験として暗示催眠をかけられていた。
その暗示が「コアトルヘッド」。このマークを意図的に流行させることによって萌々の虫憑きとしての記憶を封印していた。だが結局はその場しのぎでしかなく、きらりも薄々気付いてはいた。


能力は同化型の身体強化と、武器となるマーカーのペイント。
描く色によって発動する効果が変わる。描かれるマークは描き慣れた「コアトルヘッド」で、一瞬でペイントするためそうそう阻止もできない。描いた色の能力を発動するキーワードとして「コアトルヘッド」と発声する。
赤で発火、橙で活性化など多岐にわたり、どれをとっても強力無比なものばかり。

使用したカラー
  • 浄化のベイビィブルー
マーキングからの発光に呑み込んだ“虫”を浄化して消滅させる。特殊型にも有効。

  • 癒しのマリーゴールド
回復能力。傷を塞ぎ、疲労した体力を回復させる。

  • 中和のホワイト
塗りつぶすピュア・ホワイトの輝きにより、相手の能力をキャンセルして無力化する。

  • 呑み込むパーフェクト・ブラック
黒い領域を生み出す。呑み込まれたものがどうなるかは不明。

  • 魅了のマゼンタ
相手の“虫”の制御を失わせ、暴走させる。

  • 活性化のダンデライオン
ただでさえ強力な同化型の身体能力を更に強化する。“かっこう”さえ圧倒した。

  • 燃え盛るシグナルレッド=カーマイン
灼熱の炎を生み出すマーキング。萌々の血液そのものであり、暴走させた時には巨大なクレーターを作り出すほどの爆発を引き起こしてしまう。


萌々が戦いとは無縁だった為、やること自体は無茶苦茶な駄々っ子技。だが同化型の中でも異常と言える身体能力と心身の打たれ強さで複数人で相手した殲滅班ですら圧倒した。
回復能力を備えるため持久力も抜きん出ており、“しぇら”のプラスチック爆弾をモロに食らおうと何度殴られようと立ち上がり、百戦錬磨の“しぇら”さえも戦慄させた。
また、ド素人にもかかわらずマーカーの色の特性を把握し使いこなすポテンシャルの高さを見せた。


その力の源は血液。マーカーはあくまで力を小出しにする道具に過ぎず、血自体が強力な爆発物のようなもの。
だが誰の身にも余る膨大な力ゆえ、誕生と同時に自滅が宿命付けられている。
訓練による改善も望めず、先延ばしと分かっていても生き永らえさせようとした結果の催眠だった。




覚醒直後にはままあることが、精神が不安定になり力を制御できず、苦しみの中でダイスケにすがろうとだけ願って動く。
暴走を危惧した殲滅班に襲撃されるが身体能力とマーカーを駆使して撃滅。瞬く間に欠落者にした。


殲滅班班長の“しぇら”と対峙し、一時は戦闘経験の差から圧倒されるも、隙を突いて“赤“のマーキングに成功。
“しぇら”を燃やし尽くそうとするが、樹脂の強化外骨格が剥がれた素顔が慕う教師のラウだと分かると、傷つくのもいとわずマークを消そうとし、ラウから「二度とペンを握れなくなるぞ!」と叱咤された。


彼女との戦いも切り抜け、萌々は真っ黒で赤い目の“かっこう“と名乗る悪魔と出会い、死力を尽くして戦う。
最後に血をばら撒いて“かっこう“を倒そうとしたが、半分成虫化しかけた砲撃によって防がれた。
興奮状態から沈静化した萌々と“かっこう“は互いに健闘を讃え、二人の同化型の虫憑きは別れた。


ふらつく足でついにダイスケの元に辿り着く。お互い傷ついた体で抱き合い、本心を伝え合う。
戦いの果てに結ばれた二人は真っ赤な血と炎に包まれ、消えていった。






余談。
力が強すぎた故に散った“マーカー使い“は、虫憑きと同化型の危険性を端的に表したものと言えよう。


他の同化型と比べても最強と謳われた“槍使い“と比肩し得る。(“眠り姫“の能力を考えると比較はできないが)回復や活性化を考えるとあるいは更に上をいくかもしれない。
覚醒直後という不安定な状態で複数の殲滅班、“あさぎ“と並ぶ実力者であろう“しぇら”を撃破し、“かっこう“とさえ渡り合ったポテンシャルは圧巻と言う他ない。一時の輝きと考えれば儚いものだが。
彼女が“蘇生者“として蘇ったかもしれないと思うと薄ら寒いものがある。


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最終更新:2024年03月17日 13:35