劇場版アイカツ!-アイドルカツドウ-

登録日:2015/01/26 (月) 18:50:00
更新日:2023/10/06 Fri 05:37:21
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『劇場版アイカツ!-アイドルカツドウ-』とは、テレビアニメ『アイカツ!-アイドルカツドウ-』の劇場版である。



【概要】

2014年12月13日より全国で上映された映画。
テレビでは主人公を後輩の大空あかりに譲った前主人公星宮いちごを主人公にしており、2期までのいちご世代の総決算とでも言うべき内容。
通常1話に1曲程度の3Dライブパートも10曲近くに渡って行われており(ただし内数曲は短いメドレー形式だが)、アイカツシステムと衣装を着ない制服姿での野外ライブといった珍しい場面もある。

加えてお芝居パートや崖登りにパラシュートダイブといった定番ネタも披露。
ただしは出てこない。


アイカツ初の映画であり、この手のアニメ映画の常で前売り券を買うとゲームで使える特典カードが手に入り、更に入場者にも特典カードが配布された。
パンフレットにもオリジナル特典カードが付属している。

それに加えてニンテンドー3DS用ソフト『アイカツ!365日のアイドルデイズ』とのコラボも展開されており、劇場限定の新曲&新ステージが配信されている。

同時期に某妖怪の劇場版も公開されており、全国の親には厳しい冬だったであろう。
余談だが脚本はどちらも加藤陽一氏が手掛けている。


映画に先駆け放送された特番『劇場版アイカツ! 大スター宮いちごまつり前夜祭!!』では、これまでのアニメでの活躍や映画の見所が伝えられた。
後述のディスクに舞台挨拶等と一緒に収録される。


エンディングの後に後輩組が登場し、劇場版第ニ弾の決定が告知された。



【おはなし】

トップアイドル神崎美月に憧れ、アイカツを続けてきたスターライト学園高校1年生の星宮いちご。
美月さんと夏樹みくるのユニット『ダブルM』との戦いに音城セイラとのユニット『2wings』によって勝利してからしばらく経った頃、学園長からいちごに『スターライズスタジアム』、いちごが美月さんのライブを観てアイドルを志し始めた思い出の場所でのスペシャルライブを提案される。

『大スター宮いちごまつり』と名付けられたライブは親友の霧矢あおいや後輩の大空あかりを始めとした学園の仲間たちや、シンガーソングライターの花音さんたちの協力を得て着々と準備が進んでいく。

一方、美月さんはそんないちごの成長を観てある決意を抱き・・・



【主な登場人物】

○主人公たち
  • 星宮いちご
我らが主人公。相変わらず無邪気に本能で生きているが、一人前のアイドルとしての貫録も見せつける。
しかしそれは「アイドルの成長物語」の主人公として終わりを迎えているという意味でもあり・・・
美月さんへの憧れから始まり、仲間と共に成長し多くの人々に笑顔を与えてきた彼女のアイカツの総決算を見せる。

アイカツ界の頂点に君臨するいちごの永遠の憧れであり、彼女自身いちごに大きな期待を寄せている。
基本真面目でしっかりしている人だが、映画中盤では普通の女の子のように自由に過ごしたかったという彼女の内面が垣間見えたりいつもと違う一面も。
また終盤のいちごとのやり取りで、トップアイドルであり続けたことへの思いを吐露する場面などで今作は「神崎美月」という少女のことを描いている作品であることが分かる。

  • 大空あかり
期待の新主人公。入学当時は学校一の落ちこぼれだったが今では高校生たちに混じって学園定期コンサートに出演する成長株に。
憧れのいちごのライブを手伝うべく奮闘する、ある意味今作のMVP。
美月→いちご→あかりへと繋がったあこがれのSHINING LINE*を彼女自身が繋ぐ日は何時か来るのだろうか?


○スターライト学園
いちごのライバルにして最高の仲間たち。
自分達も忙しい中、親友であるいちごを自分達の得意分野でサポートする。
あおいはプロデューサー、蘭は衣装、おとめはグッズ、ユリカは会計、さくらはパンフ、かえではダンス、しおんは曲の合間のミニドラマ担当。
「大スター宮いちごまつり」中でもライブや上記のミニドラマに出演したり、一向に届かない新衣装を取りに行くなど活躍。
また全員最低でも1回はCGステージも披露している。

うおっまぶしっ

  • 光石織姫
かつて伝説のアイドルユニット『マスカレード』の片割れだった、現スターライト学園の学園長。
アイドルとして大きく成長を遂げたいちごのためにスペシャルライブの仕事を用意する。
学園を辞めた美月のことも気にしており、彼女がいちごの成長を見届けた後はアイカツから退こうとしていることを心配する。

  • ジョニー別府
スターライト学園の先生兼振付師にして元有名ダンサー。
彼がいちごのことを「スター宮」と呼ばなければ「大スター宮ちごまつり」は誕生しえなかっただろう。多分。
ダンスの振り付けはかえでが担当したため、出番が少なくなった。

  • 涼川直人
清掃員のお兄さん。
正体は人気ロックバンドのボーカルなのだが、偶然知ったいちごと、いちごから教えてもらったあおい達以外は誰も正体に気づかない。もう何年も働いてるのに。
いちごからライブ用の新曲を依頼されるがイメージが全く浮かばないため断り、代わりに友人の花音を紹介する。
まあ引き受けていたら身バレしていた可能性もあるだろうけど。

あかりの友達たち。2期までのキャラが中心なため出番は少なめ。
あかりと共にこれからのアイカツへの新たな決意を固める。

この他にもスプラッシュをはじめ多くの生徒が登場。


○ドリームアカデミー
かつていちご達のライバルとかパートナー的な何かだったアイドルたち。
テレビでは2期終了と共に露骨に出番が減り、この映画が3期初の出番。しかも後半のライブで少し出てきただけ。
特にきいちゃんに至っては背景・モブ並の扱いと言っても差支えが無い。セイラのスタンドか何かかというレベル。
ぶっちゃけ今作はいちごと美月とあかりと続く縦のラインとスターライトの仲間たちが中心だったため、彼女たちが入り込む余地は無かったのだが・・・せめてセイラちゃんだけでももう少し出してあげられなかったのか。
しかしマリア(の家のヘリ)がいなければ衣装がステージに100%間に合わなかったため、貢献度は大きいといえば大きい。

  • 夢咲ティアラ
ドリームアカデミーの学園長。
「大スター宮いちごまつり」を見に来た。それだけ。


○ムーンライトオフィス
  • 夏樹みくる
かつて美月とユニット「ダブルM」を組んでいた少女。
本職であるガーデニングの夢を追いかけるためにアイドルを辞め、海外へ旅立っていたがライブを見るために帰国して来た模様。
ドリアカ以上に話の本筋にはまったくかかわらない。美月ともほぼ絡まない。ベストパートナーェ・・・

  • 月影ほのか
ムーンライトオフィスを実際に取り仕切る美月のマネージャー。あやうく職を失いそうになる。
付き合い長いだけあって美月さんのことをよくわかっている人。
彼女の美月の行動予測が無ければあかりは美月を見つけられなかっただろう。


○デザイナー
  • 天羽あすか
衣装ブランド「エンジェリーシュガー」のトップデザイナーにして親の代から星宮親子のアイカツを支えてきたベテラン。
いちごの為に衣装を作るが、ライブが始まっても衣装が完成せず、マリアのヘリが無ければ衣装の納品が間に合わなかったというプロとしてアレな失態を犯す。

  • 瀬名翼
新進気鋭の衣装ブランド「ドリーミークラウン」のトップデザイナー。
以前は天羽さんの弟子であり、天羽さんが「大スター宮いちごまつり」の為に衣装を作っていることを知るとそれに並び立てるような衣装を作ろうと奮起し、あかりの新衣装を製作する。
天羽さんより後に作り出したにも関わらずライブ前には余裕で完成していた模様。これが若さか。


○その他
  • 花音
女性シンガーソングライター。涼川さんの紹介でいちごの新曲を作ることに。
自分の恋愛を題材にした歌を得意としており、当初はいちごが納得できる曲を作れなかったが
いちごの美月への(のような)心を聞いて曲を完成させる。

  • 星宮りんご、太一、らいち
いちごの家族。忙しい父親も一緒に家族揃っていちごの晴れの舞台を観に行く。
母親のりんごは『マスカレード』の片割れ。
いつもは実姉そっちのけであおいばかり応援する弟も今回ばかりは純粋にいちごを応援するが・・・まあ何というか似た者姉弟である。



【余談】

○本編との関係
  • 本作はテレビ版と明確に話が繋がっており、映画に先立って放送された第112話は劇場版と時間軸が重なっている。
 (劇場版冒頭→112話と同じ時間→劇場版中盤から後半、といった感じ)
 そのため映画冒頭でのあかりといちご達のやり取りが第112話で触れられており、あかり達が劇中で文字通り劇場版(大スター宮いちごまつり)の宣伝をする話となっている。

  • インタビューによると、あかりの世代の設定がまだ定まっていなかったらしく、キャラクター同士の関係性が「映画公開の時はこうなっている」と想定して作られている。

  • また、「70分で作って下さい」と言われたが入れたいシーンが沢山あって時間が全然足りず、約90分の作品になったという。
 それでも入れられなかった要素があったのか、本作の小説版には映画になかった場面が追加されている。


○小ネタ
  • ファンならご存知であろうことだが、スターライト学園の制服はスカートが短い。
 それは木村隆一監督が「劇場版で3Dモデルをつくったとき短すぎるんで伸ばした」と言う程。

  • 『月刊アニメージュ』において、制作スタッフ描き下ろしのカウントダウンイラストが長期に渡り掲載された。
 中でも目を引くのは、某勇者のように斧を持ってサンライズ立ちしているスターライト学園ロボだろう。

 また、本作に合わせて発売された『アニメージュ特別増刊号』は丸々アイカツ特集で、過去の記事も再録されている。

 この他、本作のパンフレットにもスタッフ描き下ろしの色紙が4点掲載されている。


○コラボ
  • KADOKAWAの『ザテレビジョン 劇場版アイカツ!特大号』やスポーツニッポンの『劇場版アイカツ!新聞』が発売。
 いちご達への独占インタビューも掲載されている。

  • 劇場公開記念として、ブランドショップの『アイカツ!スタイル』と『JINS PC』のコラボによるメガメが発売。
 限定カードとオリジナルケースが付属する。
 コラボ用イラストでは、いちごと美月と後輩3人組がメガネをかけている。

  • ピザハットとのコラボキャンペーンとして『ピザハットでアイカツ!しちゃお♪』が実施された。
 いちごが「実施中!」と言うCMに見覚えのあるファンもいるハズ。

 コラボ限定商品『アイカツ!ダブルボックス』を注文することで、キャンペーン限定のカードセットとシールが手に入る。
 また、ネットで注文すると抽選で様々な豪華アイテムが当たり、賞品のラインナップは前半と後半で分かれている。
 後に劇場版大ヒット御礼の『最後のピザ祭り!!』としてキャンペーン期間が延長され、新しいスペシャルプレゼントが緊急追加された。

 キャンペーン期間中には記念として、いちご・あかり・美月・あおい・蘭の等身大パネルが店頭に設置された。
 ちなみにコスチュームはピザハットとのコラボ仕様。


○ラジオ
  • 上記のピザハットの提供として、オリジナルWEBラジオ番組である『午後はいちいちいちご気分!出張版』がYouTubeで公開された(全3回)。
 アニメの中で放送されているラジオ番組の出張版という設定。
 いちご達本人がお届けする、実質的に「ラジオドラマ」といえる内容になっている。
 劇中の時期としては、1・2回目は本番ライブよりも前、3回目はその後である。

 脚本はアニメや映画と同じく加藤陽一氏で、「久しぶりにラジオの構成をした気分」と語った。

 「本邦初公開」と紹介されており、今後ディスク化や別の形での公開もされるかもしれない。


○ディスク化
  • BDは「超豪華版」と「豪華版」、DVDは「豪華版」と「通常版」が用意されている。
 豪華版は付属する特典が多い他、映像特典も追加される。 

 そして(通常版を除き)録り下ろしオリジナルドラマCDも付属する。
 アイカツにとっては初のドラマCDである(上記のラジオドラマも含めれば2作目)。

 超豪華版である『大スター宮いちごBOX』には更なる追加特典として、うたバッジやポスター等も付属する。



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最終更新:2023年10月06日 05:37