超時空戦艦まほろば

登録日:2015/03/04 Wed 21:25:01
更新日:2023/11/14 Tue 16:59:56
所要時間:約 3 分で読めます





武蔵に手を触れる事を許すな、それが諸君の任務だ。




『超時空戦艦まほろば』とは、松本零士原作による「ビッグゴールド」で掲載された漫画作品及び、作中に登場する戦艦のことである。



  • あらすじ

売れないカメラマン、土田司郎はある日、大火事に見舞われたアパートからひとりの老人を助け出した。

「まほろばが!! ああ、まほろばが燃える!!」

燃え盛る炎の中で、彼は老人の頼みで見たこともない戦艦が写された写真をカメラに収める。
それは大戦艦「まほろば」
老人は彼に語った。大和型戦艦四番艦、歴史上最大最強最後の大戦艦「まほろば」
自分はかつて、そのまほろばに乗っていた。そして、偉大なるまほろばは今もどこかで生きているのだと。

夢か幻か、しかし運命はこの出会いを期に動き出す。

突如おとずれた身に覚えのない世界一周クルーズへの招待。
なにもかもわからない中で、謎の美女羽黒妖に導かれて彼は旅立つ。

そこで、土田司郎、本名大山歳郎は自分とまほろばを結ぶ運命の糸と自分の使命を知ることになる。



  • 概要

全体を通して、大山歳郎の視線を通してまほろばの謎に迫っていくという形をとっている。

「まほろば」は旧海軍によって建造された隠された大戦艦。ここまではよくある仮想戦記であるが、現代を舞台に次第に松本零士テイストによる壮大なSF劇へとシフトしていく。

大戦時の「まほろば」のスペックは判明している限りでは


51センチ3連装主砲15門
出力26万馬力
速力33ノット
満載排水量10万800トン

※シルエットは大和型戦艦に似る。


この時点ですでに超大和型戦艦をさらに巨大化したような怪物であるが、現代の「まほろば」はさらに拡大強化改造が施されている。
ただし、近代化改装などといったレベルではなく。

○電磁砲
○曲線レーザー砲
○対空レーザー砲(海上から衛星軌道を精密射撃可能)
○真空魚雷
○閃光爆雷

○速力、200ノット以上
○潜行能力2500メートル以上、水中速力100ノット以上

○完璧なステルス能力
○宇宙空間航行能力

作中では主砲斉射で40キロメートル級の小惑星を爆破。米軍や怒国の反動爆雷や核爆雷にもビクともしていない。

作中の現代(1990年代)の科学レベルをはるかに超越したオーバーテクノロジーの塊であり、アメリカ海軍も自衛隊も軽くあしらわれるだけで相手にもされていない。
さらに怒国というミサイル戦艦や装甲原潜を持つ軍事国家が何度もまほろばの妨害を試みるものの、やはりまほろばにとっては眼中にさえない。

その敵となる相手は宇宙にいるとだけ語られて、残念ながら連載が終わってしまうものの、後述の出演作から考えるに暗黒女王ダークィーンだと思われる。


  • 他作品への出演

「まほろば」は本作以外にも複数の松本零士作品に登場している。

『新・宇宙戦艦ヤマト』では1000年間ヤマトを見守り続けた同型艦として登場。ヤマトとともに回帰時空砲を放っている。
『大ヤマト零号』ではもうひとつの地球の守護戦艦として登場。大ヤマトと合体して大銀河砲を放った。

銀河鉄道999』の続編である『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』ではアルカディア号、クイーン・エメラルダス号、宇宙戦艦ヤマトと並んで宇宙最強の四大戦艦の一角だということがメーテルから語られた。

2011年に『Cosmo Super Dreadnought まほろば -超時空戦艦-』なるタイトルで2013年公開予定の明らかに某作にかぶせようとしているアニメ映画化予定との発表があったが、結局立ち消えになった模様。

やまとはくにのまほろば…



追記・修正を求む

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 戦艦
  • 松本零士
  • 大和
  • 武蔵
  • SF
  • 未完の大作
  • 松本時空
  • 超大和型
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 宇宙海賊キャプテン・ハーロック
  • クイーン・エメラルダス
  • 銀河鉄道999
  • 日本海軍
  • 架空戦記
  • 超時空戦艦まほろば
  • 漫画
  • ビッグゴールド
  • まほろば

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月14日 16:59