シールド・ゴー

登録日:2015/03/07 Sat 20:30:24
更新日:2023/01/30 Mon 06:46:14
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いやぁ、さっき偵察いってきたんですけど、ビックリしましたわぁ。
全身を変形させるアウトレイジ、エグザイルっちゅーのがいるってのは聞いてたんすけど、
まさか、死んだ後も変形して仲間を護ろうなんてアウトレイジまでいるなんてね。
いやー、びっくりびっくり。ほんま驚いたっちゅーことを報告しときますわ。
---「爆裂ホット・フィンガーによる報告書」

シールド・ゴーとは、デュエル・マスターズに登場する能力の一つである。
エピソード3第一弾「レイジVSゴッド」で初登場した。


概要

現在この能力を持っているのはアウトレイジだけであるが、それは背景ストーリーにおける設定上の理由から来ている。

アウトレイジは自分の身体の一部を武器に変化させることができる種族だが、シールド・ゴーを持つ者はその能力を応用して、死した自らの身体を盾に変形させることが可能になっている。

これに対して全身を変形させる能力がドロン・ゴーであり、エグザイル・クリーチャーはだいたいこのドロン・ゴー能力を持っている(例外もいる)

レイジVSゴッドの前に発売されたパックにおいて、「自分のシールドゾーンに表向きのカード」があるときにパワーアップする《どんでん返しの(フェイス・アップ)ミラジーノ》が収録されていたため、「シールドを表向きにするキーワード能力」が登場する、あるいは「城」が再びプッシュされる、という予想がされた。(面白いところでは「アクア・マスターのメタカード」という意見もあった)

能力解説

シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)

簡単に言うと「死んだら盾になる」
文字通り我が身を盾にして護ってくれる。

テキストで少々分かりにくいがこの効果は「破壊されると一旦墓地へ行き、その後シールドゾーンに戻ってくる」、つまり破壊を置換して発動する(破壊されるとき代わりに~)効果ではないため、《ランブル・レクター》などのバトル置換効果で破壊しても問題なくシールドゾーンに置かれる。
また闇のクリーチャーであれば《忍者屋敷カラクリガエシ》の龍解条件も満たせるし、《永遠の悪魔龍デッド・リュウセイ》のクリーチャー破壊時のドロー能力も使うことができる。

シールド・ゴーを持つアウトレイジは全文明に存在するため、自壊手段があれば光以外の文明でもシールドを増やすことができる。

注意点は能力を起動するには「破壊される」必要があるため「手間がかかる」こと、「破壊以外の除去には無力」なこと、「シールド・ゴーで増えたシールドがブレイクされると直接墓地へ行く」こと。

そのためシールド・ゴーデッキを相手にする場合は、最初はシールド・ゴーで増えた盾よりも普通の盾を割りに行った方がいいかもしれない。
もちろん後述する常在型能力持ちのシールド・ゴークリーチャーが盾にいるときは最優先で割りに行くべき。


代表的な「シールド・ゴー」持ちクリーチャー

進軍する巨砲(アイアンキャノン) クロムウェル VR 火文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジ 4000
このクリーチャーが、各ターンはじめて攻撃する時、アンタップする。
シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
このクリーチャーが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。

ブレイク枚数こそ1枚ではあるが2回攻撃が可能で、シールド・ゴーでシールドに行けば自軍全員をスピードアタッカーにしてくれる。
相手のクリーチャーを殴り返しつつシールドゴーして味方の一斉攻撃で仕留めるというのが理想。
現実は主にワンショットのパーツ。

全力艦長(ハッスル・コマンダー) イカリ R 水文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジMAX 3000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きでシールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、自分のクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。

後述する《万里の超常》サイクルを除けば、シールド・ゴー持ちクリーチャーの中でも数少ない「出したときに仕事出来る」クリーチャー。
そのためシールド・ゴーを無理に活用しなくても「パワー3000の破壊時シールド追加できるクリーチャー」として運用できる。
レイジVSゴッドの高コストシールド・ゴー持ちサイクルの中で唯一のアウトレイジMAXであり、MODE→CHANGE仕様もある。

焔の下の力持ち(マスター・デコイ) ワーゲン P 火文明 (3)
クリーチャー:アウトレイジ 2000
シールド・ゴー
このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、相手のクリーチャーが攻撃する場合、可能であれば自分を攻撃してこのシールドをブレイクする。

パッケージがアニメ版そのままな変形デッキ「アウトレイジの書」限定のクリーチャー。
盾にいれば一度だけではあるが味方や他のシールドを護ることができる。

凄惨なる牙(タスク・プロデュース) パラノーマル R 闇文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジ 7000
W・ブレイカー
シールド・ゴー
このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-3000される。

1枚で《ローズ・キャッスル》3枚分、2枚張れれば《ディアボロスZ》も真っ青な脅威の相手全員マイナス6000という驚異的なフィールドを作れる。
速攻相手だと1枚張れれば相手は打つ手がなくなることも。
オーバーキルなのでやる必要はまずないが4枚張れるとゼニスや大型ドラゴンくらいしかまともにフィールドに立っていられなくなる(みんな大好き《「覇」》は3枚の時点で死ぬ)。
《薔薇の裂爪 ファントム》は泣いていい。

守護すぎる守護(ウルトラ・ディフェンス) 鋼鉄 R 光文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジ 6000
ブロッカー
W・ブレイカー
シールド・ゴー
このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「シールド・セイバー」を得る。

ブロッカーであり破壊されると盾に行き、さらに自分のクリーチャーに「シールド・セイバー」を付与する割ととんでもないクリーチャー。
《ヘブンズ・ゲート》対応であるため展開は容易。
《不死身のブーストグレンオー》と併用すると、《鋼鉄》を直接割るか《不死身》を除去しなければ、何があっても盾をブレイクされなくなる要塞が完成するのは有名な話。

万里の超常(エキセントリック・ウォール) ボンバルディア4000 UC 火文明 (4)
クリーチャー:アウトレイジ 4000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、パワー4000以下の相手のクリーチャーを1体、破壊する。
シールド・ゴー

出したときに自壊することで効果を発揮し、能動的にシールド・ゴーを使える《万里の超常》サイクルの1枚。
コスト4で撃てる4000火力というだけでも脅威だがさらに盾も増やせる、ビート対策にはうってつけのクリーチャー。
パワー4000以下は《師範代》《カレイコ》《エンターテイナー》など多くの低コスト妨害クリーチャーが該当しており、それらの返しで撃てることもあってコントロールでは重宝されている。

破滅の時計(アルマゲドン) ザ・ストップ R 水文明 (3)
クリーチャー:アウトレイジMAX 3000
シールド・ゴー
このクリーチャーを表向きにして自分のシールドゾーンに加えた時、このターンの残りをとばす。

シールド・ゴー版クロックさん
主に相手の全体除去に対するメタとして機能する。
が、使う場合は自分のターンにウッカリ除去られないように注意。

主な「シールド・ゴー」サポート

やはりシールドに関連する能力だからか、優秀な者は光文明に多い。

驚異的陣形(アメイジングアロー) アレキサンドライト SR 光文明 (6)
クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から6枚を見る。その中から「シールド・ゴー」を持つカードを1枚表向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。
W・ブレイカー
「シールド・ゴー」を持つカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある自分のアウトレイジはすべて「ブロッカー」を得る。

バトルゾーンに出た時にシールド・ゴー持ちを山札から直接シールドにセットし、自分のアウトレイジをブロッカーにできるクリーチャー。
シールド・ゴーは基本的にコイツがいないと始まらない。
ブロッカー付与は護りやすくなるが除去されやすくもなるので一見デメリットだが、破壊されるのが仕事のシールド・ゴー持ちクリーチャーとは相性がいいのでやはりメリットでもある。

守護大帝(ジェネラル・ガード) ストーンゴルド R 光文明 (5)
進化クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
進化-自分のアウトレイジ1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、「シールド・ゴー」を持つクリーチャーを1体、自分の墓地から表向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。
W・ブレイカー

《アレキサンドライト》が山札からの設置に優れるなら、こちらはブレイクされて仕事を終えたシールド・ゴークリーチャーの再展開に優れる。
《パラノーマル》をセットして8500以下を討ち取ったり、《クロムウェル》をセットすることで一斉攻撃をさせたりすることもできる。
アウトレイジは墓地を絡めた動きが得意な種族でもあるので、デッキの組み方次第では《アレキサンドライト》ではなくこちらをメインにした運用もできなくもない。

反転する不完全(ミスター・パーフェクト) ギャラクシー SR 光文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジMAX 9000
ブロッカー
W・ブレイカー
相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、「シールド・ゴー」を持つカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
自分のシールドがブレイクされる時、「シールド・ゴー」を持つカードがそのシールドに表向きであれば、そのシールドのかわりに自分の他のシールドを手札に加えてもよい。(その「S・トリガー」を使ってもよい)

アウトレイジになった《パーフェクト・ギャラクシー》。
バトルゾーンを離れないのではなく「選ばれなくなる」ことで無敵となるクリーチャー。
本人はパーフェクトのつもりなのだろうが除去耐性はまるでない。文字通り「不完全」となっているのが残念。

特筆すべきは最後の能力で、シールド・ゴー持ちがシールドにいた場合ブレイク置換効果が使えるのだが、シールド・ゴー持ちがブレイクされて墓地にいくのは置換効果なので、「置換効果は連鎖しない」のルールに従って、シールド・ゴー持ちを手札に加えることができるようになる。

匠の(パリミラノ)イザナイ ファッション・モンスター R 光文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジMAX/オラクル 5000
光臨-自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていれば、自分の山札を見る。その中からコスト6以下の、「シールド・ゴー」を持つクリーチャーを1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

敵対種族も終盤になると割と味方になる展開の多いデュエマにおいて、E3は珍しくオラクルとアウトレイジの複合は数が少なく、これはその数少ないうちの1体。
山札からシールド・ゴー持ちクリーチャーを呼べるが、指定はコスト6以下となっており《パラノーマル》などの強力なものは呼べない。
さらにバトルゾーンに呼び出すため、そこから破壊させる手間もかかるためあまり使われない。

大焔団(バスタード・コア) フォルクス P 火文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジMAX 7000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
自分の、表向きのシールドがブレイクされた時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。

「アウトレイジの書」のシールド・ゴーデッキの切り札(一応)。
スペックは及第点だが能力が相手依存で使いづらく、しかも除去耐性はないのでとんだしょんぼりな目に遭いやすい。
《ワーゲン》とはデザイナーズコンボ。名前を見てもよくわかる。
一応「シールド・ゴー」以外の表向きシールドがブレイクされても効果を発揮する。

魂の道しるべ(ソウル・アドレス) C 闇文明 (4)
呪文
相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。その後、自分のシールドゾーンに表向きである「シールド・ゴー」を持つカード1枚につき相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。

シールド・ゴー版《ソウル・アドバンテージ》
ただしあちらと違いハンデス枚数を増やすにはちょっと手間がかかる。
2コス「シールド・ゴー」持ちクリーチャー→マナチャージ2コス《学校男》→マナチャージ4コス《道しるべ》で《スケルトン・バイス》みたいな動きができないことも無いが、基本的には使っても1枚刺す程度で十分。
まあ元のソルアドが温泉にいるので弱体化するのは仕方ないと言えば仕方ない。
エクス?知ら管。

相性のいいカード

光霊姫アレフティナ SR 光文明 (4)
クリーチャー:メカ・デル・ソル/アーク・セラフィム 8000
このクリーチャーを召喚するコストは、自分のシールド1枚につき1多くなる。
相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、それがそのターンはじめての自分への攻撃で、自分のシールドが1枚もない場合、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。
自分のシールドが10枚以上あれば、自分はゲームに勝利する。
W・ブレイカー

ブレイクされると墓地に行くとはいえシールドであることには変わりないので、《アレフティナ》のEXWIN条件を満たすこともできる。
下級シールド・ゴー持ちクリーチャーはコスト3以下が多いことを利用して「ヘレンループ」のデッキで決めることも可能。
その場合は《アレフティナ》を出す手段を用意しておくこと。

偽りの星夜(コードナイト) ジューン・ブライド P 闇文明 (9)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 11000
このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札から2枚選んで捨てる。
このクリーチャーが、自分のターン中はじめてタップされた時、自分のシールドをひとつ墓地に置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーをアンタップする。
W・ブレイカー

偽りの星夜(コードナイト) コングラチュレーション P 闇文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 8000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをひとつ、墓地に置いてもよい。そうした場合、相手は自身のクリーチャーを2体選んで破壊する。
W・ブレイカー

闇のエンジェル・コマンドは能力の発動にシールドをコストとするものが多く、どうせブレイクされても墓地に行くシールド・ゴー持ちは優秀なコストとして利用できる。
闇エンジェルには自前で墓地からのシールド追加手段があるが、補助として何枚か挿しておくのもいいかもしれない。
《パラノーマル》のような常在型能力持ちは破壊するうまみが少ないため、使うなら自壊でランダムハンデスができる《万里の超常 ウィッカーマン》や、ジャスミンを2コス増やしてシールドゴー能力を付けた《万里の超常 トラファルガル》辺りが無難。


アニメでの活躍など、追記・修正よろしくお願いします。

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最終更新:2023年01月30日 06:46