機神装甲ヴァルボーグ

登録日:2015/05/23 Sat 01:04:50
更新日:2023/11/30 Thu 22:27:00
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最初から全開で行くぜ!



《機神装甲ヴァルボーグ》はデュエル・マスターズのクリーチャー。


情報

プロモーションカードとして初登場した進化ヒューマノイド
基本的にレアリティが付与されないプロモーションカードながら初収録時点でスーパーレアのレアリティを与えられていた*1
とはいえ以降の再録含めてフォイル加工はされておらず、GBAソフトの初回購入特典で収録されたもののみ(当時の)スーパーレア加工がされている。
初代機神装甲であり、それゆえに知名度は高い。

「ヴァルボーグ」という名前から類推されるに、《不死身男爵ボーグ》が機神装甲を纏った姿と見るべきだろう。

コロコロコミック版とGBA初回限定版同梱版の2種類のイラストが存在しており、うちコロコロコミック版は
後にDM-32+やDMX-09にも収録された。イラストレーターはいずれのイラストもDustmoss氏。

初期のプロモーションカードはいずれも基本セット期であり、次に再録されたのもデュエルロード限定販売のパック
(しかもこちらは絶対当たるわけではない)ため、手に入れるのは難しかったが、DMX-09の収録によってようやく
手に入れやすいカードとなった。

概要

機神装甲ヴァルボーグ 火文明 (3)
進化クリーチャー:ヒューマノイド 5000+
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。
W・ブレイカー
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある他の火のクリーチャー1体につき、+1000される。

ヒューマノイド最古の機神装甲にして、最軽量の機神装甲でもある。
ヒューマノイドは2コスト帯が多い種族であることを鑑みれば、3マナで進化できるヴァルボーグは非常に優秀であるといえる。
そして、進化とはいえ、3コストでWBを持ちながら基本のパワーは5000、しかもそこから更に上がる。
このため、基本セット期では【青単】の影でじわじわと【赤単ヴァルボーグ】は勢力を強めていた。

…しかし、DM-05以降、【赤単】の主力はスピードアタッカーになっていき、進化元を縛る上、打点が上がるも増えない
ヴァルボーグは敬遠され始めていくことになる。
当時の主力ヒューマノイドといえば、《不死身男爵ボーグ》《喧嘩屋タイラー》《小さな勇者ゲット》がいるが、
旧環境の赤単の2コスト帯といえば《ピーカプのドライバー》が優先され、そして3コスト帯も《解体屋ピーカプ》や《タイラーのライター》が
投入されるため、ヒューマノイドが少なくなりがちであった。

漫画も初期こそヒューマノイドをフィーチャーしていたものの、中期からはファイアー・バードドラゴンに主力がシフト。
斬込隊長マサト》など少しはいい進化元も増えたものの、全体的には不遇な環境だったと言えるだろう。

しかし、エピソード2でヒューマノイドが最フィーチャーされると、
《守り屋ジョーオニー》《地獄のケンカボーグ》のような2コストクリーチャーや《モエル 鬼スナイパー》《待ち伏せオニゾウ》などのトリガーから
つながる軽めの進化クリーチャーとして注目される。これによって【赤黒ヒューマノイド】での活躍が増えた。

ドラゴン・サーガではヒューマノイド爆のフィーチャーから注目を再び集めるも、
当時のヒューマノイド爆の戦略が「モルトを上げてギンガで殴る」であったことから、そこまで活躍は見せなかった。
しかし、相性の良いカード自体は増えており、そして革命期には侵略者がヒューマノイド爆をフィーチャーする都合上、
軽量かつ進化と相性のいいクリーチャーが増えることが注目されており、展望は明るい。

基本セット期の進化クリーチャーとしては、現在でも優秀なスペックを誇ると言っていいだろう。

優秀な進化元

現在では、《爆裂B-BOY》を使うこともなく軽いヴァルボーグと、B-BOYの効果対象外の《音速 ガトリング》を中心に組むのがヒューマノイドの定石であることから、
手札を補充できる《爆山伏 リンクウッド》、2t目にも殴れる《爆冒険 キルホルマン》《炎舌実況DJ・ショー》
S・バックでも出せる《爆襲 アイラ・ホップ》が割と都合がいい。
また、《モエル 鬼スナイパー》や《問答無用だ!鬼丸ボーイ》といったトリガークリーチャー、《龍覇 ストラス・アイラ》といったドラグナー
優秀と言えるだろう。

赤黒では上述の《守り屋ジョーオニー》《地獄のケンカボーグ》がおすすめ。

比較・関連

機神装甲ヴァルバロス 火文明 (3)
進化クリーチャー:ヒューマノイド 3000+
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある他のヒューマノイド1体につき+2000される。
ヴァルボーグと比べるのもなんかあれではあるが、打点が上がらない・パワー参照が種族限定と使いづらい
(無論、ヴァルボーグはヒューマノイドデッキで使うのでその意味ではヴァルバロスが上回るのだが)
ヒューマノイドの赤単化が進む現状では《鬼斬丸》にとってかわれるだけの強さを見いだせない。

機神装甲ヴァルディオス 火文明 (4)
進化クリーチャー:ヒューマノイド 6000
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。
バトルゾーンにある自分の他のヒューマノイドすべてのパワーは+1000される。
W・ブレイカー
なかなかの強さながら4コストというのが響き過ぎたヴァルディオス。
悪くはないが速攻には入りづらいうえ、中速だとあまり恩恵がない効果を持つ。
《音速 ガトリング》の登場によってより苦しい状況に追い込まれた。

機真装甲ヴァルドリル 火文明 (4)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/オリジン 3000
デッキ進化-自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードがクリーチャーであれば、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。そのカードがクリーチャー以外であれば、このクリーチャーを自分の手札に戻す。
このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、アンタップされているクリーチャーを攻撃できる。
イラストレーター曰くヴァルボーグのオリジン版としてかいたらしい。しかし見た目はともかく効果には関連は見えない。
悪くはないがデッキ進化ゆえの安定性のなさ、3000と決して大きくはない除去範囲がネック。使うならフルクリーチャーデッキで使いたい。
だがフルクリーチャーのヒューマノイドデッキだと《爆冒険 キルホルマン》がライバルに浮上する。
進化元不要のアンタップキラーという事で新章期に《異端流し オニカマス》対策として一時期注目された事があるが、マッハファイターの登場でお役御免となった。南無。

鬼神!ヴァルボーグなう 火文明 (3)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/ハンター 6000
進化-自分のハンター・クリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
(゚Д゚)なう
名前はともかく、効果としては効果を取り去った《超魂ブレイズ》。
ブレイズよりも進化元の幅が広いため、なんの問題もない。
ヒューマノイドデッキは昔はハンターも多かったため5枚目以降のヴァルボーグという扱いも受けていた。
実際ヴァルボーグのリメイクだし…。

機神装甲ヴァルカイザー 火文明 (5)
進化クリーチャー:ヒューマノイド 5000
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにある、パワー4000以下の相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

機神装甲ガンダヴァル 火文明 (5)
進化クリーチャー:ヒューマノイド 6000+
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分の他のタップされているクリーチャー1体につき+2000される。
W・ブレイカー

機神装甲ヴァルゲットIII(サード) 火文明 (5)
進化クリーチャー:ヒューマノイド 6000
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。
メテオバーン-このクリーチャーが攻撃できる時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、このターン、このクリーチャーはタップされていないクリーチャーを攻撃できる。
W・ブレイカー
ヴァルカイザー、ガンダヴァル、ヴァルゲットⅢは後述の《涙の終撃オニナグリ》と比較して、狭い進化形態であることを考えてみると、
このスペックではいくらなんでも弱いとしかいえない。

涙の終撃(ラストアタック)オニナグリ 火文明 (5)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/ハンター/エイリアン 7000
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、コストの合計が6以下になるように相手のクリーチャーを好きな数選び、破壊する。
W・ブレイカー
効果自体は優秀で、殴るたびにウィニーなら複数体、中量級でもコスト6までなら一体は破壊できる。しかし、やはりというかコスト5である点がネックであり、ウィニーを並べるタイプのデッキには間に合わず、現在の環境だとコスト5を出せるなら他にやれることもあるのであまり使われない。
ちなみに死んだと思ったら生きていた。


海外版

北米版Duel Mastersではかなり弱体化されてしまっている。
Armored Groblav 火文明 (5)
進化クリーチャー:ヒューマノイド 6000+
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。
W・ブレイカー
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある他の火のクリーチャー1体につき、+1000される。
もしこのスペックだった場合、ヴァルカイザーやガンダヴァル、ヴァルゲットⅢがライバルになる。

しかし海外版で調整を受けたのも、そもそもヴァルボーグのスペックが基本セットのコスト論を逸脱しているという判断、
また軽いクリーチャーが多い種族に軽い進化形を与えるのはまずいということを、ウィザーズ自身自覚していたということなのだろう。
現実に今でも生き残っているわけだし。

Kaijudoではヴァルボーグを意識したクリーチャーはいない。ヴァルバロスはいるけど。
やっぱり強すぎるのだろうか。

デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-01 第1弾「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」において、スーパーレアとして収録。
TCG版の時点で相当強力なカードであるためにそのままのスペックでの登場となり、DMRO-01環境では【赤単速攻】などのデッキに投入されて環境のトップの一角に立った。
しかし、DMRP-01以降はカードパワーのインフレに押されてしまい、特に《永刻のクイーン・メイデン》を主軸とする【クイーン・メイデン】などの速攻デッキに立場を奪われて環境から姿を消した。
DMRP-02~DMRP-03の時期において、進化元になる新規のヒューマノイドがヴァルボーグと組み合わせるには微妙すぎるなどの人材不足にも悩まされた点もあるか。

ところが、環境からヴァルボーグが姿を消してしばらくした頃にSPルールのレギュレーションとして火文明限定戦が開催されると状況は一変。
火文明限定の環境下ではヴァルボーグのカードパワーは未だに高かったことで、限定戦においてヴァルボーグを使った速攻が環境入りした。
一方でスーパーレアという入手難易度の高さなどからヴァルボーグをすぐに用意できた人は少なく、資産のあるユーザーでも環境から脱落したヴァルボーグを分解して手放してしまったユーザーも多く見られた。

余談

ボーグの進化形態なのに進化するのはしばしばゲットであったことや、
そのゲットの進化形態のヴァルゲットⅢがしばしば無視される点でかなりネタにされたことがある。



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最終更新:2023年11月30日 22:27

*1 因みに初めてのプロモーションカードが初出のカードなので恐らく開発側でも方針が定まっていなかったものと思われる。