映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!

登録日:2015/07/11 Sat 11:10:20
更新日:2023/01/24 Tue 00:54:30
所要時間:約 3 分で読めます





何があっても、友達は守る!!


妖怪ウォッチ』の映画シリーズ1作目。
先の「ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー」と同じく、テレビ東京開局50周年記念作品。



【概要】


2014年1月よりアニメが開始しそれ以降飛躍的に人気がうなぎ登りになっていった妖怪ウォッチ。
2014年7月に予告編が公開され、同年12月21日に映画が公開された。
ゲスト出演としてお笑い芸人の志村けん、歌舞伎役者の片岡愛之助、アイドルグループAKB48のぱるること島崎遥香の3名が出演した。
劇場前売り券の売り上げは販売が開始された2014年7月19日から12月19日までで113万433枚を売り上げており、更に公開を1ヶ月前に控えた11月には既に映画第2弾の公開が決定するなど
東宝映画としては異例の待遇を得た。
主となるストーリーは『妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打』をベースにしており、ゲーム版に沿ったストーリーであるためテレビ版とは所々相違した部分が見られるが、
テレビ版にも存在した子供には理解し難い親御さん世代を狙ったパロディなどテレビ版のテイストも存在する。
また、ビルが倒壊したり、キャラクターが派手なアクションをするなど、テレビ版とは違い全体的にアクション性が重視されている。

コロコロにてコミカライズを担当している小西紀行による漫画版も刊行されている。
大筋のストーリーは同じだが、所々の展開やセリフなどが変わっている。

DVD・BDは2015年7月8日に発売。DVDではスペシャルプライズ版ということでお値段はかなり安め。
特典には前売り特典とイラスト応募での当選者、それに入場者特典で配布されたフユニャン、フユニャンG、ダークニャンのメダルが付属。
フユニャンはともかく、残りの2枚は貰える対象が中学生以下だったので、小さい友達のいない大きい友達にもありがたいプレゼントである。
またBDにはこの他にダイジェスト版パンフレットがついてくる。

2017年11月30日から12月18日、2018年11月16日から11月22日、2019年11月15日から11月21日、Youtubeの「コロコロチャンネル」内で期間限定配信された。


【ストーリー】


これは妖怪ウォッチの誕生の秘密を巡る物語

妖怪執事を名乗る謎の妖怪ウィスパーから妖怪を見られる「妖怪ウォッチ」を渡された少年・天野ケータは、
妖怪ウォッチを使い次々と起こる不祥事を解決していき、彼の前に現れる妖怪と戦ったり友達になったりする日々を送っていた。
そんなある日の夜、寝ていたケータの腕から妖怪ウォッチが突然光を放ち、消えてしまう。
妖怪ウォッチが消えてしまい妖怪に関する記憶も消えてしまったケータは、何の変哲もない普通の生活を送っていた。
そんなある日、さくらニュータウンでは物が突然でかくなるという不思議な事件が多発しており、ケータの身の周りでも色々な物が巨大化していく事件が起きた。
その事件を起こした犯人は、超巨大猫妖怪のデカニャンだった。
ケータを‘少年ビート’と呼び執拗に追いかけてくるデカニャンは、雷撃をケータに直撃させて妖怪の事を思い出させる。
デカニャンは「このままでは世界はヤツらのものにニャってしまうでふ。オラッチのともだちを助けてくれ……」とケータに頼む。
そして手がかりを探しに、おばあちゃんの家があるケマモト村に向かうケータ。
ケマモト村にて、デカニャンの正体である妖怪フユニャンと運命的な出会いを果たすケータは、
妖怪ウォッチを取り戻すため、ウィスパー、ジバニャンと共に60年前の過去の世界にタイムスリップする。


【登場キャラクター】



天野ケータ
声:戸松遥
お馴染み普通の主人公。
序盤は妖怪ウォッチを失ったことで妖怪に関する記憶もなくしていた。
デカニャンの雷撃を食らったり、吐息を食らって顔がバッカでっかくなるなど、受難に関しては変わらず。
一応電撃については、これによって妖怪のことを思い出せたので、食らった甲斐はあった…のかもしれない。
今作に登場するキャラクターの中では唯一、服装が一新されている。
現代っ子故か、ケイゾウのアツいヒーローごっこには精神的にも体力的にもついていけていない。ウィスパーからも「運動不足」と言われている。
フユニャンから「少年ビート」として認められたことで60年前にタイムトラベルし、ケイゾウを救うことになる。
終盤ではジバニャンがウバウネに捕まった際、ケイゾウに妖怪ウォッチに頼っている性格を指摘され、自身の力でジバニャンを助けると決意する。


ウィスパー
声:関智一
お馴染み完璧ダメ バカ 役立たずな妖怪執事。見た目「う!」「ん!」「ニャ!」ソフトクリーム。
相変わらず妖怪パッドをカンニングしており、ケータからはかなり冷たい態度を取られたり、怪魔に取り憑かれてケイゾウに叩かれ続け、怪魔が出ていってもずっと叩かれ続けたりするなど、
かなり悲惨な扱いになっている。
ケータが自身の力でジバニャンを救うと決めた時に懐からピコピコハンマーを出してケータに託し、共にピコピコハンマーで怪魔と戦った。
フユニャンのもろアイツ風の言い方には流石に突っ込んだ*1
何故にドラえもん風』。


ジバニャン
声:小桜エツコ
お馴染み妖怪サイドの主人公今作のヒロイン
怪魔軍団にひゃくれつ肉球をくらわそうとするが技名を言っている途中に攻撃されるという手段を使われて不発してしまう。
いつもとノリが違うニャン』。
中盤、ウバウネに捕まってしまい工場の溶鉱炉に捕らわれてしまう。
漫画版ではジバニャンのある行動がウバウネを破るきっかけになったり、巨大化してウバウネを倒すなど、かなりの好待遇。
+ 友達の力をひとつに!!
ブチニャン
声:小桜エツコ/関智一
ケータの持つ妖怪ウォッチに友達の力をひとつにした妖力を集め、ジバニャンに与えて変身した姿。
本来はジバニャン一人で変身する筈だったが、ウィスパーも共に変身したいと近づいてきたためこの姿になった。



●天野ケイゾウ
声:朴ロ美
ケータの祖父。
ケータの時代の時点では既に故人になっており、本編には60年前の少年期が登場。
実はヨップル社よりも以前に妖怪ウォッチを生み出していたが、
とある出来事から友達をつくることに否定的になり、妖怪ウォッチ開発をやめてしまう。
結果、ケータの妖怪ウォッチが失われることとなった。
ガッツ仮面というヒーローに憧れており、日々日頃鍛錬を欠かさない。決めポーズの真似も完璧。
対怪魔の武器として、すりつぶしたトウガラシを塗った木製バットを使用する。
助けた妖怪の名前を牛乳瓶の蓋に書いている。
ケータのことは和解後もあくまで「相棒」として見ているので、扱いが少々雑だったりする。
テレビ版では、78話「新しいウォッチ!」にて名前と写真のみ登場する。
+ ネタバレ
かつて、目の前で友人がいじめっ子(実は怪魔が取りついていた)にいじめられているのにも拘らず、足が竦んで一歩も前に進めずに、それを黙って見つめていたことから、その友人に絶交を言い渡された過去があり、失意の中立ち寄った本屋で偶然見つけた「ガッツ仮面」の漫画を読んだことがきっかけで、「全てを守れる男になれるまでは友達を作らない」と決意し、妖怪ウォッチ開発をやめていた。
その後、フユニャンと巨大怪魔が戦っているのを見て、かつての記憶がフラッシュバックし、足が竦んで動けなくなるが、勇気を振り絞ってフユニャンを助け、巨大怪魔を倒す。
そしてフユニャンやケータに諭され、妖怪たちに「俺の友達になってくれ」と大声で呼びかけた事で、ケータの妖怪ウォッチは復活し、自身がつけていた試作品も妖怪ウォッチ零式へと変化。
さらに牛乳瓶の蓋が妖怪メダルへと変化し、零式で妖怪たちを次々に呼び出した。
戦いが終わり、ケータに自分の零式を託し、「今度は自分自身の手で妖怪ウォッチを完成させてみせる」と約束した。
なお、友人とはその後、EDにおいて復縁した様子が描かれている。

●妖怪ガッツK
シルエットのような姿を持つ妖怪。背丈はかなり小さ目。
現代でケータたちをフユニャンのいる蔵に導いた。
その正体はケイゾウの思念が妖怪化したもの。

フユニャン/デカニャン
声:梶裕貴
「お前の友達、出てきたぜ」
60年前の猫妖怪にして、妖怪サイドのもう一人の主人公。
ケイゾウと出会い、行動を共にしていた浮遊霊のネコ妖怪。他のネコ妖怪に比べるとしっぽがかなり短い。
ケイゾウと共に戦ってくれる「少年ビート」を探していたが、なかなか見つからず、その内60年経ってしまい、デカニャン化。
そしてついにケータと出会ったことで物語が動き出す。
なお、ケータが街中で出会ったデカニャンは本体が飛ばした霊体である。
必殺技は「ド根性ストレート肉球」。
マキモド石~』。
+ 友達の力をひとつに!!
ダークニャン
ケイゾウの持つ妖怪ウォッチ零式に宿る友達妖怪の妖力をひとつにしてフユニャンに与えて変身した姿。


●ユキッペ
声:島崎遥香
ケイゾウの幼馴染み。
村の人々の異変を不安に思い、一人で行動するケイゾウを心配する。
+ 実は
おばあちゃん
声:京田尚子
ユキッペはその後にケイゾウと結婚して夫婦になる。つまりケータの祖母である。
60年後の現在ではケマモト村で隠居しており、一人で暮らしている。
また、かけている眼鏡はケイゾウお手製のものであり、テンプル部分に作中でも出てきた妖怪の見えるビー玉がついている。最後はケータにフユニャンの妖怪メダルを渡した。

マスターニャーダ
声:志村けん
「今こそホースを使うのじゃ」
伝説の最強妖怪と称えられており、フユニャンのイメージではどこぞのジェダイ評議会の長老ばりの剣裁きだった。
怪魔が現れた際は凄まじい攻撃力で退治したが、年齢が災いして10秒程しか素早く動けないらしい。

● トキヲ・ウバウネ
声:片岡愛之助
「アタクシはウバウネ、だっヨ~ン!」
今作の課長や部長ラスボス。
「怪魔」を生み出した張本人であり、その目的は人々に怪魔を憑依させ、人々から幸せを奪おうとする「人間と妖怪に取り憑き、いがみ合わせて、ゆくゆくはほろぼしちゃおう計画」という計画を目論んでいるが、かなり小心者な怪魔達に悩まされる。
+ ネタバレ
元々は人間で、しかもかなりの美人だったらしい。
無実の罪で捕まり、その後獄死。その恨みによって妖怪と化し、上記のような考えに至った。
そして、キン、ギン、ドウが倒されると、周囲の怪魔全てを吸収し、巨大ウバウネへと変貌した。

巨大ウバウネ
触手を生やした紫色の蛇のような姿をした怪物。よく見ると、100万体もの「スベテ・ウバウネ(ゲームではこっちがウバウネの最終形態)」によって構成されている。理性を失い、そのまま憎しみのままに桜町を襲撃しようとする。
妖怪たちの攻撃を寄せ付けなかったが、最後はブチニャンの「百万倍返し肉球」によって、100万体のスベテ・ウバウネを叩き潰されて完全に消滅した。


キンギンドウ
声:山崎バニラ/かないみか/矢部雅史
ウバウネ直属の配下。
マキモド石による時間を操る能力を持ち、過去や未来を自在に行き来する。
ウバウネの命令で過去の歴史をおかしくしてしまい、妖怪ウォッチの存在を無きものとした。
ドウはそんな二人の弟で、マキモド石を使えるが二人ほど上手くは使えない。
最後はブシニャンの必殺技「ドキドキハート真っ二つ斬り」によって、3人まとめて倒された。
キン&ギンはテレビ版25話「ジバニャンの秘密」、47話「妖怪軍師ウィスベェ」で先行登場している。

怪魔
ウバウネたちの手先。姿かたちも様々。妖怪よりも邪悪な存在。
人間に取りつき、その人の悪い心を増幅させることで人間同士を争わせる。
頭はあまり良くないようで、赤ん坊や動物に取りついたり、同じ人間に複数体入ったりしていた。
原作ゲームで出てきた上級怪魔(厄怪や不怪など)は登場しない。

●巨大怪魔
ウバウネが屁と共にひねり出した怪魔。原作ゲームで出てきた豪怪に姿が似ている。


●くまモン
声:なし
まさかの登場。タイムトラベルに巻き込まれて共に60年前に飛ぶ。
ケータ達に要所要所で力を貸して手助けをする。

【主題歌】


OP「ゲラゲラポーのうた 替え歌」
歌:キング・クリームソーダ

ED(前半)「ゲラゲラポー走曲」
歌:ようかいキング・ドリームソーダ(ラッキィ池田、キング・クリームソーダ、Dream5)
ED(後半)「クワガタとカブトムシ」*2
歌:キング・クリームソーダ
2曲続けて流れる。



みんな~!俺たちに力を貸してくれ~!

おっと、召喚の構え!

プリチー、召喚!


追記・修正は60年前に行き、そこで少年時代の祖父と出会って来てからお願いします。

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最終更新:2023年01月24日 00:54

*1 余談だが、フユニャンを演じた梶裕貴は、本家ドラえもんでも2017年4月7日に放送された「ドラドラポンポコ大捜査」という話で、タヌキ兄妹の兄役で出演している。

*2 『妖怪ウォッチ2 真打』でもED曲として使用されている。