シャーリー・メディスン

登録日:2015/07/19 Sun 20:42:04
更新日:2023/08/03 Thu 10:58:39
所要時間:約 5 分で読めます






森薫のマンガ「シャーリー」に登場するキャラクター、というか主人公。
ベネット・クランリーの屋敷に住み込みで働いているただ1人のメイドである。


黒髪おかっぱで慎ましやかな体型の13歳の少女。
引っ込み思案で控え目で無口、自己主張の少ない大人しい女の子。
しかし、その家事スキルはメイドとしては十分に一人前と言えるほどの腕前。
それまで独り身で屋敷の家事がからっきしだったベネットが涙を流して感動するくらいに。


過去の経歴については主人のベネット以上に謎に包まれており、未だに少しも解明されていない。
ベネットの屋敷を選んだのも彼女がメイド募集の広告に年齢制限を書き忘れていたから。
尤も、そのうっかりのおかげでお互いに信頼できるパートナーと会えたのだから世の中わからんもんである。


メイドの経験については「前のおうちで少し……」と語るのみで、メイド服のスカートがフワリと持ちあがるのにぱあっと笑みを浮かべて大喜びするなど、
ベネットが暗い過去を背負ってそうなどと邪推していたり。
前述の通り家事スキルが高いことを考えると、にわかに仕込まれたものではないことがうかがえるが…。


自己主張が少ないとは言ったが、まだ13歳という年齢ということもあって各所で年相応の少女らしい一面が垣間見られる。


ベネットから初めて貰った贈り物であるマリーという人形をとても大切にしており、
人形の服を自分でデザインしているところをベネットに見られて顔を真っ赤にしたり、
貰った給料を人形用の靴を買うのに使ったりといった程に愛着を持っている。


他に大人らしさという物に憧れており、ベネットの綺麗なブロンドの髪を羨ましがったり、
靴磨きの最中に内緒でベネットのハイヒールを履いて楽しげにステップを踏んだりしたりも。
(尚、後者についてはベネットに見つかって大慌てで謝ろうとしたら足を挫いて転んでしまったりなんてドジな一面も)
充分に可愛らしく、将来が楽しみな逸材である。


普段はそつなく家事をこなすシャーリーであるが、時折失敗してしまうこともしばしば。
ベネット曰く「意外と完璧主義者」らしく、意外と引き摺ることも多い。
実際、1巻5話では失敗して落ち込みその影響でまた失敗するという負の連鎖に陥ったりもしていた。


自分を雇い入れてくれたベネットに対して強い信頼を向けいているようで、彼女の喜ぶ姿を見るのがとても嬉しいらしい。
ドレスの仕立てをしている最中やずっと引っかかったままのカーテンを直そうとして、ベネットが褒めてくれるのを想像して顔を綻ばせる程。
逆にベネットを落ち込ませたり見捨てられることに対して酷く恐れているような一面もある。
ベネットの叔母が屋敷へとやって来てベネットに苦言を呈している姿を前にして感情を抑えきれずに怒鳴ってしまう程である。
(現時点でシャーリーが本気で怒りをあらわにしたのはこの時だけ)

2巻6話では勘違いが主原因とはいえ、消え入りそうな不安げな面持ちでずっと働かせてほしいと頼み込んだほど。
それに対してベネットも勘違いを解消した上で、自分もシャーリーと一緒の今の生活を気に入っているからと答えており、
シャーリーは感極まって泣き出してしまう程であった。




……そして余談になるが、ネット上では孤独のグルメの主人公である井之頭五郎とのコンビ
「ゴローとシャーリー」というネタでも有名。
本編での控え目なメイドとは打って変わって、やたらとアームロックをせがむ電波と化している。
勿論、飽くまでも二次創作のネタ故に、純粋にシャーリー本編が好きなファンには不快な場合もあるので
使い所はよく考えるように。





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最終更新:2023年08月03日 10:58