キング・ムーγ

登録日:2015/08/17 (月) 01:47:36
更新日:2023/11/12 Sun 16:38:53
所要時間:約 4 分で読めます





「漂流大陸」という住まう地を失ったサバイバー達は、この世界のエネルギーに目を付けたのだった。

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キング・ムーγ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMD-26「マスターズ・クロニクル・デッキ サバイバー進化論 α to Ω」に収録された。

バウンスによる除去効果を共有できるリヴァイアサン[サバイバー]である。


スペック

キング・ムーγ(ガンマ) P 水文明 (6)
クリーチャー:リヴァイアサン[サバイバー] 6000
W・ブレイカー
SV-このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、手札に戻す。
サバイバー

サバイバーでは初めての除去効果持ちのクリーチャーとなる。

cipで相手のクリーチャーを一体バウンスさせる。
このバウンス能力はサバイバー能力であり、他のサバイバーに共有させることができる。
なお、テキストは「~してもよい。」という文体では無いので、任意では無く強制効果。

「除去効果+共有」という二つの要素がある時点で、一定以上のスペックがあることは保証できる。

自分のサバイバーが増えれば増えるほど、相手の場がバンバン壊滅していく。
特に小型サバイバーを適当に出すだけでも相手の場にダメージを与えられる点は評価点。
S・トリガー持ちサバイバーと組み合わせれば、疑似的な相手へのカウンターにもなる。

DMD-26以前のサバイバーデッキでは、サバイバー単独による除去手段が無かった。
サバイバー使いの中には「共有能力と除去手段が合わされば……」と、妄想した人もいるかもしれない。
そんな妄想を現実にした時点で、《キング・ムーγ》はある程度評価されても良いだろう。

ただし、この除去効果は決して簡単に扱えるものでは無い。

上記で記載したが、この除去効果は強制。
デュエマというTCGにおいて、能力が任意か強制かという部分は結構ゲーム展開にも影響を及ぼしてくる。
そんなことで、バウンスという除去手段が強制効果なのは痛い。

例えば、cipによる除去手段を持った《凶殺皇 デス・ハンズ》や《神聖騎 オルタナティブ》。
《キング・ムーγ》の効果では、こんな奴らでも強制的にバウンスしないといけない。
下手にこういった類の連中をバウンスしてしまうと、当然凶悪なcipを使いまわされる。

そして何より怖いのが、「選ばれる」ことを逆手に取るカード。
レッド・ABYTHEN・カイザー》や《熱血星龍 ガイギンガ》などは怖い。
《キング・ムーγ》でこれらのカードを強制的にバウンスすると、敗北待ったなしの状況に顔を突っ込む。

こういった感じで、強制バウンスには動きにくい面がある。
上記のような連中を場に出されると、《キング・ムーγ》が手札で腐ったりする。
既に場に《キング・ムーγ》がいるのなら、後続のサバイバーを場に出しにくくなったりもしてしまう。

ただ、《ABYTHEN》や《ガイギンガ》は超次元ゾーンに置かれるカード。
これらのカードは一応公開された状態にはなっているので、事前に何らかの対策は出来るだろう。

このように、《キング・ムーγ》というカードには一長一短な面がある。
共有能力で連鎖的に繋がる除去という長所と、強制効果であるという短所。
こういった面を考えながら、このカードを使うかどうかは自分のサバイバーデッキと相談して決めよう。


相性の良いカード

モリノオウジャダケα P 自然文明 (2)
クリーチャー:バルーン・マッシュルーム[サバイバー] 2000
S・トリガー

シータ・トゥレイト UC(P) 自然文明 (6)
進化クリーチャー:[サバイバー] 3000
S・トリガー
進化-自分のサバイバー1体の上に置く。
自分のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。

サバイバーのS・トリガークリーチャー

《キング・ムーγ》のcipとは当然相性が良く、シールドから踏み倒す際に相手のクリーチャーを除去する動きが可能。
疑似的な《アクア・サーファー》と言ったような感覚で扱えるようになるだろう。
特に《モリノオウジャダケα》はコストが軽く、手札からの普通の召喚でも気軽に出しやすい。

《シータ・トゥレイト》について詳しくは個別項目を参照。

ダーク・ティアラγ R 闇文明 (4)
クリーチャー:ブレインジャッカー[サバイバー] 1000
SV-このクリーチャーが攻撃するとき、相手の手札が1枚でもあれば、相手はその中から1枚選んで持ち主の墓地に置く。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)

アタックトリガーによるハンデスを共有できるサバイバー。

闇を入れるサバイバーデッキに《キング・ムーγ》を投入するならば、組み合わせてみるのもオススメ。
《キング・ムーγ》のバウンスによって手札に戻った相手クリーチャーを手札からハンデスできる可能性がある。当然、cip面の弱点を緩和する事も可能。

もっとも、《ダーク・ティアラγ》のハンデスはピーピングハンデスでは無いので、バウンスしたクリーチャーを確実に手札から落とせる訳では無い。
しかし、サバイバーの共有能力によってハンデス要員を増やすことによって手札から落とせる確率は上がる。

詳しくは個別項目を参照。


デュエル・マスターズ プレイス

キング・ムーγ SR 水文明 (6)
クリーチャー:リヴァイアサン/サバイバー 6000+
W・ブレイカー
自分のサバイバーが5体以上あれば、このクリーチャーのパワーを+6000し、「T・ブレイカー」を得る。
サバイバー:バトルゾーンに出た時、相手のクリーチャー1体を手札に戻してもよい。

DMPP-09EX「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」にて収録。レアリティはスーパーレアに設定された。でもレアにつく「γ」は変わって無い。
TCG版では強制だったバウンスが任意効果となったので、戻したくない相手がいる場合は利用しなくても良いので使いやすくなった。
更に自分のサバイバーが5体以上いる場合は大幅なパンプアップとT・ブレイカー追加を行う。ただし、これはサバイバー能力ではないので共有不可能。

DMPP-09EX時点の非進化サバイバーとしては最高レベルの攻撃力を発揮できるため、《シグマ・トゥレイト》を入れない(=火を使わない)サバイバーデッキでは重要となる。
パンプアップ条件は簡単ではないが自身も対象となることからこのカード以外は4体揃えれば良いので、バウンス効果の共有で相手を妨害しながら揃えていこう。
上述したがバウンスがTCG版よりも使いやすくなっていることなどから、パンプアップが出来なくても単純な除去札としても使い道が多く強力なことは言うまでもない。


補足

名前の元ネタとなったのは、かつて太平洋に存在したと言われる伝説の大陸「ムー大陸」。

……この名前を見て、あのリヴァイアサンの代表的存在のクリーチャーを思い出した人もいるだろう。
そう、あの《キング・アトランティス》のことである。

キング・アトランティス SR 水文明 (12)
クリーチャー:リヴァイアサン 12000
T・ブレイカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある他のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。

《キング・ムーγ》とこの《キング・アトランティス》はそっくりな部分が多い。

  • 名前の元ネタが両者ともに幻の大陸
  • 《キング・ムー》の性能は、ちょうど《アトランティス》が半分になったコストとパワー
  • 同じようにバウンス能力を持つ
  • イラストの構図や色合い

ついでに言うと、《アトランティス》が初収録されたパックは基本セットのDM-05。
知っての通り、このパックではサバイバーも初登場している。

また、イラストレーターの方はこのクリーチャーに強い思い入れがある模様。
イラストレーターのshosuke氏は、ちょうど自身がデュエマを遊んでいた頃がサバイバーが登場した時期だったらしい。
そのため、イラストを描いている最中は感慨深かったらしく、サバイバーを描けて嬉しかったとも語っている。
そのこともあってか、かつてプレイヤーだった時に見ていたイラストレーターへの尊敬をこめてイラストを書いたようだ。
口っぽい部分に顔を描くなど、普通のクリーチャーには無い異質さを出すように工夫もしたとのこと。

イラストが《アトランティス》に似た構図になっているのも、その辺も原因なのかもしれない。



追記・修正は、サバイバーの共有能力による相手クリーチャーの除去を行ってからお願いします。

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最終更新:2023年11月12日 16:38
添付ファイル

*1 画像出典:pixiv イラストレーターショースケ氏 キング・ムーγ 2015年8月13日掲載より https://www.pixiv.net/artworks/51954985 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids