テッド(映画)

登録日:2015/08/20 Thu 21:46:20
更新日:2024/02/21 Wed 10:48:10
所要時間:約 7 分で読めます






世界一ダメなテディベア、出没。


動いて、喋って、オヤジになった。


友達のいない少年の願いは、テディベアに魂を与えた。しかし…



『テッド』とは2012年(日本では2013年1月18日)に公開された米映画。アメリカ本国ではユニバーサル・ピクチャーズ、日本では東宝東和が配給。
子供の頃の願いで命を宿し、定職にもつかない遊び人の中年オヤジになったテディベアが引き起こすドタバタコメディ。
監督はコメディアンのセス・マクファーレン。
アメリカで公開されるや否や評判となり、日本でも「アメリカンコメディは受けないし、悪ければDVDスルー」というジンクスを覆し、R15+指定を受けたにもかかわらず初登場1位を獲得。

主人公のテッドは可愛い外見ながら下ネタを連発しそのギャップで愛され、日本でも「ダメさが癖になる」と評判の人気キャラクターである。
作品としては主にアメリカの芸能ネタパロディでいっぱいで、知らなければ笑えないネタも多いが、日本語版では日本のネタに改変されている。

続編に2015年の『テッド2』、2024年の『テッド ザ・シリーズ』がある。


【ストーリー】

1985年。ボストン郊外に住む少年ジョンは、周囲から仲間外れにされ友達が一人もいない孤独なオタク少年。
そんな彼は、クリスマスプレゼントに一体のおしゃべりテディベアをもらった。
その夜、ジョンはテディベアと添い寝しながら流れ星に願う。「君とお友達になれたらいいのに…」

次の朝、流れ星が奇跡を巻き起こした。
プレゼントのテディベアがひとりでに動き、ジョンに話しかけたのだ。
たちまちジョンとテディベア───「テッド」は大の親友となり、テッドは「生きているテディベア」としてテレビ出演し、全米の人気者となる。

……それから27年。
35歳になったジョンとテッドは相変わらず一緒だった。
しかしかつては純粋な少年の人格だったテッドも、27年も経てば成熟し今ではおっさんそのもの。
しかも今は見向きもされないくせに、かつてのセレブ生活が忘れられず、定職にもつかずに酒やドラッグに溺れて家で映画を見ながら寝るだけの毎日。
そんなテッドと同居しているジョンもまた、レンタカー屋に就職しているもののテッドと子供の頃のようにはしゃぐ毎日だった。
だが、そんな自堕落な日々を送る彼にジョンの彼女、ロリーは堪忍できなくなっていった。
「もう大人なんだからいい加減彼と離れるべきよ!」
そう彼女に説得されたジョンは、泣く泣くテッドを独り立ちさせるためにあれこれ奔走する。
アパートを探し、スーパーのレジの仕事を見つけ、ようやくテッドを独り立ちすることができ、一安心するジョン。
しかし、一人暮らししてもなおテッドの遊び癖は治らず、ジョンもそれに釣られてしまってバカ騒ぎしてしまう……

とうとうロリーからも愛想を尽かされたジョンは、テッドと大喧嘩。
果たして、テッドとジョンは本当の意味で「大人」になれるのか!?


【登場人物】

  • テッド
演:セス・マクファーレン/吹き替え:有吉弘行釘宮理恵
ジョンのクリスマスプレゼントのテディベアだったが、ジョンの純粋な願いによる奇跡で命を宿した。
最初はジョンと同い年の少年の人格を持っていたが、年月が経るにつれて成長し、身体はそのままで性格はおっさんに老成。
命を宿したテディベアとしてテレビに引っ張りだこの少年期を過ごしたせいで、「子役時代人気になったものの飽きられて堕落した有名人」のお約束そのままに、定職にもつかずにいい年こいて遊び呆けるダメ中年になってしまった。
セレブ時代の恩恵もあってか、芸能人とは今もコネがあり、家に呼んだりしている。
27年経ってもジョンとは「雷兄弟」として固い絆で結ばれている。そのためたまに一緒にバカ騒ぎもする。
しかし、あまりに遊びが過ぎたためジョンから独立の提案を出され、やむなくアパートで一人暮らしを始める。
そして滅茶苦茶な面接でスーパーのレジ係に採用され、彼女も出来順風満帆な人生を送るが、ジョンをパーティーに誘ったことがきっかけで彼と大喧嘩してしまう。
その後、ジョンとロリーの仲を取り持とうとあの手この手の作戦を立てるが、その矢先に熱狂的ファンに誘拐され……

  • ジョン・ベネット
演:マーク・ウォールバーグ/吹き替え:咲野俊介/田村睦心
35歳の、うだつの上がらないレンタカー社員。
かつて一人ぼっちだった8歳の頃の願いで、テディベアを唯一無二の親友にした。
そのまま27年間もテッドと兄弟同然に育ち、互いを信頼し合っている。
テッドと共に過ごしているうちに性格嗜好やギャグのセンスも同じになり、性格もズボラ気味でテッドの呼び出しの度に応じるなど、社会人であるにもかかわらず堕落気味な生活になっていった。
そのことをロリーに咎められ、テッドを独り立ちさせるために様々な手回しをして一人暮らしのサポートをする。
しかし、ロリーの会社のパーティーに参加した時にテッドからサム・ジョーンズを餌に自宅パーティーに呼び出されてしまい、用事をほったらかしてテッドの元へ行ってバカ騒ぎしてしまう。
そのことでロリーにはフラれ、テッドに当たり散らした挙句殴り合いの大喧嘩。テッドのお膳立てでロリーと仲直りを図ろうとするが……

  • ロリー・コリンズ
演:ミラ・クニス/吹き替え:斉藤恵理
ジョンの彼女。広告会社勤務で、それなりにいい立場にいる。
ジョンと同棲し互いに愛し合っている仲だが、テッドにつられて幼稚な言動から抜け出せない彼氏に不満気味。
テッドとは一応彼氏の親友であるため大切に思っているが、自分の家で好き勝手する彼に怒りを募らせている。
それを機に、ジョンにテッドと離れて暮らすよう説得し、ジョンとは気兼ねない恋人同士として暮らせると安堵する。
だが、大事なパーティーでジョンはテッドの呼び出しを優先してすっぽかし、遂にキレて彼を振ってしまう。
その後は当てつけのように上司のレックスの誘いに乗るが、やはり相手はウザったく……

  • レックス
演:ジョン・マクヘイル/吹き替え:三木眞一郎
ロリーの上司。
大金持ちでそれをひけらかすあからさまに嫌な男。
ロリーに気があり何度も彼女にアプローチをかけるが、まるで相手にされていない。
パーティーでジョンに会った時は嫌味全開な態度で馬鹿にし、ジョンから徹底的に嫌われる。
ロリーと付き合いだしてもそのウザったい癖は変わらず、彼女をうんざりさせる。
その後はジョンの予言が当たり、間抜けな最期を迎えた。

  • タミ・リン
演:ジェシカ・バース/吹き替え:小島幸子
テッドがスーパーの職場の同僚。
下ネタで意気投合するうちに野菜セッ○スの仲になり、晴れて恋人同士になる。
見た目通りの奔放なアバズレだが、恋に関しては一途でテッド一筋。

  • トーマス
演:マット・ウォールシュ/吹き替え:大塚芳忠
ジョンの上司。
仕事の無断遅刻や欠勤が多いジョンにイライラしている。

  • ガイ
演:パトリック・ウォーバートン/吹き替え:立木文彦
ジョンの同僚。実はゲイ。

  • ターニャ
演:ローラ・ヴァンダーヴォート/吹き替え:弓場沙織
ジョンの同僚。

  • ドニー
演:ジョバンニ・リビシ/吹き替え:落合弘治
テッドの昔からの熱狂的大ファン。
彼の道筋をたどって隠し撮りや尾行といったストーカー行為に及び、果てには彼を誘拐してしまう。
そのまま自分の家に監禁しようとするが……

  • ロバート
演:エンディン・ミンクス/吹き替え:沢城みゆき
ドニーの息子。
自己管理の出来てなさそうなデブガキ。
ドニーに甘やかされながら育ち、わがままで残酷な性格になっている。

  • サム・ジョーンズ
演:本人/吹き替え:羽佐間道夫
ジョンとテッドの憧れ、フラッシュ・ゴードンを演じた俳優。
テッドとは今も親友で、度々遊びに来ているらしい。
ノリがよくテッドと一緒に大暴走する。

  • ノラ・ジョーンズ
演:本人/吹き替え:松本梨香
テッドの友人。人気歌手。
ジョンとロリーの仲直りに協力する。

  • トム・スリケット
演:本人
ゲスト出演。


【元ネタ】

  • テディ・ラクスピン:80年代に流行ったクマのマスコット。
  • パトカー・アダム30:80年代のドラマ。
  • ジョーン・クロフォード:娘を虐待し続けたことで有名な大女優。
  • オクトパシー:映画『007シリーズ』の第13作目。
  • フラッシュ・ゴードン:映画にもなったアメコミ。フラッシュ役のサム・ジョーンズが出演している。
  • ライアン・レイノルズ:『デッドプール』以前に演じたアメコミキャラのグリーン・ランタンがゲイであることの小ネタ。
  • ブランドン・ラウス:映画『スーパーマン リターンズ』のスーパーマン役の俳優。



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最終更新:2024年02月21日 10:48