ゴヨウシリーズ(遊戯王OCG)

登録日:2015/10/18 sun 13:02:04
更新日:2024/03/24 Sun 23:28:10
所要時間:約 7 分で読めます




これが権力だ!

お上の威光の前には全くの無力!



ゴヨウ/Goyoとは、遊戯王OCGに登場する特定のカード群である。



◆概要

戦士族・地属性のシンクロモンスター群の一つ。
そのほとんどはシンクロモンスターで構成されており、筆頭格はあの《ゴヨウ・ガーディアン》。
戦闘破壊後の奪取効果や戦闘すら介さないコントロール奪取効果を持つ特徴が際立っている。
一部にコントロール奪取を持たないモンスターやこのシリーズの名を持つ融合モンスターもいる。

召喚の素材やモンスター効果で指定されているわけでは無いのでカテゴリとしては存在しない。
どちらかと言えばこのシリーズは「戦士族・地属性Sモンスター」として表記されている事が多い。

ゴヨウの名を冠した《機炎星-ゴヨウテ》は特に関係ない、いやホント。

アニメ遊戯王5D's牛尾哲が、遊戯王ARC-Vにおいてはデュエルチェイサー227をはじめ、セキュリティが使用。
前者はエースモンスターであり切り札であり、後者はその派生体を使用している。


◆モンスター群◇


ゴヨウ・ガーディアン/Goyo Guardian

シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/ATK/2800/DEF/2000
地属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。

詳細はゴヨウ・ガーディアンを参照。
ゴヨウシリーズの起源とも言えるカードであり、OCGの環境に悪い意味で風穴を開けた。

しばらく帰ってこなかったがエラッタにより長い年月を経て帰ってきた。
ちなみに海外では大分前から禁止からエラッタ無しで帰ってきており、大暴れしてたわけでもないので別にエラッタ入らなかったのではないかという声もある。
エラッタされた日本の煽りを受けて海外でもエラッタされ使い難くなった。

ゴヨウ・ディフェンダー


お上の力を思い知れ!
シンクロ召喚!

現れよ、レベル3、ゴヨウ・ディフェンダー

シンクロ・効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 1000/守 1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦士族・地属性のSモンスターのみの場合に発動できる。
エクストラデッキから「ゴヨウ・ディフェンダー」を特殊召喚する。
②:このカードが攻撃対象に選択された時に発動する。
このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、このカード以外の自分フィールドの戦士族・地属性のSモンスターの数×1000アップする。

ゴヨウシリーズでは唯一コントロール奪取がないものの、レベル3のため容易にシンクロ召喚できる。
一気に三体モンスターを増やせるので、ここからエクシーズでも特殊召喚モンスターでもなんでも展開できる。
自分のターンで処理できなくても三体とも立たせておけば実質攻撃力3000と至れりつくせりである。
アニメでは1体でも効果で破壊されたらセルフサンダーボルトというデメリットもあったが、OCG化の際に消えました
一気に低レベルシンクロを大量展開できるため、☆3シンクロチューナーを用意できれば3回攻撃可能なクェーサーを立てることにもつなげられる。なんなのこいつ。

しかし、新マスタールールにより大きく被害を受け、従来の動きが困難というより、不可能になった。
こいつこいつみたいにリンク先を確保すればいいという次元の問題ではなく、戦士族・地属性のSモンスター以外のモンスター(つまりリンクモンスター)が自分フィールドにいると効果が発動できないのだからどうしようもない。
一応相手がリンクマーカーをこちらに向けているのを利用したり、蘇生させメインモンスターゾーンに出して使う事も出来るが、相手依存だったり手間をかけても増えるのはせいぜい1体なので割に合わない。
ルール変更の被害を受けたカードの中でもトップクラスに不遇と言える存在になってしまった。

だが、11期からのマスタールール(2020年4月1日改訂版)では融合モンスター・エクシーズモンスターと共にシンクロモンスターのEXからの召喚制限が撤廃
再び従来通りの動きが出来る様になっただけでなく、素材の制約が緩いリンク召喚にも活用出来る為に使い道が更に広がった。


ゴヨウ・チェイサー


地獄の果てまで追い詰めよ!見よ清廉なる魂!
シンクロ召喚!

出でよ!レベル5、ゴヨウ・チェイサー

シンクロ・効果モンスター
星5/地属性/戦士族/ATK/1900/DEF/1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールドの戦士族・地属性のSモンスターの数×300アップする。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターの攻撃力を半分にして自分フィールドに特殊召喚する。

☆5版ゴヨウ。奪ったモンスターは攻撃表示で特殊召喚できるので、攻撃力が半分になるとはいえ追撃可能。
ただし1900ラインですら相打ちになってしまう攻撃力なので、強化しない限りは基本下級モンスター程度しか奪えない。
奪ったモンスターもATKが下がるのでそのまま攻めにくいと欠点多め。
レベル5シンクロで戦闘向きのカードにはチャンバライダーやアルマデス、カタストルなどこれより打点が高く効果を活かしやすいモンスターもいる。
ただ、本家に準じて効果無効・リリース制限等も無いままなのでメイン2で各種素材にできる。
相手がチューナーを残した場合はこいつのレベルの低さを逆に生かし☆6以上に繋げるという戦略もなくはない。
打点上昇効果は元々限定的かつ、新マスタールールにより余計に難しくなったのでほぼおまけ。上述の改訂版マスタールールでは緩和されたが。

ゴヨウ・プレデター

荒ぶる獣の牙を以って捕獲せよ!
シンクロ召喚!

レベル6、ゴヨウ・プレデター

シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/ATK/2400/DEF/1200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「ゴヨウ・プレデター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターがプレイヤーに与える戦闘ダメージは半分になる。

ガーディアンと同じレベル6だが2400未満までしか奪えなくなってしまったので程よい調整版、と思いきや奪ったモンスターでそのまま攻撃できてしまう。本家に準じて効果無効・リリース制限等も(ry。
とはいえ戦闘を通してありきのモンスターなので打点はやや気になる所ではある。
ガーディアンとチェイサーと違い奪う効果に同名ターン1がついているが、殆ど気にならないだろう。
アサルト・アーマーとのコンボが出来ない程度。

アニメ版では効果の発動は1ターンに1度の制限や、奪ったモンスターの与えられる戦闘ダメージが半分になるデメリットは無かった。
ちなみに、この効果は自分への戦闘ダメージも軽減すると言うオマケがあるが、そのダメージは『そのモンスターが与えるダメージ』であって『そのモンスターの戦闘で発生するダメージ』ではないため、役に立つことは少ないだろう。
スフィアード偽骸神龍の相手をするときは覚えておこう。

レベル含めて基本的にはエラッタ前のガーディアンの劣化気味だったが守備表示にできないリンクモンスターを奪える。
ルール変更で被害を受ける者が多いゴヨウシリーズの中では恩恵を受けている。

ゴヨウ・キング


お上の威光の前にひれ伏すがいい!
シンクロ召喚!

現れよ、レベル8、ゴヨウ・キング

シンクロ・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/攻 2800/守 2000
チューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上
(1):このカードが相手モンスターに攻撃する攻撃宣言時に発動する。
このカードの攻撃力はダメージステップ終了時まで、自分フィールドの戦士族・地属性のSモンスターの数×400アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●破壊したそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
●相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んでコントロールを得る。

効果が何かおかしい 。まぁ素材縛りはあるが…。
まず①の効果のおかげで自身だけでも3000ライン+牙王とかまで処理できる。他に3体ゴヨウ系列がいれば4000ラインまで倒せる。
②はコントロール奪取。本家と違い奪いたいモンスターを倒す必要が無いどころか、テキストに「対象」の二文字がないので 対象を取らない
相手の場に墓地に送れるモンスターがいたならば、墓地に行かないペンデュラムモンスターも奪える。
何気に1ターンに一回の制限もないのでなんらかの手段で連続攻撃できれば複数体のゴヨウも可能。
もちろんこいつも奪ったモンスターでそのまま追撃が可能。お上の威光怖い。
シンクロ素材がクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンと被っており、攻めだけじゃなく置物としても機能するあちらより優先されにくいのが最大の悩み。

ちなみにアニメ版では非チューナーが「ゴヨウ」縛りだった代わりに
ステータスアップが「攻撃する場合」でなく「戦闘を行う場合」と相手ターンでも発動し、
相手フィールドのモンスターを任意の数だけ対象としてコントロールを得る。
相手フィールドにモンスターが召喚・特殊召喚したターン、自分フィールドの「ゴヨウ」モンスター1体をリリースし、相手フィールドのレベル8以下のモンスター1体を対象としてフリーチェーンでコントロールを得る。
ともっと頭おかしい効果だった。弱体化してもまだだいぶ頭おかしい効果だが……。なお、最後のコントロール奪取はお上たる後述のエンペラー様へ献上したようである。

ゴヨウ・エンペラー


飽くなき追跡者の魂と誇り高き捕食者の魂が、今1つとなりて昇華する!
融合召喚!

出でよ、荘厳なる捕獲者の血統を受け継ぎし者!ゴヨウ・エンペラー

融合・効果モンスター
星10/地属性/戦士族/攻 3300/守 2500
戦士族・地属性のSモンスター×2
①:このカードまたは元々の持ち主が相手となる自分のモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
破壊したそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
②:相手がモンスターを特殊召喚した時、自分フィールドの戦士族・地属性のSモンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
③:表側表示のこのカードがフィールドから離れた時に発動する。
自分フィールドの全てのモンスターのコントロールは、元々の持ち主に戻る。

ゴヨウシリーズ初の融合モンスター。
自身だけでなくコントロールを奪ったモンスターにもゴヨウ能力を与え、
更には地属性・戦士族のSモンスターをリリースする事で相手の特殊召喚したモンスターを奪える。

奪ったモンスターで追撃できるどころか、墓地に送れるモンスターだけだった場合は相手のモンスターを奪い尽くせる

表側表示で場を離れるとゴヨウしたモンスターが帰ってしまうというかなり重いデメリットがあるが、星態龍にシンクロしたり、ランク10エクシーズする事で回避出来る。

また、素材指定も「地属性・戦士族のSモンスター×2」と比較的緩いので、ゴヨウシリーズ(主にゴヨウ・ディフェンダー)だけでなく、X-セイバーのSモンスターやガイアナイトからも融合召喚可能。素材指定のおかげでミラクルシンクロフュージョン にも対応している。
さらに、召喚方法が限定されてないのでデビル・フランケン幻想召喚師から呼び出す事も出来る。



……どうもゴヨウ一家は一族郎党揃って反省する気は無いようだ。


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最終更新:2024年03月24日 23:28