悠木万寿美(クロヒョウ)

登録日:2015/10/24 (日) 16:58:00
更新日:2022/03/30 Wed 17:39:08
所要時間:約 4 分で読めます







「おやおや、誰かと思えば 右京達也君じゃないですか」

CV:チョー


悠木万寿美(ゆうき ますみ) は『クロヒョウ~龍が如く新章』の登場人物。
真ん中分けのハネ気味の髪型、厚い黒縁眼鏡、頬膨れ顔と冴えない印象の中年男性。

主人公の右京龍也がかつて通っていた神室東高校の古文教師で、性格はドラマによくいる嫌味な教師そのもの。
事なかれ主義で、生徒がふざけても注意しないことから舐められている。
さらに、天馬たちとカツアゲしていた龍也を発見したものの、直接注意せずいきなり警察に通報し補導させたが、その後龍也に制裁され土下座謝罪している。

その後龍也は濡れ衣の事件の加害者として退学扱いになったが、上記の補導歴が退学にリーチをかけた原因であり、(自業自得とはいえ)退学せざるを得なくなった遠因と看做して、龍也は悠木を恨み続けていた。


ゲーム本編では3章で初登場。
ドラゴンヒートで日向に勝ち2連勝したものの、先の見えない不安と因縁の刑事竹中の影に曝され神室町を彷徨う龍也の前に現れた。
厭味ったらしく「まともな職にはついていないようですなあ」などとのたまうが、龍也に脅されるとあっさりビビるなどチキンぷりは健在。
竹中に密告したら殺すと宣言され、「少年院も税金の無駄遣い」と捨て台詞を吐くが、直後に不良にぶつかり因縁をつけられたところでストーリーからフェードアウトした。



以下、ネタバレあり







鉄 拳 制 裁 だ !!



その正体は学生時代に合気道と空手を極め、独自に古武術にまで昇華させた達人。
第3章のボスでドラゴンヒート3戦目の相手でバトルスタイルは『古武術』。

上記でからまれた不良も難なく瞬殺しており、九鬼からも「TOMOKI、日向より圧倒的に格闘技の実力経験共に数段上」と太鼓判を押して龍也に警告した*1
施術した泰山によると体に骨折の跡が全くなく、しこたま制裁したつもりだったが、実際は急所への攻撃は防がれ、攻撃のポイントを外されて、自分の攻撃が尽く見切られ防がれていた事実は、龍也を驚愕させた。

試合ではオールバックにジャージ、竹刀といかにもな暴力教師キャラで登場(なお3Dモデルでは顔がイケメン化している)。
経歴を知った龍也の「なぜそれだけ強いのにやり返さなかった?」との問いにも「バカなガキに言っても分かるまい」と一蹴し勝負に臨む。

バトルでは序盤の鬼門。
これまでの定石だった力押しが通じず、闇雲に攻撃するとキャッチからカウンターで嵌めて来る強敵。
本気を出して手加減を止めた日向や10戦目の対戦者以外では、このゲームで詰み易い鬼門。

攻撃を誘発しステップ回避でカウンターを狙うか、つかみで対応しよう。
ヒートアクションは連続前転からのつかみによるビンタからの顔面パンチ『鉄拳制裁』と
手を極め何度も投げで叩きつける『合気無幻投げ』。
つかまれなければ発動しないので、ダッシュで逃げて疲れたところに反撃しよう。


試合後、悠木は龍也に過去を語る。
龍也と大差ない不良だった悠木は、格闘技に出会いしごかれ、変わることが出来た。

『想いのある拳は拳は暴力じゃない』

そう考え、今度は自分が教える番だと教師になったが、たった一発のビンタで体罰と言われ、当時勤務していた学校をクビになってしまう。
それでもある信念をもって教師を続けていたが、想いは通じず半ば諦めかけていた。
試合の前日には、徐々に鬱積した感情を制御出来ず、自分を餌にして、カツアゲしてきた不良を路地裏に誘い込み、気の向くままに凹る釣りに手を染めていた。
不良の自業自得と言えなくはないが、悠木自ら故意に肩をぶつけた上に、前歯が全部無くなって意識不明の重体になるまで、不良を徹底的にブチのめしてしまっている。
龍也ですら「そこまでトチ狂った痛めつけ方はしない」と完全に引きする程の所業を犯し、悠木が精神的にかなりキて危険な状態になっていたことが窺える。


その信念を問われ、分かるものかと逆上し龍也に殴りかかるが、何故か龍也は避けない。
戦いの中で悠木の想いを汲んだ龍也は、その信念『耐えること』を確かに受け取っていた。
それを少しでも理解したいからと敢えて殴られ続けたと告げた龍也を目の当たりにして、
今まで受け持った生徒の中で1番のワルであった龍也が、悠木を理解した初めての生徒となったと悟ったのだった。

試合後、自分の人生は無駄ではなかったと報われた悠木は、憑き物が落ちたような晴れ晴れとした顔つきになっていた。
そしてガードを教えてくれと頼む龍也に、いつでも家に来いと告げるのだった。
その後のサブストーリーで、龍也に自分が最も得意としている古武術を教え込み、伝授させた。

その信念、強さ、コミカルな役が多いチョーさんには珍しいシリアスな演技から魅力的なキャラクターである。

続編『クロヒョウ2~阿修羅編』にもサブストーリーで登場。
龍也の事で謝罪に訪れた姉:冴子と会っている処を影から見ていた龍也と再会。
直後ストーカーから身を挺して冴子を庇い、龍也がストーカーを取り押さえ一件落着となった。
別れの際、憎まれ口をたたきつつ、龍也は悠木を『先生』と呼んでいた。



追記・修正は合気道と空手を極めてからお願いします


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最終更新:2022年03月30日 17:39

*1 実際は日向の方が実力経歴共に上であり、龍也の危機感を煽る意味合いが強い