登録日:2015/11/07 (土) 21:15:42
更新日:2024/03/27 Wed 11:12:11
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人間達はこの世界には相応しくない。人間は失敗だ。
私は……人間を滅ぼす事にした。
■概要
その名の通りDQ9の世界、果ての大地ゼニアスを生み出した創造神であり、生きとし生ける心正しき生物の味方。
普段は天使界の遥か上空の神の国に住んでおり、心正しき者を導いたり悪者に天罰を与えたりするのがお仕事。
『女神セレシア』という一人娘がいる。
サンディはセレシアを姉と慕っているが、グランゼニスは娘を一人だけと認識している。
DQ9にはこの親子以外にも『ダーマ神』なる謎の神がいる。同業者だろうか……?
グランゼニスは遥か昔、
我は空と海とをわかち、空には星々を、海には大地を浮かべた。
鳥や魚・獣、花々や木々、ありとあらゆる生き物を、我は空に海に大地に創り……。
最後に、人間達を創った。
こんな感じでゼニアスを創造した。
この時、
海に最初に生み出した生命が『オーシャンボーン』である。
さらに『
光のグレイナル』『
闇のバルボロス』『
聖なる心のアギロゴス』の元となる存在を創り、何時の頃かに分断した。
天地創造はグランゼニスの予定通り進み、生物創造も大方予定通りに進んでいたようだ。
しかし最後に生み出した人間はグランゼニスの善人だけを創造するという目論見を大きく外れ、悪人まで生まれてきてしまう。
それだけならまだしも心悪しき者ばかり栄え、心正しき者は極少数に減ってしまう。
悪しき者は正しき人間ばかりか他の生物まで苦しめ始め、
支配するようになってしまい、グランゼニスの悩みの種となってしまう。
そしてついにグランゼニスの
堪忍袋の緒が切れてしまい、人間を『
失敗作』として滅ぼす事に決めた。
人間を滅ぼすために『キマイラロード』『アルマトラ』を創造し、早速滅ぼそうとしたが娘に制止される。
セレシアは人間が心正しき生物だと信じており、滅ぼしてはいけないと進言するが、グランゼニスは聞く耳を持たず。
セレシアはグランゼニスを信じさせるために、自分の肉体を
世界樹に変えた。
世界樹をセレシアに戻すためには人間の正しき心――『
星のオーラ』を与える事のみ。
グランゼニスは娘の意思を受け止め『星のオーラ』を集め、
世界樹へと届ける存在――『天使』と、天使が住む『天使界』を新たに創造する。
天使に『星のオーラ』を集めると『女神の果実』が実るから、それが実ったら『神の国』に連れていく、と告げた。
そして明言されていないが、天使を運ぶための乗り物として、
アギロゴスを『アギロ』と『天の箱舟』にさらに分断し、アギロを運転手に任命する。
そして娘が蘇るその日を、神の国にて待つ事になった――
それから数千年が経過して歴代の天使と
主人公の活躍によって果実は実り、主人公達は神の国へと向かったが、セレシアは復活したものの肝心のグランゼニスの姿はなかった。
セレシアが言うには
デスタムーアのように世界=創造主のためグランゼニスが滅びると9の世界は滅びてしまう。
そのためグランゼニスはどこかで生きているようなのだが……?
■その後の行方
結局の所グランゼニスはクリア前もクリア後ですら登場する事はなかった。
しかしグランゼニスが何処にいるのかは大体分かっている。何が起きたのかは大雑把にしか分かっていないが。
作中の描写や設定を纏めると、創造神グランゼニスは娘が復活する数千年の間に体をバラバラにされ、10体の魔物にされた後、宝の地図に記されたダンジョンの奥底に封印されていたらしい。
10体の魔物の名前は
黒竜丸、スライムジェネラル、ハヌマーン、イデアラゴン、
Sキラーマシン、ブラッドナイト、アトラス、邪眼皇帝アウルート、怪力軍曹イボイノス、魔剣神レパルド。
アウルートはグランゼニスの眼、ブラッドナイトは血、ハヌマーンは頭、レパルドは腕から生まれ落ちた存在。他は不明。
イデアラゴン曰く、宝の地図の洞窟はグランゼニスの心を反映しており、内部が全て違うのはグランゼニスが何かを躊躇い、迷い、悔やんでいるからだそうだ。
何故分裂したかは定かではないが、この神の分身達は
人間を滅ぼそうとしたため宝の地図に封印されたらしい。
どうやら人間抹殺という仕事だけは10の分身になっても覚えていたようだ。
この事態にグランゼニスが何もしなかったのかと言えば、そんな暇はなかったというのが真相のようだ。
と言うのもイボイノスの説明によれば、グランゼニスは
二日酔いで寝込んでいる間に分裂したらしく、目が覚めた時には汚い洞窟に封印されていたとの事。
創造神としては一生の不覚もんである。
トロッコの
無限ループに20年間も
ハマっていた神様と言い、ドラクエの神は皆ドジなのだろうか……?
神の分身達は元の姿に戻ろうとしているが、一名真の姿を忘れてしまった分身がいるので復活するか不安である。
グレイナル曰くそろそろ復活するらしいが……。
因みに本編の展開上だと
エルギオスの一撃で分裂したような気がしてしまうが、ハヌマーンは長い歳月で言葉を忘れてしまったらしいので、どうも本編前には分裂しているようだ。
DQ9の遥か未来の世界であるDQ10にも引き続き登場。
こちらではとあるストーリーにて光るシルエットとして登場しており、長剣を持ちマントを羽織った青年のような姿をしている。
本作では『アストルティア』を創造した『女神ルティアナ』が登場し、その子供達『アストルティアの神々』もいるため創造神という肩書きはなくなった。
というか女神ルティアナの子供の一人として神話に出てきている。
人間が拝めている勇気の神であり7種族神の一人。人間を守護する神であったグランゼニスは神話の時代に巨大な悪と戦い、命が尽きそうになるほどの痛手を受けたため、休息を必要とし姿を消した。
姿を消す際に仲の良かったダーマ神に自らの血で作った『神の緋石』を託し、グランゼドーラ王家に
勇者の加護を与え、『勇者』と『盟友』という存在が生まれてくるようにしたと伝えられている。
DQ9にもいたダーマ神と仲が良かったという事にも驚きだが、何よりもその心変わりっぷりにDQ9をプレイした人を驚かした。
マスタードラゴンのように空白期間の間に人間を見直したのだろうか……。
あるいは、前述の通り設定や外見の違いから、同名の別人として考えた方が正しいのかも知れない。
■余談
一人娘のセレシアは、昔は日焼けサロンに通っていたらしい。
おそらくは世界樹になる前の事なので、この事はグランゼニスも知っていたはずである。
サンディが実の娘かはともかく、セレシアがギャル化をしていた頃のグランゼニスの心境は如何に。
追記・修正は分裂して封印されてからお願いします。
- 心変わりしてたんかい(10未プレイ並) -- 名無しさん (2015-11-08 18:31:30)
- ↑あくまで伝承で出てくるだけで本人が喋るシーンはまだ出てきていないから本当かはわからない。9をプレイした身としてはいまいち信じられないけど・・・・ -- 名無しさん (2015-11-09 12:26:16)
- でも、自分がいない間、勇者に人間を守らせようとしたのは間違いないんだよな。本当に何があったんだろ? -- 名無しさん (2015-11-09 16:06:14)
- ぶっちゃけ、やっていることは大魔王以上である。 -- 名無しさん (2016-02-23 19:45:17)
- バラバラにされて封印されたっつー事は実際それを行った奴がいるって事だが…?それが唯一出来そうな女神は世界樹になってんだし -- 名無しさん (2016-04-10 19:13:38)
- エルギオスではないことは分かってるしなあ・・・DQ9はこういう未回収の伏線が結構多い -- 名無しさん (2016-04-10 19:20:54)
- しかしグランゼニスに手ひどいダメージを負わせた巨悪とは一体 -- 名無しさん (2016-05-04 01:26:38)
- グレイナルが「神が自分自身で自分の闇を封印した」とか言ってるから自分の意思でバラバラになったんでしょう -- 名無しさん (2016-12-01 22:34:55)
- セレシアのギャル時代ってのは「セレシアとサンディは姉妹」というのと併せてサンディが信じ込まされている偽の記憶だと思うけどね。…まあその記憶植えつけたの多分セレシアだから、そういう願望は密かに持ってたのかもしれないが -- 名無しさん (2017-01-05 08:46:49)
- 「人間を滅ぼしたい」と「セレシアの信じる人間たちを信じたい」という二つの相反する思いがあったために「自分で自分をバラバラにして封印」などという行動をとってしまったのかな。 -- 名無しさん (2019-03-15 08:57:13)
最終更新:2024年03月27日 11:12