イシュマウリ(DQⅧ)

登録日:2015/12/03 Thu 00:46:25
更新日:2023/09/03 Sun 11:46:41
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私はイシュマウリ。この月の世界に生まれし者。月の世界を作りし者。








『イシュマウリ』とは『ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君』に登場する謎の人物。





概要

神秘的な風景が四方八方に広がっている異世界『月の世界』に一人で住んでいる。
性別が判断しにくい中性的な雰囲気を出し、青い長髪と長い耳をしたエルフとも魔族とも分からない容姿をしている。
3DS版では杉田氏が演じているため多少中性的要素が減少しているが、神秘性は増している。
自身を『月の光のもとに生きる者』、人間の事を『昼の光のもと生きる子』と称している。


万物に宿る記憶をハープを奏でる事で呼び覚まし、具現化する事が可能。
この力をフルで発揮するためには光の世界の何処かにあるという『月影のハープ』で奏でなければならない。
本人が言うにはこの『月影のハープ』は元々イシュマウリの物であり、何かしらの事情で手元から離れていたようだ。
自身と『月影のハープ』、そしてトロデーン城の近くにあった『魔法の船』は皆『旧き世界』に属するものらしい。


主人公が歩く時は通常通り地上を歩いているのだが、どういう訳か主人公が走ると空中を浮遊して移動する。
3DS版では主人公の後ろをついて来なくなったため、イシュマウリが空中に浮くというインパクトが見られなくなった。
まぁ下画面で存在感を放ってはいるが……。
ヤンガスに『へちま売り』と名前を間違えられて覚えられていたり、トロデ王に家臣扱いされたりとパーティキャラからの扱いは悪い。
3DS版では月の世界で中断セーブすると『イシュマウリの世界』と出る。

『アスカンタ』では夜にしか見えず、満月の夜にしか開く事が出来ない『月影の窓』が何処かの山頂に現れる。
そしてその扉を開けたのなら願い事が叶う、と伝えられている。イシュマウリ曰く、月影の窓が開くのは人の子の一生の内、たった一度だけらしい。しかしどういう訳か主人公達は再度イシュマウリの元に訪れる事が出来てしまっている。
つまり、これは主人公が純粋な人間ではないという伏線となっている。
厳密には、願いの丘の廃墟にあるような形の窓で、満月の光による影を作り出し、その影が壁に映るという面倒な条件のもと漸く月影の窓が現れる…という仕組みになっている。
トロデーン王国では扉の枠と茨が偶然この形をとっていたために現れた。
作中3度も開いている辺り、単に「権利とか平等だとかの問題で一生に一度」ではなく、「条件が面倒だからこういう機会に巡り会えるのは一生に一度レベルの奇跡」ということなのかもしれない。窓の形さえ適切なら頻繁に起きる気がするが。

3DS版ではマルチェロ・チャゴスと並んで事前にキャストが紹介されるという好待遇を受けており、いかにも重要そうな扱いだが、その二人と違って追加シナリオは無かった。どういう事だ……。



本編

『アスカンタ編』でのイベントで登場。
アスカンタ国の名君・パヴァン王は2年前に妻を亡くし、悲しみのあまり引き籠りになってしまう。
大臣や国民もこの事態に困り果てており、主人公達はパヴァン王を立ち直させるために行動する事に。
主人公達はアスカンタに伝わる伝承に望みを託し、伝承の『月影の窓』が現れる場所を探して『願いの丘』にまで足を運んだ。
(この際、小間使いのキラの祖母の話を聞かなくてもイベントは発生する)
そして現れた月影の窓を通って月の世界へと訪れた主人公はイシュマウリと邂逅する。
イシュマウリの力をもってしても死者蘇生は不可能であるが、パヴァン王を立ち直させる事は出来るらしく主人公達に同行する。
その後パヴァン王以外眠らせたアスカンタ城に転移し、パヴァン王の元へと行く。
記憶を具現化させる力でパヴァン王を立ち直らせると、何処かに去っていった。


その次に出てきたのはトロデーン城の時。魔法の船について調べている主人公達の元に何故か月影の窓が出現する。
イシュマウリも主人公達と再会した事に驚きつつも主人公たちの願いを快く引き受ける。
しかし今のハープでは力が足りないので、フルで力を引き出す為には特別なハープが必要。ということで主人公達は一旦光の世界に戻り、月影のハープを探し出して3度目の月の世界へとやって来る。
アレ? 結構開くんですね月影の窓……。


そしてかつてであったが、長い歳月で荒野になってしまった場所で放置されている魔法の船の場所へ転移する。
そして海であった頃の記憶を呼び覚まし、船を出航させようとするがなんとそれでも力不足。
しかしこの時はミーティア姫の歌の力を借りて大地の記憶を呼び覚ますことに成功。
このイベントの演出は歴代のシリーズの中でも特に派手と言っても過言ではなく、名シーンと名高い。
BGM『海の記憶』がより盛り上げてくれる。
そして新たなる大陸へと向かう主人公達の船出を見送った。


終わり。



いや、ホント、これで終わりなんだから仕方ない。
船の入手イベントという言葉でピンとくると思うが、この時まだ中盤である。
『旧き世界』という意味深な設定を語るものの、回収は今後特になく、そもそもドルマゲスやら何やらで、終盤では大抵存在を忘れられている。




余談

結局イシュマウリや月の世界の正体、そして『旧き世界』が何を指すのか……そういった事は何も分かっていない。
DQ8でも屈指の謎の人物となっている。
彼が属しているという『旧き世界』が何を指すかは明らかにはなっていないが、DQ8における過去は主に二つ存在する。
一つは物語の核である『暗黒神ラプソーン』と『七賢者』が戦った時代の事。
闇の遺跡にいる魂曰く、闇の遺跡はラプソーンの復活を願って作られたらしく、暗闇の結界は数千年破られる事がなかったという。
暗黒神との戦いが数千年前に起きていたというなら海が干からびていたり、『旧き世界』と言われるのも無理はない。

しかし『三角谷』を始めとする賢者の関係者はこの戦いを数百年前の出来事と言っている。
こちらが正しいとすれば『旧き世界』と称されるほどの歳月は経っていないように思える。


もう一つは、太古の時代光の世界闇の世界は一つの混沌とした世界であったという。
この混沌とした世界が旧き世界なのではという説。
闇の世界の神はいるが光の世界の神は語られず、レグニストが見たという天界が出て来ていない等の事から、
天界が『月の世界』の事で、イシュマウリは光の神かその関係者なのでは? という考察がある。



……が、結局いずれも根拠もない考察であり、何も分からないという事以外は分かっていないのが現状である。
3DS版では何も追加されなかったし……。

記憶を具現化する能力なので過去回想といった形で、
他キャラの掘り下げには丁度いいキャラだと思うんだが……ルイネロに出番を取られてしまった。


客演

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の3DS版に声だけ登場。
冒険の書の『閉ざされし月の世界』に主人公が訪れた際にクエストを依頼する。
なんでも8主人公がトロデーン城から月の世界に行ったものの、昼の帝王がラナルータを唱えまくって昼夜を逆転させ続けるので、いっこうに夜が訪れず月影の窓が開かなくなってしまったそうだ。
このままでは8主人公が光の世界に帰れないため、異世界から来た11主人公に昼の帝王を倒すように依頼したのだ。
月影のハープを持ってくる前か後かは不明。






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最終更新:2023年09月03日 11:46