カレハーン(ふたりはプリキュア Splash☆Star)

登録日:2016/01/03 Sun 09:53:59
更新日:2024/04/22 Mon 18:06:51
所要時間:約 7 分で読めます






ようやく見つけたぞ。泉の里の精霊たちよ



カレハーンは、ふたりはプリキュア Splash☆Starに登場する敵キャラクターである。
CV:千葉一伸


▽目次

○概要

プリキュアが戦う敵組織「ダークフォール」の戦士で、五行思想のうち「木」に相当する滅びの使者。
その名のとおり体全体が枯れ葉で構成されており、樹の泉を支配している。

木や枯れ葉を使った攻撃の他、それに相当するウザイナーを操る。
植物そのものでなくても、花やバット、本など木を原料として作られたものから、一部の昆虫のように樹木から生まれるものを栄養としている生物も能力の対象となる。
単純にウザイナー化させるだけでなく、一時的に成長を早めて季節外れの生物を大量発生させる、なんて芸当も可能。

人物

冷酷で高圧的という、悪の幹部のお手本のような性格。
普段は冷静だが根は割と短気なのか相手の挑発に乗りやすかったり、優位を確信してひっくり返されたりする事も多い。

本人曰く、愛称は「カレッチ」
戦闘前にも「カレッチと呼んでくれ」と度々アピールするも、呼んで欲しい相手にはあまり呼んでもらえない。
敵の名前を覚えない事に定評のある咲には何度か「カレーパン」と呼ばれている。
モエルンバドロドロンは呼んでくれているが、こちらは逆にカレハーンの方が呼ばれたくないらしい。面倒な奴である。


○序盤での活躍

本編では第1話から登場し、『太陽の泉』の場所を吐かせる為にフラッピやチョッピを襲撃して痛めつけている最中、二匹を守る為に割って入ったが、突如起こった光と共にキュアブルーム&キュアイーグレットとして覚醒、これ以降はダークフォールの一番手としてプリキュアと戦う。

太陽の泉を探すという使命に関しては真面目に遂行しており、他の幹部陣のように人間に化けたり、緑の郷=地球を満喫したりもしなかった。
――というか他の連中が馴染み過ぎなだけな気もするが。

一方で、滅びを求める者に似合わないコミカルさも序盤からちょくちょく覗かせており、早くも2話では、「名前で初めて呼び合う」というプリキュア恒例の美しいシーンに、空気を読まず便乗して登場。


「咲でいいよ。みんな私のこと、咲って呼んでるからさ。私も、舞って呼んでいい?」
「…うんっ!」
「俺はカレハーン。カレッチと呼んでくれ」

台無しだよ。


またある時は、ドヤ顔で高笑い中に咲から予想外のツッコミを受けて動揺したり。

「たかがセミを笑う者は、たかがセミに泣く事になるのだ!フハハハハッ!」
「…笑ってんの自分じゃん」
「何っ?突っ込まれるとは…」


更にある時は、本を探している咲舞を、古本屋のカウンターで山積みにされた本の後ろに隠れて待ち受けたり。

「すみません、探してる本があるんですけど。タイトルは…」
「無いね」
(ムッとして)
「本のタイトルも言ってないのに、どうして無いって分かるんですか!」

「お前たちに、本を読む時間は無い」

(本の山から姿を現し)
「お前たちは今日ここで始末されるのだからな!」

ずっとその状態でいたのかカレッチ…というか本物の店員はどこ行った。


こんな具合に、正統派悪役幹部でありながら愛すべき馬鹿でもあるカレッチだったが、度重なる失敗によりダークフォール内での立場がどんどん無くなっていき、首領アクダイカーンによる恐ろしい尋問と、それに便乗するゴーヤーンのムカつく嫌味に晒され続けてしまう事になる。

後続の幹部4人は、それぞれなりのやり方でこうした圧力をある程度は受け流せていたのに対して、真面目なカレハーンにはそれが全く出来ず、ひたすら歯を食いしばって恐怖とプレッシャーに耐えなければならなかった。
が、7話においてそれも限界となり、ゴーヤーンの煽りに乗っかって、ありもしない「とっておきの作戦」を「今すぐに」実行することを、アクダイカーンの面前で公言してしまう。

後の無くなった事で、これまでの余裕とコミカルさをかなぐり捨ててプリキュアの前に現れ、全ての力を解放しウザイナーと一体化した姿に変化。
パワーそのものの上昇に加えて、プリキュアの精霊の力を腕から吸収・無力化して彼女らを一方的に追い詰め、更には二人の眼前で、周囲全ての植物の持つ生命を残らず吸い上げ、緑豊かだった夕凪町の周りの森の大部分を一瞬で枯れ木と化し、まさに「滅び」の世界の一端を見せた。

ここまでなら良かったが、プリキュアを更に絶望させようと、滅びの力が家族の住む町にまで伸びていくところを見せつけてしまったのが逆効果となり、二人の怒りが爆発してしまう。
もう一度精霊の力を吸収しようとするも、先ほどを上回る勢いで放出された力を無理に吸い込み続けた為に、今度は腕が負荷に耐え切れずに吹き飛び、その隙を突いたツインストリーム・スプラッシュを受け敗北。

首領の名を呼ぶことも、恨み言もない、幹部としては意外にあっけない最後を遂げた…。

かと思いきや、なんとウザイナーが浄化される直前に脱出しており、戦いが終わったと思った二人が変身を解いた、その瞬間に空中から襲いかかる。
完全に反応が遅れた二人の目前まで迫るが、あと一歩のところで残っていた力を全て使い果たして遂に消滅する。
その後には、彼の体を形作っていた一枚の枯れ葉だけが、静かに落ちていた。



○再生後の活躍

41話にて、ゴーヤーンが奪取し、滅びの力と混ぜ合わせたキャラフェの力で驚きの復活。
「再生怪人は弱い」というこの手の番組のお約束をガン無視し、底上げされた能力と、プリキュアの浄化技を無効化する滅びの鎧を身につけて現れる。


「ああっ、あなたは!?」
「カレーパン!?」
「そう、中辛がおすs…カレハーンだ!」


ついでにノリツッコミという新たな芸も習得、ギャグにも磨きがかかっている。

復活後第一戦は一人ではなく、共に復活した幹部との共同戦線となる。
これまで二人のプリキュアに単独で挑んで負けたのだから、二人には二人で、というゴーヤーンの手堅い作戦だったのだが、元々の悪役らしい性格が災いして、コンビを組んだ相手といちいち反りが合わないという致命的な欠点が明らかになる。

最初に組んだモエルンバは特にカレハーンを嫌ってはおらず、むしろ「会いたかったぜ、カレッチ~」と抱きついてくる程度には好意的なのだが、属性が「木」であるカレハーンにとって、暑苦しい上に抱きつかれる度に体が燃え出すモエルンバは相性が悪すぎた。

それでもゴーヤーンの仲裁で共闘する事になった後は一転して攻勢で、仲の悪さを感じさせない見事なコンビネーションでプリキュアを追い詰め、忍法木の葉火輪枯れ葉と炎の合体技まで披露。
完全に二人をノックアウトし、後は止めを刺すだけ…というところで、またも「どっちが止めを刺すか」という点で仲違いが再発する。
これでは戦闘にならんと、ゴーヤーンは無理やり二人を引っ張って撤退する事に。

その次の戦闘では相方を変えてドロドロンと共に出撃する。
ここでも、ドロドロンが「一緒にやろうよ~」と誘うのを、「一人で十分」とスタンドプレイ全開。
特にコンビネーションもなく各個で戦いながらも、元々の実力差から1対1ではプリキュアを全く寄せ付けない強さを発揮する。

咲も舞も一時は本気で諦めかけるが、そこへ何と、仮死状態と思われていた満と薫が復活し、プリキュアの援軍として現れるというトンデモ事態が発生。

彼女らの力で、ゴーヤーンから貰った浄化防止の力が消されてしまい、プリキュアの技を無効化できなくなる。
最後の勝負を仕掛けるべく、彼にしては珍しく自分からドロドロンに声をかけ、正面からプリキュアに挑もうとするが、


「行け!」
「退け!」
「…え?」
「…うぇ!?」
「こういう時は、前進だろうがあぁぁ!!」


意識のズレからドロドロンは勝手に撤退してしまい、プリキュアの必殺技に一人で突撃する格好となってしまう。


アクダイカーン様!やっぱり、踊るヤツや歌うヤツとは合いませーーん!!


結局、復活幹部の中でも真っ先に退場することになってしまった。
悪役らしい性格故に力の抜き方を知らず、四六時中ピリピリと張り詰めていた彼だったが、逆にダークフォール内では珍しいそんなキャラクターのおかげで、序盤から物語に張りが出たとも言える。

お疲れカレッチ。君の勇姿を僕らは忘れない…。



○映画での活躍

かと思ったら『プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』にて、ボトムの力でまたも復活。

アラクネアと組んでフレッシュプリキュアチームと対戦する。
同じくスラリとした脚線美を持つキュアパッションさんとの蹴りの応酬は見ごたえ有り。

カレッチ推しはここでも健在だが、最初に出くわした つぼみえりかは(変身できないので)ダッシュで逃げた為に聞いてもらえず、コンビを組んだアラクネアからはまたもカレーパン呼ばわりされる。
誰か一度ぐらい呼んでやれよ。

その後も優勢に戦いを進め、最後は他の復活幹部と同じく、真の力を解放したボトムに高笑いを上げながら吸収され、その一部となった。

しかし、この後に制作された『プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』では、咲(キュアブルーム)の夢の中でダークフォールの幹部たちが「PANPAKAパン」の行列の中に登場するが、その中でカレハーンはただ一人ハブられ、未登場に終わった。もっとも、ダークフォールから4人も並んでいる時点で優遇されているので仕方ないのが相変わらずで、蜘蛛モチーフでアラクネアと被るはずだったドロドロンと入れ替わる形になってしまったのだ。



「アクダイカーン様。今度こそ、この項目を追記・修正してご覧に入れましょう」

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最終更新:2024年04月22日 18:06