太陽と月(蒼穹のファフナー)

登録日: 2016/01/07 Thu 00:58:55
更新日:2023/06/27 Tue 23:26:03
所要時間:約 15 分で読めます








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世 界 中 が shinin' ☆


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世 界 中 が smiley ★


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『ツインドッグデュエットエンゲージ!!』




君は知るだろう――


もし君がこの曲と出会うなら、それが君の運命となる。

僕の名前は皆城(ビジネス)総士。

君がこの項目を読む時、もう僕はこの曲を歌いきっているだろう。


中の人の犠牲によって成し遂げた収録――

それを強行してでも求めたものとは何だったのか。

未知の新曲が新たなお仕事と共に訪れたその日、

僕らの最高な時間が始まった。








太 陽(たいよう) と (つき)








作詞:椎名可憐
作曲・編曲:折倉俊則
歌:真壁一騎(CV:石井真)&皆城総士(CV:喜安浩平)


西暦2015年。アニメ作品『蒼穹のファフナー』はほぼ十年越しにシリーズ復活を遂げた。
題して『蒼穹のファフナー EXODUS』は往年のファンは勿論、新たな世代の視聴者層をも獲得。
多くの犠牲が生んだ痛みと孤独、存在することへの喜びや祝福、繰り返し反転する希望と絶望、極めてテクニカルなangelaさんの挿入歌……決してそれらだけでは語り尽くせぬ本作の魅力もまた、全国のファフナーファンに理解されていくのであった。

そんな中、同年3月11日発売の『蒼穹のファフナー EXODUS』Blu-ray&DVD第二巻封入特典は、当初はドラマCDと予定されていた。そのはずであった。皆そうだと思い込んでいた。
……ところが、である。
その一ヶ月前となる2月20日に、公式は一通の告知文を発表した。

第二巻の封入特典はドラマCDから一騎と総士のキャラクターソングに変更。
同ディスクにはこのキャラソンに関する前日譚をメインキャストによる座談会形式で収録するという。
何と、収録されるキャラソンは本作でツインドッグを張る主人公二人組のもの。
それは即ち、これまで一方が「やりたい!」と言い出してはもう一方に「やだ!」と撥ね付けられてばかりだった念願のデュエットが、実現するということを意味していた。


ファフナーファンは思った。
奪い奪われ、平和を譲られ、平和を長く保つために戦い、生存条件の厳しく極めて過酷な世界観で、蒼穹へ飛翔する二人をイメージしたキャラクターソング……それはきっと、まさに彼らを象徴する一曲であろう、と。
そして続く3月3日桃の節句、本作品のWEBラジオにて、その曲は先行公開と相成った。

その結果、ファンが抱いていた先入観は跡形も無く同化されてしまった。




太 陽 だ っ て

天 使悪 魔 っ て

言 わ せ て お け ば い い さ

イ ッ ツ オ ー ラ イ ♪




流れ出したのは、アニメ本編とはまるで異次元の爽快なアイドルポップスだったのだ。
予想の斜め上を第二宇宙速度で飛んで行く所業に、ラジオを聴いていたファンは言葉を失った。

あまりにもポジティブ過ぎる歌詞をノリノリで歌い上げる一騎。
親友と同じく柄じゃないはずの曲を真剣にやはりノリノリで歌う総士。
一体どんなシナジェティック・コードを形成すればこんなテンションの変性意識になるというのだ。
歌の内容自体は二人のイメージに合っていると言えば合っているけれどもねえ……

……と、記述しておいて何だが、実は一騎役の石井氏は企画の時点からこの曲の収録に加担していた。
この一騎ギルティの件について、詳しくは後述。


ただでさえシリアスな作風で一部の視聴者を胃痛に悩ませるファフナーシリーズ。
そこへ吹き込まれた一陣のキャッチー&ポップで極めてナウい風。それがこの『太陽と月』!
本編の超次元鬱展開への胃薬代わりに聴けばいい。それがこの『太陽と月』(念押し)!!
公式曰く某「タッキー&翼」のイメージ。それがこの『太陽と月』(さらにもう一発)!!!

だがしかし、『太陽と月』がもたらした祝福はこれだけに留まらない。
というより本番はむしろWEBラジオで流された日以降のことである。
君は知るだろう。この曲に同化されることがもたらす更なる祝福を……


このように、一部分の初回披露だけで視聴者を驚愕させると共にその腹筋を同化さえしてしまった『太陽と月』であるが、上述の特典ディスクにはフルバージョンが収録されている。
勿論その同化能力はWEBラジオで流れた分の比ではないということを付け加えておきたい。

また、同年5月22日には真壁一騎・皆城総士・遠見真矢三名のキャラクターソングも同時発売。
更に12月30日発売の「蒼穹のファフナー EXODUS キャラクターソングアルバム」には一騎・総士のデュエットソング第二弾存在も収録されている。


( ゚д゚)< お前は俺  俺はお前だ >(゚д゚ )

( ゚д゚)/< 壁を壊し 形を変える >\(゚д゚ )

虚無の彼方>( ゚д゚)/  \(゚д゚ )<存在の果て

ふ た り な ら >( ゚д゚ )( ゚д゚ )< 飛 べ る さ


『太陽と月』に味を占めたスタッフの悪ノリがやっぱり新曲にも反映されていたよ!!!
だから何でこんなところにまで本気を出してしまうんだ。
そんなこんなな第二弾『存在と無』は、一騎の必殺同化喰いの際に発する台詞「お前は、俺だ。俺は、お前だ」をテーマにした、やっぱり一昔前感のあるテクノポップス調。


「お前探して叫ぶ 悲しい夢を見た」

「そばにいる ここに あれは遠い夢だから」


……と、無闇に仲の良い二人の姿を歌い、ファフナーファンの涙腺と腹筋を同時に同化してくる。
真矢の『Moonflower』次のトラックがこれだなんて残酷過ぎやしませんかね……?

それにしても、プロの声優にこんな曲を歌わせる公式は一体全体何処を目指しているんだ。
それとも今ならここが楽園だと言えるのだろうか。言ってたまるか。
それでもこんなファフナー公式についていきたければ、ついていける奴だけついていけばいいんじゃないかなあ。


※歌いながら戦うファフナーパイロットは滅多にいません。




( ゚д゚)<石井 ~いいだしっぺ~  


爽やかな少年ボイスと高らかな歌唱力と犬の鳴き真似に定評のあり、声優界屈指のいじられキャラの石井真氏。
そもそもこの曲が作られることとなった発端は、氏がパーソナリティーを務める件のWEBラジオにおける、自身のバースデー企画での発言であった。

「喜安さんとデュエットしたいです!」

この一言は、氏の意図するところでは、

「イベントとかで総士のキャラソンの『terra』を一緒に歌いたい」

という程度のニュアンスであったらしいのだが、スタッフは、

「だったら一騎と総士のデュエットソングを作ってやんよ!」

と、大幅にやる気を漲らせてしまったのである。
そんなスタッフの気概に石井氏も全力で応えてしまい、喜安氏の許諾は二の次にしてノリノリで作曲開始。
その結果がこれである。今なら言えるだろう。


ど う し て そ う な っ た 。


そんな訳で作成されたこの世界観ジャーマンスープレックスホールドマキシマム。
石井氏は「僕にも責任の一端が……」だの「喜安さんは断ると思った」だのとゴニョゴニョ言い訳をしていたが、アニメ関連楽曲レーベルのスタチャにまで根回しすれば流石に喜安氏も断れなくなる、とは考えもしなかったのだろうか?

ちなみにそんな石井氏も罰ゲームの一環で、番宣型フェストゥムの全身金ぴかマント&タイツで秋葉原のアニメイトに出現したことを鑑みれば、同WEBラジオの無茶振りの過酷さが窺えるだろう。




(;゚д゚)<喜安 ~ぎせいになったのだ~  


本楽曲の最大の被害者(?)である喜安浩平氏。
「歌わないことに定評のある~~」とか自分で言っちゃうくらいキャラソンが極めて稀少な喜安氏。
WEBラジオ第1回では石井氏のお願いをバッサリ断っていた彼も、配信元のスターチャイルドレコードを通じて仕事として依頼されたためか、断るに断れなくなってしまった模様である。
曰く、

「俺も被害者なんです」
「この間断ったばかりだった」
「石井真とスターチャイルドはズブズブの関係」
「今後スターチャイルドから仕事を貰うために受けた」
「『やりたい』と言い出したもん勝ちなんだよ」

このようにテクニカルな恨み節を残さざるを得ない仕事は極めて稀少に決まっている。
そして氏自身の声優としてのプロ根性と一種の諦観を滲ませた一言がこちら。

「これはビジネスです。ビジネス総士です」

よっぽど嫌だったんだろうなあ……




( ・ω・)<反響 ~クロッシング~  


本項目を読むまで本楽曲について知らなかった方でも、もしかするとこれだけには見覚えがあるかもしれない。


「シャイニー☆」


そう、「シャイニー☆」である。
ファフナー・ザルヴァートルモデルマークザインが超次元めいた理解不可能現象をやらかす度に動画コメントや実況スレなどに溢れ返っていたこの「シャイニー☆」……

お察しの通りだが、何を隠そう、元ネタはこの『太陽と月』である。
WEBラジオでの放送のほぼ直後、地上波ではファンの間で伝説となりつつある『EXODUS』9話「英雄二人」が放映されたのであるが、その内容が(WEBラジオ視聴者の中で)著しく本楽曲と一致してしまい、尚更腹筋を同化されてまともに観れなくなるというクロッシング現象が相次いで発生したのだ。


長距離極太光線はお手の物、同化された仲間も治してしまう、万能魔法杖と化したルガーランス。
地上を同化結晶で覆い尽くしたと思えば広範囲の人類軍兵士を救命するし、何か宙に浮いてビーム乱れ撃つぜしているかと思えば全弾精密射撃だし、ニヒトに砲撃かまそうとしていたリヴァイアサン型は体当たりがてら美味しく頂いてしまうし。
神々しくピカピカ光を放つザインはまさに、「世界中がシャイニー☆」
……それしか言う言葉が見つからない。

ニヒトもニヒトで、全方位電撃散布で雑魚を一掃するわ、皆城ドーナツことチャクラム型ワームカッター習得するわ、同化ケーブルで艦砲ぶっぱするわスカラベ型乗っ取るわ(皆城パスタ)、魔王(変性意識:獰猛かつ飽くなき支配欲)と化した総士のドSっぷりも相俟って、怒涛の如き暴れっぷり。
ちなみに総士はこれが初陣である。……ディアブロ型にコクピット刺されてティンティンホライズーンのはずなのに平然としているとか本当に総士くん「痛み」に慣れすぎ。
どう見ても共闘を名目にやりたい放題暴れたい放題の天使悪魔にしか見えない二機のザルヴァートルモデルに対し、ファンは思った。

「この間の『太陽と月』……今回のための布石だったか!」


実際の歌詞は「世界中がshinin'(シャイニン)☆」となっているのだが、ファンは最早全く気にも留めず、あろうことか制作スタッフや公式twitterも『シャイニー☆』と垂れ流す始末。
駄目だもう手に負えない。

……もう「世界中がシャイニー☆」でいいんじゃないかな……?




∩( ・ω・ )∩<総括 ~シャイニー☆~  


本楽曲が収録されている特典ディスク。
前トラックに当たる声優陣の座談会はむしろ、余計に困惑を誘いかねない配慮を帯びていた。

当事者じゃないのにその座談会に放り込まれた石川由依女史(水鏡美三香役)は、「ここまで人を笑顔にする曲って、素晴らしいなって」「思わず口ずさみたくなるようないい曲」「広登の番組で流して貰えればいい」「ファフナーの展開で軽く落ち込んでいた時に聴いたら元気が出た(要約)」とフォローしているが、それは勿論「ファフナーを抜きにすれば」の話である。
そう考えると、後の松本まりか女史(遠見真矢役)の「……イッツオーライですか?」という問い掛けに対して(別に投げ掛けられている訳ではないけれども)、我々ファン一同も苦笑いで答える他あるまい。


『太陽と月』……石井氏とスタッフの悪ノリと、喜安氏の苦渋の決断によって誕生したこの一曲。
本楽曲によって我々にもたらされた祝福は計り知れない。
さながら地球に新しく到来した純粋ミールのように、今の我々にはどうしようもない・どうにもならないネタとして、心の中に息づいていくことだろう。

せめて喜安氏の心に平穏が在らんことを祈る。




世界中がシャイニー☆ 世界中がスマイリー★

   *゚゚・*+。       \ \   |   / /
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こうして僕らは滅びのアニヲタから旅立った。

新サイトへ。

添付画像の削除も知らず、生まれ出づる項目達を追記・修正出来ると信じて。

何もかもシャイニー☆にする編集が今、始まった。





「これが俺の祝福だ!」(ご満悦)

(げんなり)

「……皆城くん、どうして一騎くんを止めてくれなかったの?」

_,._ 
!!?? Σ(゚д゚;)


「僕だって被害者なのに、僕だけ遠見に怒られた。不公平だと思わないか」

「何の話だよ?」

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最終更新:2023年06月27日 23:26