日本の黒い夏─冤enzai罪(映画)

登録日:2010/03/28(日) 00:08:03
更新日:2023/04/01 Sat 23:10:34
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『日本の黒い夏─冤enzai罪』とは、2000年に制作された映画である。日本映画批評家大賞の作品賞を受賞した。
監督は『帝銀事件 死刑囚』『海と毒薬』で有名な熊井啓。


【概要】
元になったのは、長野県の松本美須々ヶ丘高校の放送部が制作したドキュメンタリー『テレビは何を伝えたか』と、平石耕一の戯曲『NEWS NEWS』である。

1994年に長野県松本市で起きた「松本サリン事件」、
その第一通報者である河野義行氏(映画では神部俊夫)に対する警察の強引な任意同行や取り調べ、捜査、マスコミによる誤報と過熱報道の実態、
そして人間の心に巣食う偏見と闇を描いた作品である。


《ストーリー》
1995年6月、放送部に所属する高校生のエミとヒロは、「松本サリン事件」の冤罪報道を検証するドキュメンタリーを制作していた。
NHK長野をはじめとする各テレビ局が取材拒否をする中、地元テレビ局「テレビ信濃」だけが取材に応じ、
さっそく報道部長の笹野や部下の花沢、浅川、野田にインタビューする。

彼らは一年前の、あの暗い夏を回想する───



助けを求める一本の電話がすべての始まりだった・・・

1994年6月27日、松本市の閑静な住宅街で幸せに暮らしていた神部俊夫は、自宅で突然苦しみ痙攣する妻を必死に介抱していた。しかし、自身も意識を失ってしまう。
同刻、神部家の近所でも多数の人間が苦しみ倒れていった・・・。

翌日、長野県警は神部を「毒ガス事件の容疑者」として捜査し始める。
その日からマスコミの捏造・過熱報道と、警察の杜撰な捜査によって神部一家の生き地獄が始まる。
笹野は裏が取れてない「神部犯人説」を報道しなかったが、上層部からの圧力でついに報道してしまう・・・。


【キャスト】
笹野誠:中井貴一
神部俊夫:寺尾聰
花沢:細川直美
浅川:北村有起哉
エミ:遠野凪子
ヒロ:斎藤亮太

【スタッフ】
監督・脚本:熊井啓
製作:中村雅哉
音楽:松村禎夫
協力:河野義行、永田恒治

【その他】
ロケは事件現場の北深志地区や、河野家の自宅敷地で行われた。

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最終更新:2023年04月01日 23:10