猫絵十兵衛 ~御伽草紙~

登録日:2016/02/28 Sun 15:06:27
更新日:2024/01/01 Mon 22:02:14
所要時間:約 3 分で読めます






絵を描こう~♪
絵はいらぬか
猫描こう~
鼠除け猫の絵~






『猫絵十兵衛 ~御伽草紙~』とは、長尾まる氏による漫画作品。ねこぱんちという雑誌で連載中。





【概要】

江戸時代を舞台に、猫絵師の十兵衛と猫又のニタの周囲の人々と猫との絆を描いた人情話。
派手さはないがじんわりとくる心温まるストーリー。そしてなんといっても
登場する猫達がめちゃくちゃ可愛い
のがこの漫画の魅力。登場する猫の中には不細工な顔立ちの猫もいるが、読んでいるうちに可愛く思えてくるから不思議である。
また、江戸の風習や当時の人々の暮らしぶりを積極的に取り入れ物語に組み込んでいるので猫好きの人だけでなく江戸時代の文化に興味がある人も一度読んでみてほしい。



【登場人物と登場猫】




十兵衛
猫絵師の青年。動物や植物を描かせたら一級品でその絵には魂がこもる事もある。反面人物画は苦手(下手というわけではないが、動植物の絵に比べると生気がないとの事)
師匠の十玄に引き取られる前は猫に育てられたという過去を持ち、その境遇故なのか猫と意思疎通が出来たり人ならざる者を見る事が出来る。
軽そうな見た目に反して情に厚く、街の人からは猫関連の事でよく頼られる。

ニタ
十兵衛の相棒的存在の猫又。元は肥後国の天草下島にあるニタ峠で猫仙人だったが、猫仙人に飽きていた事もあり、今は引退し十兵衛と暮らしている。
普段は酒を飲んだりぐうたら過ごしているが面倒見がいいのでよく他の猫又に頼りにされる。
狸猫と呼ばれるように猫としてはあまり美形というわけではないが、人の姿をする時は美形になる。

西浦弥三郎
十兵衛の隣に越してきた浪人。幼い頃の出来事(実はニタが原因)で猫が大の苦手になってしまったが苦手な猫でも困っていたら手を差し伸べるお人好し。生来の優しさからかトラ助を初め猫に懐かれやすい。
猫絡みでヘタレっぷりを披露するが、剣の腕に関してはずば抜けた技量を持つ。

トラ助
長屋に住む子猫。西浦に懐いていて会うたびに飛びかかったり頬ずりをする。西浦は初めはトラ助を怖がっていたが後にある程度は平気になる。派手な売り子が大好きでそれを追いかけてはよく迷子になる。

濃野初風
売れっ子の劇作家。飄々とした性格で無類の女好き。女性には優しく『女には老若関係なく可愛い所がある』と豪語する程。この漫画の人間には珍しくないが飼い猫の小春を溺愛する猫バカ。

小春
野良猫だったが初風に飼われた。母を失った後いつも母を呼び鳴き続けていたので声がガラガラ。初めは初風に懐かなかったが、次第に心を開く。性別は雌で女好きの初風は一目でそれを見破った。

佐助
左官職人。仕事先で出会ったおもとに一目惚れするが身分違いから諦めようとしていた。しかし、紆余曲折を経て相思相愛の仲になりおもとの父親からも認められる。

クロ
佐助の飼い猫。佐助の恋を応援する為にニタとひと芝居打った。身体だけでなく器もでかいナイスガイ。肝も座ってるのか人に投げ飛ばされる時でも涼し気な表情を崩さない。

おもと
万屋の末娘でこの時代には珍しくバイタリティに溢れた女性。将来は自分の店を持つ事を夢見ている。佐助とは将来を誓い合った仲。

吉野十玄
十兵衛の絵の師匠で父親のような存在。大の猫好きで猫にキスをしようとして嫌がられる。

茶太郎・ハチ・ブチ
猫又だがニタのように普段は普通の猫として人間と暮らしている。困った事があるとニタを頼る。

百代
猫又。子猫の時にニタに拾われた為ニタへの想いは強く、十兵衛を敵視している。ニタの愛猫(人間でいう所の愛人という意味)を自称する程ニタを好いているが、ニタにとっては恋愛感情はなく娘のような存在。




追記・修正お願いします。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 猫絵十兵衛~御伽草紙~
  • 江戸時代
  • 妖怪
  • 漫画
  • 長尾まる
  • ねこぱんち
  • 人情話

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月01日 22:02