ベタ(魚類)

登録日:2011/09/21(水) 21:36:45
更新日:2022/10/13 Thu 08:20:46
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魚じゃねぇ!と思った人はこっち→ベタ


ベタとはスズキ目オスフロネムス科の淡水魚。
日本でも熱帯魚として大変馴染みのある魚である。
ホームセンター等でよく小さなガラス瓶に入れて売られている赤や青の魚といえば分かる人も多いだろう。

「闘魚」とも呼ばれている。
ベタの仲間は50種ほどいるが、その中でもベタ・スプレンデンスが代表的な種類であり、この項目でもそれを中心に記述する。

本来はメコン川流域に生息していて、河川や水田はもちろん、洪水等によって出来た水溜まりでも生息できる非常に生命力の高い魚である。

また、この魚の一番の特徴はオス同士が闘うということである。その闘いは凄まじく、時には片方が命を落とすことすらある。
某グラップラー達も真っ青である。
この闘いは、それぞれのオスが縄張りを持つ為であり、縄張りに入ったオスが闘うことになる。
また、闘いの際にエラやヒレを大きく広げる行動が見られるが、これは「フレアリング」と呼ばれる行動である。
炎系の呪文みたいでなんかカッコイい
この習性を利用し、オス同士を闘わせる遊戯も行われていて、品種改良でより気性の荒いものを作り出したりもしている。
原産国タイでは、二匹を対戦させてどちらが勝つのか賭をする事が広く行われている。
一般に出回っているのは、美しさを重視して、鰭の長さ等を人工改良した品種である。そのヒレが邪魔して泳ぐのがヘタである。魚なのに…

また、水面に泡を作り、そこに卵を産みつけ生まれた稚魚を守る行動もする。
強く優しいみんなのヒーローである
品種としては、

  • 戦闘力を強化したプラガット

  • 美しさを追求したトラディショナル

  • より美しさを追求し、ヒレの形等を改良し、トラディショナルから派生したショーベタ

等がいる。


メスはオスのような派手さはなく、地味で性質もおとなしい。


値段も安く、とても飼いやすいので、興味のある人は一度飼ってみるといい。(国産のショーベタは高価)
きっとその美しさに魅了されるだろう。

上記の通り、頑丈な魚だが店頭で小瓶に入れられるのには訳がある。

こいつら魚の癖に空気呼吸が出来るのだ。

ベタに限らずオスフロ科の魚には「ラビリンス器官」なるモノがあり、空気を吸える事で酸素が少ない泥水や水たまりでも生息が可能なのだ。
自然の力ってスゲー。
が、いくら頑丈な魚と言えども狭いビンの中での飼育は好ましい飼育法とは言えず、ベタ本来の美しさを発揮できない。
試しにホームセンターのビン入りベタをよーく観察してみよう。体色に艶は無く、所々ヒレが裂けている筈である。

正しい飼育方としては、小さくてもキチンと水槽に入れヒーターで温度を保つ事。
長いヒレのせいで強い水流を嫌うので水流は抑える等のポイントを守れば、一週間もすれば本来の美しさを取り戻してくれる。


ここからは愛好家の為の豆知識。実は上記の「フレアリング」
フレアリングをしないベタは段々とヒレが癒着してヒレが縮まってしまうのだ。
だからと言ってオスを複数入れると、どちらかが死ぬまで戦うので複数飼育する訳にはいかない…
ではどうするのか?至極簡単。

鏡を見せるのである。

水槽に手鏡などをピッタリくっつけてみよう。鏡に写った自分の姿を別なオスと勘違いして興奮しだすのだ。
人間ってかしこーい
ちなみに、常に鏡を張り付けておくと流石に学習するのかフレアリングしなくなる。
またフレアリングのし過ぎはストレスになるので一日に一回、時間は15分を目安に行おう。


「フレアリング」
オスのベタ同士を同じ水槽に入れて、大きく広げたヒレから巨大な焔のリングで焼き尽くす。


相手は死ぬ


追記、修正はタイからどうぞ。

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最終更新:2022年10月13日 08:20