肉じゃが

登録日:2012/02/16(木) 20:13:59
更新日:2024/01/28 Sun 11:48:26
所要時間:約 5 分で読めます





肉じゃがとは日本料理の一つ。
肉類とジャガイモ、その他野菜類を酒、醤油、砂糖、みりん等で煮込んだ料理である。


■起源

諸説あるがそのルーツは海軍料理にあるとされている。
イギリスのポーツマス市に留学していた海軍提督・東郷平八郎が現地で食べたビーフシチューを大変気に入り、帰国後にコックに作らせようとした。

東郷「留学中に食べたビーフシチューが忘れられない、また食べたいから作って(人>ω•*)オネガイ」
コック「ええ!?そんな料理、見たことも聞いた事も……どんな料理か分からんのに作れへんわ( ´д`)」

東郷「食べたい食べた~い!たしか茶色ソースに、牛肉とにんじんとじゃがいも使ってる煮込み料理だったかな~。とにかくo(><;)(;><)o食べた~いの~( ○●_ω_)○バタバタ」

コック「それだけじゃ分かりませんわ。提督……無茶言わんで下……」





\いいからビーフシチューだ/



だが、ブラウンソースの作り方など知らなかったコックは砂糖醤油で代用*1、現在の肉じゃがの原型である「ジャガイモの甘煮」となった。
駄々をこねた(かは知らないが)東郷も、これはビーフシチューじゃないけど、これはこれで美味いからか納得したらしい。
もっとも、ビーフシチュー自体はすでに日本にあったほか、大和煮などですでに近い調理方法もあったため、
実際にどうだったかは舞鶴市vs呉市という闘いもあって不明。提督がかわいいからこれでいいよね!

ただ肉じゃがが広まるきっかけになったのは、海軍だけでなく陸軍も含めて軍影響があった可能性は高いらしい。
当時、牛肉もジャガイモも一般家庭ではメジャーな食材でなかったので、これが家庭料理として広まるのは戦後間もなくとなる。

現在でこそ「おふくろの味」たる肉じゃがだが、最初に教えたのは家庭に帰ってきた海軍の軍人だったのだろう。
元祖は「息子の味」「夫の味」だった訳だ。


■簡単な作り方


海軍のレシピによると、

1.油入れ送気
2.三分後生牛肉入れ
3.七分後砂糖入れ
4.十分後醤油入れ
5.十四分後こんにゃく、馬鈴薯入れ
6.三十一分後玉葱入れ
7.三十四分後終了

とある。
まあ早い話が「牛肉を炒めて砂糖、醤油で味付けし、こんにゃく、ジャガイモ玉葱を入れ煮込めば完成」である。
シンプルでありながら調味料の「さしすせそ」も押さえた、完成度の高いレシピである。

このやり方だと牛肉の旨味がしっかりと出た肉じゃがになる。

家庭で作る際にはダシ汁やバター、ワインなどを加えたりなど、各家庭により工夫を凝らしたレシピが存在する。

そして、「煮込み料理」の醍醐味と言えば余ったものを翌日に食べる事である。

調理の原則は、
「温めると染みだし、冷めると染み込む」
である。

一晩経つとジャガイモにオツユがたっぷりと染み込み、更にいい感じに荷崩れてくる。

最後に鍋の底に溜まったドロドロのオツユをズズーっとすする。
お行儀悪いけど幸せを感じる瞬間。

衛生面には注意な!

みんなもやってみよう!


■具材


◆肉
関東では、関西では牛が一般的。鶏肉や挽き肉もうまい。

ジャガイモ
ほくほくした男爵か、しっとりしたメークインかは貴方次第。

タマネギ
独特の甘味が良い。

ニンジン
彩りの意味でも是非入れたい。

◆バター
意外だがじゃがいもに合うのもあり、コクも出て美味。

◆しらたき
入ってると何だか嬉しい。

グリーンピース
彩り要員その2。



「肉じゃがは全てのものの基本だからな! あの追記、修正だって言ってみれば肉じゃがだ!」

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最終更新:2024年01月28日 11:48

*1 現代ではどこでも売られている、バターやワインも当時では入手が出来なかった。