ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]

登録日:2016/09/02 (金) 00:47:31
更新日:2024/02/19 Mon 19:17:18
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◆ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]



4人の愛 4つのパワー 1つの使命。




『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット](Fantastic Four)』とは、2005年に公開された米映画。
MARVEL社「初」のコミックヒーローチーム『宇宙忍者ゴームズ』こと『ファンタスティック・フォー』の実写映画である。
監督はティム・ストーリーで、『ホーム・アローン』シリーズのクリス・コロンバスも製作に加わっている。

元々、ファンタスティック・フォーはMARVELのコミックシリーズの中で初めて組まれたヒーローチームとして、同社の中でも記念すべきチームだった。
1994年には実写映画化の企画が立ち、製作として、B級映画の帝王と言われるロジャー・コーマンが充てられていた。
しかし、94年版は映画化権の延長のためだけに製作されたものであり、いわばお蔵入り前提の未公開作品として日の目を見ることなく終わった。
そんな不遇の中、20世紀FOX映画配給の『X-MEN』、ソニー・ピクチャーズ配給の『スパイダーマン』の成功の波に乗り、汚名返上とばかりに本作が制作される。

前述の、シリアスな世界観で描かれた2シリーズとは異なり、アメコミ初期のコメディタッチで描かれ牧歌的な作風なのが特徴。
気楽な気持ちで見れる反面、公開当初は「緊迫感に欠ける」「ノリが軽い」「Mr.インクレディブルのパクリ」(←?)と批判もあったが、こうした「軽さ」が現在のマーベル・シネマティック・ユニバースの一部作品に継承されており、ある意味重要な作品と言える。

当時の若手セクシー女優のジェシカ・アルバ、そして後にキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースを演じることになるクリス・エヴァンスが出演している。

2007年には続編となるファンタスティック・フォー:銀河の危機が公開された。




【物語】
天才科学者のリード・リチャーズは、人類の遺伝子研究のため、地球に接近する宇宙嵐を狙って宇宙ステーションの研究所へと向かった。
同行するのは、資金提供者でリードの元同級生ビクター、リードの元恋人の研究者スーザン、その弟のジョニー、そして同級生のベンの4人。
だが、作業中に予定より早い宇宙嵐が到来。準備もろくにしていなかった5人は宇宙嵐を直に浴びてしまう。
研究は中断され、地球に帰還した彼らだが、5人全員の身体に異変が起こる。
あの宇宙嵐の影響で、5人の遺伝子が変異し、超能力を身に付けてしまったのだ。
その最中、交通事故を市民から救ったことで周囲から英雄と称賛されるリード、スーザン、ジョニー、ベンの4人。
だが自らの身体に起った変化に、4人は三者三様の対応だ。
元の身体に戻るための研究を進めるリードとスーザン、力を利用して人生を謳歌するジョニー、そして異様な姿に変化してしまい人生に絶望するベン。
そんな中、研究の失敗と人生の失墜に悲観したビクターは、自ら得た力を悪用し、次々と凶行に及んでいく。
そしてその魔の手はバラバラな4人へと…。




【登場人物】

  • リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック
演:ヨアン・グリフィス 吹替:石川禅(DVD)/森川智之(TV)
全科学分野に精通している天才科学者。日本名はゴームズ。
幼い頃からの科学バカで、研究に熱中するあまり周囲が見えなくなることも。
人類の遺伝子の神秘の探求のため、今回の宇宙実験を企画したが、結果全員に超能力が身に付き、責任を感じる。
そして、戦闘用装備を作る一方で全員を元の身体に戻すための研究を進めるが、彼の思惑に反して一同の仲がバラバラになるだけでなく、かつての仲間に牙を剥かれることに。
能力:身体のゴム化/伸びて巻き付いたり狭いところに手を入れたり、果ては便座から動かずトイレットペーパーの補充を手にできたり、と地味に便利。弱点は冷凍。


  • スーザン・ストーム/インビジブル・ウーマン
演:ジェシカ・アルバ 吹替:宮島依里(DVD)/坂本真綾(TV)
遺伝子研究の権威の女性科学者。日本名はスージー。
リードの大学時代の恋人だったが、天才すぎる彼に嫌気が差し別れ、現在はビクターと交際している。
仲間割れをし出す男たちをまとめようと頭を悩ませるが、研究を重ねるにつれてリードに気持ちが移り、ただでさえ荒れているビクターの嫉妬心を煽る結果となる。
そしてエロい。普通にエロい。DVDパッケージではリードを差し置いてセンターを陣取っている。
能力:光を操る/周囲の光を曲げて自分の身体を透明にする。もちろん服はそのままなので脱ぐ。お約束だ。さらに、空間力場を操ってバリアーや衝撃波を放つことも可能。


  • ジョニー・ストーム/ヒューマントーチ
演:クリス・エヴァンス 吹替:神奈延年(DVD)/松風雅也(TV)
スーザンの弟で、元宇宙パイロット。日本名はファイヤーボーイ。
陽気なお調子者で、女たらしのムードメーカー。かなり空気が読めない能天気ぶりで周囲を悩ませる火の玉小僧でもある。
自分に宿った超能力を受け入れ、周囲に見せびらかすなどしてフル活用。BMXスタントショーに出たりして超人人生をエンジョイする。その一方で能力に悩むベンを遠慮なくいじり、仲は険悪。
超人血清を打たれた90歳の国債売るマンではない。
能力:人体発火/太陽フレアと同等の炎を身に纏い、炎を推進力にして空を飛ぶ。発動ワードは「フレイム・オン!!」間違っても「ファイヤー!!」ではない。


  • ベン・グリム/ザ・シング
演:マイケル・チクリス 吹替:天田益男(DVD)/辻親八(TV)
現役宇宙パイロットで、リードの親友。日本名はガンロック。
心優しく、親友想いな性格だったが、事故の影響で、5人の中で唯一異様な外見に変異してしまったことで人生が一変。
岩男のような醜い外見に婚約者にも拒絶され人生に絶望し、他メンバーにも八つ当たりするようになる。
けた外れの腕力・握力、そしてフォークをも噛み砕く咀嚼力にも悩まされる中、盲目の女性アリシアと出会い、外見を気にしない彼女に心を開き、生きる希望を見出し…。
能力:岩の肉体/巨大な岩のような硬い肉体。元から変異しているため、出力の制御は不可能。


  • ビクター・ヴァン・ドゥーム/Dr.ドゥーム
演:ジュリアン・マクマホン 吹替:てらそままさき(DVD)/楠大典(TV)
億万長者の実業家。日本名は悪魔博士。
大学時代のリードのライバルであり、彼に常に対抗心を燃やしていた。宇宙ステーションの研究に出費したのも、彼に対し貸しを作るため。さらに、元カノのスーザンをも奪い、彼への優越感も剥き出しにしている。
だが、研究は失敗して重役からは干され、スーザンまでリードに取られてしまった。
加えて超能力を身に付け、怒りと憎しみにかられた彼は超能力を悪用して重役たちを殺害、狂気の科学者Dr.ドゥームとしてファンタスティック・フォーの前に立ち塞がる。
有名ヴィランなのだが小物なのがネタにされる。
能力:肉体の金属化/身体組織が鋼鉄となり、電気エネルギーを吸収しそれを電撃として放つことが可能。


  • アリシア・マスターズ
演:ケリー・ワシントン 吹替:込山順子(DVD)/渡辺美佐(TV)
ベンがバーで知り合った盲目の女性。
外見にこだわることなくベンの内面に触れ、彼の心を開く。



  • スタン・リー
…また出てるよ!










【余談】
  • 今作のMARVELロゴマークは青色。インサートされるコミックも原作『ファンタスティック・フォー』から流用された特別仕様である。

  • ドゥームを演じたマクマホンは後にMCUのドラマ作品「ランナウェイズ」でメインヴィランの一人のジョナを演じている。







追記・修正の授業だ。「熱い炎上記事にコメ消しをかけると」?

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最終更新:2024年02月19日 19:17