ラダム獣(宇宙の騎士テッカマンブレード)

登録日:2017/01/04 Wed 00:55:31
更新日:2021/10/10 Sun 15:54:00
所要時間:約 5 分で読めます








エネルギーを求めてさすらう巨大ラダム獣が、発電所に襲い掛かる

窮地に陥ったブレードアキに託したメッセージとは?

次回、宇宙の騎士テッカマンブレード『戦いの野に花束を』

仮面の下の涙をぬぐえ!


宇宙の騎士 テッカマンブレード』に登場する敵、ラダムの尖兵であるエイリアン。

ラダムが惑星侵略の際に送り込む生物兵器であり、巨大な虫のような外見をしているのが特徴。

その生態はラダムの地球侵略のために活動する働きアリのような存在であり、破壊活動からラダムに適した環境作りなどあらゆる活動を行っている。
ただし、本能のみで活動しており知性や思考能力が一切ないため、侵略活動にはテッカマンの統率や命令が必要不可欠である。

大きさは種類によって異なるが、中には数10メートル級もの巨大な個体も存在する模様。

様々なエネルギーを栄養源にしているようで電力やソーラーエネルギーなどありとあらゆるエネルギーを吸収し蓄え、オービタルリングではこれらのエネルギーを使って大量のラダム獣が培養される。
このため栄養源であるエネルギーが多く発生している場所に群がる傾向があり、発電所などは専らラダム獣の標的となる。

尖兵とはいえ、地球側の通常兵器では全く歯が立たないほどの戦闘力を有しており、
反物質素粒子フェルミオンや反応弾にオービタルリングの衛星レーザー砲のような大火力、
果ては大気圏外から地上へ落下させるといった手段でも無ければ撃破することは不可能である。

そもそも銃火器や戦車といった兵器がまともに通じない時点でラダムとの戦力差は歴然としており、
作中初期ではテッカマンブレードが現れるまで地球側が対抗する術は全く無いという絶望的な状況だった。

もちろん地球側も黙っていたわけでもなく、テッカマンのボルテッカを応用してフェルミオン砲とソルテッカマンを開発したり、
スペースナイツ司令官のフリーマンはラダム獣の死骸から回収した爪を加工して特殊な弾丸を作り出したことで通常の銃火器でも撃破できるようになった上、ラダム獣の細胞に反応して内部から破壊する特殊なニードル弾を作ったりと確実にラダム獣との戦力差は互角になりつつあった。


ザコ敵とはいえ、非常に侮れない存在である。


◆地上ラダム獣(Radam Beast)

最も一般的なラダム獣であり、四速歩行のクモのような形態をしているのが特徴。地中に潜行して移動したりするのでかなり神出鬼没。

ラダム獣は共通して巨大なツメが主な武器でテッカマンの装甲にも傷をつけられるほどの強度を誇り、これで敵を串刺しにする。
また、口からは溶解液や粘液を吐いたりする他、触手を伸ばして敵を拘束したりと意外と多彩な能力を持っている。

このラダム獣が宇宙から地上へ降下する際は蕾のような形態となって大気圏突入をし、その後地上をラダムに適した環境へと作りあげるために下記のラダム樹へと変化する。


◆飛行ラダム獣(Radam Fly)

翼を生やすエイに似た形態をした飛行能力を有するラダム獣であり、大気圏内外を自由に飛行できる。
成層圏にはラダムバルーンという巨大な巣が形成されており、そこから何百という数の飛行ラダム獣が現れる。

地上型のラダム獣と比べると機動力は圧倒的に高く、テッカマンブレードのサポートメカ・ペガスと互角かそれ以上。
反面、耐久力は若干低いようでブルーアース号のレーザー砲や旧式の対空機関砲でも吹き飛ばしたりできるようである。

また、中にはテッカマンをサポートするための小型の飛行ラダム獣・ベースというものが存在し、
テッカマンはこのラダム獣に搭乗して長距離を消耗せずに移動したりする。戦闘力こそ低いが、小型故に通常の飛行ラダム獣と比べて小回りも効き、テッカマンからの命令さえあれば作戦行動も行える。


◆水中ラダム獣(Radam Marine)

巨大なヒレを生やしたラダム獣で、地上ラダム獣が水中に適応したタイプ。

水中を泳ぐ能力はかなり高い反面、陸上での動きは地上型ラダム獣より遅めなのが弱点。


◆ラダムマザー(Radam Mother)

上記のラダム獣はオービタルリングに存在するラダムマザーと呼ばれる大型の個体が生み出しており、女王アリのような存在である。
通常のラダム獣とは生体反応が違うようでニードル弾が通じない上、ソルテッカマンでも苦戦するなどマザーだけにかなり強い。

マザーではあるものの所詮はラダム獣に過ぎないため、
自分が生み出したラダム獣さえもテッカマンからの命令さえあれば容赦なく喰らうなど愛情といった物は一切ない。


◆ラダム樹(Radam Plant)

ラダム獣は地上に降下すると地面に根付くことでその生態を大きく変化させ、それまでの虫のような形態から不気味な植物、ラダム樹へと変化する。

ラダム樹はラダムが惑星侵略において最も要としている存在であり、このラダム樹が繁殖する森がラダムにとって最も適した環境のようで、
そのため地上の都市を破壊したりするのはもちろん、不毛の大地にさえ根付いてラダムの森を開拓しているのである。

砂漠のような熱砂といった過酷な環境にさえ根付くことができるが、さすがに極寒の雪原地帯にまでは根付けない模様。

ラダム樹そのものは無害ではあるものの、ラダム樹の森は人間が住めるような場所ではなく、
蔓延している胞子のせいで呼吸マスク無しではまともに歩けない上に流れ出ている樹液のせいで地面までもが液状化し、
樹液に触れれば容赦なく飲み込まれてしまうなど地獄のような環境と化している。

この形態でも意思はあるようで、ラダム樹の森を広げて侵食するために根を伸ばしたり、外敵を排除するために樹液を発生させたりする。


ラダム樹が成長しきることで花弁が開花し、中から赤いクリスタル状の花柱が現れる。
ラダム樹の花はとても綺麗な外見をしているが、この完全体こそが最も恐ろしいラダム樹の真の姿であり、こうなると自ら移動を始めて次々に人間を襲い始めるようになる。

触手や粘液で捕らえた人間は花弁のクリスタルへと吸収され、仮死状態となり、素体テッカマンへのフォーマットが行われる。
ラダムの目的は自らが寄生するための器であるテッカマンという肉体を生み出すためであり、ラダム樹はそのためのフォーマット装置なのである。


このため、ラダムではラダム樹の花が咲いた時が侵略の完了とされている。

攻撃用テッカマンは適合せずに放り出されることもあるが、ここで生み出されるテッカマンは戦闘力が劣る代わりに素体を選ばない

ちなみにスーパーロボット大戦Wではゾンダーに対抗するため、早咲きをするという行動に出ていたが、結果的に裏目に出ている


追記・修正はラダム樹から逃げ切ってからお願いします。

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最終更新:2021年10月10日 15:54