魔神柱(Fate)

登録日:2017/05/07 (日) 21:16:00
更新日:2024/04/03 Wed 16:47:45
所要時間:約 37 分で読めます


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魔神柱 出現



顕現せよ。牢記せよ。これに至るは七十二柱の魔神なり



魔神柱とは、『Fate/Grand Order』に登場する怪物である。
ILLUST:山中虎鉄
CV:杉田智和


▽目次


【概要】

ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団「ソロモン七十二柱」の魔神と同じ名を冠している異形の怪物達。
しかし、ロマニからは「あんなものがソロモン王の使い魔であるはずがない」と酷評されているが…?

レフの言葉によると「魔術王ソロモン」を名乗る何者かから力を賜ることで変身能力を得るらしいが、聖杯の力により強制的に変貌させる事も可能。
見た目は幾筋ものどす赤い裂け目が走った巨大な黒緑色の肉の柱で、それぞれの裂け目からは奇妙な形の瞳孔が開いた異様な眼が覗いている。
魔神柱と相対した面々からは揃って「醜い」と評され、ソロモンの配下であるレフ自身も醜悪な外見であることを肯定するほど。
これのコスプレをした方は魔神柱を知らない人に「焦げた空豆」と言われたらしい。
行動する際には形容し難い異様な鳴き声を上げるが、自発的に変身した魔神柱に関しては会話も可能。

【特性】

伝説上の悪魔と同等の魔力反応を示す、サーヴァントや人間とは根本的に存在が異なる怪物であり、「焼却式」と呼ばれる圧倒的な術式で敵対者を焼き尽くしていく。
しかし魔神柱の最も厄介な性質は、「七十二柱の魔神」という存在自体が一つの術式・概念となっている点。
魔神達はソロモンの周囲に『常に七十二柱が存在している』ことを前提とする使い魔である。
そのため、魔神柱が撃破されていずれかの個体が消滅してもこの概念により再生され、常に「七十二体存在する」状態を保持されてしまう
別作品でたとえるならばこの人に近い能力
最終章『終局特異点・冠位時間神殿ソロモン』では、この極悪な特性を遺憾なく発揮。
たとえ倒されても、その瞬間即刻再誕し、倒した魔神柱とまったく同じ存在が新たに出現するという理不尽な力を見せた。

ただし完全無欠の存在という訳ではなく、七十二柱の全てが同時に再生するにしても、その再生には魔術王からの魔力を消費するという欠点を抱える。
そして魔神柱は一度に多数を駆逐されると、戦闘行動を一時停止して機能復旧に専念し始める。
つまり魔神柱への供給を凌駕する速度と人数により同時に多数の魔神柱を叩き潰すことで、機能不全を引き起こさせる事が可能。
また受け続けたダメージと再生回数が限界を突破すると魔神柱も存在維持困難となり消滅してしまう。
更に魔神柱が機能不全を起こした隙に魔術王を打倒できれば、魔神柱も同時に消滅する。

尚魔神柱には本来の神性を内包している者がおり、元となった神性の属性を付加できれば存在の在り方を変えることも出来る。


【亜種】

  • 御使いの四柱
第四特異点にて登場。
初めて主人公の前に姿を見せた「ソロモン」を名乗る者が、小手調べとばかりに四体同時に直接召喚した存在。
そのうち1体はベレトが存在する。

  • クラン・カラティン
第五特異点にて登場
瀕死の状態である女王メイヴが北部戦線においてカルデアに味方しているサーヴァント達を一掃するため、
伝説の戦士「クラン・カラティン」の型に押し込むことで実現された、28体同時に召喚された際の名称。
見た目は幾匹もの魔神柱が融合した大樹とも触手の怪物ともいえる形状になっている。




















以下、『Fate/Grand Order』の重大なネタバレが含まれています。























その正体は人類悪の一角、ビーストⅠ・魔神王ゲーティアの眷属。
彼らは元々はソロモンが製作した魔術式「人理補正式ゲーティア」を構成する術式であったがソロモンの死に伴い暴走。
人理を滅ぼし新たな星の創造を成し遂げるべく主であったソロモン王の肉体を乗っ取り、72柱の魔神の集合体「人理焼却式ゲーティア」と化す。
つまり魔神柱たちのソロモン王に仕えているかのような言動はフェイクである。
そして彼らは人類史の裏で暗躍するようになり、人類史に聖杯をばら撒いて特異点を形成。
人理焼却事件を引き起こした。

当初は魔神の名を騙る偽物かと思われていたが、実際は正真正銘本物の七十二の魔神。
伝承の魔神とかけ離れた姿をしているのはゲーティアの計画のために受肉・新生した結果である。
魔神柱は人理焼却のためにあらゆる特異点へと投錨され、計画を遂行する。

ゲーティアだった頃の行動や活動は個別項目を参照。


【シナリオでの行動】

各章でのボス役を担当していた彼らであるが、最終章では七十二柱の魔神柱が守る拠点を参加全プレイヤーで叩き、
ソロモンの玉座への道を開くというレイドイベント形式での決戦となった。


複数の拠点にある魔神柱を撃破していき、全魔神柱の規定撃破数を満たした後、最終戦に勝利すれば制圧。
全ての魔神柱を制圧すれば、玉座へと進むことができる。

健在な魔神柱は、他の魔神柱との戦闘に、バフ・デバフで支援を行う。
そのため、厄介な支援を行う魔神柱から優先的に対処をプレイヤーは当初想定していた、のだが…。
アンドロマリウス以外の魔神柱の数は、開始直後は150万だったが、少し増えて200万ずつに。
最後のアンドロマリウスは他の魔神柱の3倍となる600万という凄い数になった。


戦闘前には各特異点で縁を結んだ英霊達が連鎖召喚され、後先なく全力で戦ってくれる胸熱展開。
また戦闘BGMも各章のBGMのアレンジとなっている。


そして自分たちのテリトリーである『時間神殿ソロモン』での最終決戦の果てに、一つの巨大な総体だった魔神柱達は各個が自我に目覚め統率が崩壊。
統合・制御された群体から個別の魔神へと解けていき、ゲーティアの敗北と共に魔神柱達は死亡し彼らの人理焼却計画も水泡に帰した。








……が、実は最終決戦の段階で幾つかの個体は逃亡して人類史に潜伏。
潜伏した残党は個々の目的のために亜種特異点を形成するようになり、2017年から先の人理が燃え尽きたままとなる事態になった。

【時間神殿各拠点】

溶鉱炉

起動せよ。起動せよ。溶鉱炉を司る九柱。即ち、
ゼパル。ボディス。バティン。サレオス。プルソン。モラクス。イポス。アイム。
我ら九柱、音を知るもの。我ら九柱、歌を編むもの。
‟七十二柱の魔神”の名にかけて、我ら、この灯火を消す事能わず……!

Ⅰの座『溶鉱炉』を統括する、ナベリウスを核とした魔神柱の集合体。
音を知り歌を編むもの。クラスはセイバー。
決戦の最初、初戦のフラウロス戦後に戦う魔神柱。
カルデア側の助っ人は第一特異点で縁を結んだ英霊達。

深みがない。
苦味がない。
まろみがない。
美味なり!

溶鉱炉、解放。
一擲の真理に至れ。
焼却式ナベリウス。

ストーリー上で普通に戦うのみで、制圧する必要はない。
これを倒した後、他の魔神柱の座へと行く事ができる様になる。200万回も殺されずに済んだある意味で幸福な魔神柱たち


礼節が足りぬようだな……!


情報室

起動せよ。起動せよ。情報室を司る九柱。即ち、
オリアス。ウァプラ。ザガン。ウァラク。アンドラス。アンドレアルフス。キマリス。アムドゥシアス。
我ら九柱、文字を得るもの。我ら九柱、事象を詠むもの。
‟七十二柱の魔神”の名にかけて、我ら、この研鑽を消す事能わず……!

Ⅱの座『情報室』を統括する、レ/フフラウロスを核とした魔神柱の集合体。
知識や学術といった特徴で結び付けられた、文字を得て事象を詠むもの。総体としては最後の戦いを挑む「人類」に敵意と牙を剥く。
クラスはランサー、支援はこちらに対しての行動予測(全体Artsダウン)。
カルデア側の助っ人は第二特異点で縁を結んだ英霊達。

目障りだ。
無様!
己を識れ。
無駄な動きをするな!

情報室、開廷。
過去を暴き、未来を堕とす。
焼却式フラウロス。

23日16時15分ごろ、終了。
バルバトスより長生き出来たものの、こちらも24時間保たなかった。


何故、ここまでの力をぉおおおっ!


観測所

起動せよ。起動せよ。観測所を司る九柱。即ち、
グラシャ=ラボラス。ブネ。ロノウェ。ベリト。アスタロス。フォラス。アスモダイ。ガープ。
我ら九柱、時間を嗅ぐもの。我ら九柱、事象を追うもの。
‟七十二柱の魔神”の名にかけて、我ら、この集成を止む事認めず……!

Ⅲの座『観測所』を統括する、フォルネウスを核とした魔神柱の集合体。
時間を嗅ぎ事象を追うもの。総体としては非常に機械的で、淡々と敵を捉え攻撃する。
クラスはキャスター、支援は戦況分析(全体Busterダウン)。
カルデア側の助っ人は第三特異点で縁を結んだ英霊達。

熱源、感知。
動体、発見。
標的、発見。
消滅を提案する。

観測所、起動。
清浄であれ。その痕跡を消す。
焼却式フォルネウス。

23日20時31分頃、閉館。
一応、アップデート完了から一日は保ったが起動、ロード、ナベリウス戦を経て本格的に開始ということを考えるとこっちも実質24時間以内に狩られ尽くしたとも解釈できる。


無意味なり。無意味、なり……


管制塔

起動せよ。起動せよ。管制塔を司る九柱。即ち、
パイモン。ブエル。グシオン。シトリー。ベレト。レラジェ。エリゴス。カイム。
我ら九柱、統括を補佐するもの。我ら九柱、末端を維持するもの。
‟七十二柱の魔神”の名にかけて、我ら、この統合を止む事認めず……!

Ⅳの座『管制塔』を統括する、バルバトスを核とした魔神柱の集合体。
統括局を補佐し末端を維持するもの。総体としては人間が求めるあらゆる全てを悉く否定している。
クラスはアサシン、支援は攻撃誘導(無敵貫通)。
カルデア側の助っ人は第四特異点で縁を結んだ英霊達。

何を望む。
何を知る。
お前には無理だ。
友は全て消えゆく。

管制塔、点灯。
全てを知るがゆえ、全てを嘆くのだ。
焼却式バルバトス。

23日9時10分頃、瓦解。
深夜を挟んだにもかかわらず、12時間ほどで狩られてしまった彼らの心境やいかに。


オォオオオオウ、オウゥウウウウウ!


兵装舎

起動せよ。起動せよ。兵装舎を司る九柱。即ち、
フルフル。マルコシアス。ストラス。フェニクス。マルファス。ラウム。フォカロル。ウェパル。
我ら九柱、戦火を悲しむもの。我ら九柱、損害を尊ぶもの。
‟七十二柱の魔神”の名にかけて、我ら、この真実を瞑る事許さず……!

Ⅴの座『兵装者』を統括する、ハルファスを核とした魔神柱の集合体。
戦火を悲しみ損害を尊ぶもの。
総体としては互いに争う人間を見下し、人類を殺戮せんとするが、人間の「誰かを愛し、慈しみ、大切にする」事は理解できなかった。
クラスはバーサーカー、支援は魔力供給(クリティカル発生アップ)。
カルデア側の助っ人は第五特異点で縁を結んだ英霊達。

血肉を求め。
略奪に努め。
道徳を緩め。
汝ら肉共、互いを食め。

兵装舎、補充。
共に愛しながら憎み合うのか。奪い給え。
焼却式ハルファス。

24日10時12分頃、停止。
一説ではクリスマスイブは24日の日没からなので彼らもクリスマス祝えなかった組。


ふ。ふふふははは、ふふふはははは……!


覗覚星

起動せよ。起動せよ。覗覚星(しかくせい)を司る九柱。即ち、
バアル。アガレス。ウァサゴ。ガミジン。マルバス。マレファル。アロケル。オロバス。
我ら九柱、論理を組むもの。我ら九柱、人理を食むもの。
‟七十二柱の魔神”の名にかけて、我ら、この憤怒を却す事、断じて許さず……!

Ⅵの座『覗覚星』を統括する、アモンを核とした魔神柱。
七十二の魔神の思考と理論を司る、論理を組み人理を食むもの。総体としては人類を「醜い」と断じ、憤怒の眼差を向ける。
クラスはライダー、支援は結果推論(全体Quickダウン)。
カルデア側の助っ人は第六特異点で縁を結んだ英霊達。

我が眼を見よ。
我が怒りを知れ。
我が光を呼べ。
切断する!

覗覚星、開眼。
数多の残像、全ての痕跡を私は捉える。
焼却式アモン。

24日14時46分頃、消灯。
アップデートからおよそ42時間、最初に出現した合計1200万の魔神柱がこの時点で全滅した(実際には同時に攻略された魔神柱やナベリウス、アンドロマリウスの分があるのでもっと増える)。


光が……光が、途絶える……!


生命院

起動せよ。起動せよ。生命院を司る九柱。即ち、
シャックス。ヴィネ。ビフロンス。ウヴァル。ハーゲンティ。クロケル。フルカス。バラム。
我ら九柱、誕生を祝うもの。我ら九柱、接合を讃えるもの。
‟七十二柱の魔神”の名にかけて、我ら、この賛美を蔑む事能わず……!

Ⅶの座『生命院』を統括する、サブナックを核とした魔神柱の集合体。
生命を司る、誕生を祝い接合を讃えるもの。
総体としては「幸福が続く永遠」という歪な理想を賛美・祝福するも、人類の「永遠ではなく今を必死に生きる」事は理解できなかった。
クラスはアーチャー、支援は原理抑制(全体HP回復ダウン)。
カルデア側の助っ人は第七特異点で縁を結んだ英霊達。

強くあれ。
不滅であれ。
産声を上げよ。
汝ら、病めることなかれ。

生命院、証明。
生きとし生けるもの、皆平等に燃えるべし。
焼却式サブナック。

23日22時12分頃、臨終。
間違いなく一日以上保った組だが、彼らもクリスマスは祝えなかった。


我は父なり……生命の父なり……!


廃棄孔

起動せよ。起動せよ。廃棄孔を司る九柱。即ち、
ムルムル。グレモリー。オセ。アミー。ベリアル。デカラビア。セーレ。ダンタリオン。
我ら九柱、欠落を埋めるもの。我ら九柱、不和を起こすもの。
無念なりや、無常なりや。
我ら‟七十二柱の魔神”を以てして、この構造を閉じる事叶わず……!

Ⅹの座『廃棄孔』を統括する、アンドロマリウスを核とした魔神柱の集合体。
欠落を埋め不和を起こすもの。
総体としては人が持つ欲望や人類史を無駄と断じ否定するも、「英霊たちを決して見捨てなかった人間」がいた事を最期まで認めなかった。
クラスはセイバー、支援は弱点補強(強化解除耐性)。
他の魔神柱を4つ制圧した後に追加。他の魔神柱の3倍のゲージ耐久を持つ。
カルデア側では当初存在を把握していなかった座と魔神柱であり、
この座に来るまでに英霊との縁も使い果たしてしまったことでカルデア勢に危機を齎しかけた魔神柱。
しかし助っ人で現れた巌窟王ジャンヌ・オルタなどに代表されるイベント限定サーヴァント達に迎撃された。
なお助っ人キャラが存在がギャグみたいな面々が多かった事から今までのシリアスな雰囲気は一瞬にして壊れた。

不要不要不要!
何故持て余す!
身も心も虚無と成れ!

廃棄孔、崩落。
不要なもの、全てを捨てよう。
焼却式アンドロマリウス!

25日10時37分頃、閉鎖。
出遅れた上に他の3倍もの残機があったために生き残りはしたものの独り(9本いるけど)寂しくクリスマスを祝う羽目になった彼の心境やいかに。


もっとだ……もっと吐き出すがいい!

お前が素材を吐き出すんだよ!

【魔神柱各個体】

おそらく終章にて最も株の上がった面々。
元々自我のある魔術術式であったものの、明確な個性を持った者が極めて少なかった敵であり、
それ故ユーザーからも唯のやられ役や素材が湧き出るサンドバッグとしか見られなかった彼ら。
しかし最終盤にて個人個人の自我を発露させた結果、非常に個性豊かな側面と生き様を見せる事になった。
彼らに多く共通するのは、自分たちの総体であるゲーティアへ希望と望みを託していること。

  • ボディス、バディン、サレオス、プルソン、モラクス、イポス、アイム、ナベリウス、ウァプラ、ザガン、ウァラク、アンドレアルフス、キマリス
魔神柱の総体であるゲーティアとの結合の解除を選択した魔神達。
明確な最期こそ見せなかったが、彼らが何を思ってゲーティアから分離したのかは想像するしかない。


  • オリアス
不明なり。不可解なり。我らを相手取りながら、ここまで戦える道理が見えぬ。
神代の真価も知らぬ有象無象の集合体。無知の軍勢。凡百の英霊の寄せ集め──
その矮小な統合値が、何故、我ら九柱を押しとどめる───!

『情報室』所属の魔神柱。
数値に囚われ、神代の真価も知らず、無知の凡百の英霊の秘めた絆の力を理解できずに憤慨していた。
その後は個我を得た結果、ボディス達と同様ゲーティアとの結合解除を選択するも、以降はどのように行動したかは不明。


  • アムドゥシアス
ストーリー中には登場しなかったが、アマデウスが変貌していた可能性があったことが語られている。
なお劇中でアマデウスが魔神柱に変貌しなかった理由は、音楽に魂を売ったため興味がなかったこともあるが、それ以上にマリーへの愛情があったから」
……愛ってすげぇ。
結果本編でのアムドゥシアスは別の誰かが変貌した模様。
その後、アマデウス自身はアムドゥシアスとのつながりを断ち切ろうとしており、その顛末がサリエリの幕間で語られた。

最終決戦ではボディスのようにゲーティアとの結合を解除している。


  • フルフル、マルコシアス、ストラス、マルファス、フォカロル、ウェパル
個我を得た結果生存を放棄した魔神達。
その中でも下記のハルファスは人間の矛盾した在り方や生き様を理解出来ないと諦観にも似た言葉を発していた。


  • ハルファス
今もって我ら不可解なり。汝ら肉共互いを赦し高め尊び、されど慈愛に至らず孤独を望む。
最早我らの理解は彼岸の果て。死の淵より汝らの滅びを処す。
奪い給え、『焼却式 ハルファス』

「軍魔」の名を冠し、拠点『兵装舎』の中核を担う魔神柱。
終章以前で個性を見せた数少ない魔神柱の1体で、第5章でのボスも務めた。
劇中ではクー・フーリン・オルタが変身。

終章では人類を「肉共」と極端に見下しており、一方で、長きに渡り人間を見てきても尚人間の在り方が理解できない、という諦観とも取れる感情を垣間見せた。

最終決戦ではフルフル達と同様個我を得た結果生存を放棄し消滅した。


  • ブネ、ロノウェ、ベリト、アスタロス、フォラス、アスモダイ
個我を得た結果、総体たるゲーティアとの結合を拒絶した魔神達。


  • グラシャ=ラボラス
プリズマ☆イリヤのコラボイベント「プリズマコーズ」にて星と詩の魔法少女 ナーサリー☆ライムに召喚されている。
ナーサリー曰く「誰よりも優しく永遠に遊んでくれる黒ひつじさん」だったらしい。人理焼却をサボって幼女と遊んでいたとか言わない。

最終決戦ではブネら同様結合を拒絶して消滅。


  • フォルネウス
我はイカではない。我はエイである。貴様は特に不認なり。

「海魔」の名を冠し、拠点『観測所』の中核を担う魔神柱。
第3章にてイアソンがメディア・リリィによって変貌させられて出現した。
この時点では特に無個性な魔神であったが、最終決戦にて何故か黒髭に敵意を向け執拗に攻撃するも、
はしゃぎまくりのテンションから一転「やっぱ怖いから殺す」という理由で豹変した黒髭に滅多切りにされた。
その後はブネらとともに自ら結合を拒否し消滅した。

ちなみに自身の事をエイと言ったのは『真・女神転生*1のパロディ。
デカラビアと待ち合わせはしていない。


  • パイモン、ブエル
個我を得た結果、撃退に意味を見いだせず自身の活動を停止させた魔神達。
いわば自殺に走った魔神達である。
日本全国のぐだーずの集中砲火に晒されて生きる事に嫌気が差したとか言わない。


  • バルバトス
第四章にてマキリ・ゾォルケンが己の意思で変身した魔神柱。
そもそもマキリの家系は、ゲーティアによって第四特異点の時代に魔神柱が生まれるよう仕込まれていた。
その彼が異なる世界では魔神柱と化さなかったのは、冬の聖女と出会い、理想と愛に目覚めたからである。まあその世界線だと魂を腐らせて蟲爺になっちゃうんだけど

最終決戦ではパイモン、ブエル同様生存を放棄。



  • シトリー、ベレト、レラジェ
個我を得て、英霊達の抵抗する意味を疑問に思うも、答えを得られぬまま復元不可能域に到達した魔神達。


  • グシオン、エリゴス、カイム
グシオン「──何かが違う。我々と彼らでは、何かが。」

何と個我を得た結果、敵対する英霊達と議論を交わすようになり、ゲーティアであることを放棄した魔神達。
その後3柱は活動を停止するまでの間、英霊達と晴らせぬ疑念についての議論を続行した。
彼らと英霊達は何を問答し、どんな答えを得たのであろうか。


  • サブナック、シャックス、ヴィネ、ビフロンス、ウヴァル、フルカス、バラム、クロケル
クロケル「殺す。殺す。殺す。何としても奴らを殺す! 統括局ゲーティアよ。我らの偉業に、我の如し感情は不要なり!」

個我を得た結果、抵抗を続ける英霊達に憎悪と憤怒の感情を向け、
自分たちの悲願である極点到達さえも投げ捨て、魔神の誇りを賭け英霊との戦いを選んだ魔神達。

何と彼ら、クロケル以外の全魔神が己の魔力をクロケルに与えてクロケルに後を託し、クロケルの戦いをサポートするというジャンプ漫画みたいな行為をやっている。
クロケルの英霊達への憎悪も、もしかしたら自分に後を託した魔神達の意志を継いだからかもしれない。


  • ハーゲンティ
うむ、よい、よい言葉だ、人への呪いに満ちて────────なんです?

メディア・リリィの絆クエストに登場。
フラウロスを除けば作中では終章を待たず真っ先に個性を出した魔神柱。
当初は威厳ある言動でメディア・リリィを罵りながら望みを聴こうとするも、「無限に食べられるパンケーキ」を作るための材料として、どこまでも再生する魔神柱の因子だけを目当てに召喚されたことを知り愕然、散々な目に遭わされた。
戦闘時の発言も現実から逃避したい様な発言ばかりとなっている。
おまけに後にメディア・リリィの戦闘モーションで戦闘中にパンケーキとして呼び出されるように。
サーヴァント・ユニバースを舞台にしたイベント『救え! アマゾネス・ドットコム ~CEOクライシス2020~』でもパンケーキとしてハーゲンティが登場するため、もはやメディア・リリィの手から逃れる事は不可能と考えられる。

なお、ギャグ時空に呑まれ散々な目に遭ったハーゲンティだが、後に更に悲惨な末路を辿る魔神柱が出る事に。

終章ではクロケル同様徹底抗戦の構えを見せ、同じ考えを持つクロケルに力の全てを託し、消滅した。


  • アガレス、ヴァサゴ、ガミジン
個我を得た結果、感情と論理の間で自己矛盾を起こして崩壊した魔神達。


  • マルバス、マレファル
個我を得た結果、湧き上がった感情からアモンと共に合体し、徹底抗戦を実行した魔神達。


  • アモン/アモン・ラー
七十二柱の魔神が一柱。魔神アモン──いいや、真なる名で呼ぶがよい。
我が大神殿にて祀る正しき神が一柱!其の名、大神アモン・ラーである!!

拠点『覗覚星』の中核を担う魔神柱。
劇中では第6章にてオジマンディアスが変身する…が、魔神柱の枠組みを超え本来の神性「大神アモン・ラー」に変貌した。
当然ながら自我も塗り潰されずオジマンディアスのままである。
「後世で異教により自身らの最高神が魔神扱いされた事を把握している」というオジマンディアスの博識ぶりや霊格の凄まじさを見せつける事になる。

最終決戦では「大神」ではなく「魔神柱」として戦いに挑むも敗北。
個我を得て改めて「魔神」と化した結果、マルバス同様湧き上がった感情から合体して徹底抗戦を実行した。


  • アロケル、オロバス
個我を得た結果、何と敵対していた英霊達を庇い、彼らの盾となって消滅した魔神達。
個別の描写はなくガープの報告だけの描写であったが、まさかの行動に驚いたユーザーは数知れず。


  • ガープ
求められるとはこういう事か! 拒まれるとはこういう事か!
我々にはこの感情が足りなかった! この未熟さ、この愚かさ、この残忍性が足りなかった!

個我を得た結果、湧き上がった感情に興奮・歓喜し、自身を打倒しようと迫る英霊達の存在に喜んだ魔神。
「感情」という自分達に足りなかったものを歓喜と共に自覚し、合理の化身とも言うべき自分達が激情のまま動ける事実に驚嘆していた。
そしてゲーティアに求めたのは、失敗の可能性が残っていることを知りながら、その上で直ちに時間跳躍を行う事。
たとえ失敗するとしても、たとえ自滅する結果に繋がるとしても。
自分達が積み上げた無限の研鑽に答えを出し、”自滅“という形であっても生きた証を宇宙に刻み付けるために。

  • ムルムル、グレモリー、オセ、アミー
自己崩壊を起こして消滅した魔神達。
ダメージが許容範囲を超えたからか、自己矛盾により自死したのかは不明。


  • ベリアル、デカラビア、セーレ
英霊に負けて消滅した魔神達。


  • ダンダリオン、アンドロマリウス
主人公との戦いの最中もまだゲーティアとの結合が残っていた3柱の内の2柱。
ゲーティアの攻撃をマシュの盾で防ぎ続ける主人公の前に時間切れを迎え、結合が解けて活動を停止してゆく。
そして……


  • 魔神フラウロス/レフ・ライノール・フラウロス
何故だ、何故だ、何故だ! 何故そこまで人理を守ろうとする英霊ども!
わかっている筈だ、人類にそれだけの価値はないと!
つらい記憶ばかりだ! これほど痛みを伴う進化は、宇宙の中でここだけだ!
この星は狂っている。おまえたちは狂っている。この歴史に、いったいどれだけの価値がある!

主人公との戦いの果てに、最後に残った魔神柱。
宿敵レフ・ライノールが変じた魔神で、拠点『情報室』の中核を担う。
他の魔神柱と異なり早い段階で感情的であり、主人公を感情的に煽っているが、ソレは個我を得て人間に感情を向けている事の裏返しとも言える。
最後の最後まで「認めなかった、諦めなかった」者。
ただ一柱、マシュに感情移入していた者。

両者満身創痍の中での最終決戦で、ゲーティアの表層に出ていたのがこの魔神であり、
叫び混じりの疑問を投げかけ、最後の最後の瞬間に『答え』を得た魔神である。





【魔神柱の残党】

終局特異点での決戦で、ゲーティアに見切りをつけて逃亡した魔神柱達。
全員自我に目覚めており、自分達個人個人の欲望を抱いてどこかの時代に潜伏している。
そのためゲーティアを倒し人理焼却を防いだ後も2017年より先の未来は崩壊したままとなっている。
彼らの存在が亜種特異点を生み出す原因となった。
全魔神に共通する事項として、人間と何らかの形で手を結んでいることが挙げられる。

  • バアル

  • ゼパル

  • フェニクス

  • ラウム

  • アンドラス

これらの他にも死した魔神柱の残滓が聖杯の欠片を取り込んで微小特異点を発生させていることがアサシンのエミヤの幕間で語られている。

【その他分類不能】

  • ココナッツミルク
イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にて顕現した73体目の魔神柱。たぶんゲーティアは関係ない。ついでにアストルフォくんの股間も関係ない。
日数カウントが後の方のタイミングで戦うと「熟成が進んで美味しくなりました」とのことで強化される。ちなみに味は「ハーゲンティ風フレーバー」らしい。

  • 敵艦アルファ艦橋
イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル ~ノーチラス浮上せよ~』に登場。同イベントは魔神柱とは一切無関係なストーリーだったため、単にグラフィックをフォルネウスから流用しただけと考えられる。

  • 魔神柱型巨大ケーキ
イベント『メイキング・クリスマス・パーティー!』に登場。ルーン魔術と聖杯のせいで発生した生きたケーキ。
立ち絵はパンケーキハーゲンティの流用だが、戦闘グラフィックはちゃんと生クリームや苺、クリスマスの装飾でデコレーションされた特別仕様になっている。
倒された後は食材として、苺たっぷりのクリスマスケーキに料理された。

余談

  • レイド
イベントそのものの経緯はイベントの項目に譲るが、
魔神柱を倒した時のドロップがあまりにも美味しすぎた結果、
目ぼしいドロップの魔神柱から、全国のプレイヤーが寄ってたかってタコ殴りにし、数百万単位で用意された魔神柱が瞬く間に次々と陥落。
しかも制圧完了した魔神柱とは戦えなくなるため、総力戦というより、プレイヤー同士の先着争奪戦の体になり、
魔神柱は宝箱としか見られず、傍目にはかわいそうなレベルでラフム化したぐだーずに狩られる始末だった。

特に「禁断の頁」「無間の歯車」「蛮神の心臓」をドロップするバルバトスは、
ピックアップ追加されたマーリンの強化素材として使用するのも相まって、開始12時間で真っ先に根絶やしに。秒速にして44本/秒である。
この数字は「1バルバトス」と呼ばれ、その後もレイドの殲滅速度の基準となっている。
BBちゃんにもネタにされた。


その後フラウロス、フォルネウス、サブナック、ハルファス、アモンの順に沈んでいき、最後のアンドロマリウスも耐えられず閉鎖。
イベント期間9日の予定が開始からわずか2日半で全て制圧された。

魔神柱討伐にかかった時間はおよそ62時間7分。総ダメージ12兆9000億オーバー。
平均分速5000本という数値がマスターたちの熱意というか執念の類を示している。




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最終更新:2024年04月03日 16:47

*1 エイの姿の堕天使として登場。ちなみに原典では「海の怪物の姿」とだけあって詳細不明。イカの可能性も全然ある。