メタリカ(デュエル・マスターズ)

登録日: 2017/06/16 Fri 21:59:54
更新日:2024/01/08 Mon 23:32:32
所要時間:約 11 分で読めます




序盤から積極的にシールドをブレイクすれば、パワーアップして更に相手を追い詰める!それがラビリンス!



メタリカはデュエル・マスターズの種族である。

概要

新章デュエル・マスターズで登場した光文明の種族。
新章における光の支配種族であり、名は体を表すといわんばかりのキンキラキンのメタリックボディが特徴。
名前の由来は実在するバンド『メタリカ』からであろう(DM担当者は洋楽バンドが大好きなようだし)。

今までの種族と異なり、新章DMの種族は複数派閥が一種族に最初から同居していることが特徴的であるが、
メタリカもやはりというべきか一種族に『銀の民』『奇石』『ゴーレムの三派閥が存在する。
基本の指導者層は銀の民のようだが、実際には御神体ともいうべきゴーレムのほうが位が高いようだ。

アニメでは輝(キラ)ヒカルが使用している種族であり、マスター契約は《オヴ・シディア》としているのだが、
もうひとり作中で《“罰怒”ブランド》と契約したボルツが「赤い」カードを取り出したのに対して、
なぜかキラのカードは「黒」だった。光なのに白や黄色でない理由はあるのだろうか?

専用能力『ラビリンス』

現時点ではメタリカのみが有する能力。
自分のシールドの枚数が相手のシールドの枚数を上回るときに、メリット能力が発動する。
類似能力の『ホーリー・フィールド』は同数でも発動したため、あちらの下位互換的な能力だが、
メタリカ自体がHF持ちのクリーチャーよりかなり後発に登場したため、カードパワーではかなり上回っている。

上回りさえすれば即座に発動条件が成立するため、必然的に「攻撃して盾を割る」ことがもっとも手っ取り早い発動法になる。
上述通り基本的には強力な能力が発動するため、上手くいけば強気な攻めで盤面を制圧することも可能。
勿論自分の盾を増やして条件を満たすことも可能なので、《奇石 クローツ》などを使えば攻めずにラビリンスを狙うことも可能。

攻撃誘導

メタリカは光文明ながら攻撃的な種族であり、ブロッカーを持つクリーチャーが非常に少ない。
その代わりにメタリカの一部のクリーチャーが持つのが、攻撃誘導と呼ばれる能力である。
相手クリーチャーの攻撃時にタップされている自身をアンタップさせることで、攻撃対象を移し替え、ブロッカーのように盾を守ることができるのだ。
これを活用すれば「攻撃で自分をタップさせつつ、誘導能力で相手の攻撃を食い止める」という攻防一体の動きが可能であり、非常に革命的な能力といえる。

ただし、逆に言えば能力を使うクリーチャーを事前にタップしていなければ、この能力は発動できない。
一部のクリーチャーは自身の能力でタップさせることができるものの、基本的には攻撃がもっとも手っ取り早いタップ方法であるため、
どうしても攻撃をしなければ能力を生かしきれない、という欠点がある。
ゲームのシステム上中途半端な攻撃に否定的なプレイヤーも多いため、コントロール寄りにデッキを作るならばうまく活用できる方法を考えておきたい。

タップ状態で踏み倒す能力や、タップ状態で召喚される高打点クリーチャーなどこの能力を意識したカードも多く、
メタリカにおけるもう一つの専用能力といって差し支えない能力である。


そのほか、「シールド追加」「タップ、フリーズ」「条件付きの低コスト高打点」などの能力を持つクリーチャーがいるが、
そのどれもが「ラビリンスを発動、維持すること」を意識した能力になっている。
これらを駆使し、「攻撃と誘導により盾の数でリードしつつ、タップキルやラビリンスで制圧してそのまま押し切る」のがメタリカの基本戦法となる。
攻撃重視ではあるものの、防御や制圧も生かした光らしい動きであり、その「攻めて守る」独特の動きは新機軸の光文明の動きといえる。


クリーチャー

『銀の民』

奇石を操り、神の器たるゴーレムを呼び出しあがめている者たち。その名の通り、銀が人を模ったような姿をしている。
メタリカの指導者層ではあるものの、ゴーレムを上位存在とみなしていることや、マスターがゴーレムである《オヴ・シディア》であることから、
どちらかといえば旧時代におけるライトブリンガーのポジションに近い派閥である。

名前は『赤攻銀 ~』『青守銀 ~』『緑知銀 ~』の3つが存在し、
  • 赤攻銀:攻撃的な能力を有する。世界中の挨拶や呪文から名前がつけられる
  • 青守銀:防御的な能力を有する。世界中の挨拶や呪文から名前がつけられる
  • 緑知銀:ドローに関する能力を有する。なぜかこいつらは中華スターから名前がつけられる
と、同じ銀の民にも派閥があるようだ。《龍装者 バーナイン》は緑知銀である可能性が高そうである。

龍装者 バーナイン R 光文明 (4)
クリーチャー:ドラゴンギルド/メタリカ 2500
このクリーチャーまたは自分の他のメタリカがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。
メタリカ限定の《知識の精霊ロードリエス》と言えるクリーチャー(ブロッカーはないし単色だが)。
自身が出た時にもドローできるうえに小型も充実しているため、メタリカをぶん回す上で重要なカード。
ラビリンス狙いのビート、展開制圧、翔天、どの動きにおいても役立つカードであるため、何はともあれまずはバーナインを4枚手に入れよう。

緑知銀 フェイウォン P 光文明 (3)
クリーチャー:メタリカ 1500
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャーを1体タップしてもよい。そうしたら、カードを1枚引く。
このクリーチャーをアンタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーまたは自分のタップしているクリーチャーに変更してもよい。
攻撃誘導に加え、登場時に自軍タップとドローを行うことができる。ドローにより単体でも機能するのが魅力。
誘導先がいない場合は殴り返されるだけの可能性も高いため、先に誘導先のメタリカを準備したり、相手が殴ってこないときに出すなどの工夫は必要。

奇石

光文明の中心部に存在する天空城からあふれ出る魔力が、周辺の石に意志を与えた姿であり、銀の民に使役される下位派閥。
見た目だけならライトブリンガージャスティス・オーブに近いが、
その実態はイニシエートガーディアングラディエーターのような、
尖兵や偵察などを行う丸っこい連中。
その生まれのために多くが宝石や鉱石のような姿をしており、命名ルールは『奇石 ~』となっている。

奇石 ルドルゴ P 光文明 (7)
クリーチャー:メタリカ 2000
S・トリガー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
メタリカ版《霊騎コルテオ》。コルテオと違い能力は強制。
一応メタリカサポートを期待してこちらを運用するのもありだが、現状クリスタとバーナインくらいしか種族を生かせないので、
ぶっちゃけサポートを切って《閃光の守護者ホーリー》を持ってきたほうが良いかもしれない。

一番隊 クリスタ C 光文明 (2)
クリーチャー:メタリカ 2000
自分のメタリカを召喚するコストを1少なくする。ただしコストは0以下にならない。
みんな大好き一番隊。いるだけで同種族のコストを1下げる便利カード。

バーナインとの相性が非常に良く、召喚した次のターンにバーナイン召喚、その後はコスト軽減とドローにより大量展開と一斉攻撃を狙うことができる。
その軽さを生かして序盤から積極的に殴らせることで、ラビリンスを簡単に発動させることができるほか、
翔天軸においてもそのコストと軽減能力により、早期のNEO進化を狙えるため、メタリカにおける最重要カードといっても過言ではない。

背景ストーリーでは闇文明の偵察を任されているらしく、闇文明の特攻隊長といわれる《一番隊 バギン16号》と度々争っているらしい。

ゴーレム

銀の民に神の器として呼び出され、あがめられる岩石生命体。
大型兵の役割を持ちながら指導者層よりもさらに上位の存在、というエンジェル・コマンドを彷彿とさせる立ち位置の派閥。
マスタークリーチャーである《オヴ・シディア》もこの派閥に属しており、実質的な支配者層とも見て取れる。

岩石が巨人を模ったかのような姿をしており、非常にごつく厳めしい姿は人型ロボットを連想させる。
命名ルールは『○○の×× ~』。××には動詞の名詞形、~には漢字二文字が入る。
また、《オヴ・シディア》と、彼に直接生み出されたと思われる《正義の煌き シーディアス》と《正義の煌き オーリリア》は、
「巨大な一つ目を持つ奇石と手を模った奇石が浮遊している」という異様な姿をしている。

なおポジションだけ見ると大型が多そうだが、軽量級も普通にいます。

オヴ・シディア MAS 光文明 (8)
クリーチャー:メタリカ 13500
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーの数と同じ枚数、自分の山札の上からカードを表向きにしてもよい。その中から、コスト6以下のメタリカをすべてタップ状態でバトルゾーンに出し、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
マスター・ラビリンス:このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドまたはクリーチャーの数が相手より多ければ、自分の手札をすべて、それぞれ新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置いてもよい。
満を持して登場したメタリカのマスターカード。メタリカ陣営の本質を具現化したような禍々しいフォルムが特徴。

登場時に相手のクリーチャーの数だけ山札の上を確認し、その中の6マナ以下のメタリカを全て踏み倒すことができる。
相手依存ではあるものの一瞬で盤面の有利を覆すことができる強力な能力であり、デッキ内容を中・軽量メタリカで固めればその期待値も高くなる。
タップしておかれる点も、誘導能力と組み合わせることである程度カバー可能。

また、攻撃時に盾かクリーチャーの数が相手より多ければ専用能力であるマスター・ラビリンスが発動、任意で手札を全てシールドにすることができる。
置く枚数を調節できないために融通が利かない点はあるものの、盾を大幅に増やせるため、他のメタリカのラビリンスのサポートになる。
条件も自身の展開能力とかみ合っており、出した次のターンに数体クリーチャーを追加すれば、簡単に発動できるだろう。

1枚で場を制圧できるマスターに相応しいカードだが、全体的に相手依存な点とコストが重く出すまでが一苦労なのが難点。
また、もう片方の切り札であるワンダー・タートルとは役割が被るうえに、互いに踏み倒しあうことができず、微妙に噛み合わない。
どちらも翔天で踏み倒せるとはいえ、欲張って両方を詰め込むよりは片方をメインにして構築するほうが使いやすいだろう。

星の導き 翔天 VR 光文明 (6)
NEOクリーチャー:メタリカ 5500
NEO進化:自分の光のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
このクリーチャーをアンタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、このクリーチャーまたは自分のタップしているクリーチャーに変更してもよい。
相手のターンのはじめに、このクリーチャーがタップしていたら、光のコスト8以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンにタップして出してもよい。
強力な踏み倒し要員。NEO進化のおかげで擬似SAのように運用することも可能。
踏み倒し先はタップされてしまうものの、攻撃誘導能力により攻撃を踏み倒し先に移し替えられるため、デメリットを生かしたメリットともとれる。
《大迷宮亀 ワンダー・タートル》や《オヴ・シディア》などを踏み倒せるほか、種族制限がないので、
《神曲の法皇 ミラダンテ》や《真・龍覇 ヘブンズロージア》といったクリーチャーも踏み倒せる。

メタリカにおいて有用な能力を2つも持ち、時にはNEO進化を生かした打点形成も狙えるなど非常に強力なカード。
現在のメタリカの主流は彼を軸にしたデッキとなっており、4積みされることも珍しくない。
小型、中型を踏み倒しても十分仕事をこなしているが、できるならば上述したような強力なフィニッシャーを出せるようにデッキを構築したい。

正義の煌き オーリリア VR 光文明 (4)
クリーチャー:メタリカ 4500
このクリーチャーをアンタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーまたは自分のタップしているクリーチャーに変更してもよい。
ラビリンス:自分のシールドの数が相手より多ければ、相手はコスト5以下の呪文を唱えられない。
オヴ・シディアが直々に生み出したゴーレムのメタリカ。見た目も小型のオヴ・シディアともいうべきものであり、関連性が見て取れる。

ラビリンスにより相手の中コスト域の呪文を封じることができるメタカードであり、対コントロールデッキにおける生命線。
盾でリードしていれば相手の序盤の動きをほぼ止めることができ、そのままビートダウンで押し込むことができる。
クリスタから繋げるのがオーソドックスな使い方だが、《ヘブンズ・フォース》を活用すれば先攻2ターン目からの発動も可能。
攻撃誘導により殴り返しと速攻に対してもある程度耐性が付いているため、コントロール以外のデッキにも対抗することができる。

その他

大迷宮亀 ワンダー・タートル SR 光文明 (8)
クリーチャー:メタリカ/スペシャルズ 13000
T・ブレイカー
ラビリンス:このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドの数が相手より多ければ、次の自分のターンまで、自分のクリーチャーはバトルゾーンを離れない。
このクリーチャーがバトルに勝った時、自分の山札の上から4枚を見る。その中から光のコスト6以下の進化ではないクリーチャーを1体、バトルゾーンに出してもよい。残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
相手のターンの終わりに、そのターン、クリーチャーが1体も攻撃していなければ、相手のクリーチャーをすべてタップする。
コロコロ読者の夢が詰まった迷路タートル。登場時にバトルゾーンを離れる効果への耐性を付与し、更にバトルに勝ったときにメタリカを踏み倒すこともできる。

翔天の効果で容易に呼び出すことができるうえに、自身の全タップ能力からくる疑似的な強制攻撃と翔天の攻撃誘導を組み合わせることで、
攻撃妨害とメタリカの展開を同時に行うことができるフィニッシャー枠。
ラビリンスにより、盾でリードしているときに出せば次の自分のターンまではほぼ確実に維持できるため、他の誘導カードと組み合わせれば、完封も夢ではない。

ただし、明らかに翔天の効果で踏み倒されること前提でデザインされているため、コスト論的には悪くないとはいえ、
直接召喚すると誘導の対象にできなかったり、そのころにはタートルなしでもほぼ制圧しきれていたりと若干割に合わないことがある。
また、相手の状況次第では翔天を生き残らせるのが難しいときもあるため、いかにして翔天の効果を発動させるかがカギになる。

アーク・ビエジェル VR 光文明 (7)
NEOクリーチャー:メタリカ/スペシャルズ 9500
NEO進化:自分の光のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
W・ブレイカー
このクリーチャーがタップしている時、相手のクリーチャーは相手のターンのはじめにアンタップしない。
このクリーチャーがアンタップする時、相手は自身のクリーチャーを1体選び、アンタップする。
コロコロ読者の夢が詰まったアクビ…なんだこいつ

聖霊龍王 スタグネイト》と同じ能力を持っているが、こちらは自分がアンタップした時に相手のクリーチャーも一緒に起こしてしまうデメリットも持っている。
コストやパワーなどもスタグネイトに劣るものの、進化元が光ドラゴンに限定されるスタグネイトとは違い、
こちらは光のクリーチャーならば誰でも進化元にできる。…そもそもNEOクリーチャーなので進化元なしでも召喚可能

メタリカの動きともそれなりにマッチしており、翔天の踏み倒し先としても悪くないが、
ビート軸にするには遅く、オヴ・シディアでもワンダー・タートルでも踏み倒せない微妙なコストの重さが難点か。




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最終更新:2024年01月08日 23:32