バットマン:エピローグ

登録日:2017/07/28 (金) 18:30:26
更新日:2020/09/16 Wed 19:42:04
所要時間:約 7 分で読めます




『Batman: Epilogue』はDCコミックスから出版された『Batman Vol.2』のオムニバス作品。

+ 作品情報
『Batman: Futures End』
発売 2014年9月
脚本 レイ・フォークス、スコット・スナイダー
作画 ACO

『Batman Annual Vol.2』#4
発売 2015年9月
脚本 ジェームス・タイニンⅣ
作画 ロジェ・アントニオ

『Batman Vol.2』#51~#52
発売 2016年4月から
脚本 スコット・スナイダー(#51)、ジェームス・タイニンⅣ(#52)
作画 グレッグ・カプロ(#51)、ライリー・ロズモ(#52)

日本では2017年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。

スコット・スナイダーとグレッグ・カプロの描くバットマン・サーガ第2部の最終巻。
これまでの『Batman Vol.2』のエピソードに収録されなかった単品のエピソードと最終2話をまとめたもの。
『Detective Comics Vol.2』#27にも関わる『Batman: Futures End』、
ブルースが記憶を失いながら狂気の片鱗を見せる『Batman Annual Vol.2』#4、
大きな事件は起きないが最終話にふさわしい『Batman Vol.2』#51~#52と様々なエピソードが楽しめる。






『Batman: Futures End』

2014年5月から1年間にわたって描かれたイベント『フューチャーズ・エンド』に関連した『フューチャーズ・エンド月間』企画の一遍。
レギュラーシリーズの5年後を舞台にしており『バットマン:ブルーム』で描かれたバットマンの復活に関わる作品。


【物語】

肉体的に限界を迎えていたバットマンは今後も活動を続けるためにナイルス・コールダー博士の技術を求めていた。
バットマンは無理を押してその技術が唯一存在する場所、レックス・コープへの侵入を試みる。


【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。長年にわたる戦いで体は傷つき薬や機械の補助なしでは戦えなくなっている。
コールダー博士の技術を手に入れるためレックス・コープへ侵入し仕掛けられたトラップを突破していく。

  • ペニー1(アルフレッド・ペニーワース)
ウェイン家に仕える執事。髭が生え髪が無くなっている。バットマンが限界であることを知りながら止めることが出来ず通信でサポートする。

  • レックス・ルーサー
大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。レックス・コープに侵入したバットマンを立体映像で出迎える。
次々に罠を突破していく様子から侵入者がバットマンだと見抜く。

ルーサーが開発したスーパーマンのクローン。『フォーエバー・イービル』の後、多数のクローンが製造されていた。
バットマンに全て壊されそうになるがそのうち一体がバットマンに襲い掛かる。



『Batman Annual Vol.2』#4

バットマン:スーパーへヴィ』の少し前の物語。


【物語】

ウェイン社の破産によって市に買い取られ崩壊した『アーカム・アサイラム』の代わりとなっていたウェイン邸がブルースの手に戻る。
ジュリーを連れ屋敷を訪れたブルースはアルフレッドとジェリに案内されるが記憶を失っていたブルースには実感がなかった。
その時3人のヴィランがブルースへの復讐のために現れる。


【登場人物】

かつてバットマンとして活躍したゴッサムの大富豪。ジョーカーとの戦いの末に記憶を失っている。
パワーズ社の協力でウェイン邸を取り戻すも何の思い出もなく実感がわいていない。
ジェリに屋敷の案内をされ書類にサインしようとすると突如3人のヴィランが現れジュリーたちをさらわれてしまう。
逃げ出せたアルフレッドの協力で銃を手に入れるもヴィランたちに失った過去を追及される。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。取り戻したウェイン邸でブルースとジュリアを出迎えるも、屋敷に思い入れの無い態度のブルースに困惑する。
一度クレイフェイスにさらわれるが脱出しブルースに武器庫や屋敷に仕掛けられた装置について教える。
その後、ミスター・フリーズによって分断されてしまう。

  • ジュリー・マディソン
ブルースの学生時代の友人で共に児童館を運営する。ブルースと共にウェイン邸を案内されるがヴィランたちにさらわれてしまう。

  • ジェリ・パワーズ
パワーズ社のCEOでバットマン計画の責任者。ウェイン社を買収した際にウェイン邸を手に入れブルースのもとに返した。
ウェイン邸にやって来たブルースにウェイン邸を取り戻した経緯などを教え、契約書にサインしてもらおうとするがヴィランたちの襲撃を受ける。
新たなバットマンを呼ぼうとするもリドラーに防がれさらわれてしまう。

  • リドラー(エドワード・ニグマ)、クレイフェイス(ベイジル・カルロ)、ミスター・フリーズ(ビクター・フリーズ)
ブルースへの復讐のために手を組んだ犯罪者。クレイフェイスに偽物を用意させウェイン邸に潜み続けていた。
一瞬のスキをついてブルース以外の3人を捕らえ、ブルースの過去を追及していく。



『Batman Vol.2』#51

『Batman Vol.2』を担当し続けたコンビによる最後のエピソード。


【物語】

復活を果たし『バットケイブ』の装いも新たにしたバットマンはいつもの夜のパトロールに出かける。
その直後、地震が発生し停電によってゴッサム全体が闇に包まれてしまう。バットマンはさっそく捜査を開始する。


【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。新たなコスチュームに身を包み『バットケイブ』を新調し心機一転している。
地震も停電も何者かの陰謀と思い様々な怪しい場所に向かう。


≪ヴィラン≫

  • ミスター・フリーズ(ビクター・フリーズ)、リドラー(エドワード・ニグマ)、クレイフェイス(ベイジル・カルロ)、ベイン、ポイズン・アイビー(パメラ・アイズリー)、キラークロック(ウェイロン・ジョーンズ)、スケアクロウ(ジョナサン・クレイン)
バットマンのヴィランたち。停電の隙をつき『アーカム・アサイラム』で暴動を起こしかけるが警備システムで何もできずに終わる。

  • 梟の法廷
ゴッサムを歴史の裏で支配してきたとされる秘密結社。停電や地震が『ストリジダイ』を使った『マントリング』と呼ぶ何かの合図と思い、
上層部と連絡とるが否定され紛れ込んでいたバットマンに倒される。

  • ペンギン(オズワルド・コブルポット)、ブラックマスク(ロマン・シオニス)、グレート・ホワイト・シャーク(ウォーレン・ホワイト)
ゴッサムで活動するギャングのボスたち。ブラックマスクは今がチャンスと提案するがペンギンに却下される。


≪その他≫

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。傷の癒えたブルースの体を愛おしく思いながらパトロールに送り出す。
バットマンを通信でサポートしながら地震の原因を調査する。

  • ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。『バットシグナル』でバットマンを呼び今後の対策を話し、『アーカム・アサイラム』へ向かうバットマンを見送る。

  • ジェレマイア・アーカム
『アーカム・アサイラム』の所長。建て直した『アーカム』で所長に復帰し新たな警備システムで暴動を防ぐ。

『バットマン:ブルーム』で公園のベンチで思い悩むブルースの隣に座った男。自分にたかる蠅をあしらいながら今夜は違うと時を待つ。



『Batman Vol.2』#52

『Batman Vol.2』の最終話。


【物語】

ゴッサムの貧困者向けの小さな銀行で強盗事件が発生する。何故かそこには『バットケイブ』への警報が設置されており、
連絡を受けたバットマンは強盗犯を追う。


【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。銀行強盗犯を追う。両親が殺された直後、レスリーから前に進む方法をリストにしろと言われ修行時代も持ち続けていた。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。バットマンを通信でサポートするが小さな銀行に『バットケイブ』への警報を仕掛けていたことを疑問に思う。
ブルースの前に進む方法のリストにある一文を書き加えブルースに怒られたことがある。

  • レスリー・トンプキンス
ホームレスなど経済的に困窮している人たちを治療している街医者。両親を失った直後のブルースを支えた恩人で、
彼に前へ進む方法をリストにするようアドバイスを送った。

  • クリプシス
銀行からあるものを盗んだ強盗犯。元々はバットマンと関係無い小さな町で活動していた。特殊なスーツで物質を透過し姿を消す力を持つ。

  • 前に進む方法のリスト
少年時代のブルースがレスリーのアドバイスで作成したリスト。修業時代にも持ち続け今も実践している。
リストは以下の通り
1…消える
7…何も感じない
21…すべてを手放す
33…自分の思いを相手にわからせる
52…ご両親はあなたを誇りに思っていると忘れないこと



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最終更新:2020年09月16日 19:42