バットマン:アイ・アム・ゴッサム

登録日:2017/11/18 (土) 18:27:34
更新日:2024/01/31 Wed 18:24:04
所要時間:約 7 分で読めます





『Batman: I Am Gotham』は2016年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+ 作品情報
『Batman: Rebirth』
発売 2016年6月
脚本 スコット・スナイダー、トム・キング
作画 ミケル・ハニン

『Batman Vol.3』#1~#6
発売 2016年6月から
脚本 トム・キング
作画 デビット・フィンチ(#1~#5)、アイヴァン・リース(#6)

日本では2017年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。

トム・キングによるバットマン・サーガ第1巻。
『DC Rebirth』のバットマン最初のエピソードの1つ。ゴッサムに現れた新たな超人を巡る戦いを描いている。
DCで『Grayson』や『Omega Men Vol.3』を、MARVELで『Vision Vol.2』を手掛け高い評価を得たトム・キングをライターに迎えている。
グラント・モリソン、スコット・スナイダーに続いてバットマンという存在を掘り下げる作風となっており、
特に本作はスナイダーが描いてきたバットマンとゴッサムの関係を改めて描いている。






『Batman: Rebirth』



【物語】

ゴッサム壊滅を目論むカレンダーマンにバットマンはデューク・トーマスと協力して挑む。


【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。デュークを鍛えながらゴッサムを救うべくカレンダーマンに挑む。

  • デューク・トーマス
バットマン:ゼロイヤー』でバットマンの命を救った青年。『バットマン:エンドゲーム』で両親がジョーカーのウイルスに感染している。
ブルースの提案でロビンのようなサイドキックではない別の存在になるために彼の元で修業を重ねていく。
バットマンのサポートも行い現場で活動するときは『エンドゲーム』でブルースが夢で見たラークのようなコスチュームに身を包む。

  • カレンダーマン(ジュリアン・デイ)
季節と共に年老い春に若々しい肉体を取り戻すという特殊な体質を持つ犯罪者。特殊な胞子でゴッサムを壊滅を狙うもバットマンに阻止されるが、
季節を早める装置を使い胞子を活性化させようとする。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。ウェイン邸の庭でアボカドの収穫を行っているとデュークの訪問を受ける。

  • ルシアス・フォックス
ウェイン・エンタープライズのCEO。ブルースにウェイン家の財産を取り戻すための書類にサインを頼む。



『Batman Vol.3』#1~#5



【物語】

テロ集団『コブラ』による飛行機を墜落を防ぐため対処に当たるバットマンはを覚悟しアルフレッドに後を託すが、
そこに謎の超人ゴッサムとゴッサムガールが現れ命を救われる。2人の超人に困惑しながら自身の限界も知ったバットマンは、
彼らを調査し信頼し始めるがとある陰謀によって全てが狂い始める。


【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。飛行機の墜落を防ごうと命を落としかけるがゴッサムとゴッサムガールに命を救われる。
この一件でゴッサムを救うには常人では限界があると思い始め、2人を『バットシグナル』の会合に誘う。
その後マッチズ・マローンを名乗り彼らの両親から彼らの素性を聞き出し信頼することを決める。
しかし2人がサイコ・パイレートに感情を操作されたことで暴走してしまい、その裏に『スーサイド・スクワッド』が
関わっていると知りウォラーに尋問を行う。その後、暴走を続けるゴッサムの説得に命を懸けて乗り出す。

  • ゴッサム(ハンク・クローバー)、ゴッサムガール(クレア・クローバー)
飛行機の不時着に巻き込まれ命を落としかけたバットマンを救った謎の超人。
青と灰色のコスチュームにマスクをつけ胸にはスーパーマンの様にGをアレンジしたシンボルを身に着けている。
その正体はゴッサム郊外に暮らすクローバー家の兄妹。兄ハンクはかつてバットマンに両親と共に命を救われたことがあり、
それ以来彼に憧れ続け妹クレアも兄の影響を受け一緒に慈善活動や修行の日々を送っていた。
そして一年前に危険地帯にボランティアに向かった際に両親に多額の送金を依頼し、戻ってくるとヒーローとして活動を開始した。
力は不安定であり飛行機事故を防げるときもあればソロモン・グランディに苦戦するときもある。
懸命な姿がバットマンに認められ彼から信頼されるようになるが、その直後にサイコ・パイレートの攻撃を受け暴走し軍の兵士を殺してしまう。
クレアはバットマンに保護されるがハンクは暴走を続け、生き残った兵士が両親を殺害したことで絶望しゴッサムを破壊しようと街の中心部に向かう。


≪ヴィラン≫

  • ソロモン・グランディ(サイラス・ゴールド)
強盗に殺され沼に沈んだ商人がゾンビとして蘇った姿。マザーグースの一説ソロモン・グランディしか喋らない為この名前で呼ばれている。
知能は低いがバットマンを追い詰める程の腕力を持つ。何者かの陰謀で解き放たれゴッサムとゴッサムガールを苦戦させるがバットマンに敗れる。

  • ヒューゴ・ストレンジ
バットマンに執着する精神科医。ウェイン社や『アーカム・アサイラム』、ゴッサム・アカデミーで働いていたが、
ウォラーに誘われ『スーサイド・スクワッド』に参加しサイコ・パイレートの管理を任される。
しかし政府を裏切りサイコ・パイレートの力でゴッサムとゴッサムガールを暴走させ姿を消す。

  • サイコ・パイレート(ロジャー・ヘイデン)
魔力を込められた『メデューサ・マスク』の力で他人の感情を操る力を得たヴィラン。
その力に振り回されていたがストレンジの協力で安定を取り戻し、『スーサイド・スクワッド』としてゴッサムに来ていた。
ストレンジに利用されゴッサムとゴッサムガールを暴走させると姿を消す。


≪その他≫

  • ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。『コブラ』によるミサイル強奪事件をバットマンと話し合っていると飛行機への攻撃を目撃し対処に当たる。
その後、何者かに操られソロモン・グランディを解放し自分の目の前で自殺した人物についてバットマンやゴッサム、ゴッサムガールと話し合う。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。バットマンの活動を通信でサポートする一方、パーティへの参加も忘れないように呼び掛ける。
ゴッサムが暴走した際にはある役目を任される。

  • デューク・トーマス
ブルースのもとで修業とサポートをしている青年。現場には出ず通信によるサポートに徹し、クレアを保護すると彼女の話し相手となる。

  • アマンダ・ウォラー
政府の汚れ仕事専門の特殊部隊『スーサイド・スクワッド』の指揮官。上層部の指示でサイコ・パイレートの力を使って
ゴッサムのヴィランたちを制御しようとしていた。しかしストレンジの暴走で失敗し、尋問に現れたバットマンに情報を与え後を任せる。

  • サム・レーン
スーパーマンのヒロイン、ロイス・レーンの父でアメリカ陸軍の高官。混乱の続くゴッサムを何とかするためにウォラーと協力し、
『スーサイド・スクワッド』を使った作戦を遂行していた。問題が発生するとバットマンの関与を恐れていたが案の定現れ倒された。



『Batman Vol.3』#6



【物語】

両親そして兄を失ったゴッサムガールは自らの命を顧みず夜な夜なヒーローとしての活動を続けていた。
その姿を見たバットマンは彼女の説得に乗り出す。


【登場人物】

  • ゴッサムガール(クレア・クローバー)
ゴッサムに現れた青と灰色のコスチュームとマスクに身を包んだ超人。寿命を消費することでスーパーパワーを発揮する。
サイコ・パイレートの力の影響で精神が不安定なことに加え、両親と兄を失ったことで状態がさらに悪化している。
髪を短くし兄に語り掛けながら夜な夜な無理なヒーロー活動を続けており、バットマンが現れても言葉に耳を傾けない。

ゴッサムを守る闇の騎士。無茶を続けるクレアを説得しようとする。

  • デューク・トーマス
ブルースのもとで修業とサポートをしている青年。バットマンに彼女を説得すべきと提言する。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。バットマンに自分をどう支えてくれたかを質問される。

  • ブリンプ大佐、スティンガリー船長、カイトマン(チャールズ・ブラウン)
ゴッサムガールに捕まったヴィラン。いずれもマイナーなヴィラン。



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最終更新:2024年01月31日 18:24