AKABOSHI -異聞水滸伝-

登録日:2012/01/17 Tue 15:31:38
更新日:2023/11/02 Thu 05:28:10
所要時間:約 3 分で読めます




『AKABOSHI -異聞水滸伝-』とは、かつて週刊少年ジャンプにて連載されていた、中國古典『水滸伝』を題材とした冒険活劇漫画。
作者は『ぬらりひょんの孫』の作者や『べるぜバブ』の作者と同じ金未来杯受賞者の天野洋一、単行本は全3巻。
作者の画力は高く、予告絵、表紙を見てジャンプの主力になるのを期待していた読者もいたが、あえなく打ち切りになってしまった。
なお、最終巻には単行本の為の描き下ろしが1話分相当収録されている。


◇あらすじ

時は、900年前の中国。
圧制と貧困に苦しむ民の間で、伝説の義賊の噂が囁かれていた。
これは、腐敗しきった国を変えようとする正義の義賊「替天行道」の熱き物語である…


◇主な登場キャラ

  • 戴宗
この漫画の主人公。
正義の義賊「替天行道」のメンバー。
豚の丸焼きと饅頭が好物で、役人とヘルシーフードが何より嫌い。
「伏魔の剣」を片手に、悪党たちをブッタ斬る!!
しかし、本人はかなりのめんどくさがり屋かつDQNであり、伝書鳩を焼いて食ってしまった事もある。
過去編を見る前と後で、当人への印象が結構変わる(かも)

  • 師匠
戴宗がいつも連れている(可愛くない)子虎の様な生き物。林冲の事が嫌い。

  • 九紋龍史進
龍の刺青がトレードマークのいかつい青年。
王進を我が家に止めたこともあり、最後は彼に弟子入りする。
「俺の村で好き勝手やらせてたまるかよ!」

  • 阮小二
石碣村に住む漁師兄弟の長男。
趣味はサーフィンで、「小骨がSHIT!」という理由で魚が嫌い。

  • 阮小五
石碣村に住む漁師兄弟の次男。
戴宗とは小さいころからの知り合い。
小さいころはいじめられっこだった戴宗をただ一人気遣っていた。
最終回にて戴宗と再会。

  • 阮小七
石碣村に住む漁師兄弟の三男。
怒ると怖いらしく、兄達からも恐れられている。
勿論本人はその事についてかなり悩んでいたりする。

  • 金翠連
本作のヒロインで、済州鄆城県の村に住んでいた少女。
無類の動物好きだが、昆虫が嫌い。
ひょんな事から戴宗と出会い、共に旅に出る。

  • 扈三娘
山道で戴宗達が出会った少女。
見た目は金翠連とは良い勝負な位かわいいが、実はかなりの怪力の持ち主でもある。
また、かなりの大食いで、メガ豚まんを余裕で平らげる事もできる。

  • 林冲
八十万禁軍武術師範補佐。
小さいころ、両親に売られ、孤児となっていたが後に王進と出会い、養子となる。
戴宗とは犬猿の仲だが、王進に借りを返すため、共に旅をしている。
義賊とジャンクフードが嫌い。

  • 武松
編み笠をかぶった少年。
本作が打ち切りになったため、最終回のみの登場となった。


◇伏魔の剣
戴宗が持っている武器。
長さは2m。見た目はクズ鉄同然だが、深い因縁が戴宗に力を与えている。
元々は王の弟の生誕記念に製造されたのだが、高俅の手の者によって七代宋王の暗殺に使われてしまった。それゆえ、「王殺しの剣」と呼ばれる。
なまくら同然であるが、戴宗の超高速の斬撃による摩擦熱で炎を纏い対象物を焼き斬ることが出来る。


なお、物語終盤ではジャンプ漫画にありがちな「星の力」による能力バトル漫画に移行しようとする素振りを見せたが、人気を盛り返すには足りなかったらしくそのまま打ち切りになってしまった。

前作『OVERTIME』と同様に画力は高いものの書き込みが多すぎて画面が見づらい、主人公が相方に気軽に暴力を振るう俺様キャラであり好感が持ちにくい等の問題点が共通しており、打ち切りも当然の結果であったのではないだろうか。



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最終更新:2023年11月02日 05:28