マジェント・マジェント(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2018/02/18 (日) 00:07:08
更新日:2023/12/28 Thu 22:25:00
所要時間:約 2 分で読めます





失うものがねえ人間が一番恐ろしいって事を思い知るがいいぜ!




【人物】
ヴァレンタイン大統領が差し向けた刺客で、ウェカピポとコンビを組んでジャイロ達を襲う。

黒のコートにシルクハットという服装で、には乗らずそりに乗って移動する。

コンビを組むウェカピポには冗談を言って打ち解けようとするなど、それなりに好意を持って接していたが、
当のウェカピポからは全く相手にされておらず、「下っ端のクズ」という認識・扱いをされていた。
後にウェカピポに瀕死のところを見捨てられ、危うく死にかけたところを助けてくれたというDioにも好意を抱いたようだが、
彼らがどのようなやり取りをしていたのかは定かでないとはいえ、強烈なエゴイストであるDioの性格やマジェントの結末を見るに、
おそらくDioもウェカピポと似たような認識・評価をマジェントにしており、その好意についても全く意に介していなかったと思われる。

物事を軽く見るくせがあり、ウェカピポからは再三に渡って「謙虚にふるまえ」と釘を刺されている。
ウェカピポからの評価もこの辺りが原因と思われる。


【活躍】
「6th,STAGE」終盤、マキアナック海峡でウェカピポと共にジャイロ達を襲撃する。

スタンド「20th Century BOY」で攻撃を防御し、ウェカピポの「レッキング・ボール」による「左半身失調」で動きを封じたジャイロ達を銃撃する。

「自分の撃った弾丸を撃ち返す」という策もスタンドで防御し、勝利したかに思えたが、
油断してスタンドを解除して会話をしているところに、防御して空へ打ち上げた弾丸が落下して頭を貫通し、敗北した。

この攻撃によってマジェントは死んだものとジャイロたちはおろかウェカピポも考え、
ジャイロたちの提案に乗ったこともあり、敗北した彼を戦いの場所となった極寒の地に置き去りにしたが、
実はマジェントは瀕死の重傷を負いながらも死亡しておらず、通りかかったDioに助けられたことで生還を果たした。

しかし、生還したとはいえ瀕死のところを治療もされず極限環境に放置されたこともあり、
銃弾が頭を貫通した時に飛び出た左目は最早使い物にならなかったのか切除されて隻眼となった他、
偏頭痛や鼻水が止まらないなどの障害も残ったマジェントは、自分を見捨てたウェカピポをひどく恨んだ。

そして、助けてくれたDioの手先としてMr.スティールを銃撃し、彼に重傷を負わせた後、
ジャイロの依頼でルーシーを警護するためにやって来たウェカピポと対峙する。

置き去りにされた恨みを晴らすため、スタンドで防御した上でダイナマイトを爆発させる少なめの脳ミソで良く考えた自爆作戦を繰り出して追い込んだが、
またも油断して恨み言をぶつけていたところ、ウェカピポの鉄球の回転により、ダイナマイトによって爆破した馬車の車輪にワイヤーで括りつけられ、
その重みによってデラウェア河に沈められてしまった。

咄嗟にスタンドで防御して溺死は防いだものの、括り付けられた車軸の重みで河底に沈んでしまったマジェントは、
スタンドを解除しなければ自分を括りつけているワイヤーを外せないが、解除すれば外す前に間違いなく溺れるという『詰み』の状況に置かれてしまう。
状況を突破して生還するためには他人の協力が必要不可欠だが、生憎彼がいるのは深いデラウェア河の底。
第三者が通りかかることはまずない状況であり、従って「自分が河底にいることを知り得る人物」に望みを託すしかないが、該当者は敵であるウェカピポを除けばDioだけであった。
マジェントは「自分が彼を好きなように、彼もきっと自分を好きでいてくれるはずだ」と考え、しばらくDioの助けを待っていたが、
彼の期待に反して(そして読者の予想通り)Dioがマジェントを助けに来ることはなく、マジェントはそのうち待つ事と考える事をやめた。


【スタンド能力】
20th Century BOY
破壊力 - なし / スピード - C / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - C


2本の触覚を持つ昆虫に似た頭部に、肩当てとそこから枝分かれしたベルトを伸ばした、鎧のようなスタンド。

「身に纏う」タイプのスタンドで、身に纏っている間はあらゆる攻撃を受け流す形で、完全に防御する。
さらには、身に纏っていれば水中の無酸素状態など、生身では長くは耐えられない過酷な環境からも本体を護ることが出来るため、
スタンドを身に纏っている間はどんな攻撃にも傷つけられず、どんな過酷な環境下でも死なないという、無敵の防御力を誇る。
なお、展開時には目を閉じていたり白目を剥いていたりと、マジェント本人は眠っている(意識を失っている)ように見えるが、
劇中の描写を見るに、展開中でもなんらかの手段で周囲の状況を把握している他、思考も問題なく行っている。

ただし、スタンドを身に纏っている時は、マジェント本体は指一本動かすこともできないため、
攻撃しようと思うと、一度能力を解除した上で本体が攻撃を行うしかなく、防御は完璧だが攻撃に転じる隙を狙われると弱い。
また、「攻撃か防御、片方しかできない」という能力の都合上、
「相手を仕留める絶好の機会だが、能力を使わないと自分が死んでしまいかねない」という極限状態では、自分と敵の死を天秤に掛けることになる。

防御しかできないという珍しいタイプのスタンド能力。
『スタンドはあくまで武器の一つで、スタンド使い自身も戦う』という『SBR』ならではのスタンドと言えるかもしれない。


【余談】
名前の由来は、日本のヒップホップグループ・SOUL'd OUTの楽曲「Magenta Magenta」。
この楽曲は、ジョジョの大ファンであるSOUL'd OUTが第2部のキーアイテム『エイジャの赤石』をモチーフに作った曲である。
そして、マジェントの末路も第2部のラスボスであるカーズをセルフオマージュした内容となっている。

スタンドの方はイギリスのロックバンド・T. Rexが1973年に発表した楽曲「20th Century Boy」。
CMや映画版「20世紀少年」で聞いたという人もいるだろう。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • スティール・ボール・ラン
  • ジョジョ
  • 7部
  • SBR
  • マジェント・マジェント
  • 20th Century BOY
  • スタンド使い
  • 考えるのをやめた
  • 装着型スタンド
  • 無敵の人

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月28日 22:25