B'z(1988年のアルバム)

登録日:2018/02/25 (日) 22:27:23
更新日:2021/10/29 Fri 21:28:47
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「B'z」は、日本のロックバンドB'zの記念すべき1stアルバムである。

概要

キャッチコピーは「最先端から加速する」。
1988年9月21日に、1stシングル「だからその手を離して」と同時発売。
当初はオリコンチャートに4週のみランクインという低調なセールスであったが、翌年発売の「BAD COMMUNICATION」のヒットに伴い、最終的に25万枚以上のセールスを記録した。

全体的に打ち込みを多用した楽曲で構成されており、松本氏のギターサウンドはかなり控えめである。稲葉氏のボーカルも(現在と比較すると)低音、かつ少々かすれ気味のため、初めて視聴するにあたっては「B'zにもこんな時代があったんだなぁ」くらいの気持ちで聴くことをおすすめしたい。

また、稲葉氏・松本氏それぞれが作詞作曲を行っていない曲を一曲ずつ収録している。本人達曰く、当時の自分達の限界だったとのことで、全体の完成度についても満足はしていない模様。
事実、2人が初めて顔を合わせてから本アルバムのリリースまで、わずか4ヶ月の出来事であった為、十分に楽曲製作を行えなかったのも無理はないだろう。

ただ、後述のとおり、収録楽曲の中には後のアルバムでリメイクされたものや、ごく稀にではあるがライブで演奏されることもあるため、完全な黒歴史にはしていない。


収録楽曲

特筆すべき事項がない限り、作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘

1.だからその手を離して
記念すべきデビューシングル。
アルバム全体では最後に完成した。
「BAD COMMUNICATION」では全編英語詞のダンスミュージックアレンジ、「B'z The "Mixture"」ではバンドアレンジでリメイクされている。
デビュー曲ということもあり、ライブでも時折演奏される。

2. Half Tone Lady
疾走感溢れるアップテンポナンバー。
完成した当初はシングル候補曲だった。

3. ハートも濡れるナンバー ~stay tonight~
デビューシングルのカップリング。
The 7th Bluesにおいて全編英語詞の「SLAVE TO THE NIGHT」としてリメイクされた。

4. ゆうべのCrying ~This is my truth~
学生時代の初恋を歌ったミディアムナンバー。
このアルバムでは一番演奏時間が長い。

5. Nothing To Change
作詞:亜蘭知子 作曲:松本孝弘
失恋をテーマにした哀愁漂うロックバラード。
この曲のみ稲葉氏が作詞を行っていない。

6. 孤独にDance in vain
作詞:稲葉浩志 作曲:大槻啓之
この曲のみ松本氏が作曲を行っていない。
本作において未だにライブでも演奏されていない楽曲である。
いずれ演奏されることを願いたい。

7. It’s not a dream
本作で最もダンサブルなアップテンポナンバー。
本作中ではかなり初期に完成した曲で、イントロの稲葉による英語のMCが印象的。

8. 君を今抱きたい
稲葉氏が初めて作詞した一曲。
当初のタイトルは歌詞にも登場する「OUT OF RAIN」で、「BAD COMMUNICATION」においてリメイクされる際に、正式タイトルとして起用された。

9. Fake Lips
ラストを飾るミディアムナンバー。
冒頭のシャウトが良くも悪くもインパクト絶大。

余談

  • 「B'z」というタイトルのアルバムは、今作以外にも2つ存在してる。
一つは2007年に海外のiTunes storeで配信されミニアルバム(現在は配信停止)。もう一つは2012年7月から日本を含む世界63カ国で配信されたミニアルバム。
どちらも過去の楽曲の英語リメイクを収録している。

  • ジャケットにはメンバー二人の両脇に、白い人影が写っているが、これは「だからその手を離して」のPVで使用されたマネキンである。


追記修正は最先端から加速してお願いします。



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最終更新:2021年10月29日 21:28