ピーピーエイド

登録日:2018/03/24 Sat 03:49:00
更新日:2024/01/13 Sat 14:36:16
所要時間:約 3 分で読めます




概要

ピーピーエイドとは、ポケモンシリーズに登場する回復アイテムの一つ。
効果はポケモン技使用に必要な「PP」を回復する、というもの。

上位品に「ピーピーリカバー」「ピーピーエイダー」「ピーピーマックス」がある。
慣れないと見ての通り上下関係が感覚的にものすごくわかりにくい
それぞれ「エイド」は一つの技のPPを10回復、「リカバー」は一つの技のPPを全回復、「エイダー」は全ての技のPPを10回復、「マックス」は全ての技のPPを全回復。
「リカバー」と「エイダー」が名前が似ている割に単純な上下関係になく、感覚的に把握しにくいのがわかりにくい要因。

本編での立ち位置

ポケモンは全ての技のPPが完全に尽きるとわるあがきしか使えなくなるので、PP管理は重要な要素。
序盤はPPが40とか30とかある基本技が主体なのであまり気にする必要もないが、終盤になると最大PP5の大技を主力にすることも増えるので、特に長丁場のダンジョンや連戦になる四天王ではあると便利なアイテム。
PP最大値を上げるポイントアップも希少なアイテムなので、このアイテムに頼れば楽になる。


頼れれば、の話だが。


実はこのアイテム、本編攻略でもものすごく影が薄い存在なのである。
ほとんどのプレイヤーがろくに使わないままラストまで行ってしまったのではないだろうか?
その理由はなにか、というとごく簡単。

なぜかこのアイテム、シリーズ通して常に非売品。

しかも、条件を満たせばいくつでも手に入るとかそういう救済措置もなく、基本的に拾った分を使い切るとそれで終わりという超貴重品
一言で言うならFFラストエリクサー。だが、ラストエリクサーほど劇的な効果もないので、どうにも影が薄い。

一応最近のシリーズでは救済措置が徐々に用意されてきたが、普通のショップでは買えないというのは同じ。
その限られた入手方法も、BPとの交換だったり、フェスサークルの利用が必要だったりと手間がかかる。

まぁ確かにこのアイテムを大量に購入できてしまうと、実質PPのシステムが崩壊するので仕方ない側面はあるのだが…。
普通のRPGのMP回復アイテムと違うのは、ポケモンでは基本的に「一戦で全てのPPを使い切る」ということがまずないこと。
連戦で消耗して初めてPPの底が見えるため、その戦闘の合間にPPを回復すれば実質無制限になってしまう。
恐らくそれを避けるためにこのシリーズのアイテムは今後も非売品のままだろう。つまり本編で日の目を見ることは今後もまずない

加えて第六世代以降はわざマシンの仕様変更もあり、マシンで覚えたわざであれば「別のわざで上書きする→もう一回覚えさせる」の流れでわざ一つ分のPPを回復できてしまう。
きのみにもピーピーエイドと同じ効果を持つものはあり、第二世代の「ふしぎなきのみ」は一日に一つしか取れなかったが、第三世代以降のヒメリのみは育て方次第で大量生産できるので、PPに保険をかけるならそちらになるだろう。
第七世代に至ってはきのみの育成がほぼ全自動になった上、USUMではロトポンが登場したため、ピーピーエイドシリーズの影はどんどん薄くなる一方であった。
第八世代のLEGENDSアルセウスではクラフトが可能&量産が可能だが、先にレシピを買わないと作れない。今作ではヒメリのみもあるので相変わらずピーピーエイドは使われないが、ピーピーリカバーを作る際には必要となる。
そしてこの作品は力業、早業を使うとPPが倍減ってしまう為、素早く進化条件を満たしたかったり図鑑のタスク埋めをしたいならピーピーリカバーの出番もなくはない………かも。
しかし、オープンワールドとなった第九世代では遂にモンスターボール型のアイテムから大量入手が可能になった*1為、とうとう希少価値すら無くなった。
ピーピーエイドの明日はどうなる………

第六世代のXYでも大量入手が可能であった。
ミアレシティの路地裏にランダム出現するおとなのおねえさんのカルーセルがバトルする度にピーピーエイダーを必ずくれて姿を消す。
このお姉さんの再出現条件は他の路地裏トレーナーを倒すとランダムで出現するというもの。時間や回数の制限は全くない。
路地裏トレーナーの中には戦うたびにきんのたまをくれるお姉さんやあかいいとをくれるお姉さんもいたので、これらのお姉さんと戦うついでにカルーセルとも度々再戦したトレーナーもいたのではないだろうか。

制限プレイでの立ち位置

縛りプレイである「ポケモンセンター禁止」プレイでは一転、超重要アイテムになる
HPに関しては「ねむる」「すいとる」筆頭にわざや特性の効果で回復することが容易だが、PPは原則として減る一方。
しかも回復手段は「レベルアップでの新わざ習得」「わざマシンの使用(BWではPPは回復せず、XY以降は限りなく使えてしまうためルールで使用制限を設けることも)」「PP回復アイテムの使用」のみ。
特に、わざを書き換えずにPPを回復できるのはアイテムしかない。
限られた個数のPP回復アイテムをいかに駆使して攻略していくかがプレイヤーの戦略の立てどころである。

また、エメラルドバトルフロンティアの一つ、バトルピラミッドでは「げんきのかけら」「すごいキズぐすり」に次ぐ重要アイテムとしての立ち位置にある。
プレイヤーの運によって多少の違いはあれど、基本的に長丁場+戦闘過多という環境ではかなり頼れる存在である。何より、このアイテムを持っているかどうかがプレイヤー自身の精神的な余裕にも繋がってくるので、使わずとも持っているだけでかなりの利点になる。

一方タイムアタックでは「そもそも拾うために寄り道しなければいけない」という点がネックになるため、イマイチ使いどころがない。

外伝作品での立ち位置

ポケモン不思議のダンジョンシリーズではシステムとわざのPPの数値の違いもあって、「ピーピーマックス」はそう珍しくもない、されども重要な回復アイテムになっている。
マグナゲート以前はピーピーマックスがそれなりに拾えるのみならず普通に買えるため、必要になったら迷わず使っていくべき。
でようやく「ピーピーエイダー」が、救助隊DXでは「ピーピーリカバー」がそれぞれ遅れて輸入されており、こちらのほうが入手しやすい。

空の探検隊には「ピーピーマッスグ」というそっくりどうぐが存在する。マッスグマのみピーピーマックスと同じ効果が得られるという非常にピンポイントなもの。


追記・修正はPPが切れかけてるときにお願いします。

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最終更新:2024年01月13日 14:36

*1 一度拾っても、日を跨げば復活しまた拾える。