神宮りんか

登録日:2018/06/03 Sun 00:11:00
更新日:2023/01/15 Sun 13:34:05
所要時間:約 8 分で読めます




*1
「そうだ、ここで会ったのも何かの縁だし、この町を案内とか……してもらえないかなあ?」


神宮りんか(Rinka Kamiya)とは、ういんどみる制作のエロゲー、約束の夏、まほろばの夢に登場するヒロインの1人。

CV:森谷実園
身長:160cm
体重:普通
スリーサイズ:92/58/84
血液型:A
好き:ゲーム(ソロプレイ可能なもの)、知らない場所の散策
嫌い:ゲーム(協力プレイ必須なもの)、カラオケ
誕生日:10月27日
所有能力:にっきけしごむ


作中舞台の田舎町に突如として都会からやってきたミステリアスな美少女(自称)。
本人曰く単に観光目的とのことで、当初は携帯電話の電波も入らないくらいのステレオタイプな田舎を想像してたっぽい。

ライトブラウンの長い髪を赤いリボンで二つ結びにしている他、それ以上に目を引くのがたわわに実った二つのバスト。
大きさについては本人も意識している節が多々あり、私服だろうか制服だろうがとにかくデカい。
本作ではキャラ毎の詳しいプロフィールがホームページ上に載っていないのだが、唯一りんかのバストサイズのみ92と明言されていたりする。
(因みに歴代どみるヒロインでは4位タイの大きさ)

基本的に明るくマイペース、良くも悪くも自身が持つ独特の感性で行動しまくるので周囲を巻き込みまくり。
加えて周りの空気に溶け込むのも何故か以上に上手く、唯1人の外部の人間のはずが昔からの友人みたく会話に参加しているなんて場面もしばしば。
町にやってきたのも地元の学校の終業式が終わった直後という、思い切りの良さと行動力も兼ね備える。

しかしそんな性格に反して意外にも地元では友達が殆どいないぼっち少女とのこと。
このこともりんかは自覚あり且つあまり触れられて欲しくない部分らしい。
好きなゲームはソシャゲよりも実機の携帯ゲーで、毎日のようにソロ狩りに勤しんでいたとも語っている。

涼太とは町の神社で偶然出会ったのだが、その時は何故か扇子片手に舞っているという謎の行動をしていた挙句、
見られたことに赤面して涼太を排除しにかかったり、紆余曲折の末に観光案内を頼んだりと最初の時点でやはりマイペース。
後、涼太の他の幼馴染たちとも出会うたびに一悶着を起こしていたりする。

……しかし、単なるおちゃらけ観光娘というだけでなく、本来涼太たち幼馴染たちがお互い同士でしか効果が無いはずの能力がりんかにも通じたこと。
りんか自身が本来知らないはずの涼太と幼馴染たちの名前を知っていたこと、共通ルートのラストに巫女装束を纏ったりんかそっくりの人物の出現。
彼女を軸にして多くの謎が浮かび上がっていき、それを解明することが本作における主題の一つとなる。

以下、ネタバレ含む。





















共通ルートラストで見つけた幼馴染たちの秘密基地とそこにあったタイムカプセル。
そこから判明し思い出された真相の一部が、りんかも間違いなく涼太たちの幼馴染の1人だったということ。
そして彼女もまた、他人の記憶を消去する"にっきけしごむ"という不思議な能力を持っていた。

実のところりんかが作中舞台へとやってきた本当の目的は観光などではなく、
たまたまテレビで町を見た瞬間、知るはずも無いのに全てを知っているかのように記憶を呼び覚まされ、
それでいて更にこの町のどこか、行かなきゃいけない場所があってそれを探しにきたというものであった。

涼太たちも思い出せたのはりんかが幼馴染であったということだけながらも、
彼女の目的に協力する形になり、りんかもまた5人目の居候として蒼森家に滞在することになる。
そこでもまた上述のマイペースさが存分に発揮され、蒼森家での生活にも即効で馴染んでいる。
おまけに日中暇だからと涼太たちの通う蒼ノ森学園にわざわざ制服着用で転校してきて補習に参加することに。

更に蒼森家では美味な手料理を振舞ったり、学園の補習でも周囲のクラスメイトにわかりやすく勉強を教えてあげられるほどの秀才だったりと、
単なるマイペースのアホの子というだけじゃない意外なスペックの高さを見せ付けている。

そんなこんなで個別ルートでは涼太たち幼馴染たちとの交流を楽しみつつ、真相調査のために再び秘密基地へと赴くのだが、
その際涼太が未来の自身に当てた手紙の裏にもう一枚の秘密の手紙を隠していたことを発見し、
その内容が「しょうらいりんかとけっこんしてるといいな」というものであった。

即効で幼馴染他3人にそのことがバれ、芋づる式にりんかもそれを知ることになるのだが、
それをきっかけにまた思い出されたりんかの過去によると、実は涼太が自分への思いを綴った秘密の手紙を隠していたことを実は知っていたことと、
その上で自分もまた幼少期に涼太に惹かれていた、つまりは相思相愛の仲であったことまで判明する。

当時は幼い故にその感情の正体がはっきりとわかっていなかったのだが、今の涼太とりんかはそれが恋であるということを理解してしまい、
その気持ちに釣られるままに涼太がファーストキスに及んだり、幼馴染たちのアドバイスを受けた上で、改めてりんかに告白。
「きっかけはあの手紙だったかもしれないが、自分が好きなのは今のりんかだ」という思いの丈をぶつけ。
りんかもまた同じように今の涼太のことが好きであることを告げ、2人は正式に恋人同士となる。

「わたしもリョー君のこと、好きになってるんだよ!」
「昔、好きだったってだけじゃない。今のリョー君のことが……好きなんだよ!」
「リョー君がいたから楽しかった。みんなと仲良くなれたのも、リョー君のおかげ」
「わたしのこの夏の楽しい思い出は、リョー君がつくってくれたんだよ」
「今のわたしが、今のリョー君を好きになったんだよ……」

それと同時に自分がこの町にいて涼太と近くで過ごせるのは夏休みの間だけで時間がそんなに残されていないと語り、
恋人同士になった直後に秘密基地の中でエロシーンに突入したりする。

その後しばらくは2人きりで家にいる時に涼太に手料理を振舞ったり、河原で魚取りを楽しんだり、
誰もいないのいいことにお風呂場プレイを楽しんだり、悩むのをやめてとにかくイチャイチャしたり、
神社で巫女装束でアルバイトをするりんかの姿に涼太がときめいたりと、恋人らしい甘々イベントが続いていく。

しかし夏休み後半になって突如としてりんかの姉である奈津がやってきたことで事態が急変。
それを境にりんかの態度にもどこか素っ気無さというか何か含みを感じさせる物が多くなっていく、
そういった目まぐるしく変わっていく周囲の状況を見て涼太も焦り始める。

その後も涼太が能力で陽鞠を利用してりんかを問い詰めたり、謎が解明できないなら心残りでしかなくなるから、
幼少期と同じように涼太たちの記憶を消去して去ろうとしていたということが判明したり、
更には神社から謎の光が発せられて、たまたま一緒にいた陽鞠がずっとも持っていた能力を失ったりと事態は益々混迷を極めていく。

その果てに涼太は幼馴染に後押しされて奮起し、奈津に真っ向から反論した上でりんかと共に逃避行を開始。
涼太の行動に戸惑っていたりんかも腹を括り、辿り着いた神社の境内で幼馴染たちも合流を果たすのだが、
突如としてりんかはまるで別人の如く、何かに取り憑かれたかのように豹変してしまい……

以下、更なるネタバレ含む。




















りんかに取り憑いた者の正体は共通ルートラストでも一瞬だけ登場した、作中舞台の田舎町の守護者であった巫女の魂。
巫女はずっと輪廻転生を繰り返して長い時を町と共に過ごして来た存在であったが、同時に超常の存在として耐え難い孤独にも苛まれていた。
その末に友達を欲した巫女は前回の転生時に己の魂を5つに分割、その分かれた魂と共に現代に生まれ友達として出会ったのがりんかも含めた5人の幼馴染たちであった。
誕生日が5人全員同じなのもこれが理由で、更に涼太たちが持つ計5つの能力も本来はその全てが巫女1人で行使していたもので、
上述した陽鞠の能力消失も巫女の魂が己の中にそれを戻したから。

5人の中でもりんかは分割された巫女の魂を最も色濃く受け継ぐ核となる存在であり、作中舞台の町の神社の分家筋の血を引いていて、それにより核となったとのこと。
幼少期に自身含めた幼馴染たちの記憶を消したのも、離れ離れになる辛さを引き摺るくらいなら最初から無かったことにした方がマシという、
孤独を恐れる巫女の魂に無意識的に動かされての行動だったことも判明。
(ギャグのように見えたぼっち属性についても、巫女の魂の影響があることも示唆されている。)

たとえ己の分身のようなものだろうと友と呼べるものが欲しかったのだと、一通りの真相を語り終えた後、
また離れ離れになって孤独になるくらいならと、何と巫女の魂は渚沙と星里奈の能力も強制的に回収し、
全ての後始末をつけると勝手な行動に及ぼうとする。

当然それを涼太が黙って見ているはずもなく、彼の一喝によって巫女の魂は安定を失って再びりんかの奥底に沈みこみ、
直後に逃げ出したりんかも"こころえのぐ"を使うことで説得、彼女自身の本当はずっとみんなと一緒にいたいという本心を引き出すことに成功。
そんなりんかの姿を間近で見せられたことで巫女の魂もようやく眠りに就くこができ、全ては円満に解決となった。

全てが終わった後にりんかは奈津と共に一度自分の地元へと帰るものの、後に蒼ノ森学園へと正式に転入。
色々苦労もさせられたが自分が涼太という最愛の相手を見つけることができたのも間違いなく巫女のおかげだったと語り、
涼太もまた、そんなりんかとなら一緒に何でも出来るだろうと差し伸べられた手を握っていた。


「ここが、わたしのいるべき場所なんだよ、きっと」

「だから、離れてた時期が少しでも、なんだか凄く長く感じちゃった」

「もう……そんなこともないんだろうけどね。これから、ずっとここにいるんだから」

「わたしはリョー君の彼女だからね。そうでしょ?」




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最終更新:2023年01月15日 13:34
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*1 出典:約束の夏、まほろばの夢 ゲーム画面 ういんどみる 有限会社アレス 2018年5月25日 ©Windmil / ARES Inc.