ファインディング・ドリー

登録日:2018/06/30 Sat 23:30:10
更新日:2024/03/29 Fri 11:44:36
所要時間:約 10 分で読めます





ドリーの秘密は、《人間の世界》に隠されていた。


『ファインディング・ドリー』は、2016年公開のアメリカのCGアニメ。

ピクサー・アニメーション・スタジオ制作。
2003年公開の同スタジオのアニメ、ファインディング・ニモの続編。


ストーリー

前作の冒険から1年。
マーリンとニモの親子は前作で出会ったドリーと共に平和に暮らしていた。
ある日、ニモの遠足についていったドリーは、エイの大移動に伴う激流に巻き込まれたことをきっかけに、
忘れていた両親の記憶を思い出す。
『カリフォルニア・モロベイの宝石』という言葉の記憶を頼りに、生き別れたドリーの両親を探すため、
カリフォルニアを訪れたドリーとマーリン、ニモ。
しかしダイオウイカに襲われたことをきっかけに、ドリーはマーリンたちからはぐれる。
そして海洋研究所に捕まってしまうのだった。

ドリーを探して海洋研究所の付属水族館に潜り込むマーリンとニモ。
一方、ドリーもまた水族館の海洋生物たちを巻き込んで、断片的な記憶を頼りに、両親を探し始める。
しかし、その先に待っていたのは、予想外の展開とある悲しい記憶だった。


概要

前作の海での冒険と人間からの逃亡という要素を踏襲しつつ、今回はドリーの失われた記憶を紐解いていくミステリー的な要素も含まれている。
また映像やアクションの動きも前作に比べてパワーアップしており、特に終盤のカーアクションは必見。

一方で今作では、注意力や記憶力に問題を抱えるドリーや視力にトラブルを抱えるデスティニーら、
何らかの『欠損』を抱えるものたちの連帯がコメディタッチで描かれており、なかなか深い作品でもある。


登場キャラクター

ドリー

声:エレン・デジェネレス
  スローン・ミュレー(幼少期)
  ルシア・ゲッディス(10歳頃)
日本語吹替:室井滋
      青山らら(幼少期)
      野呂真愛(10歳頃)
雌のナンヨウハギ。前作に続いての登場で、今作では主役の座を獲得した。
なんでもすぐに忘れてしまう所と注意力散漫なところ、陽気さと土壇場での抜群の発想力は相変わらず。

今回は突然、自分の両親の記憶を断片的に思い出したことから、カリフォルニアに向かう。

善意の人間によってカリフォルニア・モロベイの水族館に囚われてしまい、クリーブランドの別の水族館に移送されることが決まってしまうが、タコのハンクの助けを借りて隔離棟から脱走。
水族館を探索する中で過去の記憶を紐解いていく。

今回はタコのハンクとコンビを組み、爆笑ものの夫婦漫才?を披露する。
ちなみに前作では年齢不詳だったが、本作を見る限りまだ少女と思われる。
あと幼少期の愛らしさはマジ天使。


マーリン

声:アルバート・ブルックス 日本語吹替:木梨憲武
前作主人公。ニモの父親。カクレクマノミ。
ニモの学校についていくなど、相変わらずの息子への過保護ぶり。
ドリーに振り回されつつも家族の一員として大切にしていた。
ダイオウイカの件でドリーにイヤミを言ってしまい、ドリーがはぐれる遠因を作ってしまう。
ベッキーの力を借りて水族館に潜入するものの、食い意地を優先させたベッキーに一時忘れ去られるなど、ロクな目にあっていない。
ラストでは多少子離れしたようにも見える。

ニモ

声:ヘイデン・ローレンス 日本語吹替:菊地慶
前作主人公。マーリンの息子。
前作の冒険から大分成長。ついでに父親にもやたら辛辣な発言が増えている。
マーリンとともにドリーを追うが、今回ちょっと影が薄い。
ドリーを姉のように慕っているようだ。

ちなみに前作でニモの声を担当した中の人は成長して声変わりしてしまったので、原語・吹き替え共に変更されている。
前作公開から13年も経っているのでこればかりは仕方ない。



ハンク

声:エド・オニール 日本語吹替:上川隆也
水族館の隔離棟にいた7本足の大きなミズダコ。オス。
クリーブランドの水族館で水槽に引きこもって暮らすことを夢見ており、ドリーからクリーブランド行きのタグを取り上げようとした。

しかし何の因果か逆にドリーに言いくるめられた挙句、タグと引き換えに親探しに協力するハメに。
ドリーをコーヒーポットなどに入れて抱え、水族館を案内する。
水陸両用、ステルス機能つき、車も運転できる……と、もはや海洋生物の域を超えたチートスペック。

何らかのトラウマを抱えているようで、(ドリー以外に)触られることを異常に恐れており、
キッズプールに入り込んだ際には恐怖から固まった挙句、スミをお漏らしした。
ドリーに振り回されてぶち切れつつ、ピンチの度に彼女を助けに来たりと何だかんだで彼女には甘い。
ドリーの台詞に赤くなって照れたりと実は憎からず思っている雰囲気がある。絵に描いたようなツンデレ。
因みに日本語吹き替え版は声優経験がある上川隆也氏なので、感情豊かでめっちゃイケボ。


デスティニー

声:ケイトリン・オルソン 日本語吹替:中村アン
水族館のプールにいたジンベエザメ。メス。
幼いドリーと排水管を伝声管にしてクジラ語で会話していた幼馴染で、ドリーとの初対面には歓喜していた。
ベイリーとはプールの壁越しに仲良くケンカする仲。
ドリーを排水管を使ってナビしたり、尻尾で打ち上げたりと活躍する。
目が悪く、いつもプールの壁にぶつかってしまうため泳ぎに自信がない。


ベイリー

声:タイ・バーレル 日本語吹替:多田野曜平
デスティニーの隣のプールのベルーガ。オス。
デスティニーとはいがみ合っているが、実は憎からず思っているらしくただのツンデレ。お前もか。
事故でエコロケーションが使えなくなった(と思い込んでいる)。
デスティニーと共にドリーのナビを務める。


ベッキー

声:トービン・ザ・ブーロック 日本語吹替:原音使用
メスのアビ。
虚ろな目つきで何を考えているかわからないが、マーリンの頼みを聞き入れ、
カリフォルニア湾から水族館にマーリン親子をバケツで運んでくれる。
しかしポップコーンに気を取られマーリンらをほったらかしに。まあ戻ってきたが。
何だかんだでマーリンが好きらしい。


フルーク、ラダー、ジェラルド

声:イドリス・エルバ(フルーク)、ドミニク・ウェスト(ラダー)、トービン・ザ・ブーロック(ジェラルド)
日本語吹替:玄田哲章(フルーク)、チョー(ラダー)、原音使用(ジェラルド)
オスのアシカコンビ+1。
マーリンたちをベッキーに紹介してくれる。
フルークとラダーの乗っている岩にジェラルドが無理やり乗ろうとしてはいがみ合っている。


チャーリー、ジェニー

声:ユージン・レヴィ(チャーリー)、ダイアン・キートン(ジェニー)
日本語吹替:牛山茂(チャーリー)、高島雅羅(ジェニー)
ドリーの両親。ドリーの記憶に登場。
うまく物事を覚えられない娘を決して責めず、歌を使って知識を授けていた、賢く優しい父母。
水族館の大水槽、オープンオーシャンにいると思われるが……。


館内放送

シガニー・ウィーバー(日本語は八代亜紀)が実名で登場。
ラストで視聴者の腹筋を崩壊させた。


クラッシュ、スクワート

声:アンドリュー・スタントン(クラッシュ)、ベネット・ダンマン(スクワート)
日本語吹替:小山力也(クラッシュ)、大河原爽介(スクワート)
前作でもお馴染みトーク上手なアオウミガメとそのせがれ。
カリフォルニアに行く手段としてマーリン達が頼りにした。

エイ先生

声:ボブ・ピーターソン 日本語吹替:赤坂泰彦
前作から相変わらずニモの担任を務めている。
遠足についてきた挙句、勘違いから幼い児童相手に「特別な保健体育の授業」を始めようとしたドリーには動揺しまくっていた。
冒頭で伏線が張られていたが、ラストでは何と…。



タンク・ギャング

まさかの再登場。
お前ら……



追記、修正はダイオウイカから逃げ切ってからでお願いします。

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最終更新:2024年03月29日 11:44