斬月(Bloodstained)

登録日:2018/07/04 (水) 02:55:53
更新日:2023/09/27 Wed 23:31:05
所要時間:約 5 分で読めます






今宵、男が斬るのは 月か 悪魔か。




『斬月』とは、悪魔城ドラキュラでお馴染のIGAこと五十嵐考司がプロジェクトリーダーを務め、
インティ・クリエイツ開発のゲーム『Bloodstained: Curse of the Moon』(CotM)及びBloodstained: Ritual of the Night(RotN)の登場人物である。


『Curse of the Moon』シリーズの斬月


✝人物像✝

悪魔と錬金術師を嫌う退魔士。
ベルモンド一族のような鞭を振ったりはしないが、それに勝るとも劣らない刀「斬月刀」を振い、悪魔を斬り伏せる。

……何故、ステージ、敵ともに洋風のゲームで日本刀を扱う日本人の剣士が主人公なのか、言葉とかどうやってるのか
どういう経緯で月の呪いを受けているのか、悪魔を憎んでいるのかは不明。
ゲーム中でも結局明かされることもなかった。

1作目の仲間キャラは錬金術師、及びそれに肉体を改造された「シャードリンカー」であるため、
悪魔と錬金術師を憎んでいるという設定に違わず、話しかけた際は非常に喧嘩腰
というか、話しかけずに攻撃を仕掛けたり、無視して素通りすることも出来る

『Curse of the Moon 2』では随分と性格が丸くなり(本人曰く、本質が見えるようになっただけ)、危険な目にあってまで助太刀に来てくれたハチに感謝し、教会や錬金術を憎むロバートをなだめたりしている。ステージ間での仲間とのやり取りは微笑ましくもある。

✝能力✝


彼に退魔士としてどのような経緯があったのかは不明だが、
仲間キャラの中では随一の体力を誇り、癖のないメインウェポン、サブウェポンを持つ。
……のだが、惜しむべきところは彼は固有のアクションを持っていないということ。

『CoM』および『CoM2』最終章では、エンディングの分岐に仲間キャラの存在が関わる。
当然、誰も仲間にしない、彼の一人旅でも固有のエンディングがある。

『CoM』においてステージ中に落ちているドーピングアイテムを回収するのに、大体飛行能力やらスライディングやらが必要となる。
また、ステージ中の分岐地点にて、最も近道となる方向を背景の骸骨が指差しているのだが、これも斬月一人では基本的に通れない道になっている。

つまり、彼の一人旅になると、
『十分なドーピングが出来ない』
『ステージ中は近道できずに回り道』
『仲間の体力にかまけたごり押しが出来ない』
という三重苦を背負うこととなる。

悪魔城ドラキュラシリーズと比べて難易度が緩いと言われる本作でも、
流石にこのハンデを背負った場合はGBのドラキュラ伝説をも彷彿とさせる難易度になる。

✝装備✝


★斬月刀
斬月のメインウェポン。居合の要領で振りぬく。
気を練る事で、悪鬼のみを切り裂くことができる。
鞭を振うミリアムや、コウモリを飛ばすジーベルには攻撃範囲で劣るものの、
居合なので攻撃の発生が早く、またモーションも短い。
後述のサブウェポンと組み合わせることで、全キャラ中最高のDPSを誇る。
その名前に違わず、終盤でラスボスごと月をぶった斬る。

★ソウルイレイザー
『Curse of the Moon 2』エピソード1でボス・ウェパルを倒すと入手できる刀。
善悪問わず斬った相手の魂を消滅させることができる。
通常攻撃で三段斬りができるようになり、ジャンプ攻撃が後述の『月華』同様に強化されるほか、
装備中はサブウェポンが強化される。

★斬魔刀

『Curse of the Moon 2』にて斬月がある条件下で使うことになる妖刀。
達人が気を練り、振り抜く事で善なる者は傷つけず、悪しき魔物だけを斬り裂く力を宿している。
性能は斬月刀を装備した状態の斬月と同じ。いずれの条件でもソウルイレイザーと入れ替わりになるので、ゲームシステム上は弱体化になる。
何故ソウルイレイザーでは駄目なのかはエピソード2のエンディング(ソウルイレイザー装備時)で明らかになる。
入手条件はエピソード2のステージ1、2、3の道中で斬魔刀のパーツを集めた後にステージ4の特定の場所に行くこと。また、エピソードEXではステージ1開始前のオープニングで取得する。



★サブウェポン

本作では悪魔城ドラキュラと同様、ポーションを回収することでサブウェポンを使用することが出来る。
しかし、サブウェポンゲージは体力と異なり仲間キャラと共有なので、計画的な利用が求められる。

《鎖分銅》
見た目はまんま鞭。
彼はそれを斜め上に振うため、本作では貴重な対空手段として使える。
後述の月華と緋月を持っていない場合、特定のボスに対する攻撃手段がこれだけになる。

《呪符》
悪魔城ドラキュラでいう聖水に近い。
斜め下にそれを投げつけ、着弾地点に攻撃判定を残す。

《面》
般若の面
「鬼宿し」を発動させ紫色のオーラを纏い、一定時間攻撃力強化させる。
これにより通常なら2発殴らなければならない雑魚も一撃で倒すことができ、
ボスに対しても貴重なダメージソースとなる。


★特殊スキル
1作目では特定の条件を満たすと「ソウルアーツ」を習得し斬月のアクションが強化される。

《月華》
兜割り。
ジャンプ攻撃の攻撃判定が広がる。前方だけでなく頭上と足元にも僅かに攻撃が届くようになる。
習得条件はミリアムを殺害すること。

《緋月》
二段ジャンプ。
悪魔城ドラキュラで二段ジャンプが出来るなどと、経験者ならばどれだけヤバいかは想像できるだろう。
習得条件はアルフレッドを殺害すること。

《葬月》
ダッシュ。
落下物や上から迫る雑魚敵をやり過ごすことが出来る。
習得条件はジーベルを殺害すること。


『Curse of the Moon』での活躍


悪魔の城に単身赴く斬月は道中で悪魔に囚われていたミリアム、アルフレッド、ジーベルに出会う。
そして城の最上層で悪魔「グレモリー」と対峙する。





『Curse of the Moon 2』での活躍


斬月が3人の仲間と共にグレモリーを倒したしばらく後、教会のエクソシスト・ドミニクから謎の「魔塔」の出現を聞かされた斬月。
ドミニクやかつての戦友ロバート、自身への恩義から駆け付けたコーギー犬・ハチと共に新たな戦いに向かう。
つまり前作のどのエンディングからも繋がらない。







『Ritual of the Night』での斬月

声:安元洋貴/David Hayter

✝人物✝

序盤のボスとして登場。
『Curse of the Moon』とはストーリー上の繋がりがなくドミニク以外のメンツとは初対面。
シャードリンカーを憎む設定の通り問答無用で主人公のミリアムに襲い掛かってくる…がどうやら本気を出してはいない模様。
教会のエージェント、ドミニクの仲裁により戦闘を止めた後はミリアムに敵意を示しながらも攻略のヒントを時々ドミニク経由で送って来るようになる。矢文で。


その後一時的な共闘時にミリアムのことを誤解していたと気付き、二度目の試合(これも本気を出していなかった)を経てミリアムを認め、
斬月刀と、宿敵・悪魔グレモリーを倒す悲願を彼女に託す。
なぜ自分で殺らないのかというと「斬月刀を持った斬月では強すぎてグレモリーが警戒して現れないため」…らしい。
実力が有り過ぎるのも考え物である。
なお斬月刀を渡したのは、自分の行動がとある人物の思惑で動かされていたことに気づいたためでもある。
最後はグレモリーの転移術を封じた状態でミリアムと戦わせるために自ら捨て石となりグレモリーの作り出した暗黒空間へ消えていった。
(だがエンディングではこっそり画面端に何事も無かったかのようにいるようだ。まあこいつの実力からしてあっさりくたばるとは考えづらいしね)

なお、斬月刀の説明文によると「斬月」というのは斬月刀を手にした者に与えられる名前らしい。

✝実力✝

Curse of the Moonでは奥義未収得状態では非常にパッとしない性能だったが、Ritual of the Nightでは一貫して主人公のミリアムを超える実力者として描かれる。
腕っぷしのみならずその観察眼で黒幕の背信を見抜き、いち早く錬金術師アルフレッドとの協調を成立させるなど抜け目の無さも見せつけた。
上述の通り攻略面においても常にミリアムの先を行き矢文でヒントをくれる。
ミリアムが障害を突破する際に用いるのはシャード(悪魔の力を利用した魔法)だが、斬月は鍛え上げた純粋な肉体の力で二段ジャンプとか出来るらしい。なんなんだアンタ。
もっともそれ以上高く飛ぶ時には呪符の力を使うようだが。

✝技✝

メインウェポンはCurse of the Moonと変わらず斬月刀。
また呪符を使う攻撃が多彩になり術師としての側面も強調された。

《剣技》
普通に切りつける他にダッシュ切りや空中からの唐竹割り、対空アッパー斬り、敵の攻撃を受け止めて放つカウンター技なども使う。
飛び道具を弾くガードも所有。

《鎖分銅》
主に天井に引っ掛けて移動するための技として使用。
敵に巻き付けて拘束→爆破という攻撃技もある。

《呪符投擲》
床に投げるCurse of the moonとは違い普通に敵を狙う。灰身滅智(下記)中は更に爆発や落雷等の追加効果が付く。

《空即是色》
完全無敵となり滑るように移動する技。
悪魔城ドラキュラシリーズに登場するユリウス・ベルモンドの「色即是空」によく似ているがただの偶然だろう。
移動した軌跡に火柱を立てて攻撃するバージョンもある。

《灰身滅智》
けしんめっち、と読む。
刀がオーラを纏ういわゆるエンチャント。炎・雷・氷の三種類が存在。
呪符投擲やジャンプ切りにそれぞれ爆発・落雷・氷柱形成の追加効果が付く。

《呪符攻撃・炎》
斬月を中心に渦巻く火炎弾を大量に召喚する大技。

《呪符攻撃・雷》
画面全体に落雷を召喚する大技。

《呪符攻撃・氷》
床・壁・天井を氷柱で覆いつくす大技。

《死封印》
諸行無常・諸法無我・涅槃寂静・一切皆苦の詠唱と共に敵を呪符の牢獄に閉じ込め即死ダメージを与える奥義。


2020年5月のアップデートで、斬月を操作出来るモードが実装された。
ミリアムでやれた本編を斬月で遊べるのだが、上述通りの実力のため最初から移動制限もほぼ無く縦横無尽に動き回ることが出来る。。


追記・修正は、難易度レジェンドハンターを斬月一人旅でクリアしてからお願いします。

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最終更新:2023年09月27日 23:31