因果律操作

登録日:2018/07/18 Wed 02:19:29
更新日:2024/04/08 Mon 09:47:13
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因果律操作、あるいは運命操作とは数ある特殊能力の中でもトップクラスにチート染みた能力である。
タイムトラベルなどの時間・世界移動による過去改変にも因果律の改変という意味では近しいものがあるがここでは除く。

概要

「因果律」とは、原因があるから結果がある、とする考え方である。
「運命」とは、人のたどる道筋はあらかじめ定められている、とする考え方である。

物語であれば「定められた運命などぶち壊す」というストーリーが頻繁に見られるだろう。
これは「物語という内側から物語の構造を無理矢理変更する」行為であると言える。
※逆に運命論が成立している世界観であれば、定められた運命のなかでどうあがくか、などが語られることもある。

だが、因果律操作能力者はわざわざ「定められた運命に真っ向から立ち向かう」などという面倒なことをしなくていい。
ただ、事前に因果律を書き換えてしまえばそんなものはなかったことにできてしまうのである

いわば「物語を神、あるいは作者の視点から好き勝手に弄れる特殊能力」……それが因果律操作能力である。
端的に言えば「自身を超幸運にする能力」あるいは「相手に超不運を付加する能力」と言える。

もっとも、流石に何でも好き勝手にやられたのでは作者(本物)にとって都合が悪いため、何かしらの制約が課せられることは非常に多い。
特に「書き換えることはできるが、自分ではどのように変わるのかコントロールすることができない」というのは良く見られるタイプ。
例えば「自分だけは絶対助かる運命」が働いた結果、自分の代わりに味方が死ぬ"不運"が起こるなど…
この能力を持ってしまったがために、かえって運命が狂わされるというストーリーも多く見られる。

この系統の能力の持ち主の攻略は非常に困難である。
なぜなら、あらゆる道理を無視して「相手が勝てるように」「自分が負けるように」運命が書き換えられていくのだから。
ラッキーマンが「最強キャラ論議」の常連キャラであることもこれを示唆していると言える。

数少ない弱点としては、たとえ起こる確率が0.00001%であっても「起こる確率」が存在する限りは起こせるが、「完全に0%」な事象は起こさないこと。
つまりどんな奇跡が起きようと決して覆せないレベルの実力差のある相手にはどうしようもないことである*1
前述のように「大まかな操作はできるが起きる事象の詳細までは決定できない」といった弱点を持たされることもあり、
そうした能力で思い通りにならない悲劇が起きたとき、「運命は人の身では変えられない」という皮肉を痛感させられることになる。


ドラえもんが持つ「世界変換マシン」や涼宮ハルヒのような「現実改変」とは少し違う。
因果律操作は「起こり得る運命を捻じ曲げて結果を変える」で、現実改変は「世界の仕組みを変えて結果を変える」である。

要は「その世界の元々のルールの範疇で起こり得るかどうか?」というのがポイント。
因果律操作能力者は野球で99点取ることも可能だが、野球でハットトリックを決めることはできない。
一方で現実改変能力者は、サッカーという競技の名前を野球にするなどして、野球でハットトリックも可能である。

ゲームの攻略にたとえるなら、「通常有り得ない低確率な事象をいとも容易く引き起こして強引な攻略を行う」TASが因果律操作で、
「データそのものを弄って本来なら絶対起こらない現象を起こして攻略を行う」データ改造が現実改変である。


ほか、間接的な因果律操作では、未来予知能力の持ち主は「未来を認識し、それを変えるような行動を行う」ことにより訪れる運命を操作することができる。
最小限の動きで未来を変更する、意図的にバタフライ・エフェクトを起こすような運命操作は乱数調整のような趣がある。


主な因果律操作能力者

作中で明確に「運命や因果を操作できる」と明言されたキャラクターのみ挙げ、
いわゆる「主人公補正」などで「読者の視点から見ると」明らかに不自然な運命をたどっているだけのキャラクターは除外する(例:ありえない頻度で事件に遭遇する「死神」キャラなど)。

  • ラッキーマン
宇宙一実力がないが宇宙一ラッキーなヒーロー。
どのように運命が変わるかまではコントロール不能だが、とにかくあらゆる運命を捻じ曲げて自分の勝利に繋げてしまうすさまじい能力の持ち主。
なお、変身前である「追手内洋一」もまた因果律操作能力者とでも言うべきレベルのキャラ。アンラッキー方面限定だが。

  • 桜市子
すさまじい量の「幸福エナジー」をその身にため込んだ超絶ラッキーガール。
ラッキーマンと違ってその立場に胡坐をかかず、努力を怠らない面もあったりする。

遺伝子レベルで異常なレベルで「運がいい」存在で、作中で明確に「主人公補正」に明言した用語でもある。
ただし「運がいい」と言っても「悪運が極めて強いという話でしかない」
どんな状況からでも絶対に生き残り、異能生存体を害する敵対者も割と理不尽に滅びたりするものの、異能生存体自身の身の上などは悲惨なことになっている。

あらゆる「過程」を巻き戻し、絶対に「結果」にたどり着けないように対象を支配してしまう、ある種究極の因果律操作能力を持つスタンド

作中に登場する、名前を書くとその名前の持ち主が死ぬアイテム「デスノート」。
ただ殺すのみならず、可能な範囲で死因、死の時刻、そして死に至るまでの過程を操ることができる。
結果的に相手が死ぬという制約付きではあるが、他人の運命を簡単に弄ってしまえる凶悪なアイテム。

過負荷(マイナス)大嘘憑き(オールフィクション)』により、 あらゆる現実を虚構に変え、全てを「なかったこと」にできる 能力。
安心院さんいわく因果律に関与する過負荷(マイナス)だと言うが、大怪我や視力に物品の損傷、果ては世界から色を「なかったこと」にしてしまうその凶悪さは現実改変に片足を突っ込んでいると言えよう。
ただし、いくらかの制限があり、何でもかんでも好き勝手に消せるわけではない。

22世紀の科学では因果律は既に解明されている*2ようで、割とあっさり幸運・不運を操作するひみつ道具を取りだす。
代表例は「ツキの月」「サイオー馬」「連発型不運光線銃」「バランス注射」「アンラッキー引き寄せバッジ」など。

  • バカラ(ONE PIECE)
数ある悪魔の実の中でも屈指の凶悪能力「ラキラキの実」を食べた女幹部。
相手に触れるだけで運気を吸い尽くし、自分の運気を高める という極めて強力な能力。
ぶっちゃけ一度触れてしまえばほぼ完封も可能なレベルで、「ホビホビの実」などに並ぶレベルの強さだろう。

  • 真庭人鳥
あまりの強運により全ての飛び道具を無効化する「忍法運命崩し」の使い手。
その本質は時代に愛される能力であり、未来の技術で作られた炎刀・銃の、しかも跳弾まで駆使した射撃には通用しなかった。

同映画シリーズに登場する 回避不能の死亡フラグそのもの
大事故から生還した人々をなぜか執拗に付け狙っており、 理不尽なレベルの不運の連鎖で確実に死に追いやる
その芸術的なまでの殺しっぷりは、ピタゴラ装置さながら。

  • 紫乃宮天音
落第騎士の英雄譚に出てくる中性的な美少年。
自身が願う事が叶うように全ての事象と偶然を動かして『最終的に彼の望んだことが願った通りに全て叶う』能力『過剰なる女神の寵愛(ネームレスグローリー)』を有する。
その能力によって人生を振り回され性格が捻れてしまっていたが、主人公が無敵とも言える彼とその能力を完全に打ち破ったことで改心する。
因みに主人公が打倒した方法は心臓停止を望んだ天音の攻撃を食らった上で自分で自分の停止した心臓を再び動かして隙を見せた天音を袈裟懸けで切り捨てた*3

  • 佐伯ネア
『レジンキャストミルク』の登場人物。
少し変わったタイプで、自身に因果を弄る能力はないが能力は因果律に深く関係している。
破損したり怪我をしたものを一時的に修復する能力を持つが、一定時間内にその原因となったものを破壊して取り除かないと、 逆にダメージが大きくなって帰って来る
逆に言えば取り除いてしまえば運命は変わり怪我をすることはなくなる。

因果律を操作し、過程を無視して運命を固定するスタンド能力。
バイツァ・ダストは「特定条件を満たした人物を爆殺すると同時に時間を巻き戻す」ため、条件次第ではあるが認識の範囲外からの攻撃などにも対応出来る強力な能力。
メイドインヘブンは「時間を加速させて一周させる」能力なのだが、一周させる際に「一巡前の世界で人や物が辿った運命は決して変化しない」という特徴を持つ。
故に、怪我をする人間は多少過程が違えど必ず怪我をするし、 死ぬ人間は何をしようと必ず死ぬ

特に後者は『ジョジョ』シリーズでも指折りの説明困難な能力であるため、詳しく知りたい人は個別項目へ…。

  • ショウ・カスガイ
ゲーム『ロストディメンション』の主人公。
予知能力者であるが、実際は因果律に介入して思った通りの結果を引き出すことができる能力者。
キャラの性能的には、エネミーフェイズのスキップという凶悪スキルが使用可能。
最終的には「確率0%の事象を作り出す」という、元々チートじみた能力をさらに超越する進化まで見せる。

スパロボシリーズの登場人物。
クロスゲート・パラダイム・システムという因果律操作装置を完成させるため、あるいは未完成品とは言え存在したために、様々な事件の裏や様々な世界で暗躍する。それも私だ
しかし、この装置のせいでイングラム・プリスケンという自身の対存在(※ユーゼスにとっての敵)が生じることも確定し、更にイングラム共々破滅することもほぼ不可避となった。

未来を予測し、自分に有利な未来を観測することで因果を紡げる。
余りにも強い相手には勝つ未来を観測するのに時間がかかったりするだけ、『因果律操作』だけを見れば他の因果操作形の能力に比べて割と有情。
しかし元々が単体でも強烈過ぎる強さの上に致命的な弱点もほとんどなく、更に厄介極まりないループや進化機能まで兼ね備えていたりと何でも有り感は半端ない。
マジンガーZそのものが強いのであって、因果律操作はその強さの一端に過ぎないのである。

外部出演作の『スーパーロボット大戦X』には「因果律操作装置」というまんまな名前の強化パーツが存在。ZERO自身(パイロット側)に設定されたエースボーナスも同じ効果。
その効力は「命中率70%以上の自分の攻撃は必ず命中し、命中率30%以下の敵からの攻撃は必ず回避する」という絶大なものである。
生半可な確率では、マジンガーZEROに未来を捉えられてしまうだろう。

  • 時空因果律制御機構「タングラム」
ゲーム内ではあまり語られないが、各種メディアでやたらとディープな世界観が語られる「電脳戦機バーチャロン」シリーズに登場。
バーチャロン世界の根幹をなす非人類文明起原の存在「V・クリスタル」を用いたシステムで、その名の通り、あらゆる因果律に干渉してそれを自在に改変できる。
正確に言うと「無限に存在する並行世界の中から、臨んだ事象を現実世界のそれと置き換える」というシステムだが、置換する事象に量的・質的な制限などは無く、実質的に何でもありに等しい。
ただし開発者であるリリン・プラジナーの手によって自身の人格(女性・穏やかだがやや臆病・17歳)を持たされているため、他者がその力を自由に使うのは不可能に近い。
それゆえに小説版『とある禁書の電脳戦機』では、黒幕がものすごい策を使ってタングラムの制御権を得ようと画策することになる。

作中世界の宇宙全土を支配する反螺旋族。
超高度な技術力により因果律操作を兵器転用。防御や回避を無効化する確率変動弾などを保有する。

  • ヘリオス(シルヴァリオ トリニティ)
前作ラスボス影響を受けた主人公が思い描いた理想像を核とした自我を持った異能そのもの。
グランドルートにて精神的に成長した結果、極晃星と呼ばれる域の異能と共に物理的影響力を持って単独顕現した際に光速突破・因果律崩壊能力を得る。
原理としては光速突破する域にまで極限に集束したエネルギーを持って特殊相対性理論を敗北させた(ほぼ原文ママ)
そして特殊相対性理論に縛られた現実世界のあらゆる法則を破壊する異能となる。
ヘリオスの場合たとえ殺されようとも自分が死んだという現実を「死んだ後で」ぶち壊して生き返る『存在再生能力』となって顕現した。
ちなみに能力発動のための原動力は気合と根性

  • 押刃鋼(東京バベル)
上記のヘリオスと同様の「自分の死を否定する」因果律操作能力者。
作中では『存在理由(レゾンデートル)』と呼ばれる文字通り自分の存在理由を特殊な必殺技に還元できる術式が確立されているが、彼の場合『刀剣で死亡する未来以外を望まない』という存在理由が還元された結果、『自分の死が『刀剣』によるものでない場合、どのような攻撃であれそれによる死を否定できる』という能力を発現させた。
つまり『刀剣』を用いない存在にならどのような相手であれ『死なない』という事になる。
逆に言えば刀剣によって致命傷を負えば死亡するのだが、彼が作中世界の全平行世界の中でもトップクラスの剣技を持つ上に、それらが魔力等で莫大に底上げされているため、彼に剣術で挑むこと自体相当なイニシアチブをとられることとなる。

対象人物が辿る「未来の光景」を見る予知能力。
サーの予知した光景は曰く絶対。能力発現から今までの使用で一度として変えられたことが無い。つまり考えようによっては、決まっていなかった運命を、予知した一本に固定させる能力ともとれる。
ただし逆に言えば彼が見ていない部分には干渉の余地があるので、例えばある人物の未来に「外出する→暴漢に襲われる→怪我をさせられる」という出来事がある場合、
怪我をさせられるところまで見えてしまえば怪我の回避は不可能だが、決定的瞬間が見えてなければ対策を講じられる可能性がある。
苦し紛れの丁半博打的に使うと身を滅ぼしかねないが、確率99%を100%に固定するダメ押しとして運用するならとても心強い能力と言える。

  • エンドブレイカー(エンドブレイカー!!)
トミーウォーカー第三作のPC達。
他者の瞳を見ると「数週間後にその人の身に起こる劇的な変化」、通称『エンディング』を見る事が出来る未来予知能力者達。
他者の瞳を見て『エンディング』を見る事によってある程度の未来予知ができる事以外は普通の一般人……なのだが、『エンドブレイカー』の名を冠するのは「その瞳に映った『エンディング』が理不尽な『バッドエンディング』だった場合、その『エンディング』を破壊できる」能力がある故。
つまりは物事に定められた『終焉』を破壊する事によって『運命』を変えるというのがエンドブレイカーが持つ真の力。
そして何より「エンドブレイカーは例外なく誰かの『理不尽な終焉』を見てしまった場合、それを叩き潰さないと気が済まない者で構成・選出されている」のが一番の強味。
『理不尽な終焉』を破壊する為抗い冒険し続けた結果ラスボスを撃破した後に別次元の宇宙に接続する力を有し、遍く異世界の理不尽な終焉を悉く破壊する神か救世主の如き存在となった。
これで最初は元一般人なのだから恐ろしい。

極々近い未来の事象をエネルギーシフト準位とエネルギー位相分布の面と捉えた可能性事象面を、時間軸に対して垂直から傾けることで、能動主体にとって都合の良い、どのような事象さえ顕在化させる装置。
更には操作前後のエントロピー変化からエネルギーを取り出すことも可能なため永久機関として機能する。理論上は宇宙全体のエネルギーを扱える。
ところが、自律兵器デウスの動力源にすることが決まり連結してみたら、デウスは宇宙全体のエネルギーどころか 無限大のエネルギー なんていう4次元宇宙では 確率0 の無茶振りをゾハルに要求、
しかしゾハルは、4次元宇宙で無理は承知な要求でも多次元宇宙を超えた高次元だったらそれでOKと可能性事象面を傾け続け、高次元への道を開いて無限大のエネルギーの源になる意思のない高次元の波をゲットして要求に応えた。
当然ながら、この高次元はゾハルを超える力を持つ。

  • 吹雪
アニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』第一期及び劇場版の主人公。
この世界での艦娘は「定めの軛」と呼ばれる実艦の運命に縛られており、実艦の運命をなぞるように轟沈してしまう上に深海棲艦化して敵となって艦娘の前に現れ、倒される事で艦娘に戻り永遠に戦いを繰り返すが、
吹雪は何故かこれを無視して行動することができ、他の艦娘の運命を覆すことができる。
アニメ版では特にその理由は説明されないが、劇場版において
「吹雪は既に一度轟沈を経験しており、その際に定めの軛を持つ深海棲艦側とそれを持たない艦娘側に分離してしまったために艦娘側の吹雪は定めの軛に左右されずに行動できた」
と説明されている。そして艦娘側と深海棲艦側が一つになったため、この能力を失った可能性も高い
なお、他メディアミックスでは「定めの軛」設定はないはずである。
というか、ゲーム版だと自分が沈んだ作戦モチーフのイベントになるとボス特効がかかる艦娘も多いため、全員アニメ版吹雪と同じ状態になっていると見た方がいいかもしれない。
翔鶴とか自身が全く関わってない海戦モチーフのイベントで瑞鶴を救うためにボス特効が発動したのでマジで標準搭載しているのかも。

  • 不滅探偵(探偵撲滅)
作中に出てくる登場人物。そして本作のラスボス『八ツ裂き公』その人。
極端なまでに発達した『危機察知能力』が『危機に対して無意識に回避行動をとり、その回避行動の結果他者等の外的要因によって結果的に『不滅探偵は死なない』という結果になる』という力を持っており、端から見るとどんな状況においても死なないように見える。
但しあくまで『死なない』程度のものなので『死に結びつかない軽傷』は負う。
そして『不滅探偵の自意識とは別に無意識に自動発動する』性質と『あくまで不滅なのは『不滅探偵のみ』であるにもかかわらず、不滅探偵を庇って守った他者はその加護を受けられない』という二つの性質上、不滅探偵は『不幸に対して家族が守って死に、逆に疎んだ養子縁組の家族も不滅探偵の力の呷りを受けて累が及ぶなど他者に死を撒き散らすも同然の存在になったにもかかわらず自分の意思で死にたくても死ねない』という生き地獄を味わうハメに。
そう言った境遇を経てか自殺願望を妄信のレベルで肯定しており、自殺願望を持った人々に対して秘密裏のネットワークを利用し、自殺志願者を『殺人事件の被害者』という『誰からも同情される死に方』を与える形で自殺幇助したというのが『八ツ裂き公事件』の真相である

主人公の時渡りをサポートしてきた妖精っぽい生命体。
世界を破滅させたラスボスを討伐したものの、もう永遠に生命が栄えることはない…と思われたが、時渡りしてきたエテーネ王国にある「永久時環」に蓄えられた力と自分の最後を力を振り絞り、 ラスボスが死亡したという事実を残したまま世界を滅びる前に戻す という術を行った。
非常に難しい術式であり、最悪ラスボスが復活する可能性もあったが、なんとか成功し、世界の生きとし生ける者は甦った。
しかし、その代償にキュルルは力を使い果たし、肉体の維持が不可能になってしまったが、これからは世界そのものとして主人公を見守ると告げ、消滅した。
キュルルに限らず、主人公以外の時渡りの力を持つ者はほぼ全員Ver.4のうちに死亡・消滅・能力喪失等している。そうでなければ、これからの冒険も時渡りで片付いてしまうからというメタ事情があるためだろう。

  • 桜川九郎(虚構推理)
『虚構推理』のダブル主人公の片割れ。
彼は幼い頃に妖怪の肉を食べさせられたことで、2種類の妖怪の能力をその身に宿している。
その一つが件の能力の「予言」。
必ず当たる予言を残すと伝えられる通り、件の能力を持つ九郎も未来を言い当てることが出来る。
しかし実は予言という言い方は正確ではない。
と言うのも、例えば「公園の階段から足を踏み外して怪我をする」と予言した場合、そもそも公園に近づかないようにすれば当たりようがなくなり、必ず当たるという予言という定義と矛盾する。
件の能力の実態は「因果律操作による未来の決定」である。
無数にある可能性から望むものを引き寄せ実現するという、原理だけを見ればマジンガーZEROの因果律操作と同等のことをやっているのだ。
無論欠点もあり、件は予言を残して死ぬという伝承の通りこの能力は「死ななければ発動しない」というデメリットがある。
だが九郎はもう一つの能力である「人魚の不老不死の肉体」によって実質的にこのデメリットを無視できる。
命を引き換えにしなければ使えない能力を好きなだけ使えるというチート能力を持つ九郎は、妖怪の目から見るととてつもない化け物に見えるという。
ただ、実際はマジンガーZEROのもの程強力ではなく、あまりにも小さい可能性を引き寄せるのは無理らしい。
また肉体が成長していることから分かるように少なくとも「不老」ではなく、本人曰く完全な不死でもないとのこと。

追記・修正は歴史をありえない方向に修正してからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 09:47

*1 ラッキーマンが最強キャラ論議に名前が挙がっても、単純な最強とは認められないのはこの辺が原因

*2 2013年放送の「かならず当たる?手相セット」で、ドラえもんが「量子力学的に因果律を強引に」という発言をしている。

*3 天音の能力上天音の都合の悪いことは自動的に起こらないようにしてるが、『彼が隙を見せて重傷を負った』という事実を刻み付けることで『主人公は過剰なる女神の寵愛を越えられる』という事実を刻み付けて攻略した。