おキヌちゃん

登録日:2018/07/22 (日) 10:04:44
更新日:2023/06/12 Mon 13:49:46
所要時間:約 7 分で読めます




大丈夫!

死んでも生きられます!

おキヌちゃんとは、漫画『GS美神 極楽大作戦!!』の登場人物である。



プロフィール


身長:156cm
年齢:15歳(死亡時)
生年月日:寛文5年10月15日(西暦では1665年11月21日)
血液型:O型


人物


300年前に御呂地岳の噴火を鎮めるために人柱となって亡くなった村娘の幽霊
人柱にされる時に巫女の装束を着せられていたので、幽霊の姿でもその時の装束を着ている。
青の長髪の美少女で、最初は一目で幽霊だと分かるように足が描かれていなかった。だが連載が軌道に乗り始めた辺りから(文庫版2巻目辺りから)足も描かれるようになっている。

ある一件で美神横島に出会い、地脈から解放された後で美神除霊事務所で日給30円で働くようになる。
事務所では整理整頓と家事全般を担当。たまに横島の自宅に食事を作りに行っている。

浮遊霊として300年間過ごしているため霊能力がない人間でもはっきりと視認する事が出来、会話をする事も可能。
物体を持つ事も出来るので、作中ではよくお使いに行かされたり家事を任されたりしている。
事務所周辺の幽霊達からの信頼は厚く、最近やって来た土地神の石神様をタイマン勝負で倒した事で、名実共に近所の浮遊霊のボスとなった。

後にある事件で反魂の術によって生き返り、氷室家の養女となり高校生の「氷室キヌ」として生活するようになる。
そして美神達と再会した事がきっかけで再び美神除霊事務所で住み込みの助手として働くようになり、オカルト教育のエリート校である六道女学院へ編入した。
ちなみに時給は幽霊時よりアップしており、横島よりも多めにしてくれたらしい。

横島に好意を寄せており、美神以外の女性が横島と一緒にいるところを目撃するとヤキモチを妬く事もある。
生き返った後は幽霊の時よりも行動が積極的になっており、美神にも時々対抗心を見せるようになる。
対する横島がおキヌちゃんを、恋愛感情的にどう思ってたかの描写は連載中まったくと言っていいほどなく、横島が美神と結婚した未来から来た横島は
おキヌちゃんと目を合わせようとはしなかったが、未来でどうなったかは不明。
一度ギャグ描写だが「美神さんがダメならおキヌちゃんで」と心の声をおキヌちゃんの前で口に出して言ってしまい、これにはさすがに激怒していた。

性格


純粋で温厚で誠実、美神除霊事務所の良心的存在。
生前はよく村の子供の面倒を見ていたので子守が得意で、世話好きな所もある。

横島のスケベ心やセクハラ行為がよく理解できておらず受け流す事も多いが、あまりに目に余るようだと激しく突っ込む事もある(医療用レーザーで焼こうとするなど)。生き返った後は横島のそういう行為を見る度に怒るようになった。
天然ボケでお人好しなところもあるが、芯は強く一度こうと決めれば断固として譲らない。
たとえ自分に危害を加えようとする悪霊と出くわしても慈悲の心で接し、成仏するよう説得を試みる。

幽霊とは思えないほど明るい性格ではあるが、包丁を研いでいた時には「うふふふふふ…」と幽霊らしく不気味に笑っていた。

かなりの下戸で、酒を少し飲んだだけで目を回して気絶する。


能力


幽霊なので当然だが、常に宙に浮いており壁等を透過する事が出来る。
しかし幽霊としてのキャリアが長いためか現世のものを持つ事が出来、初登場時に横島に体当たりしたり押し倒されそうになるなど、たまに実体化しているようなところもある。
ついでに言うと、幽霊なのに心臓がドキドキし、可愛い寝顔で眠ったりする。
生き返り幽霊の頃の記憶を取り戻してすぐの時には、幽霊の時の癖でよくドアにおでこをぶつけていた。

肉体と霊体の結びつきが他の人と比べて弱いため、強い衝撃を受けると幽体離脱する事がある。話が進んでくると自力で幽体離脱も可能になった。他の人がやろうとすると金属バットで頭殴られたりチーズとあんことシメサバのハンバーガーを食べたりしなければならない為、そういうリスクを避けられるという事に。
作中ではそれを利用して鍵のかかった部屋から脱出したり、他の人間やロボットに憑依した事もある。

無数の悪霊に狙われた際に、霊を操る事が出来るネクロマンサーの笛を使いこなして除霊した事により、ネクロマンサーの能力に目覚める。
世界でも数少ないネクロマンサーの1人となった事により、笛を吹いて霊をコントロールしたり、魂を癒して成仏させる事が可能となった。
ヒーリングをする事も出来るが、そこまで強力ではないため自分の怪我は治せない。

整理整頓好きで家事も万能であるため、片付けとは無縁である美神達からは重宝されている。
ちなみに美神と横島には生活力がほとんどないため、彼女が1日留守にしていただけで事務所は荒れ放題となり、長期間不在となるとカップラーメン生活をする羽目になる。

今まで山で地縛霊として過ごしてきたため現代の知識に疎く、特に横文字の言葉は苦手。
生き返った後も学生として生活している期間が短いからか、一般常識レベルの知識が分からない事がある(ニューヨークがどこにあるか分からないなど)。
また、山育ちなので海の事もあまり知らず、フナムシ等の気持ち悪い生物も興味深々で触っていた。

デジタル音痴っぽく見えるが、コンピューターの操作等はやり方を教えてもらえれば可能で、美神に教えてもらって銀行のパソコンを不正アクセスして大金を美神の口座に振り込んだ事もある(ちなみにこれが何の操作かよく分かっていなかった模様)。


来歴


今から300年前、孤児だった彼女は御呂地岳の強力な地霊・死津喪比女の起こした災厄を鎮めるための人柱に志願。地下水脈に身を投げて地脈の堰を作動させた事で、死津喪比女を封印する。
地脈の堰を作動させた後は、反魂の術によって生き返る手筈であったが、人柱になる直前に死津喪比女に襲われたため、道士からその方法を聞く前に自ら身投げして装置を作動させた。

慌てて身投げした事で地縛霊となった後はその時の記憶を全て失くしてしまい、山の神になれないまま300年の時を過ごす。しかし生前よく歌っていた子守唄だけは微かに覚えていた。
そんな時、仕事で御呂地岳に来ていた美神達と出会い、美神の力で別の霊(ワンダーホーゲル部員の霊)が山の神となった事で、地脈から解放された。
そしてそのまま成仏しようとするが、成仏の方法が分からなかったので、自分の除霊費を稼ぐために日給30円で美神除霊事務所で働くようになった。

事務所の一員として働いていたある日、現代に死津喪比女が復活し、道士の残留思念の判断で魂が地脈の堰へと引き戻される。
美神達と協力して死津喪比女を倒した後は反魂の術で生き返り、氷室家の養女となる。
だが生き返ったと同時に幽霊だった頃の記憶を全て失ったので、しばらくは普通の女子高生として暮らす事となった。

氷室家で幸せな生活を送っていたが、肉体と霊体にズレがある事を悪霊に目をつけられ、何体もの悪霊に肉体を狙われるようになる。
氷室家の人間に迷惑をかけないために、微かに残る記憶を頼りに東京へと逃げ、そこで美神達と再会した。
最初は彼らを見ても何も思い出さなかったが、彼らと行動を共にするうちに段々と記憶が蘇り、ネクロマンサーの笛を吹き横島を助けた事で、幽霊だった頃の記憶を全て思い出す。
そして騒動の終結後に美神達との再会を喜び、養父の判断で再び美神除霊事務所で住み込みで働くようになった。

その後は六道女学院の霊能科へ編入し、GSになるための教育を受ける事となる。
編入直後に同級生の魔理と仲良くなり、クラス対抗試合でチームを組んだ事で委員長のかおりとも親しくなった。


その他


原作の『スリーピング・ビューティー!!』編に当たる「おキヌが生き返る」という構想は、元々は最終回用に作者が温存していたアイデアである。
また、「飽きたらまた死なせよう」という案もあったらしい。

作者公認の正統派ヒロインであるが、アシュタロス編で真のメインヒロインであったルシオラが登場した辺りから、美神ともども横島との絡みが少なくなってしまった。
アシュタロス編終了後も以前と比べて出番が減ってしまったため、ユニコーンに「最近影薄い」と思考走査された事がある。

原作では途中で生き返ったが、今でも「おキヌちゃん=幽霊」というイメージが強いため、原作終了後に発表された特別読み切り『ブレイク・ユア・ディスティニー!!』等では幽霊として登場している。
また、他の漫画家が文庫版のために寄稿したイラストでも幽霊率が高かった。

艦隊これくしょんの登場キャラである、鬼怒はファンから「おキヌちゃん」と呼ばれることもあるが、作者もこのゲームをプレイしており、ツイッターで鬼怒のことを「おキヌちゃん」と呼んだことがあり、このあだ名は作者公認とも言える。



あーびっくりした!

幽霊でなければ追記・修正されるところでした。


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最終更新:2023年06月12日 13:49