商業メディアミックスされたフリーホラーゲームの一覧

登録日:2018/08/28 Tue 16:56:58
更新日:2022/09/16 Fri 22:28:16
所要時間:約 9 分で読めます





この項ではフリーゲームの中のジャンルの大きいジャンルの一つであり、多数の作品が存在している[ホラーゲーム]の中でも
メディア化した作品を一覧として纏める。

商業メディア化の例としては
  • 大手プラットフォーム向けに商業ゲーム化(ボイスがついたり絵が変わったり変形されることも多い)
  • コミック化
  • アニメ化
  • 映画化(アニメ・実写両方)
  • 小説化
  • 音声化
  • グッズ化
  • イベント開催(これは公式とは限らないが)
などが考えられる。
直接移植するだけでなく外伝を作るなどもある。

ファン層が広まり、より充実した作品を楽しませてくれる一方で、イメージが崩れて別物に成り下がったり求めてたものと違ってたりということもあるだろう。特に実写化とか…
まあフリーゲーやホラーゲーに限らないが

ホラーゲーがこうした対象になりやすい表現上の理由としては
  • 既存のイメージをある程度わかりやすくなぞり、またローファンタジーの部類が多い。つまりアニメや漫画のみならず実写でも視覚化しやすい
  • ノベルゲーであれば、文章をそのまま小説化または音声化できる。
などが考えられる。

コープスパーティー

フリーホラーゲーム発の作品では一番メディア化された作品。
友情を永遠にするための「サチコさん」のおまじないをした主人公たちは、見知らぬボロボロの校舎に飛ばされてしまう。
ゲームそのものは1996年に発表されており、囚人へのペル・エム・フルと一緒にフリーホラーゲームの中でも絶大な人気を誇っていた。
その後5pbによりwindows用ゲームとしてコープスパーティー BloodCoveredが発売。旧作のキャラに加え、新規キャラも多数登場し、より一層怖さが増した。
2010年にはPSPに移植され、2015年には3DSにも移植された。
その他にも派生ゲームが3本、2回のOVA及び実写映画化、全10巻のコミカライズ、舞台設定を借りた派生コミック作品(全3巻)などのメディア化が行われた。
ちなみに囚人へのペル・エム・フルのほうもリメイクが絶賛開発中とのことである。

青鬼

のび太のバイオハザードや後述するゆめにっきと共にフリーホラーゲームの黎明期を支えた作品。
町はずれにある古びた洋館に忍び込んだ4人が「ブルーベリー色をした全裸の巨人」から逃げながら脱出を目指すゲームである。
小説バージョンはver3.0のストーリーを元に構成されており、原作とは少し違う展開も入るため既プレイの人でも楽しめる内容となっている。
2014年に月刊少年エースにて漫画化し実写化も公開され、2016年にアニメ化、2017年に劇場アニメ化と多数のメディア化がされている。

ゆめにっき

主人公の少女が自身の夢の中を歩き回る「だけ」という斬新な作品。
アイテムを集める事以外は特に目的もないが、その他に類を見ない独特の雰囲気で多数のプレイヤーを虜にした。
ライトノベル作家である日日日によって2013年に小説化、その後コミックガンマでWebコミック化(全1巻)
他にもアレンジCD集のサウンドトラック、LINEスタンプ化などのメディア展開がされ、2018年にKADOKAWAによって3Dでリメイクされた。

霧雨が降る森

ある日、遺品整理をしていた主人公・シオリは両親の部屋から「阿座河村」と書かれた1枚の写真を見つけた。
その写真には覚えていない幼少期の自分と、見たことのない祖父が写っていた。シオリは真実を調べるべく「阿座河村」へ向かうという内容。
2014年にコミックジーンで漫画が連載開始、その後朽葉つむぎにより上下巻と後日談の計三巻で小説化された。
小説版はゲームで描かれなかった他人物からの視点も書かれている。

殺戮の天使

上のゲームと同じ作者による、少女と殺人鬼を主人公とするサイコホラーADV。
元はニコニコゲームマガジンにて分割配信されていたが、2016年にはSteamで多言語対応版が、2018年にはSwitch版が発売。
コミックジーンでは「霧雨」同様2015年に漫画化され、外伝・4コマなど本編外のものも存在。2016年には木爾チレンにより小説化。
2018年7月より、全16話にてアニメ版も放送中。なおクールの都合上13話以降は配信版のみである。阿知賀編かよ。

魔女の家

森の奥の魔女の家に迷い込んでしまった少女・ヴィオラが多数施された即死トラップを回避しながら魔女の家からの脱出を目指す作品。
謎解きの面白さや二転三転するストーリーで某動画サイトを中心に人気を博し、2014年1月から2018年8月時点でふりーむ!ではDL数1位をずっとキープしている。
2013年に作者の手によりエンターブレインから「魔女の家 エレンの日記」というタイトルで小説が刊行された。

Alice mare

VOCALOID楽曲のPV及び絵師として主に活躍していた△〇□×(みわしいば)による絵本や童話をモチーフにしたホラー風探索ゲーム。
記憶を失くした少年がある日聞いた「噂」を確かめに行き、怪異に巻き込まれていく。
2014年に△〇□×氏自らの手によって小説家、その後ボイスドラマ化(商業化というよりは公認二次創作というのが正しいが)まで果たした。
現在Steamにて9ヵ国語まで翻訳され配信されている。

いちろ少年忌憚

こっくりさんにて禁忌を犯してしまい、呪われて学校から出られなくなってしまった主人公いちろが、幼馴染のとおこと共に呪いを解くために学校の七不思議を解決するゲーム。
ヒントの少なさや、七不思議さとして出てくる敵キャラのエグさで難易度が高めなホラーゲームとして話題になった。
2014年にホラー小説家の黒史郎の手によって小説化し、朝日新聞から刊行され、ゲームのキャラクターグラフィックも小説準拠にリメイクされた。

クロエのレクイエム

主人公のミシェルが古い館で顔なじみの少女クロエと出会い、呪われた楽譜を探していくという作品。
ニコニコ自作ゲームフェス2で健闘賞を獲得し、実は10代の女性二人の作品ということで話題になった。
2014年に黒川実と高崎とおるによってノベル化、その2年後には後日談が小説化した。

シロノノロイ

主人公である真白が自分の魂を奪った「ノロイ」を妖怪達から回収して回る話。
タイトルは恐ろしげだが全体的にホラー要素が薄く、和の雰囲気を持ったゲームになっている。
2013年に作者の手で小説化。原作以上にホラー要素が薄くなっており、感動系の話の作りになっている。

包丁さんのうわさ

フリーホラーノベルの傑作である1999ChristmasEveと共にサウンドノベル型のフリーホラーゲームのユーザーを増やしたといわれる作品。
主人公たちは、禁止されているまじないにより「包丁さん」を呼び出してしまい、願いを叶えた代償として命を狙われる事になってしまう。
2014年に小説化。2015年にささかまたろうによってコミカライズされた。
ちなみに同作者による奥様は惨殺少女は2014年にノベライズされている。

DEATH FOREST

迫ってくる白塗りの巨大な顔(ヨシエ)から逃げながらバイクを直して森から脱出する3Dゲーム。
某動画サイトでは一時期ゲームタグのランキングが顔一杯になってしまったせいで怖くて見れなくなった人もいたとかいないとか。
2014年に映画化された際には原作通り森からの脱出となっているが、その後も4回映画化され5作品目では東京にまで出現するようになっている。

Ib

フリーホラーゲーム黄金期の代表となっていた作品。
両親と共にゲルテナ展を見に美術館に来た主人公・イヴは、ゲルテナの世界に迷い込んでしまう。その世界に同じく迷い込んだギャリーと共に脱出を目指す作品。
小説化等はされていないが、2012年にアニメイトからクリアファイルやキーホルダーが発売され、2013年にはフリーホラーゲームとして初のオンリーイベントが開催された。

雨宿バス停留所

主人公である少女は、お墓で不思議な少女と出会い、段々と怪奇現象に巻き込まれていく。
ホラーというよりは主人公、不思議な少女、姉御肌の少女の3人の友情を重視した作品となっている。だがホラゲーなのでもちろん怖い。
城崎火也により2015年に小説化。

つぐのひ

日常侵食リアルホラーの名の通り、写真や現実的なSEを使い恐怖感を煽る作品。
2015年にほんとにあった!呪いのビデオシリーズのスタッフによってミニシアターで映画化された。

獄都事変

「亡者を捕まえろ。」 そう指示された主人公・斬島は怪談の棲む廃校へ――。
いわゆる大正ホラー。プレイ時間は1~2時間、EDも2種類と内容は多くはないが、個性的なキャラクターの多さで人気を博した。
2015年にジーンピクシブでコミカライズされ、オンリーイベは2018年8月現在でなんと13回行われている。

虚白ノ夢

主人公・碓氷深白が死後の世界を探索して罠を避けつつ、鏡を探すことで記憶を取り戻すゲーム。
諸口正巳によって2016年に小説化。

ファウストの悪夢

台湾発の童話的ゴシック脱出ホラーゲーム。
日本語版は初出の1年後の2016年にフリーゲーム夢現にて公開された。
2018年にKADOKAWAより黒川実・高崎とおるの手により小説化。

NOeSIS

ギャルゲーの皮を被ったヤンデレサイコホラーノベルゲー。リメイク前は第一部「嘘を吐いた記憶の物語」第二部「-羽化-」まで存在しこちらがフリー。
2012年にはポッドキャストでボイスドラマ化
また同年から構成: 緋原俊介、作画:芹之由奈によりガンガンONLINEにて第一部がコミカライズ。全2巻。たださすがにはしょった部分も多い。
また星海社より原作者のcutlass自身による第一部小説版が全4巻で発売。終盤では結構展開が変わる。
2014年には第一部がドラマCD化。ポッドキャスト版はよーするにアマチュアなのでプロの声優の声を入れたのはここから。
商業ゲーム化としては第一部のニンテンドー3DS移植が2016年に行われた。
現在はボイス化・OP・EDつきのリメイク版が第一部・第二部・第三部「歌う影の戯曲」で出ているがこれは別にフリーではない。

タイトルと同名の少女が行方不明になったところから始まる恐怖を描く探索ADV。
『操 鳴神アキの異界事件簿』のタイトルで2014年に小説化。
ノベライズ作者は元長柾木である。ある程度自分の色は抑えたらしいがバトルシーンが多くなってたりもする。

キミはキメラ

タイトルからネタが分かる偏愛系サウンドノベル。現在はリメイク版もある。
リメイク版の続編小説を作者星見テラセ自身がKADOKAWAより書籍化。
その後、ぶっちゃけると出版社と喧嘩別れしてhoshimi12名義で既存作と新作をKindleにてノベライズ。

物念世界

和風謎解き探索ホラーゲーム。
2016年に橋本愛理により小説化。

ナイトメアシリーズ

『ハロウィンナイトメア』『バレンタインナイトメア』『ジューンブライドナイトメア』などで構成されたプレイ時間短めの探索ホラーゲーム。
2015年に『ハロウィンナイトメア』が実写化。しかも2本。翌年には『バレンタインナイトメア』も実写化。
ただ、どちらかというと映画シリーズは独自作品として発展しており、あまり関係ない『イースターナイトメア』という4本目まで作られた。

Paranoiac

難易度高めのかくれんぼ鬼ごっこゲー。
2015年に実写映画化したが、これもやはりほぼ別物。

Margikarman

異界と学園のADV型現代RPGであり、泣きゲー。今なら完全版『Margikarman ItoA』がRPGツクールMV版で出ている。
完全版発表と同じころにエンターブレインから小説版を出版。作者は高崎とおる、狭山葵。

月光妖怪

相手を怖がらせる「逆」ホラーアドベンチャー。よってそんなに怖くはない…かも
全4章(+1)のうち「再開編」を2016年に月本ナシオにより小説化。キャラクターに名前が付いた程度の変化がある。

飽食の館

LOOP THE LOOP一作目にあたる一本道のミステリー微グロビジュアルノベル。
2017年より双葉社の月刊アクションで作画カズミヤアキラで漫画版が連載され、また同年に作者のKateによる小説版が同じく出版。
後者は『飽食の館ep.0』の要素も入っている。


追記・修正はフリーホラーゲームが好きな人、よろしくお願いします。

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