ガリバー旅行記(2010年版映画)

登録日:2018/09/05(木) 22:17:05
更新日:2024/04/03 Wed 00:42:57
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ガリバー旅行記(Gulliver's Travels)は、2010年12月25日にアメリカで公開された映画。
日本での公開日は2011年4月15日。
ジャンルは「ファンタジー」「アドベンチャー」。
監督はロブ・レターマン。



概要

ジョナサン・スウィフト原作の風刺小説「ガリヴァー旅行記」を実写化した映画。

原作である小説は、初版が1726年に出版され、その後1735年に完全版が出版された。
内容は、主人公のガリヴァーが「小人の国」や「巨人の国」など様々な国を巡る冒険譚となっている。
ガリヴァーの冒険は第一篇から第四篇まで描かれた長編となっており、特に第三篇には『天空の城ラピュタ』のモチーフとなった「空飛ぶ島」が登場する。
大体の人は、ガリヴァーが小人に縛り上げられる姿が印象的だろうか。

本作は第一篇「リリパット国渡航記」をベースに現代を舞台にしているが、本作以前にも何度か映画化やアニメ化もされている。


あらすじ

主人公のガリバーは、ニューヨークの新聞社でメール係として勤務している男。
だが性格は、大口を叩くものの実際には行動に移すことができない小心者で、10年もの間、メール室に留まっているうだつの上がらないダメ男だった。
彼は同じ新聞社で働く憧れの女性ダーシーに片想いしていたが、なかなか告白する勇気が湧かない。

そんな中、ガリバーは入社したばかりの後輩ダンに先に出世された上、彼から「あなたは、それ以上ビッグにはなれない」と冷たい言葉を突き付けられてしまう。
ダンに切り捨てられても懲りずに大口を叩くガリバーは、ダーシーの目を引くために「自分は世界各国を見て回ってきた」と、大きな嘘をついてしまう。
複数の文書の盗作をして作り上げた記事をダーシーに見せたガリバーは、彼女からバミューダ海域の取材を任されることになり、嘘をついたことに罪悪感を感じながらも現地に向けて出発した。

ガリバーは、チャーターした船でバミューダ海域に向かったが、その途中で嵐に巻き込まれてしまう。
そして目を覚ました彼の目前に広がっていたのは、自分を縛り付けている沢山の小人達と彼等の住む国「リリパット王国」であった……。


登場人物

  • レミュエル・ガリバー(演:ジャック・ブラック/吹替え:高木渉
本作の主人公。
ニューヨークの新聞社で郵便係として勤務しているが、口だけの小心者ゆえに出世できず、10年もの間、郵便室に勤務している。
ダーシーのことが好きで、彼女に告白するチャンスを窺っているが、どうしても勇気が出ない。
ダーシーを騙すような形でバミューダ海域に向かい、嵐に遭遇して遭難した末にリリパット王国に辿り着く。
当初は隣国ブレンスキー王国の手先だと勘違いされてしまい、牢に監禁されたが、そこでホレイショと出会い友人となる。
ひょんなことから誘拐されそうになっていたメアリー王女を救って英雄扱いされるようになる。
その後、またしても「自分はマンハッタンの大統領で歴戦の英雄だ」と嘘を言ってしまい、リリパットの人々から慕われて良い気分になっていたが……。

  • メアリー王女(演:エミリー・ブラント/吹替え:斎藤恵理)
リリパット王国のお姫様。
ブレンスキー王国のオーガスト王子に誘拐されそうになるが、駆け付けたガリバーに救われる。
その後はガリバーを英雄として慕うようになる。
自分に好意を寄せているエドワード将軍には嫌々ながら接しているが、本当はホレイショのことが好きで、相思相愛の仲。

  • ダーシー・シルバーマン(演:アマンダ・ピート/吹替え:佐々木優子)
ガリバーと同じ新聞社に勤めている憧れの女性。旅行記者で、様々な国の取材をしている。
ガリバーのことは彼女なりに気に入っている様子が見られ、ガリバーの嘘も信じてバミューダ海域の取材を任せた。
後にガリバーが嘘をついたことに気づいて怒り、彼の代わりに自分がバミューダ海域に向かうが……。

  • ホレイショ(演:ジェイソン・シーゲル/吹替え:宮内敦士)
捕まったガリバーが牢で出会った、同じく監禁されている青年。
監禁された理由は「メアリー王女に恋した」だけという理不尽なもの。だが、実際のところはメアリー王女もホレイショのことが好きなので、結果オーライである。
ガリバーとは信頼し合える親友となり、彼から女の口説き方等を教わる。

  • セオドア王(演:ビリー・コノリー/吹替え:村松康雄)
リリパット王国の国王。メアリー王女の父。
オーガスト王子の襲撃で宮殿を放火され、炎に囲まれて危機に陥るが、間一髪のところをガリバーの小便に救われる。
そのことに感謝し、ガリバーをリリパットの英雄として讃える。
中盤ではエドワードを降格させて、ガリバーを将軍に任命している。

  • イザベラ女王(演:キャサリン・テイト/吹替え:唐沢潤)
リリパット王国の王妃。メアリー王女の母。

  • エドワード将軍(演:クリス・オダウド/吹替え:石川禅)
リリパット王国の将軍で、本作の悪役。
傍若無人な性格で、色々とぶっ飛んだ人物。
メアリー王女のことが好きで、決まった時刻になると彼女の部屋を訪れ、強引に言い寄ってくる。王女様からは殆ど相手にされないが……。
よそからやって来たガリバーのことを快く思っておらず、中盤では予想外の活躍を見せるガリバーに将軍の地位を奪われ、副将軍に降格されてしまう。
その後、ブレンスキー王国に寝返り、リリパット王国の支配とガリバーの追放を企む。

  • ダン・クイント(演:T・J・ミラー/吹替え:大家仁志)
メール室勤務となったガリバーの後輩。
入社したばかりにもかかわらず、別の部署の上司に気に入られ出世し、メール室長となった(たった一日でガリバーの上司になった)。

  • ジンクス(演:ジェームズ・コーデン/吹替え:茶風林)
セオドア王に仕える家臣。
セオドア王と一緒に炎に囲まれたが、同じくガリバーの小便に救われる。

  • レオポルド王(演:エマニュエル・カトラ/吹替え:外谷勝由)
リリパットの隣国ブレンスキー王国の国王。
リリパットに侵攻を仕掛けようとするが、ガリバーの登場により妨害される。
寝返ったエドワードを客将として招く。

  • オーガスト王子(演:オリー・アレクサンデル/吹替え:内田夕夜)
ブレンスキー王国の王子。メアリー王女を攫おうとするが、ガリバーに阻止される。


用語

  • バミューダ海域
魔の三角海域「バミューダトライアングル」のこと。
ガリバーは、ここで発生した嵐に呑まれてリリパット王国に漂着した。

  • リリパット王国
ガリバーが漂着した小人達の住む王国。隣国のブレンスキー王国とは戦争状態にある。
自然の豊かな美しい国で、文化・文明は中世ヨーロッパ風。様々な物作りを得意としている。
後にガリバーがアメリカの文化を伝えたことで、街並みや人々の服装が現代的になる。

  • ブレンスキー王国
リリパット王国の隣国。リリパット王国に侵攻すべく、戦争状態にある。
王国の内情がどうなっているかは不明。

  • 忌み嫌われ島
リリパットやブレンスキーの人々が恐れている謎の島。海の霧に遮られており、誰も近寄ろうとしない。
その実態は巨人の住む島。この島では、巨人から見てガリバーの方が小人サイズだった。

  • 巨大ロボット
ブレンスキーに寝返ったエドワードが、ガリバーの船に積んであった説明書から作り出した巨大ロボット。エドワードが操縦する。
登場時はR2-D2のような外見だったが、変形することでガリバーの身長を上回る人型ロボットとなる。




追記・修正はリリパット王国に漂流してからお願いします。


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最終更新:2024年04月03日 00:42