青島俊作

登録日:2018/09/17 (月) 10:26:44
更新日:2023/10/07 Sat 19:53:33
所要時間:約 11 分で読めます





青島です。都知事と同じ名前の青島です。


青島俊作とは、テレビドラマ『踊る大捜査線』の主人公である。

演:織田裕二/大嵐浩太郎(ひとり踊る大捜査線)


プロフィール


生年月日:1967年(昭和42年)12月13日
血液型:AB型
住所:東京都江東区
本籍地:東京都
特技:営業、接待
趣味:モデルガンと腕時計の収集、読書、映画鑑賞


人物


警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係に所属している刑事。
初登場時は巡査部長。『THE MOVIE3』で警部補に昇進し強行犯係係長となった。
グレーのスーツと赤いネクタイが基本で、ネクタイは常に緩めている。冬場は緑のコートを着ている。
交番勤務時代に吉田のおばあちゃんから貰った靖国神社のお守りを今も肌身離さず身につけている。青島がナイフで刺された時には、このお守りにナイフがうまく刺さった事で軽傷で済んでいる。
独身で現在は1人暮らし。父、母、兄がいる。

以前はコンピューターシステム会社の営業部に勤務しており、営業成績2年間トップの優れた営業マンであった。
しかしかねてから刑事ドラマの刑事に憧れを抱いていたので、普段から社内の人間関係や仕事でストレスを感じていた事もあり、会社を辞めて警察官へと転職した。

交番勤務を経て湾岸署へ配属となった事で遂に念願の刑事となるが、配属早々に起きた殺人事件で警察組織特有の縦割り社会の現実を知り、サラリーマン時代と何ら仕事の本質が変わらない事に戸惑いを見せる。
だがその事件の犯人が偶然にも別件で聴取した男だった事でやる気を取り戻し、刑事を続けていく事にした。
一課の応援に借り出された事もあるが、その際に本庁の刑事達が自分達の成績と出世の事だけしか頭にない現実を目の当たりにし、事件に平気で優劣をつける本庁の刑事達のやり方に憤りを覚える。
そしてこれがきっかけで警察組織そのものに疑問を感じるようになるが、それでも自分の信念を曲げず信じた道をまっすぐ進んでいく事を決心した。
事件の捜査で捜査一課管理官の室井慎次と何度も衝突を繰り返すが、室井が湾岸署との交流を通じて「所轄が捜査に専念できる警察組織の改革」という強い目的を持った事で意気投合する。
そして室井の言葉を信じて「自分は現場で頑張るから、昇進して現場の刑事が正しい事を出来るような組織にしてほしい」と約束を交わした。

当初は刑事ドラマかぶれで気持ちが空回りしがちの刑事であったが、様々な事件に関わっていくうちにじっくり捜査するタイプの刑事に成長。
大ベテランの和久平八郎の教えと独自に形成した人脈を武器に様々な難事件に立ち向かった。
実はかなりのトラブル体質であり、彼のいるところはたとえ警察署であっても爆弾事件や籠城等の事件が発生する場合がある。
ちなみに彼が一時期杉並北署にいた間、湾岸署はかなり平和な日々を送る事が出来た。
上からの命令を平気で無視したり強引な捜査手段を取る事もあるため署内では「問題児」扱いされており、中には「青島」の名前を聞いただけで吐き気を催すものもいる。
査問委員会送致を2回、減俸を2回も受けているが、警視総監賞も2回受けている。

名前の由来は元東京都知事の「青島幸男」と『探偵物語』の主人公「工藤俊作」から。
ドラマ放送時は青島氏が都知事だったので、自己紹介の時には「都知事と同じ名前の青島です」と言うのがお約束となっていた。


性格


軽薄かつ人懐っこい性格であるが、責任感は強く男気に溢れる熱血漢。
その人柄で誰とでも仲良く出来、潜入捜査先で知り合った人達からも僅かの間でとても慕われるようになっていた。
常に市民の事を考えて捜査に当たっており、たとえ上からの命令があったとしても自分の信念を曲げずに行動する。
また事件に優先順位をつける事は決してせず、目の前に困った人がいれば別件の捜査中でも構わずに助けようとする。
普段は飄々としているが意外と頭に血が上りやすく、上層部の人間に理不尽な事を言われた際には「これ(警察手帳)を持ってると人助けが出来ないのなら俺はいらない」「俺の仕事をやらなくていいって言われるなら俺は続けられない」等と言って警察手帳やコートを叩き付けた事もある。
アラフォーになってからは感情的になる事は少なくなったものの、今でも自分の信念は曲げずに職務に当たっている。

凝り性なところがあり、張り込みでから揚げ屋に扮した時にはから揚げの材料に拘って作っていた事で商店街屈指の人気店となり、最終的に売り上げが張り込み経費を上回ってしまっていた。

上下関係にあまり拘っておらず出世欲も無い。
後輩刑事の真下正義の事はたとえ彼の階級が上であっても呼び捨てにし(真下が署長になった時には流石に「署長」と呼んでいた)、自分に部下が出来ても彼らの事は「仲間」だと思っている。

人懐っこい性格のため署内の婦警達からの人気も高いが、女性関係の噂は皆無。
若い女性にとても弱く、捜査で知り合った女性につい見とれたり、事情聴取中に女子高生に「かわいい」と言われてつい嬉しそうにした事もある。
また中年女性にも弱く……というか苦手としており、保険勧誘員のおばちゃんや張り込み先のアパートの隣室の主婦などには終始振り回されっぱなしであった。
同僚の恩田すみれと仲はいいが、現在は“同僚以上恋人未満”という微妙な関係である。
ちなみにすみれからは「あたしより犯人に恋してる」と言われた事がある。

子供好きであるが生意気な子供からバカにされる事がよくあり、オジサン扱いされた事もある。
ピーポー君の着ぐるみを着て踊っていた時に子供にバカにされた時にはつい子供の頭を引っぱたいていた(現実にやれば大問題である)。
整理整頓は苦手で、彼のデスクの上は常に散らかっている。


能力・特技


警察官になる前はコンピューターシステム会社で働いていたので、パソコン関係は得意。
データ至上主義のプロファイリングチームからも「仲間」と認められるほどで、その腕前で彼らのプロファイリングの補佐を行った事もある。
杉並北署にいた時には長い時間をかけて犯罪者のデータベースを作成し、後の捜査に役立てていた。
営業マンとしての能力も衰えておらず、営業マンに変装して墨田の会社に潜入したり、一流企業への潜入捜査時には捜査の傍らで幾つもの契約を結んで会社に貢献していたりする。
直情的に見えて割と頭脳派であり、頭の回転も早い。彼の独創的な発想が事件の解決に繋がった事も何度かある。
柏木雪乃が本庁へ強引に連れて行かれそうになった時には、雪乃にわざと殴られて公務執行妨害で彼女を逮捕し、彼女を湾岸署で拘留中に犯人を挙げるという作戦を一瞬で思いつき実行に移している。


経歴


1990年。
青山学院大学経済学部卒業後に株式会社「シンバシ・マイクロシステム」に入社し営業部に所属する。
成績ナンバー1の営業マンとして活躍していたが、刺激のないつまらない日々に退屈していたうえ、会社の上層部が社長の親戚である社員の金の使い込みを隠そうとした事で、会社そのものに嫌気がさすようになる。
そして取引先に「君が来ると仕事の手が止まる。君はうちの会社の寄生虫か」と言われてしまい、“人間”でい続けるためにその日の内に会社を辞めた。

会社を辞めた後は憧れだった警察官を目指し、1993年に警視庁巡査を拝命する。
1994年4月に練馬署の地域課に配属となり、翌年に巡査部長に昇進した。

1997年1月。
念願だった刑事となり、湾岸署刑事課強行犯係に配属となる。


趣味・嗜好


趣味はモデルガンと腕時計の収集で、モデルガンは子供の頃から集めている。
腕時計もかなり持っているようで、「いっぱいあるから」という理由で身につけていた腕時計をすみれに貸した(というかあげた)事もある。
ミリタリーマニアでもあり、彼のデスクは銃専門雑誌や軍隊もののビデオ、空軍のポスター等で溢れかえっている。
好物はラーメンと寿司。キムチラーメンを食べているシーンが多いので辛いもの好きなのかもしれない。
愛飲している缶コーヒーはBOSS。
喫煙者であり、アメリカン・スピリットを好んで吸っている。
火を点ける時にはライターではなく雨でも点くキャンプ用マッチを使用している。
しかし署内は禁煙なので、彼のデスクには刑事課で1回吸うと100円を入れなければならない罰金箱が置いてある。


活躍


湾岸署に配属直後に所轄の現実を知り、「会社にいた時と変わらない」と失望感を抱くが、自分のやっている仕事は決して無駄な事ではないと気づいた事でやる気を取り戻し、持ち前の行動力と正義感で様々な事件に携わっていく。
その熱意を室井に認められて捜査一課の応援に借り出された事もあるが、その際に一課の刑事達が自分の出世や手柄しか頭にないという事実を目の当たりにし再び失望する。
その後は待機命令を無視して婦女暴行犯を現行犯で逮捕するが、その事を責められると「目の前に苦しんでいる人がいても大きな事件のために無視しろって言うんですか?」と本庁の考え方に対し怒りを露にし、捜査一課転属のチャンスを自ら捨てた。

事件の捜査で室井と何度も衝突するが、彼と共に幾つもの事件に携わるうちにいつしか強い信頼関係が生まれる。
真下が狙撃された事件では室井と協力して被疑者を捕まえるが、その際の単独捜査を問われ、査問委員会の結果、練馬署桜交番への転属を言い渡された。
その際に室井が異を唱えるが青島自身はこの処分を受け入れ、「あんたは上にいろ!」と室井を掴み、「自分は現場で頑張るから上に行って警察組織を変えてほしい」と彼と約束を交わした。

当初は半年で湾岸署に戻ってくるはずだったが、1997年12月の時点では杉並北署の地域課に所属していた。
本庁は約束どおり辞令を出していたが、杉並北署の署長が辞令を大量の書類の中に埋もれさせるというありえないミスを犯していたため、ずっと放置状態となっていた。
これに気づいた室井のおかげで青島は湾岸署へ復帰。紆余曲折を経て再び刑事課に戻ってきた。

『THE MOVIE』での警視副総監誘拐事件では、被疑者の母親に腹部を刺され重傷を負うものの、命に別状はなく懸命なリハビリの末に無事退院。
カナダ・エドモントンに海外渡航した後に短期人事交流で警視庁総務部企画課・犯罪被害者支援室に勤務し、翌年に湾岸署に復帰を果たしている。

『THE MOVIE』と『THE MOVIE2』の間に起きた架空の事件・通称「潜水艦事件」では、海上自衛隊に公務員職権乱用罪で告発され、津田誠吾の弁護を受けている。

『THE MOVIE2』冒頭では、SATの演習のために豪華客船を占拠したテロリスト お台場の月 のリーダーに扮していた。
待機中は同じくテロリスト役の湾岸署メンバー共々軽くお祭り気分になっており、ショットガン(のモデルガン?)片手にはしゃいでいた。
しかしSATが「自分達は本気で乗り込むからそちらも実戦のつもりでかかれ」と言うので本気で相手をしたところ うっかり勝ってしまい
SAT全員を捕らえてしまった事で、湾岸署全員と共に減俸処分となってしまった。
この際、自身も最前線で戦い数名のSAT隊員を捕獲しており、最後に突入して来たSATリーダーも討ち取っている。
会社役員連続殺人事件の捜査で責任者の沖田仁美が判断を誤り、すみれが銃で撃たれ負傷すると「どうして現場で血が流れるんだ!」と憤慨。
沖田の後任として室井が責任者となった後は、本庁と所轄の垣根を越えて事件を解決に導き、警視総監賞を受賞している。

『THE MOVIE3』では警部補に昇進し強行犯係長となっている。
新湾岸署への引越し対策本部長として活躍するが、この際に新湾岸署のネットワークが乗っ取られるという事件が発生。
事件の黒幕が旧湾岸署で爆弾を使い自殺を図ろうとするが、危険を顧みずに突入して黒幕を逮捕した。

『THE FINAL』では鳥飼誠一の指示で殺人事件の重要参考人を連行する。
だがその後で、この事件の真実を隠蔽しようとする警察上層部に誤認逮捕と自白の強要という嫌疑をかけられ、辞職勧告を迫られる。
警察手帳と手錠を剥奪されるが、同じく辞職の危機に晒された室井と組んで、事件を解決に導いた。
その後は鳥飼の告発によって警察上層部の人間が引責辞任し、辞職の話は白紙となる。
そして室井が中心となって警察組織改革審議委員会が発足され、その記者会見の席で「正しいって難しいが、警察官は市民を守る最後の砦だから正しい事をしていきたい」と自分の信念を語っていた。


その他


彼のトレードマークである緑のコートはアメリカ陸軍の放出品で、彼が警察官になった日に購入したもの。通称「青島コート」。
購入する時に店主に警官になる事を伝えたところ、店主が「お巡りさんに親切に道案内をしてもらった事があるからあんたには安くしておいてやる」と言って安くしてくれたらしい。
『THE MOVIE』で包丁で刺された時に穴が開いてしまうが、その穴は修復している。

劇場版公開時にはこのコートのレプリカが販売されており、類似品が出回るほどの大ヒット商品となった。







追記・修正は会議室で起きてるんじゃない、アニヲタwikiで起きてるんだ!!


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最終更新:2023年10月07日 19:53