隣人(HELLO NEIGHBOR)

登録日:2018/09/22(土曜日) 16:07:56
更新日:2024/03/03 Sun 01:44:04
所要時間:約 2 分で読めます



隣人(The Neighbor)とは、近隣住民を意味する単語であるが、本項目ではロシアのインディーゲーム「HELLO NEIGHBOR」に登場する架空のキャラクターについて記述する。
詳細な設定はスピンオフ小説「Hello Neighbor:Missing Pieces」にて明かされた。

プロフィール

本名:セオドア・マスターズ・ピーターソン(Theodore Masters Peterson)
通称:隣人(The Neighbor)/Mr.ピーターソン(Mr.Peterson)
住所:アメリカ合衆国ミズーリ州レインブルックス(架空の町)
人種:白人
髪の色:茶
瞳の色:緑
年齢:33歳
職業:テーマパークのデザイナー
特技:日曜大工/電気工学
日課:体操


通称の「隣人」は公式の日本語訳である。

作中での外見

恰幅の良い中年男性をカートゥーンの悪役風にデフォルメしたような姿で、逞しい上半身と、枯れ枝のように細い下半身を持つ。
カールした短髪、黒い口髭、胸毛を生やしている。
ガッチリした上半身に細い下半身、広い顎をもつ。顎にはバズ・ライトイヤーのような渦巻き型の皺がある。
黄色いドレスシャツを着て腕捲りをし、上に青と水色のチェック柄のVネックベストセーターを纏い、橙色と茶色のストライプ柄のズボンと黒い靴を履いている。履いている黒い靴は底面に「w」という文字がプリントされている。
また、何故か常に黒いゴム手袋を着用している。

概要

作中の全編に渡って主人公ニッキー・ロスの前に立ちはだかるメインの敵キャラクター。
公式で「隣人」と日本語訳されているが、厳密にはニッキー宅とは車道を挟んだ「お向かいさん」である。
誰かを監禁している様子をニッキーに見られ、執拗に地下室を調べようとする彼を阻止しようと試みる。
可愛らしいデフォルメされた外見ながら、常に無表情であり、追跡時のBGMや演出から見事に恐怖の存在と化している。

人物像

かつては美人な妻、娘(Mya=ミア)、息子(Aaron=アーロン)と暮らす一家の大黒柱であり、昔から黒いゴム手袋を常に着用している変人ではあったものの、幸せな家庭を築いていた。
しかし、家族を何らかの要因で失ったようで、以降は孤独に暮らしている。

何故か娘と息子の行方不明の張り紙をあちこちに張り付けており、ニッキーの悪夢の中では張り紙を張って泣いている。
地下に誰かを監禁しており、また、幕二ではニッキーまで監禁するなど、明らかに犯罪者である
ニッキーの悪夢の中では交通事故で妻が亡くなったこと、娘がニッキーのせいで事故死したこと、地下に監禁されているのが実の息子であることなどが朧気に示唆されているが、作中に台詞は一切無いため、定かではない。

地下室を調べようと執拗に不法侵入してくるニッキーを何度も捕まえては追い出すが、警察に通報したりはしないことからも、彼が犯罪者であることをうかがえる。

また、何故か家の至る場所にマネキンを飾っている。




因みに、町の教会にある墓地には、彼の妻のものと思われる墓がある。

能力

感知力

野性動物並みに聴覚が優れており、ニッキーによる器物破損、罠の作動、監視カメラの警告音等を察知してすぐさま駆けつける。

怪力

重いトラバサミを軽々と放り投げ、どんな重い物も邪魔ならば蹴飛ばし、窓ガラスを発泡スチロールの如く体当たりで突き破り、椅子でつっかえがされたドアをキックで蹴破る猛獣並みの怪力をもつ。
もちろんニッキーよりも腕力があり、捕まえた彼を力ずくで家から追い出すことができる。

脚力

年齢を感じさせない迅速な走行力と、マリオを彷彿させる人間離れした跳躍力をもつ。

耐久力

ニッキーによりバールや草刈り機といった硬くて重い物を投げつけられる等の反撃を受けても一時的に行動不能になるだけで傷一つ負わない猛獣並みの頑健な肉体をもつ。
また、如何なる高所から落下しても無事である。

日曜大工/電気工学

家の魔改造をはじめ、短時間でバリケードを築いたり、大量の監視カメラを設置したり、家の至る場所に奇想天外な仕掛けを作ったりできる。

トラバサミや水の入ったバケツなどを家中に設置する。
しかし、自分で引っ掛かるマヌケな場面も…。
また、トラバサミとボートのスクリューを組み合わせて鮫型ロボットを自作したりもできる。

投擲

トマトや接着剤をニッキー目掛けて正確に投擲できる。トマトと接着剤を武器とする敵というのはホラーゲームとしては前代未聞である。
無料体験版ではトラバサミとトマトを投擲していた。
なぜトマト…。

AI

「ゲームの敵」としても、特殊な学習型AIに操作されているため、非常に手強い。
例えばニッキー(プレイヤー)が何度も同じ場所に隠れていると、物音を聞いた時、真っ先にそこを調べるようになる。また、反撃を受けることが多いと側面や背後から回り込もうとする。
ニッキーを捕まえて追い出す度にバリケードや監視カメラの数も増えていき、やがては「積み」同然の状態に追い込む。
他にも数々の「プレイヤー対策」を講じる。

弱点

梯子を登る速度が遅い。また、牛乳に睡眠薬を盛られると眠ってしまう。
しかし、それは犯罪だぞニッキーよ。
夜目も利かないようで、夜間や暗所では懐中電灯を持っている。
また、何故か家の敷地から出られず、ニッキーが車道に逃げ出すと追跡を諦める。

総合すると、ギャグ漫画やカートゥーンの主人公のような身体能力である。

作中の活躍

基本行動

普段は体操、食事、排泄、睡眠、TV視聴、手洗い等を行い日常生活を送っているが、物音を聞き付けたり、侵入者を察知するとすぐさま警戒態勢となり、罠を仕掛けたりする。
物音の発生や仕掛けや罠の作動を察知すると、真っ先にそこを調べる。また、ニッキーがどこにいるか分からない時は、彼がよく隠れる場所を優先して探す。
監視カメラにニッキーが映っても察知するため、設置された監視カメラの数が多くなるにつれて死角が無くなってゆく。
ニッキーを発見すると全力で追跡し、トマトや接着剤を投げつけ行動を阻害する。
ニッキーを捕まえて追い出すと彼が気を失っている間にバリケードを張ったり、監視カメラを設置したりする。
しかし、殺したりしないため、ホラーゲームの敵としては優しいと言える。


アルファ版/ベータ版

越してきたニッキーのお向かいさんとして登場。
地下室を調べようと執拗に不法侵入してくるニッキーを何度も追い出す。

製品版

幕一

少年時代のニッキーに誰かを監禁している現場を見られてしまい、あわてて窓ガラスを突き破ってニッキーを捕まえ気絶させ、自宅の向かいにあるニッキー宅に追い返す。
しかし、ニッキーは好奇心から執拗に地下室を調べようとするため、エクストリームかくれんぼを繰り広げる。
やがてニッキーは地下室の奥の部屋の扉にたどり着くが、大量の鍵をかけていたことが功を成し、扉の先を見られることなく彼を捕まえ監禁する。

幕二

ニッキーを監禁している間に敷地を高い塀で囲み、自宅を迷宮の如く魔改造する。
ニッキーは何者かによる手助けで監禁部屋から脱出し、再び彼とのエクストリームかくれんぼを繰り広げる。最終的には門を抜け出たニッキーに逃げられる。

幕三

家賃の滞納でアパートから強制退去するはめになった、30代に成長したニッキー
ボロ屋と化した実家へと引っ越してきたニッキーは、「隣人」の家も取り壊されていたことを知る。
しかしその晩、「隣人」は迷宮じみた巨大で複雑怪奇な家と共に謎の復活を遂げる。
今度こそ地下室の秘密をつかむべく、ピーターソン宅へ不法侵入するニッキー
エクストリームかくれんぼ第三回である…。

























ジャイアント・ネイバー

本作のラスボス。
地下の扉の先にあったのは、息子を監禁していた痕跡のある子供部屋であった。
そこに、突如として現れた巨大なお向かいさん。
何故か背中に家を背負っており、そこに入ることで最終ステージに到達できる。

























Hello Neighbor:Hide&Seek

過去を描いた続編。
ダイアン、ミア共に存命していた。
この頃は手袋を着けておらず、腕捲りをしていなかった。
笑いの絶えない幸せな一家だったが、ダイアンを交通事故で亡くしてしまう。

更に、アーロンが精神に異常をきたし始め、ミアを虐待するようになる。

そして…

関連人物

妻/ダイアン・ピーターソン夫人

お向かいさんの妻。交通事故で病院に運ばれるが亡くなったことが示唆されている。
教会には彼女の墓らしきものがある。
作中に登場する写真で容貌がわかるが、結構美人。

息子/アーロン・ピーターソン

お向かいさんの息子。写真や続編で明かとなる容貌はニッキーの少年時代に似ている。
父親に監禁されていたことが示唆されている。
幕一、二ではシルエットを模したハリボテ、幕三では影のような体とライトのような目をもつ怪物として描写される。
続編ではメインの追跡者のようで、デモ版では猫のコスプレをした可愛らしい姿ながら、無表情かつ異常な俊敏さから恐怖の存在と化している

娘/ミア・ピーターソン

お下げの娘。容貌は写真と続編で明らかになる。ニッキーとアーロンのせいで事故死したことが示唆されている。
作中ではシルエットを模したハリボテとして登場する。
続編の主人公らしく、兄から逃げ回るようである。

お向かいさん/ニコラス(ニッキー)・マイケル・ロス

アルファ版ではピーターソン邸の向かいの家に越してきた30代の青年。製品版では幕一、二では向かいの家に住む少年。幕三では家賃を滞納してアパートから退去させられた無精髭を生やした35歳のくたびれた男。
少年時代はアーロンやミアと仲がよかった様子であり、当然ながら二人の親である「隣人」とも面識がある。
少年時代の服装は青いシャツと青いキャップ帽を被った姿。
大人になった時の姿は袖が赤い長袖のシャツの上に薄茶色の半袖ジャケットを羽織り、左のシャツのみ腕捲りして腕時計を装着している。
しかし、アルファ版の初期は透明人間だった。
失読症のようで、文字を正しく認識できていないことが示唆されており、行方不明者の張り紙も「MISSING」→「SIMMING」と認識している。
「隣人」が誰かを地下に監禁しているのを知り、地下を調べようと執拗に不法侵入を試みるまごうことなき犯罪者である。
彼の異常な執念も本作の大きな謎の一つと言える。





















































「Hide&Seek」にて、ミアを殺したのがアーロンであることが明らかになった。
アーロンを監禁したのは、これ以上家族を失わないためだろうか…

幕三での出来事は、ニッキーが眠るシーン以降は悪夢内での出来事であり、「隣人」や彼の家は本物ではない。
また、幕一、幕二の出来事はあくまでも回想であり、現実に起こった出来事とは微妙に差異があると思われる。
分りやすいのは幕二冒頭で、「アーロンを模したハリボテ」が監禁部屋のドアを解錠してくれる場面。
実際にはアーロンが解放してくれたのであろう。

因みに、幕三冒頭でアパートの外の町並みを望遠鏡で覗くと、ビルの屋上の際どい場所に腰かけた「隣人」がいる。彼こそ現実に存在する「隣人」であり、この時点で58歳である。
頭を抱えており、深く悩んでいる様子がうかがえる。


これらのことから、彼は悲劇の悪役と言えるだろう






お向かいさん家に不法侵入して牛乳に睡眠薬を混入して窓ガラスをバールで割ってから追記・修正をお願いします。

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最終更新:2024年03月03日 01:44