レーギャルン(FE)

登録日：2018/10/03 (水) 07:10:15
更新日：2023/07/06 Thu 10:51:28
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ムスペルの三炎が一人、レーギャルンの力……見せてあげるわ！

出典：ファイアーエムブレムヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
（C） 2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

■概要

『レーギャルン』とは『ファイアーエムブレムヒーローズ』の第二部の登場人物。
ゲームのシステム上、クラスは特にない。
デザインを担当しているのは通常マークス及びカミラを担当している前嶋重機氏。

CV：田村ゆかり

炎竜ムスペルの血を受け継ぐムスペル王国の第一王女。父親はスルトで妹はレーヴァテイン。
「父は我が子を躊躇いなく殺せる、私はそれを見てきた」と言及しているため、他にもきょうだいはいたと思われる。

本当にスルトの娘か疑問に思うほどの褐色美人で、品性高潔な性格。妹と同じく髪の一部が父と同じ色。
ムスペルは強者が絶対で弱者は獲物でしかないという文化で、それを体現したのがスルトだが、レーギャルンは弱者にも一定の配慮をする。
ムスペルに敗れたニフルの民を丁重に扱っているため、ムスペルを憎んでいるフィヨルムからも状況が違えば友達になりたかったと言われている。

レーギャルンは幼い頃から父親を怖がって過ごしており、しかも彼女には武の才能がなかったのでいつ処分されるか分からなかった。
しかしそんな時に自分を慕ってくれる妹を守るために強くなろうと決意し、弱者がここで生き残れる策を必死に考えて強くなったという。

ムスペルの三将の内レーヴァテインとヘルビンディは肉体派だが、レーギャルンは頭脳派である。
ストーリーではヴァイス・ブレイヴの策を見破り追いつめたり、逆に罠にはめられたりと頭脳戦を繰り広げている。

初登場は二部の5章。
雪に足跡をわざと残して敵を欺こうとするアンナの策を、逃亡者が足跡を残すなんておかしいと見破り、
本当の足跡を消すために行軍が遅くなっているヴァイス・ブレイヴを襲う。

その後捕虜になって脱走したりしつつ、ヴァイス・ブレイヴと戦っていた。
しかし何度も敗北をするのでスルトの印象が悪化し、ムスペル王族が命を捧げる事で能力が強化する『ムスペルの業火』をレーヴァテインに使うようスルトが指示する。
妹を死なせたくないレーギャルンはその役目を引き受け、ヴァイス・ブレイヴと戦って死んでしまった。
フィヨルムに妹を託し、友達になりたかったと伝えながら……。

そしてそのシナリオすぐ後に召喚ガチャでレーギャルンを仲間に出来るようになった。
多分この人は異界のレーギャルンでシナリオとは別人と思われるが、
直前の戦禍で聖戦の親世代は死後の世界から召喚されていた事が明かされているし、ヘルビンディも死後っぽいので、レーギャルンも死後の可能性がある。

だがその後、第五部中の戦禍の連戦「炎神氷神」の中で、命を捧げたはずの炎神ムスペルにより蘇生される。
ムスペルは自身に逆らうことのできない呪いをかけたうえで、敵対する氷神ニフルに選ばれたフィヨルムと戦うことを強制する。

名前の由来は北欧神話の『レーギャルンの匣』から。
これはレーヴァテインが封印されている匣であり、本作の彼女の二つ名が『炎剣の鞘』なのもこれが由来。

■性能

出典：ファイアーエムブレムヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
（C） 2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

第二部が終了した記念に9月21日から一ヶ月間ムスペルの三将ガチャが開催された。
赤属性の剣使い。飛行ユニット。
召喚時に妹と会わせてと言ってくるが、赤属性被りのため妹の召喚を誰よりも邪魔している。

武器スキルは速さ+3。戦闘中、敵が受けている強化の合計値の50%を自分の攻撃、速さ、守備、魔防に加算する『ニーウ』

AスキルにHP+5。自分が星5かつレベル40の時、闘技場などで、自分の能力値が低くても、スコアの高い敵が登場する『赤の死闘・飛行3』
Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も攻撃が高い敵の攻撃－7にする『攻撃の封印3』
Cスキルには周囲2マス以内の味方は、弓、暗器、魔法、杖の敵と戦闘時、守備、魔防+4にする『遠距離警戒3』

相手のバフ合計値の半分を自分の全ステータスに加算する「粛清の暗器」とそっくりな効果。バフを利用して自分を強くするスタイルなので恐慌系の味方との組み合わせは噛み合わない。
ステータスもやはりムスペルのらしく攻撃、速さは高いので追撃もしやすく一撃も痛い。ただ魔防は紙レベルなのでどんな魔道でも致命傷は確定する。
バフで強くなろうとしても相手が強くなりすぎると逆に返り討ちに遭うので相手にする場合は考えよう。

2021年8月のアップデートで錬成武器対象に選ばれて最初のムスペル出身の武器錬成第一号に。
自分と敵のバフの合計値で加算する効果へ大幅変更。これで返り討ちに遭う可能性は低くなって発動しやすくなったが代償として50%から40%に減少し、最大値10までの制約が付いた。
特殊錬成では自分のHPが25%以上は戦闘中、全ステータス+4かつ見切り・追撃効果。同じ効果をもっているリョウマと一緒だが条件が異なっている。
効果条件が容易となり、追撃封じを恐れずに戦えるようになった。

超英雄版は二種類存在。

まず一つ目は2019年1月の正月版。戦禍の連戦の報酬として入手できる(現在は聖杯で召喚可能)。
こちらは槍装備の騎馬ユニット。イラストはDaisuke Izuka氏。

武器はターン開始時、敵軍内で最も守備が高い敵の守備を-7する『和傘+』。

Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も魔防が高い敵の魔防を-7する『魔防の封印3』。
Cスキルはターン開始時、同じ移動タイプが2体以下の周囲2マスの味方の守備を+6する『守備の指揮3』。

武器の和傘が守備の封印、Bスキルに魔防の封印でダブルの封印スキルを持つ。
物理魔法が混在する相手でも、いるだけで役割を発揮できる。
攻撃が低く自身の戦闘力は低めで力を発揮しにくいが、継承で封印を継承するのにも役立つ。
聖杯で召喚できるが、召喚できる数に限りがあるので無駄遣いしすぎないように。

こんなに肌を見せるなんて……いつもの鎧がないと気分が落ち着かないわね……。

出典：ファイアーエムブレムヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、（C） 2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

もう一つは同年6月の水着版。
こちらは青属性の魔法・飛行ユニット。イラストは前嶋重機氏。

武器スキルはは速さ+3
自分のHPが50%以上で自分から攻撃した時、追撃可能なら自分の攻撃の直後に追撃を行う『四海の祭器』。

Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中攻撃を+6、速さを+7する『鬼神飛燕の一撃3』
Bスキルは周囲2マス以内の味方飛行の隣接マスに移動可能になる『編隊飛行3』
Cスキルはターン開始時、周囲1マスの味方飛行の攻撃、速さを+6する『飛刃の鼓舞』

能力値の傾向はユニット分類が同じ前年の水着カミラとほぼ同じで、BとCのスキルもきれいに同じ。
異なるのはAスキルと攻め立て効果の発動条件。あちらがHPが75%以下であるのに対し、こちらは50%以上。
比較的発動も簡単で火力はレーギャルンが高い。

2022年8月のアップデートで四海の祭器が錬成可能。
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ+5かつ自分から攻撃した時、追撃可能なら自分の攻撃の直後に追撃を行う。
条件もさらに緩和して強化も加わった。
特殊錬成は自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+5。さらに自分と敵が受けている強化の合計値の40%を自分の攻撃、速さに加算(最大10)
自分から攻撃した時、かつ速さが敵より10以上高ければ自分の追撃不可を無効
条件は増えるがダメージも盛れて追撃不可も遮断して反撃もさせない。

私はレーギャルン。

この姿は、炎神ムスペルの戦士の証……けれど、私には私の意志がある。

出典：ファイアーエムブレムヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、（C） 2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

そして、それから2年以上が過ぎた2021年11月、フィヨルムに続く開花英雄として登場。イラストはп猫R氏。
フィヨルムは戦禍の連戦での登場を経ての実装となったが、こちらはそれを待たずしての実装となった。
通り名に「花開く炎剣の鞘」とあるが、装備しているのは剣ではなく弓。無属性の弓装備の騎馬ユニットとなっている。

武器は飛行特効で奥義が発動しやすいキラー系武器効果に加え、自身が有利な状態を受けている時、戦闘中攻撃、速さを+6し、
かつ戦闘中自分と敵が受けている強化の合計値の50%(最大12)を自分の全ステータスに加算、
かつ自分と敵が受けている強化の合計値が10以上なら、自分の追撃不可を無効にする『絶炎ムスペル』。

Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中攻撃を+6、速さを+7する『鬼神飛燕の一撃3』
Bスキルは戦闘中、敵の攻撃、守備-3し、自分から攻撃、補助、地形破壊の行動をした後、直後に行動前に移動した分の残り分再移動できる『攻撃守備の遠影3』
Cスキルはターン開始時、周囲1マス以内に味方がいなければ自分の攻撃、速さを+6し、「見切り・パニック」を付与する『攻撃速さの奮起4』

バフをもって敵を粉砕するアタッカー寄りの性能。通常版よりも攻撃と速さが上がるも、守備はやや低下。
強みと弱みが通常版よりも明確で、武器の絶炎ムスペルは錬成したニーウの上位置換のような性能で、
奮起4が発動するだけで、戦闘中の強化は攻撃と速さが+18、守備と魔防が+6とかなりのものになる。
更にこのレーギャルンが応援等を受けるか、敵がバフを受けている場合は（応援分を除いて）それぞれ+24と+12にまで強化される。
見切り・パニックも付与するため、せっかくのバフをパニックで反転されてしまう心配も無い。

弱点は魔防の低さ。騎馬特攻や無属性ゆえレイヴン系の魔法も苦手。
速さは高いが相手の絶対追撃は防げないし、相手がダメージ軽減持ちだと倒しきれない場合も。

忍者は目立ってはいけないそうだけど、私たちの装束……華やか過ぎはしないかしら？

出典：ファイアーエムブレムヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、（C） 2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

2022年11月には忍者の祭りにフィヨルムと組んで参戦。イラストはcuboon氏。
飛行ユニットは同じだが青属性の弓に変更。
本編や外伝で仲良くなった親友フィヨルムと組んだ比翼英雄。
しかし既に忍者祭りに参加していた忍者レーヴァテインに「なぜ自分と組まないのか」と拗ねられてしまい……。

武器スキルは『炎と氷の王女の輝弓』
飛行特効。奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
2回攻撃(敵から攻撃された時も、2回攻撃可能)
速さ-8、守備、魔防+5。
戦闘中、戦闘相手の強化の合計値と自分の周囲2マス以内にいる味方の強化の合計値のうち、
最も高い合計値の70%を自分の攻撃、守備、魔防に加算する。

Aスキルに敵のHPが100%で戦闘開始時、または敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、自分の攻撃、魔防+7、
敵のHPが100%で戦闘開始時、かつ敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、さらに自分の攻撃、魔防+2『攻撃魔防の機先4』
Bスキルは戦闘中、敵の守備-4、かつ敵が守備の弱化無効の効果を発動していない時、戦闘中、敵の守備が-7。敵が受けている守備の弱化の値だけ減少(最低値0)
敵が守備の弱化を受けている時、戦闘中、敵の奥義発動カウント変動量-1『守備封じ4』
Cスキルには戦闘後、敵とその周囲2マスの敵の攻撃-7(敵の次回行動終了まで)戦闘後、自分の守備、魔防+6、【敵は追撃不可】を付与する『攻撃の紫煙4』

今までよりかなり効果が複雑だがバフとデバフで強くするタイプ。
B、Cで攻撃と守備を下げて自分は守備と魔防を上げて防御強化。
条件が厳しいが速さ以外のステータスを加算する疑似ブレードスキルで攻撃防御どちらを取っても発揮してくれる。

比翼効果は自分を行動可能にする(現在のターン中に自分が戦闘を行っている時のみ発動可能)
これは近年の忍者リンと忍者カム子と同じ。

飛行特攻は同じだが正確に言うと弱点は結構目立っている。

速さは11とアーダンと同率で全英雄ワースト一位タイ。二回攻撃出来るが敵の追撃は封じられない。
デバフと無効化するユニットでは中々攻めにくい。
忍者リンと忍者カム子と同じ攻撃性能は高いものの、複雑すぎて役割が限られてしまう。

■台詞

私は敗戦の将、虜囚の辱めを受ける覚悟はできているわ……。
安心しなさい、レーヴァテイン。私の可愛い妹……そうね、昔みたいに一緒に考えてみましょうか。敵はなぜここに来たの？
彼らの気持ちになって考えてみると……彼らは今、合流を果たしたい。
でも、私たちムスペル軍がいる限りそれは決して叶わない……それなら、彼らが次に狙うのは……私……？
妹は……レーヴァテインは私の全てよ。あの子が無事でいてくれるなら……私は全てを捧げても惜しくない。
父上は苛烈な炎……弱者は、たとえ我が子であろうと躊躇なく殺す。幼い頃から……私はそれを見てきたわ。
毎日が恐ろしかった……でも、私には、慕ってくれる妹がいた。あの子だけは守りたかった……。
誰かを守りたいという気持ちは、自分より遥かに強い力になる……妹のおかげで、私は強くなれたの。
今の私は……あなたの将。あなたの鞘。あなたを守るために私はここにいる。あなたへの思いが……私の力。
我が主よ。どうか、これからも共に……。
大切な誰かを守りたい。そう思うことは力になるわ。私はその思いだけで戦ってきた……。
フィヨルム王女も、私の大切な人……無二の友よ。だから、聞きたいのだけれど……。
あなたはフィヨルム王女のこと、どう思っているの？　彼女の気持ちを知っているの？
……本当は、私が口を出すようなことではないけれど、でも、これだけは言わせてもらうわ。
彼女を弄ぶようなことだけは許さないから。よく憶えておいて。