爆竜鬼虎

登録日:2018/10/25 (木) 09:55:17
更新日:2024/01/31 Wed 20:23:25
所要時間:約 5 分で読めます




貴様!上官に逆らう気か!


爆竜鬼虎(ばくりゅうおにとら)とは、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の登場人物である。

CV:小村哲生


プロフィール


生年月日:12月8日
年齢:不明(推定50代)
身長:170cm
体重:89kg
血液型:B型


人物


数々の修羅場を生き延びた歴戦のアメリカ陸軍将校でボルボ西郷の元上官。現在の階級は大佐だが何故か未だに「鬼軍曹」と呼ばれ恐れられる強面軍人。両津とファンからは本名の鬼虎ではなく「爆竜大佐」と呼ばれる事が多い。
*1*2

その容姿は陸軍の軍服に赤いベレー帽を被り、左目に眼帯を付けカイゼル髭を生やした如何にも峻厳そうな人相の中年男性。
全身の至る所に大小問わず傷を負っており、いつどこで負った物かは全て覚えている。ちなみに1つだけ妻に引っ掛かれた時の傷がある。

ボルボと同様に体のあちこちに何丁もの銃を隠し持っており、挨拶代わりにそれを取り出し発砲してくる。
そのため彼をよく知る人物は彼に会う度に完全武装しており、会話中いつ発砲して来てもいい様に常に神経を尖らせている。

初登場回では「ワルキューレの騎行」のBGMと共に戦闘ヘリ・アパッチで登場。ボルボの自宅に機関銃やミサイルを撃ち込んで周囲を騒然とさせた。
ちなみにアニメ版では戦闘ヘリで登場する度に「ワルキューレの騎行」が使用されている。 そしてやたらとミサイルを撃つ。
爆竜「挨拶代わりだ!」
両津「やめろー!!」

米軍将校の癖に何故か ソ連・ロシア軍の戦闘ヘリ である Mi-24ハインド で登場した事もある。作画ミスであろうか

両津からは作中一の巨乳を誇るアメリカ海兵隊の女将校、貌丹邑(バクニュー)・ヤークト・パンテル大佐と共に「最強の軍人」と呼ばれている。

アメリカ人の女性と国際結婚しており、3男1女(4男1女説あり)を授かった子沢山パパでもある。
初登場時には娘のジョディーの結婚相手を探しており、候補者の中から娘に相応しい強い男を選ぶため様々なテスト(という名の軍事訓練)を行った。
後にボルボの女性に対する苦手意識を克服させるためにジョディーとの同棲を命令し、そのままジョディーとの交際を認める事となる。

両津の事は気に入っている様で、ジョディーの花婿候補から辞退した両津に選考の様子を録画したテープを送り、
最後に花婿選びパートⅡをやるから是非参加しろと言っていた。

また両津の頼みで寿司ネタを中東ルートで大量に仕入れ、軍用ヘリを飛ばしてそのまま直送した事もある。
他にも彼の誕生日の際には彼の性格や好みを考えて、M551戦車シェリダンをプレゼントしている。
しかしヘリからパラシュートで落下させたため、風向きのせいで派出所に落下してしまっていた
なおこのシェリダンは後のエピソードにも登場し、キャンピングカーの牽引などに使われている。


性格


「鬼軍曹」の異名に恥じぬ苛烈で物騒な性格。部下に課す訓練は過酷極まりなく、弛んでいる者や文句を言う者には容赦なく鞭を振るう。
「身にかかる火の粉は完全に叩き落とす」と言うモットーの下、何者が相手であろうと決して手抜きはしない。

両津等の非軍人にも苛烈であり、言う事を聞かない輩は軍人か否かに関わらず「貴様!上官に逆らう気か!」と一喝する。
怒らせるとさらに過激になり、2B弾感覚で相手の服に手榴弾を放り込んだりする。
その苛烈さは人間以外にも変わらず、迫り来る野生のライオンを一睨みで怯ませ、「貴様!それでも百獣の王か!」「バカもの!」と一喝して鞭を振るい追い払った程である。*3

こう見えて愛妻家であり、妻の料理は世界一だと豪語している。
子供達の進路に関しては各々の自主性に任せており、ジョディーがボルボと同棲したいと言い出した際にも「アメリカと日本では文化が全然違う」という理由ですんなり認めている。
また、授かった子は全員軍人やスポーツ選手として大成している事から、親としても一廉の人物である事は疑いない。

負けず嫌いなところもあり、銃剣術での勝負で両津に負けそうになった時にはマシンガンを大人気なく取り出して何が何でも勝とうとしていた。


能力・特技


数々の実戦を生き延びた現役の将校だけあって銃火器の扱いに長け、隻眼ながら銃剣術等の白兵戦にも強い。
ボルボの話では彼の率いる部隊は極めて精強で、どんな状況下からも必ず生還したという。
地獄の様な鍛錬や実戦を生き延びてきただけに屈強な体格をしているが、
体のあちこちに傷があるため両津に「本当は弱いから怪我だらけになったんじゃないか?」と突っ込まれた事がある。
その際には図星だったのかかなり動揺していたので、もしかしたら本当に弱いのかもしれない。

また、夫婦が家事を半々で担当するのが当たり前の文化圏で長年暮らしている為、一通りの家事は無難にこなせる。
特に料理の腕前に優れ、包丁がなくとも軍用ナイフ一本であらゆる食材を調理できる。
両津からクリスマスケーキ作りの応援に呼ばれた際にもその家事能力を遺憾なく発揮していた。
尤も、その様相は 全身傷だらけでカイゼル髭を生やした強面で隻眼の中年男が婦警に囲まれながら軍用ナイフでテキパキとケーキを作る という非常にシュールな光景であった。
そして大変なグルメで、いくつかの調味料を常時持ち歩いており出汁にも拘りを持っている。
両津曰く「軍人版梅宮辰夫」


妻子



上記の通りアメリカ人女性の妻を持ち、3男1女(4男1女説あり)を授かっている。

  • 爆竜夫人(本名不詳)
成人した子を持つとは思えない程若々しい金髪美女。長女ジョディーの容姿は母親からの遺伝100%(by大佐本人)である。
また、B型の夫との間にAB型の娘を授かった事から血液型はA型かAB型と推測される。
前掲の通り、自慢もあるだろうが夫曰く「料理の腕は世界一」らしい。あの爆竜大佐が認めたのだから相当であろう。

  • 長男・シルベスター
第一子。本業は海軍の潜水艦乗りだがアイスホッケーチーム・ロサンゼルス・デトニクスの選手。
両津のチームとアイスホッケーで勝負するが、彼の機敏な動きに苦戦する。

  • 次男・アーノルド
第二子。アメリカ空軍にパイロットとして勤務している。

第三子。あの父親からは想像も付かないグラマラスな金髪美女である。
アメリカ海軍中尉で原子力空母カール・ヴィンソンの発艦士官を務める。
現在はボルボと結婚を前提に交際中。

  • 三男・ブルース・ウィリー
末子。NASAに務めているがNBAのボルチモアブルックスの選手でもある。
両津によって下町の靴屋がスポンサーとなった。


余談


  • もう一人の息子?
単行本99巻「隅田川お花見騒動!!の巻」で娘のジョディーに兄二人、弟一人が居ると明らかになった事で彼の子供は3男1女の計4人とされているが、
その後101巻「真夏のリゾート計画!!の巻」において中川圭一が
「(ジョディーの)三番目の兄さんはボディーボードの世界チャンピオンです」と
ジョディーに兄が三人居るかの様な発言をしている。しかしこの「三人目の兄」に触れられているのは
中川のこの一言だけであり、その後結局「三人目の兄」が本編に登場する事は無く、
本名はおろかその実在すら未だ明らかとなっていない。ただ、もしもこの「三人目の兄」が実在するのなら
彼が爆竜家の三男で第三子となり、ジョディーは第四子、末子ブルース・ウィリーは四男で第五子と言う事になる。

  • そっくりさん?
ジャンプの後輩である『呪術廻戦』にはギャリー・K・ジョンソン中将という、爆竜大佐に外見が酷似した米軍司令官が登場した。(眼帯の向きは逆)


追記・修正はまあまあだな
しかしそれでは一人前の軍人になれんぞ


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最終更新:2024年01月31日 20:23

*1 現実には志願入隊で入隊した者の最終階級は大尉、士官学校を卒業した者の初期階級が少尉であるため、「かつて軍曹だったアメリカ軍大佐」は本来あり得ない。「鬼軍曹」は単なる愛称だったと考えられる

*2 但し、兵卒として陸軍に入隊→軍曹まで昇進後士官学校に入学→卒業後少尉任官→少佐まで昇進し陸軍指揮幕僚大学へ入学→卒業後大佐に昇進というルートなら元軍曹の大佐も有り得る可能性がある。事実、実在の米海軍軍人ジェレミー・マイケル・ボーダ提督はそうやって兵卒から大佐所か最高位の大将まで昇進した。

*3 その気迫はジョディーが「苛めてはかわいそうよ」と苦言を呈する程だった。