貝社員

登録日:2018/10/27 (Sat) 14:56:00
更新日:2024/04/13 Sat 20:13:13
所要時間:約 20 分で読めます



いるいるいるよね会社員(いるいる)
イライラするよね会社員(イライラ)
いるイラ貝社員


【概要】

貝社員とは貝を身の回りにいるダメな会社員役として擬人化し、社内で様々なドタバタを繰り広げていくショートギャグアニメーションである。
主な製作者はDLE社のモリ・マサ氏であり、監督のみならず脚本や多くのキャラクターの声優も担当している。
元々はTOHOシネマズの企画であった「キャラクターバトルクラブ」の参加作品の一つであり、そのシュールさが多くの客に受けたのか、見事グランプリを獲得している。
その後ウェブ上で貝社員達の物語を展開しつつ、マイナビウーマンやドン・キホーテなどの企業とのコラボも行っていた。
そして2016年からはZIP!内のショートアニメとして「朝だよ!貝社員」の放送が開始された。

【朝だよ!貝社員】

2016年4月4日からZIP!が放送されている毎週月~金の朝の6:45頃に放送。
2018年10月1日からはの朝の6:27頃に放送されるようになった。
内容は「『ダメ会社員あるあるネタ』をお届けします」のコンセプトで、開始当初はは会社員あるあるネタがメインで、今時の社員やジェネレーションギャップなど、社会を風刺したアニメだった。
しかし放送が進むにつれ、あるあるネタが尽きてしまったのかプテラノドンの故郷のために、自然豊かな土地を商業施設にしようとする団体と立ち向かったり取引の契約成立のために訪問先で様々なサバイバルを繰り広げたりバトミントン族の交渉のために奮闘するなど荒唐無稽な設定や話で繰り広げられていくようになった。
2019年3月29日において、最終回を迎えた。

なお、「朝だよ!貝社員」の放送開始に伴い以下のように設定の追加や変更がされている。

  • ハイ貝のキャラデザ→両ほっぺに赤いグルグル巻きが追加
  • カモ貝のキャラデザ→スーツが迷彩柄に変更
  • ムール貝のキャラデザ→貝殻に小さな宝石が追加
  • カキのキャラデザ→常時怒りマークを浮かび上がらせている
  • トリ貝のキャラデザ→目つきがタレ目になった
  • パウア貝→髪型がバーコード頭に変更
  • 会社の設定→番組にちなんで名前がZIP商事になっている
  • ミル貝の声優→杉山紀彰に変更
  • イシ貝やアカ貝などの原作には登場しなかったキャラクターの追加
  • ZIP商事のライバル会社的存在であるアラカセギ商事の追加

またエンタメ番組内のアニメである故に、日テレ系列土曜10時枠ドラマの最終回の番宣として、そのドラマの主役がゲストとして登場している。ちなみに声の担当もそのドラマの主役の役者である。

【デラックスだよ!貝社員】

2019年7月19日から2021年3月まで「DLE」のYouTubeチャンネルにて配信。
最初は毎週金曜配信だったが、現在は毎月の第一金曜日配信に変更されたりと、だいぶ投げやりに。このことから、評判は悪い。
朝だよ!から大きく変更された点として、

  • 舞台はブラック企業の「うずしお商事」の「Z課」に変更。
  • 突っ込み役は課長ではなく、新キャラの鴨山。
  • ダメ社員あるあるだけでなく、ダメ会社あるあるも使う。
  • 時間は45秒のショートアニメから、2分程度に延長。
  • ED後に「ブラック企業のど自慢」が追加

【登場人物】

主にアサリとカモ貝とハイ貝と課長がこのアニメのメインとしてほぼ毎回のように登場している。
なお、声優は特筆する事がなければ全て製作者のモリ・マサ氏が一人で演じ分けを行いながら担当している。

貝社員

実物の貝とは違い、目や内臓などの器官が人間と全く一緒になっている。
またアサリなどの一部の貝には入水管と出水管が触覚のようについている。
骨を持たない軟体動物故に手が有りえないほど長く伸ばす事ができる。
また、貝殻から外れて動くことも可能で、貝殻に紐をつけて動かすこともある。
なお人間と貝の間にできた子供も登場するが、なぜか人間ベースか貝ベースで分かれている。(詳細は後述)

アサリ(CV:モリ・マサ)
「あーめんどくさっ。もうムリっす」
ありとあらゆる仕事をアッサリ投げ出す、面倒くさがり屋の貝社員。
加えて上司を舐め腐っており、仮病でサボったり、いざ仕事をやってもケアレスミスが多い。
飽き性で、性格や趣味がかなりひねくれている上、悪知恵がとても働くが、根はいいところがある。
常にハイとしか言わないハイ貝や謎の部族であるヘンマハンマ族の言語を通訳できるなど、別の方面では高スペック。流石に宇宙人の言語は分からなかったようだが。
カモ貝、ハイ貝とは同期であるため3バカ的なキャラとしていつも行動していることが多い。
一度、仕事の不真面目さ故に南極支社に異動させられたことがあったが、会社のお金を湯水のごとく無断で使いまくったため、送り返された。そして、課長に即刻再度送り返された。

ハイ貝(CV:モリ・マサ)
「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」
ハイ!」と返事だけは立派な、YESマンの貝社員。
相手の言動を聞かずに安請け合いをしたり、「ハイ!」の連呼で話を強引に終わらせようとする。
名前の通り普段は「ハイ!」としか言わないのだが、多少変化した言葉を何度か喋った事(「ハワイ」など)があり、課長の退社話が浮上した回でははっきりと「いいえ」と否定の言葉を述べた。
容姿のせいもあってかこの作品のマスコット的キャラ扱いになっており、マテ貝の子供をあやすことになった際には、なぜか自身が赤ちゃんのようになっていたり、パンダの着ぐるみを着てパンダのようにくつろいだ結果、怒り気味の課長を和ませたりするなど幼い面が際立っている。
それ故に公式のホームページ上で開催されていた人気投票では堂々の1位を獲得する事ができた。
地元は「ハイ貝村」で祖父、両親、姉夫婦とその赤ん坊、飼い犬がいるが、もれなく全員貝の姿で「ハイ!」しか喋らない。それどころか、地元の友人や有名人も全員貝でありまさにカオス。
また、派生キャラとしてアメリカ、フランス、中国、東北のハイ貝とほぼそっくりのキャラクターが存在するが、彼らもその土地での言語・方言の「ハイ!」を連呼している。
(アメリカ→イエス! フランス→ウィ! 中国→シー! 東北→んだ!)
なお、彼らとの因果関係は一切明らかにされていない。ギャグアニメだしね。

カモ貝(CV:モリ・マサ)
「行けたら行く…カモしれないっすねぇ」
「~カモしれないっすねぇ」とよく曖昧な返事をする、優柔不断な貝社員。
多数決の際も両方の案に手を挙げたり、幹事になった際も日程を大体でしか決めようとしない。
しかし責任を他人に押し付けたりする時、もしくはプテラノドンの故郷を守る時、会社を辞めようとする課長を思いとどまらせる時等の非常事態は、はっきり断言する。
貝の父親と人間の母親がおり、息子と同等以上に曖昧な言動をする上に極度の親バカ。
元はアサリ同様社員を困らせるキャラだったものの、話が続くにつれツッコミ役となっていった。

ムール貝(CV:山根万菜実)
「え~? パンケーキ会の方がよくないですかぁ~?」
スイーツ(笑)系でプライベート優先の、若い女性貝社員。
かなり好き嫌いが激しくワガママな性格で、そのせいで周りが被害を被(こうムール)ことが多い。
パンケーキやホットヨガ、ネイルなど女性が好みそうなものを好んでおり、勝手に会議場所をカフェに変えた上でバックレたり、自分の趣味を他人に押し付けたがる。
さらにどんな状況でも定時で帰る上に、ニキビができたという理由で有給を使って休んだこともある。

アワビ(CV:モリ・マサ)
「あっ、しゅみましぇん!」
トラブルを起こしてもお詫びをすれば済むと思い込んでいる、恥知らずな貝社員。
出っ歯なためか、舌っ足らずな独特のイントネーションで話す癖がある。
その謝罪自体も全く誠意のこもっていない軽い物ばかりであり、そのことが時に周りの逆鱗に触れるときもある。加えて本心では相手の方が悪いと思い込んでおり、お詫びの合間にボソッと屁理屈を言うことも。
いつも土下座する際に額を強打しているので、額には絆創膏が常に貼っている。
実はOUR-b名義でメタルバンドのメインボーカルを務め、土下座の姿勢を利用して破壊的なステージを繰り広げており、会社員とバンドメンバーの二足のわらじを履いている。一度ソロでメジャーデビューの話が来たが、メンバーのために断っている。

シャコ貝(CV:モリ・マサ)
「今度ごはんでも是非〜!」
社交(しゃこう)辞令がしつこくて嘘くさい、太鼓持ちな貝社員。
社長や常務のような自分より目上の人物を「是非!」と書かれた扇子で紙ふぶきをまき散らしながらただひたすら大げさに褒めているが、あまりにも嘘くさいため逆に相手はそれを迷惑そうにしている。
上司や将来性のある相手には腰巾着に徹するが、そうでない相手(相手が大企業を退社したことが分かった時や、相手に事業の決定権がなかったりした時)には手のひら返しとばかりに悪態をつく。
かつてジップ商事に所属していた徳島えりかとは幼馴染みで、彼女に片思いをしていたがそれが実る事がなく終わってしまった。なお、彼女の存在で今のような太鼓持ちな性格となった。

カキ(CV:モリ・マサ)
「いちいち俺に聞くなぁぁぁっ!」
ッカとすぐレて周りにアタり散らす、短気な貝社員。パウワ貝や課長とは同期である。
些細なことですぐに怒鳴りだし、その勢いで関係ない他人の悪い部分を粗探ししだしたりする。
またパソコンが動かないだけでも叩いたりして乱暴に扱ったり、コピー機や電話の音がうるさいと難癖をつけたり、時にありもしなかった支離滅裂な指示を部下に突きあてることもある。
しかし、当の本人が居眠りなどの職務上でふさわしくない行動をしてもそれを認めることが絶対にない性格であり、普段の言動と合わせてまさに老害(貝)といったほうが相応しい。
実生活では人間の姿をした妻と同じく人間の姿をした3人の娘とペットの猫とで一緒に暮らしている。
しかしそこでは家庭内ヒエラルキーがペットの猫より下と断言するように、妻や3人の娘から邪険に扱われており、さらにその妻もカキ以上にキレやすいキャラであるため不満があっても簡単に言い返す事ができないままでいる。そして掃除中の妻に掃除機で吸われたことも。
とはいえ娘達のことは本気で可愛がっており、それ故にモンスターペアレントとなってしまう。

ホラ貝(CV:モリ・マサ)
「あれプロデュースしたの、オレ」
息を吐くように平気でホラを吹きまくる、見栄っ張りな貝社員。
女性の前でアピールしようとホラを吹いた結果恥をかいたり、課長が退社するといったホラを吹いたおかげで、アサリとカモ貝とハイ貝の間でちょっとした騒動が起きるなどはた迷惑な存在ではあるが、彼なりに善悪の基準があるらしく、詐欺行為といった人を騙すホラは絶対に吹かない。
職場では大金持ちの父親がいるようなホラを吹いているが、実際は人間の姿の弟と妹とアパートに住んでおり(親の存在は不明)、弟達にすぐに夕食を作って食べさせたり、妹の誕生日には欲しがっていたプレゼントを探し回って買ったり、優しい兄である。家で吹くホラは、兄弟を楽しませるためのもの。

マテ貝(CV:モリ・マサ)
「待ってー! 今やるから待ってー!」
いつも「待って」で用件などを後回しにする、時間にルーズな貝社員。アサリたちの上司。
胴体が異常に伸びやすく、課長や佐藤の顔をぐるぐる巻きにしてしまうこともある。
妻子持ちであり、子供の成長を楽しみにしている子煩悩な父親の一面(その癖子供を盾にして仕事をサボったことも)があるが、用意周到な所があり、制服や結婚式用の服を既に購入している。
なお、妻は普通の人間だが、子供はマテ貝を小さくしたような姿である。

トリ貝(CV:瀧田理絵)
「恋しなきゃだめだぞぉ? 私に恋しなきゃだめだぞぉ〜?」
仕事よりも若い男(ガイ)を必死に捕りに行く、年増な女性貝社員。
残業をがんばっている若い男性社員にコーヒーをおごるなど若い男性に関しては優しいが、その分強引に攻めてしまう。逆に、結婚対象外の男にはとことん冷たい。

パウア貝(CV:モリ・マサ)
「えぇ〜っ? 査定に響くよぉ~!?」
パワーハラスメントが酷い、威圧的な貝社員。アサリたちの上司。
大量の書類を強引に押し付けるなどして、「査定に響くぞぉ~」と脅しており、アサリを始めとした部下から恐れられている。しかしきちんと仕事を真面目に取り組む部下に関しては素直に評価し、珍しくアサリ達が頑張った時は手伝ったり、佐藤が誕生日を迎えた時は書類の山にメッセージカードを封入したり、彼が風邪で寝込んだ時は家を訪問し、お粥を振る舞ったりする一面もある。

ワスレ貝(CV:モリ・マサ)
「あ!名刺ワスレた!ポカやっちゃったー!」
記憶力が悪く、様々な物をうっかり忘れてしまう、鳥頭な貝社員。アサリたちの後輩。
また、全ての貝社員の中では一番小さく、服装も上下一体の様になっている。
何か忘れてしまったことに気づいたら「ポカやっちゃったー!」と口癖のように言う。
忘れがちだという点を除けばまじめに仕事を取り組んでいる方で、不真面目なアサリ達に対してもきちんと敬語で話している。

オウム貝(CV:モリ・マサ)
「ちゃんと確認しないとだめですよねぇ~」
相手の言動に対しオウム返しで返答する貝社員。
そのうえ、オウム返しした後さりげなく相手の毒を吐くといったことも。
厳密にいえば貝類ではなく、イカやタコと同じ区分の頭足類である。
2017年10月26日(391話)『オウム貝一家』を最後にメインとして登場していない。

ミル貝(CV:モリ・マサ → 杉山紀彰
「あっ、すみません。友達申請してなかったですね」
SNS及びインターネット依存症の貝社員。パソコンできちんと仕事をしていると見せかけて、いつもfacebook(『朝だよ!貝社員』ではSNS)や動画サイトなどを見る
しかも、人の給料明細のような個人情報も覗き見る。アサリよりも結婚は早く、相手はネット上で知り合った人である。
上述の通り「朝だよ!貝社員」で本職が声優である杉山氏に変更されており、ツイッター上でも、アナウンスされていた。
しかし、声ありでの出演は2017年6月12日(294話)『投稿者は…』を最後に登場しなくなった。(現段階では) ミル貝は犠牲になったのだ・・・古くから続くテコ入れ・・・その犠牲にな

シジミ(CV:モリ・マサ → 増田俊樹)
「膝痛い。」
スーツはビシッとしているが服が地味。仕事が出来るので、女性社員からは好かれている。
仕事面では有能で気が利くため、人に迷惑をかけないが、一方のプライベートでは、上記以外にも店のチョイスも地味だったり、髭を剃り忘れていたり、割り勘を強要したりなど、地味にダメなやつ。
「朝だよ!貝社員」では全く出演せず、地味な存在だったが、「デラックスだよ!貝社員」にて再登場。
ED曲を担当するが、あまりにも歌詞が短いため、地味

「朝だよ!貝社員」オリジナルキャラクター

ここから朝だよ!貝社員で初登場した貝社員を紹介する。公式サイトではこれらのキャラクターは「朝だよ!貝社員オリジナルキャラクター」の欄に区分分けされている。
また、ここで充てられている全てのキャストが男性声優だったりZIP!にレギュラー出演している芸能人だったりするのが特徴的である。

ハマグリ(CV:浪川大輔
「最近筋トレにハマってましてー!」
仕事以外の全てにすぐハマってしまう貝社員。元々はアニメの視聴者の男の子が投稿したファンレターに描かれてあったキャラクターを元にしている。
同じ仕事でも副業やVR上の仕事はやる気が出るのに、本業の会社の仕事となると途端にやる気が出なくなる。
熱しやすく冷めやすいタイプで、ハマっている物がコロコロと変わってしまう。

フルイ貝(CV:浪川大輔)
「許してチョンマゲ!」
言動が何かと古い、機械オンチなおじさん貝社員。
所持品は全てレトロなものばかりで、愛用のカメラにいたっては、もはやフィルムすら取り扱っていないような、歴史的価値のあるものである。
また、ネタが使いまわされたような古いオヤジギャグもよく出る。

ヒ貝(CV:江口拓也
「名刺の角がお客様に刺さったらマズいよ~」
極度の心配性で過剰に被害を避けようとする貝社員。「マズいよ~」が口癖。
被害を避けようと行動するあまりそれが逆に相手の迷惑をかけてしまってはいるが当の本人は全く気付いていない。
「デラックスだよ!」では何故かデザインが変更されており、口癖が「マズいな…」に変わっている。

イシ貝(CV:山下大輝)
「締切りから3秒過ぎた。よって、不可!」
常に眼鏡をかけている非常に真面目な貝社員。しかし、その真面目さがあだとなり融通が利かない頭となってしまっている。その性質上ツッコミ役に回る事もある。
ほぼ1秒刻みという細かいところやちょっとはみ出たようなところまでも完璧になっていなければ即座に「よって不可!」を言い渡すほどの完璧主義。しかしアサリとの言い合いに折れた時、会社からの転勤の命令等「よって可!」と言ったこともある。
ピュアな性格なのか同僚の恋心を風邪だと信じて疑わない。

カブラ貝(CV:梅原裕一郎)
「Oops!」
1週間海外赴任していただけで、世界を熟知しているかのように振る舞う海外かぶれ(カブラ)な貝社員。
「Uh Huh?」や「Oops!」が口癖である。海外基準の考えで日本批判をすることもある。
課長と様々な物をシェアしよう提案したが、肝心の仕事はシェアしなかった。
担当声優である梅原が長期療養で活動休止、のちに退院で仕事復帰の報道が出た直後、公式ツイッターでカブラ貝が梅原に代わって盛大に祝われていた。

アカ貝(CV:増田俊樹)
「悩んでる部下をほっておけるか!」
るいだけで中身がない貝社員。名前の通り全身が赤色。
とにかく元気で必要以上に大声で挨拶をしたり声をかけたりしている熱血漢。
しかし、それが逆にうるさいと迷惑をかけてしまいがち。また、大声を出し過ぎた疲労により体力の限界で早退したこともある。
明るいのは建前らしく、誰もいないところではやる気をなくす。

カガミ貝(CV:桝太一)
「う〜ん、前髪キマんねぇなぁ〜」
常にを持っているナルシストな貝社員。ちなみにデザインは担当声優の桝氏が担当。
自分の事をかっこいいと思っており、仕事中やご飯を食べている時も鏡で常に前髪などをチェックしている。
鏡を没収されてもスマホの画面やコップに入ってある水など反射するものを利用するなど執着心が強い。

ツブ貝(CV:川島海荷)
「配属された部で挨拶!緊張した~!」
いつまでも学生気分が抜けない新人のインスタ女子系貝社員。常に片手でスマホを持っている。
社会人であるという自覚が薄く、勤務中でもいつでもどこでもSNSでつぶやく。

ツメタ貝(CV:江口拓也)
「ちくしょ~覚えてろ~!!」
ZIP商事のライバル会社であるアラカセギ商社に所属する貝社員。
いきなりZIP商事にやってきて有能な社員をヘッドハンティングしたり、骨抜きにさせるクッションを使ってアサリたちをダメにしようとしたりするが、結果的にいつも失敗に終わってしまう。
実は元はZIP商事の社員であり、短い間ではあったがアサリたちと一緒に仕事をしていたが、当のアサリたちは全く知らないような素振りを見せたため相当影が薄かった模様。
さらに会社を離れるときのために彼の為の色紙も用意されていたが、ワスレ貝がそのことを忘れてしまったため、色紙を貰っていない。なお、その色紙には「おまえおかしくないか?」と意味深な寄せ書きが。
ZIP商事に入社した当時は、人見知りでなかなか会社に馴染めなかったが、アサリが優しく接してくれた事で、仕事にやりがいを感じるようになった。しかし、じつはアサリが相手を「相棒」と呼んで仕事を押し付けていた事を知ってアラカセギ商事に転職。それと同時にZIP商事を恨むようになり、今に至る。
なお、ツメタ貝はアサリを始めとした貝を捕食する貝であり、多くの貝達にとっては天敵である。

アオイ貝(CV:山下大輝)
「僕はもう、パパのような立派な社長だ!」
会社の社長を務めているが、まだ社長になるには青い(つまり、経験の浅い)貝社員。最早ダメ社員の域を超えた珍キャラクターである。
「月刊社長」という雑誌を愛読しており、気に入ったページを読んでから行動に移すが、いつも秘書に助けられている。
オウム貝と同じく、貝社員では数少ない頭足類である。
なお、彼は男性だが、本当のアオイガイは貝殻を持つのはメスだけ。
「朝だよ!」では初登場したのがアニメ末期頃である2019年からであり、それ故に登場回数も僅か9回であり、アサリを始めとした他の貝社員との絡みも少ない。

フミ貝(CV:DOTAMA)
「仕事がコピー、簡単でハッピー、可愛いミシシッピのオカピー!」
仕事自体は真面目にこなすが、喋るときについつい韻を踏む貝社員。最早ダメ社員の域を超えた(ry
上記のアオイ貝と同様に「朝だよ!」では初登場したのがアニメ末期頃であり、登場回数もアオイ貝より少ない僅か7回。更に言うと他の貝社員と共演した話も736話「コール&レスポンス」と最終章の742話~744話のみである。


未登場の貝社員

公式サイトや原作『さわるとキケン! 貝社員図鑑』『マイナビウーマン』のみに登場し、『朝だよ!貝社員』以降では未登場。声ありでのアニメ出演が期待されるところ。

ホタテ
会議はいつも、スマホかたて(スマホ片手)。
未登場であるが、128話において、ミル貝が閲覧しているSNSの中にホタテの投稿がある。

サザエ
日曜日の夕方が憂鬱(サザエだけに)。
最近学名が変わったはずだが、公式サイトの学名部分は2017年11月2日現在変更されていない。

ヨメガカサ
言い訳がいつも「ヨメがサ~」。

ヒメイ貝
リアクションがキャーキャーうるさい。

ヤドカリ
勤める会社を幾度と無く変える転職マン。
なお、貝類ではなく甲殻類でありそもそも軟体動物ですらない。

人間

基本的に名前が設定されているキャラが少ない。また、ZIP!に出演しているアナウンサーが本人役として出演している。

課長
常に眼鏡をかけているジップ商事の課長。このアニメの一番の常識人でありツッコミ役。貝社員達がなにかやらかしたらきちんと叱りつけるが、それで涙を流すハイ貝をみて急に優しくなるなど(特にハイ貝に対しては)甘い部分もある。
ぶっちゃけ、貝社員の方が目立つだけでかなりのダメ社員である。
兄が一人いるがラッパーをしており、それ故に課長とは見た目が全く違う。
ところがアニメ末期頃の2019年から何故か出番が著しく激減。これ故に1週間で1度も登場しなかった週もあったほど。*1

佐藤
ジップ商事の若手の男性社員。パウア貝の「直属の部下」とのことから、パワハラを受ける事が多く、勝手に面接しようとしたマテ貝を諫めた。アサリ、ハイ貝、カモ貝達とは職場で同期。
野球チーム「ブラック・カンガルーズ」のファン。同じチームのファンのカキと観戦に行った事もある。運動会で一等をとったことがある。
後付けの被害者。
「デラックスだよ!貝社員」では、Z課の社員として続投している。

常務
ジップ商事の常務。初老の男性で、課長達にはない上司としてのオーラを持っている。一見常識人のようだが、ヘンマハンマ族や七夕商事のような変な風習の相手と取引したり、(本来なら優秀な社員が行くべき)ウズベキスタンや北極、果ては海底5000マイル支社や火星にまで出来の悪い社員などを(左遷的な形で)転勤させようとする。
2018年の年末頃になると課長同様に貝社員に振り回される事が多くなり、アニメ末期頃の2019年になると何故か課長と入れ替わるように出番が増加した。更にハイ貝一家に天の声になってにツッコミを入れたり、貝社員達をゾウでぶっ飛ばしたり、この頃に映画化で復活したハードボイルドコメディアニメとのコラボ話ではアサリを100tハンマーで天誅したりと明らかに課長より目立った行動を見せていた。

植松先輩
アサリの体がすっぽり入るアフロヘアーが特徴的な男性社員。
反抗期のハイ貝をなだめようと必死に行動した。

加田利泰蔵
アサリ達にジップ商事の七不思議を話す、暗い雰囲気を持った七不思議語りたい親父。
ホラ貝並みに話に信憑性がなく、アサリ達に邪魔され、いつも結局上手く話せずに終わる。

尾崎里紗
ZIP!でもアナウンサーを務めるアナウンサーで本人役での出演。
いつも貝社員たちに振り回されるが、思わず一目ぼれしてしまう事も。アサリに好意を寄せており、カモ貝からは好意を寄せられていたが振った。バレンタインにはアサリに告白するが、チョコと共に受け取れないと言われてしまう。
しかしアメリカのニューヨーク支社に転勤することになり、アサリに別れを告げた。
再び本社に戻った時にはキャリアに固執する性格に変わったり、アサリの必死の捨身により元の姿に戻ってジップ商事に戻ったりと、性格の変貌が激しい。

徳島えりか
尾崎と同じくZIP!でもアナウンサーを務めるアナウンサーで本人役での出演。
実はシャコ貝とは幼馴染で生まれた病院自体から繋がりがあった。そしてシャコ貝のことを「シャッコー」とあだ名で呼ぶ。
シャコ貝とはそこそこいい感じだったものの、2018年3月8日をもって、結婚して実家の家業を継ぐことをシャコ貝に伝え、故郷に帰ることになった。

鴨山(CV:森本晋太郎(トンツカタン))
「デラックスだよ!貝社員」におけるツッコミ役。うずしお商事の元営業1課の社員で、現在はZ課の課長。
諄々と出世のエリート街道に乗っていたが、ミスを犯してしまい、営業Z課に異動させられた。
ジップ商事の課長同様、貝社員に振り回されるのがほとんど。彼と比べると後述のこともあってかあまり同情されない。
社内のトークショーの大会において、ライバルに負けたくないという理由だけで、大会前日に部下たち貝社員を定時どころか徹夜で残業させてまで練習させるなど、ダメ社員を通り越してブラック社員である。*2
Z課唯一の課長という唯一のアイデンティティも、パウア貝とカキがZ課に異動されたことで、消滅してしまった。

【貝社員の唄】

この作品のテーマソングであり、「デラックスだよ!貝社員」以外のアニメでは毎回OPで流れる。
原作にあたるショートアニメの頃から流れていたが、「朝だよ!貝社員」で満を持してフルバージョンが制作された。
作詞作曲編曲歌唱者共に、デジモンアドベンチャーのButter-fly やポケモンめざせポケモンマスターの編曲者として知られている渡部チェルが担当。
内容は貝社員の紹介といったもので、それぞれの貝社員のセリフも一言添えられている。
紹介された貝社員は以下の通り。

1番 アサリ カモ貝 ハイ貝 ワスレ貝
2番 ハマグリ イシ貝 マテ貝 ヒ貝
Cメロ ホラ貝 シャコ貝 パウア貝 フルイ貝 アワビ カキ

なお、JOYSOUNDだけでだがアニメ映像つきで配信されている。
興味ある方はそのキャラになりきって歌うのもいいだろう。
また「朝だよ!貝社員」の忘年会回でアサリたちの余興としてこの歌の一部分を流したことがある。

調理オチ

アニメ終了後に毎回のようにその話のメインとなった貝社員が調理されるイラスト図が流れており、このことを調理オチという。*3調理とはいうものの、ヒ貝のように食用にならない貝も一部存在するが、そこは気にしてはいけない。
カキにおけるフライやアワビにおけるステーキなど、その貝がよくその料理に調理されやすいものをチョイスされてある。*4

+ 調理オチ一覧
アサリ:バター炒め
カキ:カキフライ
ハイ貝:コチュジャン漬け
アワビ:ステーキ
ムール貝:パエリア(スペイン風)
カモ貝:缶詰
シャコ貝:真空パック
ホラ貝:フランベ
マテ貝:刺身
トリ貝:握り寿司
パウア貝:ソテー
オウム貝:ハーブ焼き
ワスレ貝:炊き込みご飯
ミル貝:醤油煮
シジミ:エキス絞り
カガミ貝:燻製
ハマグリ:網焼き
フルイ貝:干貝
ヒ貝:冷凍食品
ツブ貝:ペペロンチーノ
イシ貝:かき揚げ蕎麦
カブラ貝:宅配ピザ
アカ貝:佃煮
ツメタ貝、アオイ貝、フミ貝:不明
複数:キムチチゲ、ゼリー寄せ、激辛カレー

ちなみに初期の頃は毎回のように調理オチがはさまれていたが、回を追うにつれ調理オチが省略されることが多くなり現状、調理オチがはさまれること自体が珍しくなってしまった。*5「デラックスだよ!貝社員」では完全に省略された。
一部の貝社員によっては字余りが多すぎて、そのしわ寄せとして歌う時超高速になってしまうことがある。特に「あぁ~ピザにしてトムの家にデリバリーしてえ」なカブラ貝

【余談】

  • 声優としても参加する事があるZIP!のメインアナウンサーの桝太一は、幼少期から貝の収集が好きで、東大時代には貝の研究を行っていた。

  • ZIP!内アニメ枠の中ではこの作品が一番長く放送されている。

  • 2018年10月23日、まさかの前日分をまるまる1話放送してしまう。ちなみにその回はアサリがサボール商店に行き、さぼるためのグッズの紹介をされるといったものだが、それに合わせてスタッフもさぼって同じものをそのまま流したのではないかという声が視聴者の間で上がった。が、結局はスタッフの確認ミスによるものだった。*6

  • 声優のキャスティングは、監督のモリ・マサ氏いわく「普段ならオファーが来なさそうな役」を意識したとのこと。貝社員達も、「貝ショウナシ」のようなダジャレネームは使わず、現実に存在する貝のみを使用したとのこと。

あぁ~追記修正してぇ~貝 社 員!

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最終更新:2024年04月13日 20:13

*1 まともに登場できてた話は690話「ニュース」、693話「高速で働くスーツ」、701話「予告」、711話「領収書」、715話「カップイケ麺②」、それ以降は738話「会議」まで出番がなかった。

*2 なお、大会当日において、社の規則に反しているとしてZ課は失格になった。

*3 これは貝社員が退治される形らしい。

*4 貝社員達はこのオチに不満とのこと。

*5 最後に流れたのは738話。また、貝社員達が良いことをしたり迷惑を起こさなかったりしたらこれにならない事があり、場合によっては「あぁ~それぞれの想いが交差する~」や「あぁ~バターで炒めるにはもったいない~」などオチが変更される事がある。

*6 ちなみにこの回では珍しくアサリがツッコミ役に回っていた。