星川リリィ

登録日:2018/11/29 (木) 01:23:19
更新日:2024/03/18 Mon 16:26:05
所要時間:約 4 分で読めます






ねぇねぇ、リリィ一番キラキラしてるよね!




出典:ゾンビランドサガ、8話より、2018年10月4日~12月20日まで放送、
MAPPA、Ⓒゾンビランドサガ製作委員会


『星川リリィ(ほしかわりりぃ)』とはアニメ『ゾンビランドサガ』の登場人物である。

●目次

【プロフィール】



CV:田中美海
生年月日:1999年10月6日
没年月日:2011年11月30日
享年:12歳
血液型:AB型
身長:130㎝
体重:31㎏
スリーサイズ:B59/W54/H56(-)
趣味:ぬいぐるみ、重機雑誌
好きな食べ物:マヨネーズ、マスタード、ケチャップ
嫌いな食べ物:もずく、ひじき
好きな色:黄


【人物】


佐賀を救うために謎のプロデューサー、巽幸太郎の手により甦らされたゾンビィ6号にして、
アイドルグループ「フランシュシュ」のメンバーの1人。
メンバーでは最年少、かつ死亡から復活までの年数も一番短い。

生前は天才とまで票された子役として活動しており、全チャンネルのゴールデン番組で主演を務めていた。
2期『リベンジ』では、天才子役としての片鱗を見せつけ落語という容姿からするとミスマッチとも思える演目を選んだと見せかけつつも、驚異的な演技力により他のフランシュシュの面々を含む観客をガチ泣きさせている。
そういった経験もあり意外と物知りであり、特に重機が好きなようで休憩時間にはよく重機の本を読んでいる。

性格は年相応に無邪気で天真爛漫だが、経験からか腹黒い一面もある。


【容姿】


髪の色は水色でツインテール、頭頂部には星形の髪飾りをつけている。
ちなみに頭の星は落とすと床に刺さる。何で出来てるんだソレ……。
普段の服装は緑のブレザーとプリーツスカート。

ゾンビ状態では心臓が常に飛び出しているが、ハート型にデフォルメされている。
ドキドキと脈打っており、人前に出るために体内に収納可能ではあるようだが、極度の緊張状態に達すると飛び出してしまうことも。
場合によっては破裂するシーンもあるが、次のシーンでは再生するギャグ心臓である。

それ以外の外傷はメンバーの中でも少なめ。










以下、重大なネタバレ、未視聴の方注意

















さくら「えっと……ごめんリリィちゃん、ちょっと色々わからんとけど……途中からたくさん出てきた正雄ってだれ?」

リリィ「……リリィが捨てた名前」


星川リリィは芸名であり、本名は「豪正雄」(ごうまさお)という、正真正銘の男子である。
容姿は亡き母親譲りであるが、芸能活動前から女の子の格好をしていたため、そうなった経緯は不明。もしかしたら、亡き母の面影を追っていたのかもしれない。
ちなみに、生前はさくら同様佐賀弁で会話している(現在は標準語)。
重機雑誌が好きなのも、父の仕事の影響である様子。

生前は父と二人暮らしであり、父がテレビを見ることが好きだったのを受け芸能活動を始めた。
リリィが芸能活動をはじめたいといった所、父も自分の仕事をやめて我が子のマネージャーとなり、
リリィの持ち前の演技力で瞬く間に売れっ子になるなど順風満帆だったものの、愛するリリィを盛り立てることに夢中になっていった父が次第に「テレビの中の自分」しか見ていないと思うようになり、
更に成長して今の自分でいられなくなる恐怖から次第に仕事をしたがらなくなってしまう。
そんなある日、顔に弁当のひじきらしきものがついていたので触ってみると……。




ヒゲエエエエエエエエエエエエエエッ!!!???



自分の顔に髭が生え始めてきたのにショックを受け昏倒、父の手の中でそのまま息を引き取ってしまった。

まさかのヒゲで死亡、という結末は思わずサキも笑い転げてしまう程の事実だったが。
その後の父の回想でリリィの目の下にクマができており、相当疲労が溜まっていたことが推測される。

つまり「極度の心労状態の中、更なるショックを受けて心停止」という事実上の過労死であるなら、
12歳の子供にとって相当過酷な人生であっただろう。

更に過去描写からして、活動拠点も佐賀であったらしく、12歳の子供がそんなオーバーワークで全チャンネル主演なんてしていたら、
例え生存していたとしても芸能人として長続きしなかったであろう。

ヒゲショック死&「リリィはまさお君」という事実を知ったメンバーは当初驚いたものの「リリィちゃんはリリィちゃん」と彼女を改めて受け入れた。

なお、ゾンビであることに関しては肉体が成長しないので当初から好意的に受け入れていた。

【本編での活躍】

重大なネタバレを含むため折り畳み

〇1話「グッドモーニング SAGA」
+ ...
「怖い……!」
他のゾンビたちと共にさくらを追いかけまわしていた。
その後、意識が戻らない状態のままライブに参加させられ、ヘドバンを繰り返した。
それがきっかけとなったのか、覚醒。
純子や愛と共にたえにおびえていた。


〇2話「I♡HIPHOP SAGA」
+ ...
「リリィも!」
他のゾンビたちと共に幸太郎から自分たちがゾンビィであることと佐賀を救うためにアイドルとして活動することを伝えられる。
特に拒絶反応を示すわけではなかったが、練習せずに鏡を見てうれしそうにしていた。
いつの間にかゆゆうぎりと仲良くなったのか、互いに愛称で呼び合っていた。
サクラがぶち切れラップをかました時はゆうぎりに合わせて手拍子するなど場を盛り上げるのに一役買う。


〇8話「GOGO ネバーランド SAGA」
+ ...
「ヒゲエエエエエエエエエエエエエエッ!?」
握手会に実の父親が現れた事をきっかけに、少しずつ過去の姿が明らかとなる。
妻を早くに亡くした父親のため、テレビ番組に出て元気になってもらおうと思った事。
タレント(自分)とマネージャー(父親)という立場になり、少しずつ父親との関係が拗れていった事。
父親との諍いの最中に、髭が生えたショックで死んだ事。
そして自分が「豪正雄」という男性である事。


フランシュシュのメンバーにこれまで通りの自分を受け入れてもらったリリィは、巽に依頼し自作の歌詞に曲をつけてもらう。
そしてとあるミニライブでその曲を父親の前で披露し、自分の想いを伝え過去の蟠りを解消するのだった。


【人間関係】


フランシュシュのメンバー。
お互いにちゃん付けで呼び合う関係で、サキやゆうぎりほどではないが、優しい性格のさくらに可愛がられておりリリィも慕っている様子。
たえ共々面倒を見られていることも多く、そのため重大な秘密を打ち明けた。

フランシュシュのメンバー。
サキはよくリリィを「ちんちく」と呼んでからかっており、リリィもよく噛みついている。
だが、リリィの真相を知って真っ先に受け入れたのもサキである。所謂喧嘩するほど仲のいい関係。
なお、サキもメンバー内ではちんちくな方である。

  • ゆうぎり
フランシュシュのメンバー。
天才子役と花魁という正反対の存在ながらよく一緒に行動している。
はたから見ると親子にしか見えない2人だが、年齢差はわずか7歳。
もしかしたら、リリィは彼女に亡き母の面影をかさねているのかもしれない。

  • 水野愛
フランシュシュのメンバー。
年齢の差を感じさせないフランシュシュの中では良くも悪くも年上と年下の関係が最も出ている。
とは言え仲間意識はあれど上下関係のようなものはない。

  • 紺野純子
フランシュシュのメンバー。
めだった絡みは少ないが、メンバー内で対立した時に純子の気持ちを察したりと理解がある様子。
一方純子の方も寝顔を見て「かわいい」とコメントしてる。


フランシュシュのメンバー。
出会った当初こそ彼女におびえていたが、純子と違いすぐになれた。
たえが話が進みにつれてわんこ化するのに合わせてじゃれ合う様子は子供と犬のそれ。
ちなみにメンバー中もっとも年の離れた組み合わせである。


  • 巽幸太郎
プロデューサー。
リリィが正雄だったことは当然知っていた。
さくら達にその事実を聞かれた際には「それは大した問題じゃない」と言って一蹴し明日の予定に目を向けさせていたが、
自身の日記(公式サイト8話あらすじ)にはそのことを「重大な事実」と記しているなど、リリィがメンバーに受け入れられるのかは内心心配していた模様。
「お前らは正雄、俺はリリィ」という一見意味不明な言葉を発しているが、これに関しては
「お前らが正雄としてコイツを拒絶しても俺はリリィとしてコイツを信頼し続ける」という意味が込められていると思われる。

  • 豪剛雄(ごうたけお)
正雄……リリィの実父。大柄で強面だが性格は温厚。リリィからは「パピー」と呼ばれていた。
妻は既に鬼籍で、妻亡き後はリリィを大切に育てており、リリィが芸能界デビューした後はマネージャーに転職。
だが仕事に熱中するあまりリリィと向き合うことが少なくなり、すれ違ったまま死に別れてしまう。
そのことを激しく後悔しテレビも見なくなり、ふさぎ込む毎日を送っていた。

そんな中知名度を上げてきたフランシュシュを知り、その中に亡き息子にそっくりな6号(ていうか本人)を見つける。
思わず接触したリリィに怖がらせてしまったことを反省しもうライブにこないという決意を一度はするも、
事務所に届けられたチケットを見て迷いつつもライブへ向かう。そして6号の歌を聞いて涙を流しながらも生きる気力を取り戻した。
その後はテレビを見られるようになり、フランシュシュのファンも続けているようで12話でのライブにも訪れていた。

彼の存在は他のメンバーにも「自分達の死を悲しんでる人達がいるかもしれない」という事を再認識させた。
特にサキには強い影響を与えたようである。

  • 大空ライト
『ゾンビランドサガ リベンジ』のリリィ回となった第5話「リトルパラッポ SAGA」に登場した、巷で噂の天才子役。
声優が日本最高峰の少年役声優の一人である高山みなみという、気合いの入ったキャスティングで話題となった。そして直ぐに声からバーローだの、名前から死神を超えた死神だのとネタにされた。
ゆうぎり曰く「生前のリリィはんみたいな」との言葉通り、子役スターとして全国区で活躍しているのだが、公開オーディション番組「ジャパニーズ・ゴット・パフォーマンス」*1への参加にあたり、何故か辺境の地(番組ママ)である佐賀大会から出場して、6号を名乗って参加したリリィと競い会うことになった。
地元佐賀のプロ擬きのひしめく控室でも爽やかな挨拶と笑顔を絶やさずサインにも快く応え、アイアンフリルが名指しでライバル認定したフランシュシュの存在も既にリサーチ済み…と、天才子役であることを鼻にかけないいい子……と思わせておいて、その本性は自らに絶対的な自信を持つ傲慢な子役スターという、ある意味テンプレ的なキャラクター。
マネージャーである西村(CV:土田大)のことも顎で使っており、その本性を垣間見たさくらを戦かせた。
そんな自分に絶対的な自信を持つライトが縁もゆかりも無い辺境の地であることを強調される佐賀予選からの出場を決めたのは、こんな辺境の地にはまともな表現者など居る筈もなく、100%自分が勝てると踏んでのこと。

実際、自ら“表現者”という言葉を使うことからも解るように、自分が子役である以前に表現者だという自負を持っており、自身の数年来の活動を「伝説」と自信を以て称する程の実力の持ち主であり、決して嫌味なだけの偽りの人気者なんかでは無い。
決勝を争うことになったリリィが天才的な演技力を以て披露した落語を見ても「会場をあたためてくれてありがとう」と言い切り、ただのお手玉を披露するかに見せて、計算づくのアクシデントを自ら演出し、直後の実は会場へ向けた「ネバーギブアップ!」の叫びで観客と審査員の心を鷲掴みにして、リリィの残した感動を一瞬で消し去ってみせた程だった。

決勝を前にしたリリィとのやり取りでは、生前のリリィにも突き刺さる、自分の行いは子役だっていつまでも子役で居られないという現実を踏まえた上で成長していった将来を見据えたものだと語り、最終目標はブロードウェイだとぶち上げるのだった。
そして、決勝では奇しくもリリィもマミィとの思い出の曲として披露しようとしていた楽曲「命」を完璧といえるパフォーマンスで歌い上げて勝利を確信……していたのだが、
ここでリリィは、ライトのパフォーマンスを見て焦るも、今やチームメイトにして運命共同体であり、新しい家族となった“共に永遠にトゥインクルする仲間”であるフランシュシュへの面々への思いを胸に、土壇場で「命」をスキャットでアレンジして、更にダンスを加えたパフォーマンスを披露し、その場で見ていた子供達も一緒になって踊り出す程の盛り上がりに。
その、急なアドリブでありながらも圧倒的な完成度を見せるパフォーマンスに表現者として敗北したことを認めてしまい打ちのめされる。

……結局、オーディション自体には勝利したものの、初めての敗北感に打ちのめされトイレの個室で泣いていた所を正雄なので平然と入ってきた当のリリィ本人に励まされ、ライバルと認めると共に「いつか東京に出てきたらまた共演してやる」と言い残して別れるのであった。

その後、子供達やYouTube等でリリィのスキャットとダンスを踊ってみた動画が人気に、リリィ(とフランシュシュ)がスキャット&ダンスで営業している様子が描かれていることから、ライト君もさぞかし闘志を燃やしていることであろう。

因みに、演じた高山みなみ自身もプロとして活動していた位に歌の上手い役者ではあるものの、演出の都合なのか、ライトの歌唱部分は子役の阿部カノンが務めている。


【余談】


●伏線
実は男の子であることは以前から伏線が張られており、
    • 重機が好き
    • 温泉と聞いて動揺していた
    • 公式サイトのイントロダクションにある「年齢も性別も時代も超えて」という一文
    • 水着イラストにて、1人だけ水着がズボンタイプ
    • 公式サイトのスリーサイズは記憶喪失のさくらを除きメンバー唯一バストのカップ表記が無い
    • あぐらをかいて座っている場面がある
    • リリィという言葉自体にも「女々しい男」等の意味がある
視聴者の中には「実は男の娘ではないか」・「死因は過密スケジュールによる過労死では」と予想した人もいたにはいたが、流石に正確な死因までを予想出来た人はそうそういなかった模様。

ちなみに正体発覚時のアイキャッチは「リリィが地面から生えるアスパラガスを見つめる」というものであった……。
アスパラに罪はない。

余談だが2018年の夏クールアニメには、「命のカタに『かつての顔』と『男性の象徴』を奪われ、組長Pから女性アイドルとして酷使されるヤクザ」を描いた『Back Street Girls -ゴクドルズ-』があった。
かたや自ら女子の姿をし没後強制的にゾンビアイドルにされても不満はないリリィ、かたや20代で生殖機能を奪われ嫌々ながら性別(&職業)偽装アイドルにされてしまったゴクドルズ…。
同じ「可愛い女性アイドルのフリをした男性」でもこの違いはなんだ。というか何で今年は2クール続けて男な女子アイドルが爆誕した。

また、同クールのアニメ『SSSS.GRIDMAN』には.同じように女の子のような顔で髪型をツインテしているにもかかわらずれっきとした男の子であるキャラクターが登場している。
こちらはリリィと違い、幼女顔と裏腹に口調はモロに男らしいので衝撃は少なかったが、
双方共に同クールで1、2を争う人気作だったが故かやたら双方を絡めてネタにされており、
「男の娘が二人でこれがホントのツインドリラー」など言われたりしていた。


佐賀を救う追記・修正。

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最終更新:2024年03月18日 16:26
添付ファイル

*1 あのスーザン・ボイル等を排出した「ブリテンズ・ゴット・タレント」がモチーフ。